西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

FDA神戸青森線(FDA833便・JAL2633便)搭乗記。神戸11:45→青森13:25。

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今回は神戸空港から2020年3月に運航を開始したフジドリームエアラインズの神戸→青森線を利用します。

 

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神戸空港の出発フロア。

神戸空港は2006年に人工島ポートアイランドの沖合に開設された比較的新しい空港で、

既存の伊丹空港や関西空港にも近いことから、管制上の理由などにより1日の発着便数に制限が課されていますが、

2019年にその制限が緩和され、その後、静岡県に本拠をおくフジドリームエアラインズの新規路線開設が相次いでいます。

 

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フジドリームエアラインズのチェックインカウンターは、

神戸空港の主役であるスカイマークの裏側に設けられています。

 

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神戸空港発着のフジドリームエアラインズの路線は、

2019年秋に運航を開始した出雲行と松本行、2019年12月に運航を開始した高知行、そして今回利用する青森行の4路線ですが、

コロナの影響で2020年10月下旬現在、高知線は特定日のみ運航、出雲線は休止となっています。

コロナの影響と言っても運航が継続されている松本や青森に比して、

出雲や高知での感染状況が特に深刻であるということはなく、

コロナ以前の搭乗率を参考に、運航を継続する路線と休止(一部休止)する路線が決定されたものと思われます。

結果をみれば、西へ向かうフライトは休止、東へ向かうフライトは運航継続になっており、

背景には、神戸空港利用者の居住地の重心が、空港より西にあることが関係しているのではないか。という気が個人的にはしています。

例えば「三宮→神戸空港→高知空港→高知市街地」という移動では鉄道に対して善戦できても、

三宮が明石になれば互角になり、姫路になると「お手上げ状態」。というようなことが実際に起こっているのではないでしょうか。

 

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カウンターで受け取った搭乗券。

フジドリームエアラインズは神戸青森線も含めて多くの路線で、JAL とのコードシェアを実施しており、

今回はJALのサイトからJAL2633便として購入。金額は12100円でした。

11:45の出発まで時間があるので空港内を見回してみます。

 

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ターミナルビル3階から見下ろした2階出発フロア。

西半分がスカイマークとフジドリームエアラインズのチェックインカウンターと土産物売場など、

 

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東側半分はANAやソラシドエア、AIR DO  のチェックインカウンターとファミリーマートがあります。

 

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3階は飲食フロアで西半分に神戸洋食キッチンと讃岐うどん店が、

 

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東半分は地元「上島珈琲」の喫茶店と、その奥には自販機・フライトシミュレーターなどを備えた休憩スペースがあります。

店舗数は少ないながら「レストラン、うどん店、喫茶店」と偏りや重複がないよう配慮されているようです。

 

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飲食店フロアの上階は展望デッキになっています。

滑走路の向こうには大阪湾の海が広がっています。

 

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神戸空港の場合は滑走路とは反対側の神戸市都心方向も、

六甲山系の山並みをバックに高層ビルが並ぶ絵になる風景が広がっています。

 

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2階出発フロアに戻り、保安検査場を抜けると左手にカードラウンジの「ラウンジ神戸」があります。

 

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空港の規模を考えても、小ぶりのラウンジで混雑することも多いのですが今回は空いていました。

空いていれば空港施設が新しいこともあり快適で雰囲気も良いラウンジです。

近い将来コロナの影響がなくなれば、再び混雑が目立つようになることは容易に想像でき、

利用者が一時的に減っている今のタイミングで拡張などが検討されても良いのかも知れません。

 

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11:45の出発時刻が近づき、ラウンジ前の4番搭乗口へ。

 

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搭乗機。エンブラエル170。

大阪に拠点を置くJAL の系列会社「JAIR 」で何度もお世話になっているものと同じ機材です。

 

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機内。

 

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シートピッチの余裕は、LCC とは一線を画しており、JALやANA の一般的な機材のエコノミーと同レベルです。

 

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機内誌。DREAM3776。

 

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「DREAM3776」掲載のフジドリームエアラインズの路線図。

 

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神戸青森線は神戸空港離陸後、兵庫県の播磨地方、但馬地方を北上。

京都府北部の天橋立付近から日本海上に出て、能登半島、佐渡島上空などを飛行して青森に至ります。

 

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定刻に駐機場を離れ11:50頃離陸。

 

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左の機窓に淡路島が広がると、右に旋回し西から北へ、北から北東へと進路を変え、目的地青森の方向に機首を向けます。

 

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兵庫県播磨地方内陸部。

高度が上がり分かりにくいですが、中国自動車道の福崎ICや加西IC付近が見えているようです。

 

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雲の上へ抜け水平飛行に入ると、ベルトサインが消灯し機内サービスの時間。

今回は紙パックのドリンクに加え「青天の霹靂」というすごいネーミングの青森の地元米をふんだんに使用したという、洋菓子「青天のフィナンシェ」も配られました。

 

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フジドリームエアラインズの利用は去年秋の出雲→神戸線以来2回目です。

コロナ流行前だった出雲→神戸線の利用時も同じ紙パックのお茶をもらったのですが、

当時の当ブログの記事を見返すと、

「お茶はフジドリームエアラインズの本拠地である静岡のメーカーのものかと思えば違った」

と書いているのですが、

今回改めてパックを見ると「ハラダ製茶株式会社」静岡県島田市・・と記載がありました。

 

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雲の上の飛行がつづきましたが、

機長からの機内放送によれば、能登半島上空を高度37000feet、対地速度1000km/hで順調に飛行中とのこと。

 

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新潟、庄内平野の上空を飛行したのち青森空港に向けて降下を開始。

雲を抜けると紅葉が進む北東北の山地が眼下に広がりました。

 

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曇天の青森空港へのファイナルアプローチ。

 

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13:00。神戸空港離陸から約1時間10分で青森空港に着陸しました。

 

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着陸前の機内放送によれば青森空港の気温は11度。

北国の冷気を感じながらボーディングブリッジを渡りターミナルビルへ向かいました。

 

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手荷物受取から制限エリア外にでると、天井には紅葉した山々の大きな写真が。写真は季節によって変わるのでしょうか。

 

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到着ロビーに掲出の空港からのバス時刻表。

写真は青森駅行で概ね1時間に1本程度。青森駅までの運賃710円、所要時間は35分となっています。

 

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こちらは弘前駅行。便数は青森駅行と大差ありません。弘前駅までの運賃は1200円、所要時間55分です。

県庁所在地ではなく距離的にも青森より遠い弘前という街が、この地域では重要な地位にあることが推察されます。

 

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青森、弘前とも運賃は降車時払いのため、空港到着後はそのままバス乗り場に向かうことができます。

地元路線の同じような運賃区間は降車時払いなのに、

空港連絡バスの利用者だけ空港で事前に切符を購入させる事例が全国で見られますが、

合理的な理由があるのか疑問に感じることがあります。

 

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次の青森駅行バスの発車は13:45。

神戸からの到着予定時刻が13:25なので「余裕のある接続ダイヤ」となっているようですが、

今回は20分も早着したため時間を持て余し気味です。

せっかくなので空港内を散歩することにしました。

 

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1階到着フロアにはファミリーマートのほか、JAL ,ANA, FDA のチェックインカウンターがあります。

 

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エスカレーターで出発フロアの2階にあがると目の前に保安検査場の入口があり、

 

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右手方向にはタリーズなどの飲食店が。

 

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左手方向にはJAL系の土産物売場「BLUE SKY 」などが並んでおり、その奥に、

 

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カードラウンジの「エアポートラウンジ」があります。

 

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10分程お邪魔しましたが、最近リニューアルされたのか設備が新しく、

収容力も神戸空港のラウンジ神戸の倍はありそうで、

カードラウンジとしては居心地の良い空間になっていました。

 

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サービスは新聞・雑誌の閲覧、ソフトドリンクのセルフサービス、コンセントつきのソファなど、

一般的なカードラウンジと同じです。

 

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青森駅行バスの発車時刻が近づきターミナルビル前のバス乗り場へ。

目の前に停車している車両がJRバス東北が運行する青森駅行。

その前に停車しているのが、同時刻発の弘南バスの弘前駅行です。

対東京輸送で新幹線との競合もある空港のアクセス輸送を、JRバスが担っているというのは他には思いつきません。

ライバル会社の商品(航空便)を利用する消費者を一同に集め、ピンポイントで自社の商品(新幹線)を売り込むこともできそうですが・・・。

 

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13:45。弘前行の弘南バスとともに空港ターミナルを発車。

弘前行は空港前の交差点を左折、乗車した青森行は直進し青森市街地へ向かいます。

 

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空港を出て数分で東北新幹線の軌道をオーバークロス。

その気になれば短距離のアクセス線建設で新幹線と空路を直結させることもできそうです。

空港に高速鉄道が乗り入れる例は国内にはありませんが、

ソウルの仁川空港(現在は廃止)、上海の虹橋空港のほか、フランスなどでも事例があり、

ヨーロッパでは高速鉄道と航空便のコードシェアも行われています。

 

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郊外型の店舗が並ぶ幹線道路をしばらく走るうち、

平野の彼方に見えていた青森市街地が目の前に迫り、

 

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空港から約25分。14:11に青森駅前に到着しました。

神戸空港出発から2時間余り、神戸都心の三宮からでも3時間程度で到達できる計算です。

東京乗り継ぎで新幹線が繋がっていると言っても、所要時間6時間となれば、関西~青森など北東北の輸送は航空一択に近く、

その点では同時期に神戸空港に就航した高知線や出雲線より条件的に恵まれているのかも知れません

 

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 青森駅から新青森駅に移動し東北新幹線で仙台へ向かいました。

つづきはこちらです。

 

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185系特急踊り子・黒船電車など。ひさびさ旅復路。

 本記事は下に添付の記事の続きです。

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下田の街歩きを終え伊豆急下田駅に戻ってきました。

 

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伊豆急下田駅の広いコンコース。

 

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伊豆急下田からJR伊東線に接する伊東駅まで伊豆急行線区間の運賃は1650円。

 

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普通運賃はJRより高い設定になっていますが、

伊豆急線内の特急料金は距離に関係なく自由席の場合410円と格安です。

 

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そんなわけで伊豆急下田発15:07の特急踊り子16号に伊東まで乗車することにしました。

 

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特急踊り子16号は、国鉄末期に登場し長らく活躍を続けてきた185系での運転です。

 

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185系を使用する特急列車に「新特急」の愛称が付された時期もありましたが、

デッキの雰囲気などは今となっては485系に代表される「国鉄型特急電車そのもの」という印象です。

 

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デッキの洗面台もほぼ登場時も姿のままで使われているようです。

 

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客室妻面には昭和56年川崎重工の銘板が。

国鉄から継承した特急車両はJR四国やJR北海道に残っていますが、経年39年は最高齢だと思います。

都内で踊り子号と並走する山手線に目をやれば、39年の間に103系⇒205系⇒231系⇒235系と世代交代しており、流れた時間の長さを実感せずにはいられません。

 

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東京到着が17:48と行楽帰りにはちょうどよい時間帯の列車であり、

10号車自由席は始発の伊豆急下田駅発車時点で窓側の席が埋まってしまいました。

 

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シートは登場時のリクライニング機構のない転換シートから、

リクライニングができるシートに交換されていますが、

ピッチはやや狭く、座席下に機器があって足をのばすことができません。

 

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特急車両でありながら窓を開けることができるのも185系の特徴です。

 

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トンネル通過時の騒音や保温を考えて窓を開けることは断念しましたが、

海だけでなく山間部走行もある伊豆急行線内の景色を、

185系の走行音をBGM に楽しむこと53分。

 

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16:00。伊東駅に到着。

2分の停車時間で伊豆急行からJR東日本へ乗務員交代が行われていました。

 

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準備を整え発車時刻を待つ185系踊り子号。

東京までは約1時間50分の道のりです。

 

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ホームの乗車位置表示も車両置き換えに伴い交換されるのでしょうか。

 

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伊東駅舎。

熱海から17km、JR伊東線の終点で、人口約65000人の静岡県伊東市の玄関です。

 

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伊東駅改札付近。

リニューアル繰り返しつつ、古い駅舎を大切に使い続けている様子に好感を持ちました。

 

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伊東から熱海へのJR 伊東線区間は伊豆急行線内より運転本数が多く、

特急と普通を合わせると1時間に概ね2本~3本が確保されています。

 

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伊東から乗り継いだ列車は伊東駅発16:22普通列車熱海行です。

市販の時刻表には特に記載がありませんが、観光客向けに改造された「黒船電車」での運転です。

 

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黒船電車乗車口付近。

 

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この車両の最大の特徴は先頭車両にパノラマ座席を備えていることですが、

コロナの影響か最前方の座席は封鎖されていました。

一部の席を封鎖してしまうと、残りの座席で「密」ができてしまいそうですが、

乗務員を感染から守る目的があるのかもしれません。

 

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パノラマ席部分以外も、大きな窓に向いた座席などがゆったりした配置で並んでおり、

乗車券だけで乗車できる普通列車としては「乗り得列車」と言えます。

JR伊東線区間内のみの乗車なら青春18切符などでの乗車も可能です。

 

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窓の下には弁当なども置けそうな広いスペースが確保されていました。

 

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黒船電車の大きな窓から眺める伊東線の車窓。

 

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16:49。伊東から27分で熱海に到着。

土日だけでもこの先東海道線に乗り入れ小田原まで直通すれば、小田急ロマンスカーとの乗り継ぎや、

箱根と伊豆の観光客を送客しあうことで相乗効果も得られそうですが・・。

 

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現状では特急踊り子号を除くと、伊東線から東海道線への直通は朝の一本のみとなっているため、

東海道線の快速アクティに乗り継いで小田原まで戻ります。

 

今回は、新大阪~小田原往復の新幹線指定席と小田原駅のKioskで使える500円クーポンがセットになった、

JR 東海ツアーズの企画商品「ひさびさ旅割引。日帰り1day小田原。東海キヨスククーポン付き」を利用して旅行しています。

「ひさびさ旅・・」には熱海着もあり、伊豆を訪れる場合、経路的には有利ですが、

新大阪発の場合、小田原着と熱海着の価格差は100円しかなく、

熱海着なら「こだま」に対して、小田原着なら「ひかり」が利用できる状況であれば、

小田原着を選択したほうが便利かも知れません。

(ひさびさ旅の往復新幹線は候補便の中から任意に選択できます。)

 

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快速アクティは15両編成で始発の熱海からは余裕のある乗車率でした。

 

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日没前の根府川駅。

海の眺めが美しいことで知られます。

 

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11:02発の踊り子号で出発して約6時間で小田原駅に戻ってきました。

 

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夕暮れ時の小田原駅前。

箱根観光の玄関としての顔と、京阪神周辺で言えば姫路のような、

首都圏の西の要の一つとしての都市機能の両方が感じられる駅前風景です。

 

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小田原構内の二宮尊徳像もマスク着用。

 

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復路の新幹線指定便は小田原発18:07の「ひかり653号」。

 

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ひかり653号。

小田原発車時点で、小田原からの乗客が半数近いのではないかと思われるほど、小田原からの乗車が目立っていました。

小田原を出ると次の停車駅は名古屋であり、小田原停車の「ひかり」は、見方によっては小田原停車の「のぞみ」とも言えそうです。

 

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小田原駅のKioskには土産物なども並んでいましたが、

今回は堅実に弁当を買い車内での夕食にあてました。

500円バウチャーはお得なだけでなく、日帰りの企画商品で「Go To 」の適用条件をクリアさせる役目も担っています。

 

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20:27新大阪に到着。

「ひさびさ旅割引。日帰り1day小田原。東海キヨスククーポン付き」の価格は13400円ですが、Go To 適用で8710円まで値引きされ、

小田原~伊豆急下田往復や下田での食事・ロープウェー代などを合わせた旅行費用の総額は20000円ほどで済みました

新大阪~小田原の新幹線指定席片道にかかる運賃・料金だけで通常は12850円であることを考えれば、かなりお得に旅行できたことがわかります。

個人的には緊急事態宣言の頃から危惧していましたが、長引くコロナの影響で自殺が増加しているという不穏なニュースも聞かれるようになっています。

鉄道会社も消毒や換気など常にコロナ対策を施しており、

旅行者自身が感染を呼び込むような行為を慎んでいれば、

行き先に関わらず、そう簡単に感染するものではないと考えています。

破格の旅行商品にGo To の35%引きが適用できる今こそ、

旅行に出かけて自粛のストレスを解消し、

心身の健康を維持したいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【下田散策】寝姿山からの展望と「THE ROYAL HOUSE 」は特におすすめ。

 本記事は下に添付の記事の続きです。

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12:41小田原から乗車した特急踊り子7号で終点の伊豆急下田駅に到着。

 

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元東急車両の普通電車を真ん中に、新旧の踊り子号が並びました。

 

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伊豆急下田駅改札口。

伊豆急下田は乗り潰し目的で駅だけは来たことがありましたが、

今回は短時間ですが街歩きに出かけようと思います。

 

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街歩きに出かけますが、

まずは駅建物内に店を構える「さかなや道場」で腹ごしらえ。

 

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注文したのは名物の金目鯛の煮付け。

下田港は金目鯛の水揚高が全国一位で年間1000トン以上。

下田港の水揚げの8割を金目鯛が占めるというから驚きです。

 

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南国風情が感じられる伊豆急下田駅前。

 

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下田まちなか案内図。

伊豆急下田駅と了仙寺を結ぶ道路が下田市街地のメインストリート(地図中央付近の太いライン)となっているようです。

 

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そのメインストリートの途中に位置する宝福寺に立ち寄りました。

坂本龍馬が脱藩のゆるしを乞い許された寺として知られます。

 

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伊豆急下田駅からゆっくり歩いて15分くらいで了仙寺に到着。

了仙寺は江戸初期の1635年に下田奉行によって創建された日蓮宗の寺です。

幕末の1854年には、鎖国政策を転換することとなった日米和親条約締結に際して、

黒船で来航したペリーらと日本全権の条約交渉の場となりました。

今に続く日米両国間の歴史がここから始まったと言っても過言はなさそうです。

 

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了仙寺境内。

 

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寺の建物に近づくと頭上にカラーの版画が飾られていることに気づきます。

この画は歴史の教科書にも登場する貴重なものです。

 

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画の下に「安政元年ペリー提督黒船陸戦隊調練の図」と説明があります。

今自分がいる場所が、画の左寄りの建物の前なのだと、しばらく眺めていて気づきました。

 

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原画はアメリカ海軍兵学校にあり、了仙寺のものは石版画とのこと。

 

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了仙寺の敷地内にあるMoBS黒船ミュージアム。

ペリーや黒船に関する資料が多数展示されています。

 

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こちらは了仙寺境内の脇から伸びるペリーロード。

しだれ柳と水路の組み合わせは兵庫県北部の城崎温泉を連想させます。

ペリーロードには、筆者のように駅から徒歩で了仙寺を訪れた観光客が、

来た道を戻ってしまうことがないよう、市街地に点在する見所に誘う役割もありそうです。

 

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ペリーロードの終点に建つ旧澤村邸。

大正7年に建築された、なまこ壁が特徴のこの建物は、現在は休憩施設として開放されています。

 

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生活感漂う下田の街中の街路を伊豆急下田駅方向に適当に歩くこと15分。

 

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伊豆急下田駅の向かいに位置する下田ロープウェー乗り場に到着。

 

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下田ロープウェーは伊豆急下田駅前と寝姿山の山頂駅を3分程度で結んでいます。運賃は往復1050円です。

 

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コロナの影響が消えない中でも一定の需要かあって、

切符購入後、乗車待ちの列に並び1本見送っての乗車となりました。

 

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山頂駅に到着。

 

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ロープウェーの駅舎から出てすぐの場所に小さな展望台があり、

ほぼバリアフリーでパノラマをたのしむことができるようになっていましたが、

ロープウェーを降りた乗客の多くは1~2分程坂道を登ったところにある寝姿山展望台へ向かいました。

 

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寝姿山展望台からは伊豆七島を一望できます。

 

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寝姿山展望台からの眺め左方向。伊豆大島方面。

 

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右方向。

 

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眼下の水面には黒船をイメージした遊覧船の姿も。

 

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展望台からの景色を楽しんだ後は、ロープウェー寝姿山駅に併設されているレストランTHE ROYAL HOUSE へ。

 

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店内は、鉄道車両デザイナーとして有名な水戸岡氏か手掛けたもので、

木の温もりを感じる内装は、

JR 九州のクルーズ列車「ななつ星」に代表される同氏の「作品」に通じるものがあります。

 

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ケーキとコーヒーで1000円以下と気軽に入れる価格設定も魅力です。

 

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窓側の席は満席でしたが、

着席できればバルコニー越しに伊豆の海を眺めながら飲食を楽しむことができます。

 

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THE ROYAL HOUSE を出ると目の前がロープウェー乗り場です。

 

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ロープウェー車内から撮影した下田の街並み。

 

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ロープウェーを降り、伊豆急下田駅に戻ってきました。

 

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小田原までの復路は特急料金が格安の伊東までの伊豆急行線内は、特急踊り子号に、

 

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普通運賃が伊豆急行より安い伊東からのJR伊東線区間は普通運賃だけで乗車できる観光列車「黒船電車」に乗車して、小田原方面に戻りました。

続きはこちらです。

 

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* * 最後に下田ロープウェーの車窓動画(上り)を添付します。


【車窓】下田ロープウェーからの眺め(新下田→寝姿山)

 

 

【E257系】特急踊り子7号乗車記(小田原11:02→伊豆急下田12:41)

 本記事は下に添付の記事の続きです。

 

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新大阪から小田原停車の「ひかり642号」で到着した小田原駅。 

今回はここで特急踊り子号に乗り換えて伊豆急下田へ向かいます。

踊り子号の指定席特急券は「ひかり」の車内で「えきねっと」から予約。

普通乗車券については、

伊豆急下田まで往復の普通乗車券と、下田周辺の路線バスのフリー乗車がついた、南伊豆フリー乗車券を購入するつもりでしたが、

南伊豆フリー乗車券は当日購入不可であることを小田原駅到着後に知り、

仕方なく正規の普通乗車券を購入することにしました。

 

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小田原から伊豆急下田までの普通乗車券は、小田原から伊東までのJR 区間37.6kmが680円 、

伊東から伊豆急下田までの伊豆急行線区間45.7km が1650円で、計2330円です。

普通運賃だけみると伊豆急行線の高さが目だってしまいますが、


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こちらは「えきねっと」で購入した小田原から伊豆急下田までの指定席特急券。

1570円の内訳は伊東までのJR区間が1050円、

伊東から伊豆急下田までの伊豆急行線区間か520円です。

普通運賃とは反対に距離が短いJR区間が伊豆急行線区間の倍額となっています。

結論として、安くあげようと思えば、

伊東までは東海道線の快速アクティや普通列車と伊東線の普通列車を乗り継ぐなどして行き、

伊東からの伊豆急線内は都合のよい時間帯に特急があれば躊躇なく特急に乗ればよいということになります。


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小田原駅に入線する踊り子7号。

東京発10:00、小田原発11:02の踊り子7号は、

中央本線の特急あずさ・かいじ号向けの新型車両E353系導入にともない、

余剰となったE257系を踊り子号向けにリニューアルした車両が使用されています。

リニューアルに際して車両の塗装も伊豆の海をイメージしたペニンシュラブルーに変更されています。

 

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コロナの感染状況が再び沈静化傾向にあることもあってか、

9月の連休に伊豆へ向かう列車の指定席は小田原乗車時点で8割程度が埋まっていました。


 

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シートも更新され車両と同じブルーを基調とするモケットが張られています。

写真は車内が空いたのちに撮影したものです。

 

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シートのピッチは変更されなかったようで、

座った感覚では近年登場の特急車両に比べるとやや狭い印象を受けました。

E257系が中央本線の特急車両としてデビューしてかららすでに19年が経過しています。

 

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窓側座席には 後付けと分かるコンセントが設置されていました。

 

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熱海までの東海道線区間、熱海からの伊東線や伊豆急行線区間いずれも進行方向左側が「オーシャンビュー」になることはわかっていましたが、

小田原乗車の場合、窓側座席は右側しか残っていませんでした。


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ただ乗車した3号車の東京寄りには写真のようなフリースペースがあるので、

海側の車窓を眺めたり写真を撮るのには不自由しません。

写真はフリースペース海側。

 

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フリースペース山側。

フリースペースは踊り子号として運転するためのリニューアル以前から設置されていたもので、

南アルプスなど中央本線特急の山の車窓を眺める場が、伊豆の海を眺める場へと転じたことになります。

 

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熱海を発車すると丹那トンネルへ向かう東海道線と別れ、伊豆急行線との連絡路線的な役割を担う伊東線に入ります。

伊東線は時刻表の地図では黒線、つまり幹線扱いですが、

伊東から先の伊豆急行線とともに全線が単線です。

 

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11:44伊東着。駅名の下の2色のラインが会社境界駅であることを示しています。


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伊豆急線内、伊豆熱川駅では元東急電鉄の車両を使用する伊豆急行線の普通列車と行き違い。

伊豆急行線の普通列車の多くは伊東からJR伊東線に乗り入れ熱海までの運転となっており、

元大手私鉄の車両がJRの路線を走る光景を日常的に見ることができます。

関西では関空連絡橋をJRと南海電鉄がシェアしたり、

豊橋周辺でも名鉄がJR飯田線の線路を走ったりしますが、

珍しい光景には違いありません。


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伊豆稲取付近では海岸線に沿って走行。


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肉眼では辛うじて伊豆七島を確認することができましたが、写真では難しいかもしれません。


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12:30。天城峠を越え伊豆箱根鉄道駿豆線の終点修善寺駅へ向かうパスが発着する河津駅に停車。


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行き違った対向の普通列車は観光車両の黒船電車でした。

特急料金が安い伊豆急行線ですが、普通列車にも魅力的な車両があり、

どちらに乗るか思案してしまいそうです。


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河津駅を発車して約10分、列車は下田の市街に入りました。

このあたりの車窓は、西日本で言えばJR宇野線で終点の宇野駅にアプローチする区間によく似ています。


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1981年の踊り子号登場時から活躍を続けた185系を横に見て伊豆急下田駅に入線。

 

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12:41。小田原から83.3kmの道のりを1時間39分かけて終点の伊豆急下田駅に到着。平均時速は50.5kmと計算されます。

東京からだと平均時速は上がりますが、所要時間は2時間41分となり、

今回乗車したE257系の古巣である中央本線の特急で新宿から松本へ向かう場合と時間距離は変わりません。

観光地間の競争もあるでしょうし「観光客メインの特急だから早くなくても良い」と言い切る根拠はないように思います。

JR伊東線区間も含めた熱海~伊豆急下田間の所要時間短縮の議論があっても良いのかな。というのが踊り子号に終点までの乗車しての個人的な感想です。

 

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新旧の踊り子号が並ぶ光景が見られるのも、そう長くはないでしょう。

 

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大阪からの日帰り旅行のため時間は充分とは言えませんが、

このあと徒歩で下田の定番観光地を巡りました。

 

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名物の金目鯛の煮付け。

 

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幕末に黒船で来港したペリーとの条約交渉の場にもなった了仙寺。

 

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 下田駅前からロープウェーで3分の寝姿山展望台など。

下田散策の記事は近日中に投稿します。

 

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【GO TO 適用】大阪~小田原新幹線往復8710円!「小田原ひかり」でひさびさ旅へ。

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JR新大阪駅新幹線ホーム。

今回は8:18発のひかり642号で小田原へ向かいます。

実はJR神戸線某駅で乗車予定の列車に乗り遅れ、在来線で新大阪駅にアクセスすることを断念。

地下鉄で新神戸駅に急行し、新大阪から「ひかり642号」の直前を走る「のぞみ92号」に1区間乗車して8:13に新大阪に到着。

辛うじて指定列車に間に合いました。

 

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6号車の指定座席に着席するとすぐに発車。

 

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今回はJR東海ツアーズの

「ひさびさ旅割引。日帰り1day小田原。東海キヨスククーポン付き」

という企画商品を利用しました。

写真はネットでの予約から数日で送られてきた書類。 

価格は新大阪(大阪市内)~小田原往復の新幹線普通車指定席券に、

小田原駅のキヨスクで使える500円クーポンがついて13400円でしたが、

500円クーポンのおかげで、日帰りでありながらGo To Travel キャンペーン対象の条件をクリアしており、

支払い額は8710円で済みました。 

通常の東海道新幹線の運賃・指定席料金にあてはめると新大阪から米原すら往復することができず、

片道でも豊橋あたりまでしか行けない価格ということになります。

 

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往復の列車は申し込み時に幅広い時間帯から選択できるようになっており、

往路・復路それぞれ第1希望と第2希望の入力を求められます。

新大阪~小田原の場合は選択肢の半数以上が「こだま」でしたが、

小田原駅停車の「ひかり」の一部も選択できるようになっていたため、

往路・復路とも第1希望は「ひかり」で申し込みました。 

 

往路ひかり642号

新大阪8:18→小田原10:38

復路ひかり653号

小田原18:07→新大阪20:27

 

申し込みの翌日にはJR東海ツアーズよりメールが届き、

往復とも上記の第1希望の「ひかり」に乗車できることになりました。

 

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8:32。近鉄京都線をオーバークロスして京都駅に進入。

先月、新大阪から名古屋までN700S系に初乗車した際の「ひかり」は、

京都まで最後尾車両は筆者1人だけという状況でしたが、

今回は新大阪発車時で2割、京都発車時で3割程度の席が埋まり、

コロナ以前の活気を取り戻しつつあることを実感できました。

 

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京都発車後の6号車車内の様子。

 

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8:52。米原駅に到着。

金沢発の特急しらさぎ54号が米原着8:44となっており、ひかり642号はその接続列車となっています。

米原では「のぞみ待避」のため5分停車。

乗車率はさらに上がり4割~5割になりました。

 

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米原発車後、車内販売で購入したアイスコーヒー。

JALやANAなら無料サービスですが新幹線では330円。

 

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次の岐阜羽島でも「のぞみ待避」のためしばらく停車。

6号車横のホーム上には自販機があり、ホームに出て缶コーヒーを買うくらいの時間は充分にありました。

「ひかり」に乗車すると、待避のための長時間停車がない「のぞみ」とは違う新幹線旅を楽しむことができます。

 

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9:31。近郊電車と並んで名古屋を発車すると次の停車駅は目的地の小田原です。

ひかり642号は、名古屋までの「こだま」と名古屋からの「のぞみ」を一本の列車にしたような乗車感覚でした。

所要時間をみても新大阪~名古屋186km が1時間7分、名古屋~小田原282kmが1時間8分と名古屋を境に速度差が際だっています。

 

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愛知県東部を流れる矢作川を通過。

 

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三河地方の田園地帯。

左に小さく写っている「727」の看板は、東海道・山陽新幹線の車窓ではお馴染みで、

ネット検索で727と入力すると予測変換のに「727 新幹線」と表示されます。

気になって調べてみると、

美容室向けの商品を販売する大阪の化粧品会社で読みは「セブンツーセブン」。

新幹線沿線の看板は1979年から設置とありました。

たしかに0系新幹線の時代からあった気がします。

 

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豊橋を過ぎ浜名湖の湖岸を通過。

このあたりが東京と新大阪の中間にあたり、

朝6時に双方を発車する「朝一番の新幹線」はこのあたりで顔をあわせます。

 

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新大阪を7:54に発車した「こだま708号」を待避させ浜松駅を猛然と通過。

屋根上に写っている浜松駅前のランドマーク「アクトシティ浜松」は1994年に完成した高さ213mの複合施設で、

1998年に名古屋駅のセントラルタワーズが完成するまでは中部地方で最も高い建物でした。 

 

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天竜川を通過。

 

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こちらは大井川。

江戸時代には「越すに越されぬ」などと言われましたが、

21世紀を迎えた今、JR東海がこの川を「越すに越せず」困っているというのは皮肉なものです。

 

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駿州一の大都会静岡も速度を落とすことなく通過。

リニア新幹線が開通すれば、JR東海はここに「のぞみ」を停車させるのではないでしょうか。

 

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富士川鉄橋から望む富士山。

夏場は麓しか見えない日が多い印象ですが、今回は逆に頂上付近だけが見えていました。

 

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通過する新富士駅からもよく見えます。

 

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減速して曲線上に設けられた熱海駅を通過すると名古屋駅発車から約1時間。

小田原到着の車内放送が流れました。

 

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10:38小田原到着。

6号車からは半数近い乗客が下車しました。

箱根観光の玄関となる小田原駅ですが、予想に反して、旅行客よりも普段着姿で荷物の少ない若年層が目立ち、

小田急沿線の大学などに通う、名古屋や大阪出身の学生が、

自宅と実家の行き来に小田原停車の「ひかり」を利用しているのかも知れません。

 

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小田原からは特急踊り子号に乗り継いで伊豆方面へ向かいました。

 

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 続きはこちらです。

 

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【のと鉄道乗車記】七尾・和倉から「のと里山空港」へのアクセスルート。

 本記事は下に添付の記事の続きです。

 

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石川県七尾市の玄関JR七尾線七尾駅。

今回はこの駅をターミナルに運転される第3セクター鉄道「のと鉄道」とバスを乗り継いで2003年に開港した能登空港へ向かいます。

 

 

七尾駅コンコース

 

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路線図。

ブルーの枠で囲まれた部分が「のと鉄道」です。

 

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「のと鉄道」は金沢方面からのJR七尾線の先につづく33.1kmの路線を営業しています。

なお七尾から次の和倉温泉までの区間はJR が線路などの施設を保有しており、

「のと鉄道」は列車の乗り入れのみとなっています。

 

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七尾駅で発車を待つ7:43発穴水行の「のと鉄道」車両。

 

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車内。

 

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7:50。和倉温泉駅に停車。

 

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和倉温泉の次の田鶴浜駅でしばらく停車し対向列車と行き違い。

国鉄→JR →のと鉄道と受け継がれてきたと思われる古い駅名標が印象的です。

 

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駅全体を見渡しても車両以外は国鉄時代のまま時が止まっているようです。

 

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和倉温泉から先は沿線に人家は少なく、

車窓には田園風景と時折七尾湾の海やその真ん中に浮かぶ能登島を遠望することができます。

 

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西岸駅で行き違った、穴水発7:59の七尾行の列車は「のと里山里海号」の車両でした。

のと里山里海号は、普通乗車券+整理券500円+食事代金(便により寿司やスイーツ)で乗車できる観光列車で、現在は土日祝日のみの営業となっているようです。

運転日には定期列車として七尾へ車両を送り込むことがあるのかも知れません。

 

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のと鉄道の駅間距離は比較的長く、

海岸線に沿うように右へ左へカーブする線路を列車は快調に進みます。

 

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8:25。七尾から約40分で終点の穴水駅に到着。

 

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「のと鉄道」は七尾から穴水の先の輪島まで53kmの七尾線と、

穴水から蛸島まで61kmの能登線をJR から引き継いでいましたが、

七尾線の穴水~輪島間20kmと能登線は利用者の減少から廃止され, 

現在はここまで乗車してきた七尾~穴水間33kmのみの営業となっています。

利用の少ない区間を切り離し身軽になった「のと鉄道」ですが、

現在営業している七尾~穴水間の輸送密度も3桁に止まっているようで「今後も安泰」とは言い難い状況のようです。

 

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穴水駅の構内には、今は廃止されている区間が健在だった時代に運行されていた急行列車「のと恋路号」のパノラマ車両が保存されていました。

 

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穴水駅舎。

 

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穴水駅には道の駅が併設されており、駅前には駐車スペースが確保されているほか、

鉄道の駅舎に隣接して道の駅の建物があり、鉄道利用者も土産物などを買うことができるようになっています。

福井県の越美北線の終点九頭竜湖駅や秋田県の男鹿線の終点男鹿駅でも同じような試みがなされています。

 

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穴水駅舎内にあった周辺地図。

七尾から湾を回り込むように北上し穴水駅に到着しましたが、

ここ穴水駅から少し内陸に進むと2003年に開港した「のと里山空港」があります。

穴水駅からは航空便に接続する空港連絡のバスが出ており、

のと鉄道は七尾や和倉温泉からの空港アクセスルートにもなっていることがわかります。

 

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穴水駅のバス時刻表。

9:15発のバスに乗車し空港で下車すると10:30発のANA748便羽田行に乗り継ぐことができます。

なお今回は穴水駅で少し時間が欲しいという個人的な理由で七尾発7:43の列車に乗車しましたが、

次の七尾駅発8:17→和倉温泉駅発8:23の列車でも穴水駅には9:04に到着し、

余裕をもって9:15の空港方面のバスに乗り継ぐことができます。

 

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珠洲宇出津特急と時刻表にありましたが路線バスタイプの車両が到着。

 

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終点「のと里山空港」まで乗客は数人でした。

 

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信号も交通量も少ない山中の道を快調に走り、

 

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穴水駅から約15分で「のと里山空港」に到着。運賃は340円でした。

七尾発8:17の列車からの乗り継いだ場合、七尾や和倉温泉から1時間余りで到着できることになります。

 

* 本記事掲載のダイヤ・運賃などは2020年8月現在のものです。

 

 続き「のと里山空港」から羽田へのフライトの搭乗記はこちらです。

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【揺れない】阪九フェリー乗船記(神戸20:00→新門司8:30)GoTo対象1人個室5450円!

 

 本記事は下に添付の記事の続きです。

また運賃やダイヤについては記事投稿日現在のものです。

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JR神戸線住吉駅前の国道2号線からフェリー連絡バスに乗車すること20分。

 

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六甲アイランドに位置する阪九フェリー新門司(北九州)行のターミナルに到着。

 

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阪九フェリーは神戸と新門司を結ぶ神戸航路、大阪府の泉大津と新門司を結ぶ泉大津航路があります。

いずれも1日1往復の夜行便で所要時間は12時間30分。

神戸航路は日曜から木曜が18:30発、金曜・土曜は20:00発となっています。

 

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ターミナルに横付けされた阪九フェリー「つくし」の船体。

2020年9月現在神戸航路には「つくし」と「せっつ」が交互に運航されているようです。

 

 

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カウンターで支払いと乗船券受け取りを済ませ、上のフロアから乗船します。

出航は20:00ですが、19:00から乗船可能で、船内レストランも19:30から営業している旨の掲示がありました。

なお今回は乗船数日前に2等個室Aという一人個室を予約していました。

2等個室A の通常運賃は10470円ですが、阪九フェリーのHPからネット予約するだけで2割引の8380円になります。

さらに今回は予約完了メールに記載があったサイト「ステイナビ」への情報登録とクーポン発行でGo To Travel キャンペーンが適用され、

クーポン提示によるカウンターでの支払い額は、通常運賃の約半額の5450円で済んでいます。

 

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「つくし」の船内。

船内は3層構造になっており、

乗船口から船内に入った部分には、ロビーと個室の鍵の受け渡し場所となるフロント、売店などがあります。

 

f:id:nishiuraexp:20200916201245j:plain船内案内図。

 

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ロビー部分の吹き抜けに設けられた階段で一つ上のフロアに上がると、

 

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目の前が船内レストランになっていました。

 

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セルフサービスで小皿をトレーに載せ、最後に精算するスタイルでしたが、

豚カツ定食などのセットメニューを直接注文することもできるようです。

 

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飲食スペース。

出航前だったからか、コロナの影響か、よく空いていました。

 

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窓からの景色を楽しみながら食事かできるカウンター席も用意されています。

 

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サラダ・納豆・オムソバをチョイス。

オムソバは備え付けの電子レンジで温めていただくことができました。

 

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食事中に隣のターミナルに停泊していた「フェリーさんふらわぁ」大分行が先に出航していきました。

 

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食後の一服(禁煙です)に最適なレストラン前のフリースペース。

 

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レストランからさらに階段を上り最上階へ。

 

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最上階には男女の浴室やマッサージチェアなどがあるほか、

展望デッキに出ることもできます。

 

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19:30頃に乗船しレストランで食事のあと展望デッキに出ると、

ちょうど20:00の出航時刻になりました。

六甲アイランドの高層マンションを背景に少しずつターミナルから離れていきます。

 

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六甲山系の山並みと阪神間の夜景を右手に望み、西への航海がはじまります。

展望デッキからの眺めを楽しむなら出航から明石海峡大橋を潜るまでの1時間がオススメです。

 

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神戸空港沖を通過。

1000万$などと評される神戸市中心部の夜景も海上から一望することができます。

 

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近くの水面に目を移すと、見覚えのあるスリッパ型の船体とすれ違い。

四国高松と神戸を4時間で結ぶジャンボフェリーです。

上空には神戸空港へのファイナルアプローチに入った航空機の姿も確認できます。

 

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出航から1時間少々で、ライトアップされた明石海峡大橋を潜ります。

 

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船からでないと見られない角度で、明石海峡大橋を堪能できます。

 

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こちらは対岸の淡路島側。

明るく見えるのは神戸淡路鳴門自動車道の淡路サービスエリアです。

 

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特急列車の車窓案内のような船内放送もあって、

デッキには多くの人が集まり、スマホ撮影に励んでいました。

 

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乗船時にフロントで受け取ったルームキー。

出航後のビッグイベントも終了したので部屋へ向かいます。

 

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予約していた2等指定A個室は、ロビーやフロント・売店があるフロアの中程に位置しています。

防音への配慮か、ロビーと個室か並ぶ通路はドアで仕切られていました。

 

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ドアを入ってすぐの場所には、お茶や水を部屋に持ち込むことができる給水機が設置されています。

 

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両側に2等指定A個室が並ぶ長い通路を歩いて、

 

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自室に到着。

 

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上の写真で死角になっているベッドの足元側にはテレビが設置されています。

 

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デスク周りには洗面台とコンセントが3口も。

 

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空調もコントロールパネルで自在に調整できるものでした。

全体の印象として「あくまで2等」ということか、高級感はそれほど感じられませんでしたが、

鉄道を引き合いに出せば、国内唯一の定期夜行列車「サンライズエクスプレス」の最上級個室「シングルデラックス」と基本的な設備は変わらないか、

テレビがある分むしろ勝っている?とも言える設備であり、

ネット予約すれは、この部屋の利用料金と神戸~北九州の移動運賃の合計が8380円というのは、かなりお得といえそうです。(Go To 適用の場合5450円)

 

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自室で寛いでいるうちにも船は着実に歩をすすめ、

間もなく日付が変わるという時刻に瀬戸大橋に接近。

 

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展望デッキで深夜の瀬戸大橋を眺めてから就寝することにしました。

 

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昼間なら明石海峡大橋にも引けをとらないビュースポットとなるはずですが、

すでにライトアップは終了しており、

明石海峡では賑わっていた展望デッキも筆者以外にもう一人という静けさでした。

 

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フロントには明石海峡大橋、瀬戸大橋、来島海峡大橋(しまなみ海道)の通過時刻の目安が掲示されています。

神戸出航から愛媛県の来島海峡大橋到達まで約6時間半、瀬戸大橋から来島海峡大橋まで2時間20分という所要時間は、意外と早いという印象を持つものです。

 

部屋にもどり消灯前に、備え付けの「つくし」の船内設備案内に目を通しました。

表紙には簡単な諸元表があり、

総トン数13353トン、

全長195メートル、

全幅26.4メートル、

航海速力23.5ノット、

旅客定員667名、

トラック229台、

乗用車138台 とあります。

西日本一帯にお住まいの方なら想像がつくと思いますが、

ほぼ瀬戸内海だけの航路で、このサイズの船体ですから、

「揺れない」と言い切っても言い過ぎはないと思います。

乗船した感覚としても、

出航を伝える放送がなければ出航に気づかないレベルであり、

窓のない個室で船が前進していることを唯一感じられたのは、

梶を切った時に感じるかすかな遠心力だけ。というのが実際のところで、

仮にもう少し気象条件が悪くても船酔いを誘発するような揺れに見舞われることは滅多にないものと思われます。

 

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揺れのない航海に快適なベッドと空調で途中目覚めることなく、午前7時前に起床。

すでに船は山口県宇部市の沖合まで進んでいます。

 

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朝陽に照らされた展望デッキ。

瀬戸大橋手前では四国の上空に稲光も見えていましたが、

まずまずの天気で朝を迎えることができました。

 

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船内レストランは朝食時間も営業しています。

 

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メニューは朝食向けのものが並んでおり、

フレンチトースト、目玉焼き、コーヒーゼリーをチョイス。

 

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朝の海を眺めながらの朝食を済ますと、神戸から12時間余りの船旅はほぼ終了です。

 

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8:20。

単調な港湾地帯で目立つことを重視したのでしょうか、

場違いとも思える「神社風」の建物が特徴の、新門司港阪九フェリーターミナルへの接岸作業が始まりました。

 

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隣には、泉大津から先に到着した兄弟船の姿が見えます。

週末の観光利用の場合は、神戸航路のダイヤほうが利用しやすそうです。

 

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フロントに鍵を返し「チェックアウト」

展望デッキからの夜景に、2度の食事、1人個室と満足度の高い航海でした。

 

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ターミナルビル内部。

 

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陸側から見た阪九フェリーターミナルビル。

 

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ビルに横付けされた連絡バスは船の到着に合わせ、

JR門司駅経由で北九州市の玄関小倉駅へ向かいます。

 

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連絡バスの運賃は無料ですが、このバスが出てしまうと、タクシー利用以外に選択肢はありません。

新門司港は市街地から離れた場所にあり、どこへ向かうにもタクシー運賃はそれなりの額になるはずであり、

下船時には連絡バスに乗り遅れないよう注意を促す放送もありました。

 

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9:00頃、新門司港から約20分でJR 門司駅前に到着。

門司港レトロ観光など関門海峡周辺の観光地へ向かう場合は、ここで下車し門司港行の電車に乗り換えます。

 

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9:20終点の小倉駅の新幹線側バスターミナルに到着。

ここから博多までは山陽新幹線で15分程であり、3000円程度で小倉~博多間往復新幹線を利用できる企画切符も発売されています。

金曜の夜に神戸や泉大津から阪九フェリーに乗船し、

翌土曜日は10時頃から夕方まで九州一の大都会を満喫。

復路も阪九フェリー利用で日曜の朝に関西に帰る行程も、

Go To Travel の恩恵をうける今なら、一人個室(2等個室A) 往復+小倉~博多間新幹線利用でも14000円程度で済む計算になります。

 

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鉄道の世界では夜行列車が廃止されて久しい関西~九州間ですが、

道路交通とリンクした海上ルートでは今でも、

今回乗船した阪九フェリーのほかにも、フェリーさんふらわぁ、名門太洋フェリーなどが、毎晩多くの客をのせて運航しています。

その姿は、様々な愛称の夜行列車が踵を接するダイヤで行き交った鉄道の全盛期を思わせるものであり、

高速道路の値下げや今回のコロナ騒ぎなどの試練を乗り越え、

夜行列車とは違う未来へ進んでほしいと願うばかりです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

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