本記事は下に添付の記事の続きです。
12:41小田原から乗車した特急踊り子7号で終点の伊豆急下田駅に到着。
元東急車両の普通電車を真ん中に、新旧の踊り子号が並びました。
伊豆急下田駅改札口。
伊豆急下田は乗り潰し目的で駅だけは来たことがありましたが、
今回は短時間ですが街歩きに出かけようと思います。
街歩きに出かけますが、
まずは駅建物内に店を構える「さかなや道場」で腹ごしらえ。
注文したのは名物の金目鯛の煮付け。
下田港は金目鯛の水揚高が全国一位で年間1000トン以上。
下田港の水揚げの8割を金目鯛が占めるというから驚きです。
南国風情が感じられる伊豆急下田駅前。
下田まちなか案内図。
伊豆急下田駅と了仙寺を結ぶ道路が下田市街地のメインストリート(地図中央付近の太いライン)となっているようです。
そのメインストリートの途中に位置する宝福寺に立ち寄りました。
坂本龍馬が脱藩のゆるしを乞い許された寺として知られます。
伊豆急下田駅からゆっくり歩いて15分くらいで了仙寺に到着。
了仙寺は江戸初期の1635年に下田奉行によって創建された日蓮宗の寺です。
幕末の1854年には、鎖国政策を転換することとなった日米和親条約締結に際して、
黒船で来航したペリーらと日本全権の条約交渉の場となりました。
今に続く日米両国間の歴史がここから始まったと言っても過言はなさそうです。
了仙寺境内。
寺の建物に近づくと頭上にカラーの版画が飾られていることに気づきます。
この画は歴史の教科書にも登場する貴重なものです。
画の下に「安政元年ペリー提督黒船陸戦隊調練の図」と説明があります。
今自分がいる場所が、画の左寄りの建物の前なのだと、しばらく眺めていて気づきました。
原画はアメリカ海軍兵学校にあり、了仙寺のものは石版画とのこと。
了仙寺の敷地内にあるMoBS黒船ミュージアム。
ペリーや黒船に関する資料が多数展示されています。
こちらは了仙寺境内の脇から伸びるペリーロード。
しだれ柳と水路の組み合わせは兵庫県北部の城崎温泉を連想させます。
ペリーロードには、筆者のように駅から徒歩で了仙寺を訪れた観光客が、
来た道を戻ってしまうことがないよう、市街地に点在する見所に誘う役割もありそうです。
ペリーロードの終点に建つ旧澤村邸。
大正7年に建築された、なまこ壁が特徴のこの建物は、現在は休憩施設として開放されています。
生活感漂う下田の街中の街路を伊豆急下田駅方向に適当に歩くこと15分。
伊豆急下田駅の向かいに位置する下田ロープウェー乗り場に到着。
下田ロープウェーは伊豆急下田駅前と寝姿山の山頂駅を3分程度で結んでいます。運賃は往復1050円です。
コロナの影響が消えない中でも一定の需要かあって、
切符購入後、乗車待ちの列に並び1本見送っての乗車となりました。
山頂駅に到着。
ロープウェーの駅舎から出てすぐの場所に小さな展望台があり、
ほぼバリアフリーでパノラマをたのしむことができるようになっていましたが、
ロープウェーを降りた乗客の多くは1~2分程坂道を登ったところにある寝姿山展望台へ向かいました。
寝姿山展望台からは伊豆七島を一望できます。
寝姿山展望台からの眺め左方向。伊豆大島方面。
右方向。
眼下の水面には黒船をイメージした遊覧船の姿も。
展望台からの景色を楽しんだ後は、ロープウェー寝姿山駅に併設されているレストランTHE ROYAL HOUSE へ。
店内は、鉄道車両デザイナーとして有名な水戸岡氏か手掛けたもので、
木の温もりを感じる内装は、
JR 九州のクルーズ列車「ななつ星」に代表される同氏の「作品」に通じるものがあります。
ケーキとコーヒーで1000円以下と気軽に入れる価格設定も魅力です。
窓側の席は満席でしたが、
着席できればバルコニー越しに伊豆の海を眺めながら飲食を楽しむことができます。
THE ROYAL HOUSE を出ると目の前がロープウェー乗り場です。
ロープウェー車内から撮影した下田の街並み。
ロープウェーを降り、伊豆急下田駅に戻ってきました。
小田原までの復路は特急料金が格安の伊東までの伊豆急行線内は、特急踊り子号に、
普通運賃が伊豆急行より安い伊東からのJR伊東線区間は普通運賃だけで乗車できる観光列車「黒船電車」に乗車して、小田原方面に戻りました。
続きはこちらです。
* * 最後に下田ロープウェーの車窓動画(上り)を添付します。