西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【グランクラス乗車記】はやぶさ19号(東京10:44→新函館北斗15:01)特急列車日本縦断9

 本記事は下に添付の記事の続きです。

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 鹿児島中央駅から在来線特急と東北・北海道新幹線「はやぶさ号」を利用して札幌を目指す特急列車日本縦断旅行をしています。

新山口駅で乗車予定の山口線の不通に遭遇して以降、予定変更を繰り返しながら松本に到着。

本日は松本から中央本線特急「あずさ」、東北北海道新幹線「はやぶさ」、道内特急「北斗」と乗り継いでゴールの札幌に至る行程になっています。

 

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9:25。松本から「あずさ4号」で東京駅に到着。

 

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乗り継ぎ予定の東北・北海道新幹線「はやぶさ19号」の発車は10:44で1時間以上の待ち時間があります。

 

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はやぶさ19号はグランクラスを利用する予定です。

乗車までのひとときは、

八重洲中央改札口付近にあるビューゴールドラウンジで過ごすことにしました。

 

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ビューゴールドラウンジは東京駅から「グランクラス」に乗車する際に利用する事ができます。

またラウンジの利用規定によれば、 JR東日本が発行するクレジットカード「ビューカード」のゴールドカードを持っていると、

東京駅発の特急列車グリーン車利用時にも利用できるようです。

ラウンジの利用はいずれも列車の発車90分前からとなっています。

 

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席に落ち着くとスタッフが飲み物の注文を聞いてくれました。

 

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10:30頃にラウンジを出てホームへ。

乗車予定の「はやぶさ19号」は発車表示の2段目、21番線からの発車です。

ビューゴールドラウンジは改札口の外にある航空風にいえばエリア外ラウンジですが、

鉄道の場合、保安検査があるわけでもなく、発車10分前までラウンジにいても乗り遅れる心配はないでしょう。

 

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ホームに上がるとすでに車両が到着しており車内整備が行われている最中でした。

 

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はやぶさ号に使われるE5系の先頭車両。最高時速320km走行を可能にした超ロングノーズが特徴です。

 

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新函館北斗寄りの先頭車両10号車がグランクラス車両となっています。

最上級車両でありながら、停車駅で階段から遠くなる欠点を承知で、

車内の通り抜けがなくなるメリットを選んだということでしょうか。

 

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グランクラス車内。

横3席6列、満席でも18人で1両を占有できます。

 

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航空機のビジネスクラスを連想させるシート。

 

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シートピッチは1300mmで、JRの新製車両としては最も広く、

最上位車両に相応しいゆとりが感じられます。

参考までに普通車は1040mm、グリーン車は1160mmとなっています。

 

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足元には車内誌とスリッパが備えられていました。

 

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座席に備え付けのサービスメニュー。

 

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定刻に東京駅を発車すると、

アテンダントさんが注文を聞いてくれ、

「すぐにお持ちしてもよろしいですか」と。

まだ11時前で確かに昼食には早いのですが、

今朝は早朝出発で朝食も早かったので、早速サーブしてもらうことにしました。

 

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上野駅を発車する頃にはすでに食事タイムに。

 

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軽食のボックスにケーキと「おつまみ」。

アルコールを含むドリンクを選択できます。

 

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上品に盛り付けられたメインのボックス。

あくまで軽食ですが、デザートのケーキや「おつまみ」に加え、ラウンジでも茶菓子を頂いており、

昼食なら他に食べるものを用意する必要はなさそうです。

 

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ワイングラスにはグランクラスのロゴが入っていました。

ワインは山形県の高畠ワイナリーのものとのことです。

 

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ゆっくりとワインを味わっていると「おつまみ」の追加をいただきました。

最初に出された「おつまみ」の一部を座席横の隙間に落として慌てているところを、アテンダントさんに見られていたのかも知れません。

航空機のビジネスクラス席も同じですが立派な座席は座席周りに隙間が多く、

物を落としたり置き忘れたりしがちになります。

 

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食後のワインも残り少なくなるころ。

列車はすでに関東平野の北端に近づいていました。

 

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はやぶさ号の最高時速は東京から大宮までが110km、大宮から宇都宮(はやぶさ号は通過)までが275km 、

宇都宮から盛岡まで320kmとなっています。

 

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「食べてすぐ寝ると牛になる」などと言う人がいますが、

そう言って戒めなければならないほど、

人間本来の欲望に従順な行為なのでしょう。

エビデンスは無さそうですしシートのパネルを操作してリクライニングを倒し、暫く昼寝を貪ることにしました。

グランクラスのリクライニングは在来線特急列車のグリーン車などに比べると深く倒れますが、

航空機のビジネスクラスに比べるとかなり浅く「横になれる」設備ではありません。

 

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目覚めたのは仙台。

東京からおよそ1時間30分での到着です。

 

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12:17。仙台を発車。

車窓に目をやると東北地方の田園地帯が猛スピードで後ろへ飛び去っていきます。

 

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最速の「はやぶさ号」は途中、大宮、仙台、盛岡、新青森のみに停車し、東京と新函館北斗の間を3時間59分で結んでいますが、

乗車中の19号は追加の停車駅がある列車で、

仙台から先、一ノ関、盛岡、八戸、新青森、奥津軽今別、木古内に停車します。

 

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速度が下がり仙台を出て以来の都市の風景が広がると、

岩手県の県庁所在地盛岡に到着します。

 

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13:01、盛岡到着。

盛岡では4分の停車時間があります。

本日の「はやぶさ19号」は10両編成で途中切り離しなどはありませんが、

日によっては東京から秋田行「こまち19号」を併結し、ここで切り離し作業を行うため、その時間を織り込んだダイヤになっているようです。

 

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盛岡を発車してから冷たいお茶とアイスコーヒーを追加で注文。

乗車中は基本的にいつでもフリードリンクの注文に応じてもらえます。

 

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青森県に入り八戸駅に到着。

長らく盛岡が終点だった東北新幹線がここまで延長されたのは2002年のこと。

当時最速だった「はやて号」は東京と当駅を2時間56分で結びました。

その後の東北新幹線の変化は著しく、2010年に新青森までの東北新幹線区間が全線開通。

翌2011年には「はやぶさ号」の運転が始まりグランクラスのサービスもこのときに始まりました。

2013年には「はやぶさ号」の最高時速が300km から320km にアップし、

当時最速だったフランスのTGVに追いつき世界最速を奪還するとともに、

東京~新青森の所要時間を3時間切りの2時間59分としました。

新青森開通から2年後の2015年には青函トンネルを含む新函館北斗までの区間が開通し現在に至っています。

 

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盛岡から北の区間の最高時速は260km。

 

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右の車窓に青森の市街地が見えると間もなく新青森に到着します。

 

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13:57。東京から3時間13分で新青森に到着。

青森市街地の玄関に位置する青森駅へは奥羽本線で1駅で、

この一駅間に限り特急料金なしで特急列車を利用できる特例があります。

 

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東京発車時点で筆者ともう一人だけだったグランクラスの車内ですが、

一ノ関からは筆者一人だけになりました。

現在はコロナの影響が大きいようですが、

空いているのは料金の高さも影響しているかも知れません。

今回の旅程のように、東京から新函館北斗までグランクラスに乗車し、

道内特急北斗号の指定席に乗り継いだ場合、

札幌までの運賃・料金は、普通運賃14850円、特急料金12910円、グランクラス料金16420円の計44180円にもなります。

料金高騰の要因としては、

新青森までのJR東日本区間と新青森~新函館北斗間のJR北海道区間が基本的や通算されない(若干の割引はあり)決まりのため、

グランクラスに新青森乗り継ぎで2回乗るのと大差ない料金を支払わなければならないためと見てよさそうです。

ちなみに新青森までのJR東日本区間だけの乗車であれば運賃10340円、特急料金6810円、グランクラス料金10480円、計27630円で済みます。

比較として羽田から新千歳までJALの国内線ファーストクラスを利用した場合の価格を調べてみると、

記事執筆当日の便では49000円台となっており、

グランクラスと道内特急指定席を乗り継いだ場合と同水準ですが、

1ヶ月先だと便によってはその半額で購入することができます。

また当日に空席がある前提なら、

「10000円以下のエコノミー早割運賃に、8000円のアップグレード料金を追加で払って」

ということもそれほど難しくはないはずです。

(詳細の額は時刻表を見て計算しましたが、間違っている可能性もあるので参考程度です。)

 

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新青森を発車すると田園地帯の向こうに海が見え、その向こうには下北半島が見えます。

この付近はすでに廃止された在来線の夜行急行「はまなす号」で夜明けに何度も通った区間ですが、

新幹線は高架を走る分、遠くまでよく見えます。

 

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本州最後の停車駅「奥津軽いまべつ」に停車。

在来線の接続はないことになっていますが、実際には津軽線の津軽二股駅が隣接しており容易に乗り換えることができます。

 

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奥津軽いまべつ駅を出て短いトンネルを数本抜けたのち青函トンネルに突入。

青函トンネル区間の最高時速は2019年春の改正で140kmから160kmに向上しましたが、

それでも53kmのトンネル通過に22分を要します。

車両性能的には200kmでの走行も可能ですが、

トンネル区間は在来線と線路を共用しており、

貨物列車とすれ違う際の風圧が問題になり、

本来の性能を活かせない事態になっています。

貨物列車の車両側の工夫で重心を下げて安定を向上させるとか、

新幹線側で対向貨物列車の接近を感知して減速を指示するシステムを開発するなど、

現在の技術ならそれほど難しくなさそうですが、

新幹線が新函館北斗止まりの現状では、そこまでの投資は割に合わないということなのかも知れません。

 

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トンネル内では、間接照明を用いたグランクラス車内の「光の演出」をしばし堪能させていただきました。

 

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北海道側に抜けて間もなく木古内駅に停車。

道内区間はトンネルが多いものの、明かり区間では広々とした景色が楽しめます。

 

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「間もなく新函館北斗に到着」と車内放送が流れるころ。

東京から4時間17分のおよそ半分は貸切状態でグランクラスを満喫させていただきました。

ラウンジを含むグランクラス乗車全体の印象としては、

航空機の上級クラス搭乗ほどの至れり尽くせり感や華やかさは感じられませんが、

それは言い換えれば必要以上に干渉されず個人の時間をゆったりと過ごせるということでもあり、

グランクラスのサービスが航空に劣っているとは思いませんでした。

ただそれで支払う料金(運賃)が、航空の上級クラスより高いとなると疑問符がつくのも事実です。

あくまで個人的な印象ですが東京発の場合、仙台あたりまでなら普通車で十分、新青森あたりなら復路はグリーン車、新函館北斗までなら往復グリーン車にするくらいが、

疲れずに乗車できるラインではないでしょうか。

グランクラスのサービスを体験してみたいときは、

東京~新青森間だと所要時間も大半の便は3時間以上とそれなりに長く料金的にもコスパが良いと思います。

 

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15:01。新函館北斗駅に到着。

 

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新函館北斗駅ホームから、その先の方向を眺めるとすでに札幌延伸に向けた工事が進捗している様子がわかります。

北海道新幹線の札幌延伸は2030年度末が予定されていますが、

現在、開通時期の前倒しや道内区間での320km/h運転など様々な要望が行われているようです。

 

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新函館北斗駅改札口付近。

左側は駅出口の改札、右側は在来線への乗り換え改札です。

函館市街地の玄関である函館駅までは快速はこだてライナーで20分程度かかり、

函館市街地からみれば函館空港より遠い新幹線駅ということになります。

 

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新函館北斗からは12分の乗り継ぎで、15:13発札幌行特急北斗号に乗り換え、

今回の特急列車日本縦断旅行のゴールである札幌へ向かいました。

続きはこちらです。

 

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