快速電車で大阪駅から20分、三ノ宮駅から7分。
神戸市東灘区、JR神戸線住吉駅に降り立ちました。
住吉駅改札口。
JR神戸線住吉駅は大阪湾に浮かぶ人工島「六甲アイランド」へ向かう新交通システム「六甲ライナー」との乗り換え駅ですが、
六甲アイランドには九州へ向かうフェリーが発着する港もあり、
神戸からフェリーで九州へ向かう際の玄関となる駅でもあります。
改札前には北九州市の新門司港へ向かう「阪九フェリー」と、
大分へ向かう「フェリーさんふらわぁ」の大きな広告が掲出されていました。
「阪九フェリー」のターミナルと「フェリーさんふらわぁ」のターミナルは隣り合っており、
住吉駅前から両ターミナルに横付けする連絡バスに乗車することができます。
同じ情報を双方のフェリー会社の広告に載せるのは非効率ということでしょうか、
「阪九フェリー」の広告の右端には連絡バスの運行経路が、
「フェリーさんふらわぁ」の広告の右端には住吉駅における連絡バス乗り場への道案内がありました。
連絡バスは阪神電鉄本線御影駅→阪急電鉄神戸線御影駅→JR住吉駅→六甲ライナーアイランド北口駅(六甲アイランド内)→さんふらわぁターミナル→阪九フェリーターミナルの経路で運行され運賃は230円です。
なお六甲ライナーのアイランド北口から乗車する場合は無料で利用できます。
住吉駅における連絡バス乗り場は「フェリーさんふらわぁ」の広告の地図が示すように、
改札口を出て右手にある階段をおり、向かいに建つ「KiLaLa住吉」という商業施設の反対側に周り込んだ国道2号線に面した場所にあります。
駅改札口からは徒歩3分程度かと思います。
フェリー連絡バス住吉駅前乗り場に到着。
バス停ポールの道路側には、連絡バスが結ぶ二つのフェリーの行き先と船体の写真が。
歩道でバスを待つ乗客への目印というより、国道を走る車のドライバーへのアピールということのようです。
歩道側の時刻表。
概ねフェリー出航時刻の2~3時間前から30分程度の間隔で運転されています。
時刻表は「阪九フェリー」と「フェリーさんふらわぁ」が別建てになっていますが、
多くの便が両方のターミナルに立ち寄る運行になっています。
今回は20:00出航の「阪九フェリー」を利用するため18:40発の便に乗車しました。
住吉駅前を発車したバスは六甲アイランドに渡り、
アイランド北口駅・フェリーさんふらわぁターミナルに立ち寄り、約20分で阪九フェリーターミナルに到着。
もう一本あとの住吉駅発19:00の便でも、20:00の出航には充分間に合いそうですが、
インターネットで乗船予約した際の予約完了メールには、
出航60分前にはターミナルに来てほしい旨の記載があり、
住吉駅18:40発の便に乗車した次第です。
ターミナルに横付けされた阪九フェリー「つくし」の船体。
平仮名表記の「つくし」なので植物の「つくし」を想像してしまいますが、
神戸~新門司間に就航するもう一隻の船名が、現在の神戸市域を含む旧国名「せっつ(摂津)」となっていることから、
神戸側から見れば就航先となる北九州、福岡県の西部・南部一体の旧国名「筑紫」のことだろうと想像できます。
ターミナルの窓口。
今回は多彩な客室のうち、2等指定Aという一人個室を選択し、阪九フェリーのHPからネット予約しました。
HP記載の2等指定Aの運賃は10470円ですが、ネット予約するだけで2割引の8380円になります。
(*乗船日現在の「つくし」の価格です)
そしてその価格でHPからネット予約した際に送られてきた予約完了メールには、
「ステイナビ」への情報登録→クーポン発行により、
Go To Travel キャンペーンの割引が適用できる旨の記載と、
「ステイナビ」のアドレスが記載されていました。
5分程のスマホ操作でステイナビのクーポンを発行することができました。
今回、神戸~新門司の2等指定A個室利用に支払った運賃は5450円で、
正規運賃10470円のほぼ半額で済んでいます。
阪九フェリーは神戸~新門司のほか、大阪府の泉大津と新門司を結ぶ航路もあります。
泉大津~新門司の航路は、全日双方を17:30に出発し翌朝6:00に到着するダイヤですが、
神戸~新門司の航路は日曜~木曜と金曜・土曜で時刻がかわります。
観光利用に便利な金曜・土曜は双方を20:00に出発し翌朝8:30に到着するダイヤになっており、
船旅を楽しむにも、到着地周辺観光にも最適なダイヤといえます。
窓口で「ステイナビ」のクーポンを提示し支払いをすませると、いよいよ乗船。
乗船口の掲示によれは、
20:00の出航に対して19:00から乗船可能で、船内レストランも19:30から営業しているようなので、
船旅を満喫するという観点から言えば、出航時刻ギリギリの乗船は「もったいない」かもしれません。
ターミナルに早く到着した場合は、
売店もある2階の待合室で乗船時刻を待つことになるようです。
2階の待合室からさらに上階に進み桟橋から船内へ。
エントランスで待ち構えていたクルーに2等指定Aの乗船券を提示すると、
フロントで部屋の鍵を受け取るよう案内されました。
** 本記事記載の阪九フェリーや連絡バスのダイヤ・運賃は、2020年9月の乗船日現在のものです。**
2等指定Aの1人個室やレストランでの食事など詳細の乗船記はこちらです。