新三田駅からJR、阪急、モノレールと乗り継いで到着した伊丹空港第1ターミナル。
昨夜から天気は荒れ模様で空港アクセスのモノレールさえ風速20メートル越えで一時徐行していたほどですが、ほとんどの便が欠航せずに飛んでいるのは立派なものです。
搭乗口は検査場を出てすぐの14番。
現在の伊丹空港はリニューアル済み、工事中、工事未着手の場所が入り乱れています。この搭乗口周辺はリニューアル済みで、絨毯が張られベンチも弾力のある掛け心地のよいものになっていました。
秋田行のJAL2173便は小型ジェットのエンブラエル190での運航です。
JALの伊丹発便は大半がこのエンブラエル190またはさらに小さいエンブラエル170を使用する「J AIR」運航便になっています。
搭乗機エンブラエル190。
エンブラエル190と170の最大の違いは、190にはクラスJ席があることでしょう。今回もチェックイン時に空席があったので追加1000円でアップグレードしました。
機内誌スカイワードにはJAL各機材の全長、航続距離などのデータを掲載したページがあります。190と170の大きさに差がありすぎる感じですが縮尺が違うのでしょう。
同じく機内誌掲載のルートマップ。
伊丹秋田線は親不知付近から日本海上に出て佐渡の南を飛び、秋田沖で陸地方向に旋回して着陸という経路になるようです。
静止画だと良い天気に見えますが、雲が動いているのが肉眼でもわかるほどの強風が吹いています。
離陸はいつもの六甲山系方向とは逆の大阪方面でした。普段は着陸時に見る風景ですが、離着陸で角度が違うことから離陸時のほうが視点が高くなり、初めて見る風景のように新鮮でした。
風にあおられながら上昇し雲の上へ抜けて行きました。
揺れのためドリンクサービスは冷たいお茶のみ。
ルートマップどおりの場所から日本海上へ出ます。
奥に糸魚川の街と街を貫いて日本海に注ぐ姫川が見えていますが、姫川の水が注いでいる場所だけ日本海の水の色が澄んでいるように見えます。
台風などの際に濁流の川が注ぐ場所だけ海水が茶色になっているのを見たことがありますが逆は初めてです。姫川といえば急流と翡翠のイメージですが水質もかなり高いレベルなのでしょう。
秋田沖に到達。高度がさがり写真中央付近にはこれから着陸する秋田空港の滑走路が見えています。
着陸直前は風に煽られるのがわかりましたが、最後は思ったよりソフトな着地でした。
ターミナルビルから乗ってきた機体を振り返ります。市街地からそれほど離れていませんが自然環境に恵まれた空港のようです。
私事ですが秋田空港の利用は初めてです。東北の空港では仙台・青森に次いで3箇所目です。
制限エリアを抜けると「なまはげ」と「秋田犬」が出迎えてくれました。
秋田駅方面のリムジンバスに乗り継ぎます。
秋田空港は奥羽本線和田駅から数キロのところに位置していますが、歩くには遠く、そこへ向かうバス路線もありません。
運転間隔は均等ではなく到着便に合わせて発車するダイヤになっているようです。このような空港では到着後あまりゆっくりしていると、次のバスまで1時間待つかタクシーしかないということになりかねないので注意を要します。
秋田駅までは930円。
乗客は10人少々。秋田駅までは一般道のみの走行です。渋滞というほどではありませんがスムーズとは言い難い道路状況で、秋田駅まで約35分かかりました。
15時20分。伊丹から2時間30分で秋田駅前に到着しました。
仮に新幹線を使うと7時間かかり、日本海号などの夜行列車なき今、関西・東北の移動は航空の独占状態になっているようです。
つづきはこちらです。