JR新大阪駅新幹線ホーム。
今回は8:18発のひかり642号で小田原へ向かいます。
実はJR神戸線某駅で乗車予定の列車に乗り遅れ、在来線で新大阪駅にアクセスすることを断念。
地下鉄で新神戸駅に急行し、新大阪から「ひかり642号」の直前を走る「のぞみ92号」に1区間乗車して8:13に新大阪に到着。
辛うじて指定列車に間に合いました。
6号車の指定座席に着席するとすぐに発車。
今回はJR東海ツアーズの
「ひさびさ旅割引。日帰り1day小田原。東海キヨスククーポン付き」
という企画商品を利用しました。
写真はネットでの予約から数日で送られてきた書類。
価格は新大阪(大阪市内)~小田原往復の新幹線普通車指定席券に、
小田原駅のキヨスクで使える500円クーポンがついて13400円でしたが、
500円クーポンのおかげで、日帰りでありながらGo To Travel キャンペーン対象の条件をクリアしており、
支払い額は8710円で済みました。
通常の東海道新幹線の運賃・指定席料金にあてはめると新大阪から米原すら往復することができず、
片道でも豊橋あたりまでしか行けない価格ということになります。
往復の列車は申し込み時に幅広い時間帯から選択できるようになっており、
往路・復路それぞれ第1希望と第2希望の入力を求められます。
新大阪~小田原の場合は選択肢の半数以上が「こだま」でしたが、
小田原駅停車の「ひかり」の一部も選択できるようになっていたため、
往路・復路とも第1希望は「ひかり」で申し込みました。
往路ひかり642号
新大阪8:18→小田原10:38
復路ひかり653号
小田原18:07→新大阪20:27
申し込みの翌日にはJR東海ツアーズよりメールが届き、
往復とも上記の第1希望の「ひかり」に乗車できることになりました。
8:32。近鉄京都線をオーバークロスして京都駅に進入。
先月、新大阪から名古屋までN700S系に初乗車した際の「ひかり」は、
京都まで最後尾車両は筆者1人だけという状況でしたが、
今回は新大阪発車時で2割、京都発車時で3割程度の席が埋まり、
コロナ以前の活気を取り戻しつつあることを実感できました。
京都発車後の6号車車内の様子。
8:52。米原駅に到着。
金沢発の特急しらさぎ54号が米原着8:44となっており、ひかり642号はその接続列車となっています。
米原では「のぞみ待避」のため5分停車。
乗車率はさらに上がり4割~5割になりました。
米原発車後、車内販売で購入したアイスコーヒー。
JALやANAなら無料サービスですが新幹線では330円。
次の岐阜羽島でも「のぞみ待避」のためしばらく停車。
6号車横のホーム上には自販機があり、ホームに出て缶コーヒーを買うくらいの時間は充分にありました。
「ひかり」に乗車すると、待避のための長時間停車がない「のぞみ」とは違う新幹線旅を楽しむことができます。
9:31。近郊電車と並んで名古屋を発車すると次の停車駅は目的地の小田原です。
ひかり642号は、名古屋までの「こだま」と名古屋からの「のぞみ」を一本の列車にしたような乗車感覚でした。
所要時間をみても新大阪~名古屋186km が1時間7分、名古屋~小田原282kmが1時間8分と名古屋を境に速度差が際だっています。
愛知県東部を流れる矢作川を通過。
三河地方の田園地帯。
左に小さく写っている「727」の看板は、東海道・山陽新幹線の車窓ではお馴染みで、
ネット検索で727と入力すると予測変換のに「727 新幹線」と表示されます。
気になって調べてみると、
美容室向けの商品を販売する大阪の化粧品会社で読みは「セブンツーセブン」。
新幹線沿線の看板は1979年から設置とありました。
たしかに0系新幹線の時代からあった気がします。
豊橋を過ぎ浜名湖の湖岸を通過。
このあたりが東京と新大阪の中間にあたり、
朝6時に双方を発車する「朝一番の新幹線」はこのあたりで顔をあわせます。
新大阪を7:54に発車した「こだま708号」を待避させ浜松駅を猛然と通過。
屋根上に写っている浜松駅前のランドマーク「アクトシティ浜松」は1994年に完成した高さ213mの複合施設で、
1998年に名古屋駅のセントラルタワーズが完成するまでは中部地方で最も高い建物でした。
天竜川を通過。
こちらは大井川。
江戸時代には「越すに越されぬ」などと言われましたが、
21世紀を迎えた今、JR東海がこの川を「越すに越せず」困っているというのは皮肉なものです。
駿州一の大都会静岡も速度を落とすことなく通過。
リニア新幹線が開通すれば、JR東海はここに「のぞみ」を停車させるのではないでしょうか。
富士川鉄橋から望む富士山。
夏場は麓しか見えない日が多い印象ですが、今回は逆に頂上付近だけが見えていました。
通過する新富士駅からもよく見えます。
減速して曲線上に設けられた熱海駅を通過すると名古屋駅発車から約1時間。
小田原到着の車内放送が流れました。
10:38小田原到着。
6号車からは半数近い乗客が下車しました。
箱根観光の玄関となる小田原駅ですが、予想に反して、旅行客よりも普段着姿で荷物の少ない若年層が目立ち、
小田急沿線の大学などに通う、名古屋や大阪出身の学生が、
自宅と実家の行き来に小田原停車の「ひかり」を利用しているのかも知れません。
小田原からは特急踊り子号に乗り継いで伊豆方面へ向かいました。
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