西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

185系特急踊り子・黒船電車など。ひさびさ旅復路。

 本記事は下に添付の記事の続きです。

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下田の街歩きを終え伊豆急下田駅に戻ってきました。

 

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伊豆急下田駅の広いコンコース。

 

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伊豆急下田からJR伊東線に接する伊東駅まで伊豆急行線区間の運賃は1650円。

 

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普通運賃はJRより高い設定になっていますが、

伊豆急線内の特急料金は距離に関係なく自由席の場合410円と格安です。

 

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そんなわけで伊豆急下田発15:07の特急踊り子16号に伊東まで乗車することにしました。

 

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特急踊り子16号は、国鉄末期に登場し長らく活躍を続けてきた185系での運転です。

 

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185系を使用する特急列車に「新特急」の愛称が付された時期もありましたが、

デッキの雰囲気などは今となっては485系に代表される「国鉄型特急電車そのもの」という印象です。

 

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デッキの洗面台もほぼ登場時も姿のままで使われているようです。

 

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客室妻面には昭和56年川崎重工の銘板が。

国鉄から継承した特急車両はJR四国やJR北海道に残っていますが、経年39年は最高齢だと思います。

都内で踊り子号と並走する山手線に目をやれば、39年の間に103系⇒205系⇒231系⇒235系と世代交代しており、流れた時間の長さを実感せずにはいられません。

 

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東京到着が17:48と行楽帰りにはちょうどよい時間帯の列車であり、

10号車自由席は始発の伊豆急下田駅発車時点で窓側の席が埋まってしまいました。

 

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シートは登場時のリクライニング機構のない転換シートから、

リクライニングができるシートに交換されていますが、

ピッチはやや狭く、座席下に機器があって足をのばすことができません。

 

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特急車両でありながら窓を開けることができるのも185系の特徴です。

 

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トンネル通過時の騒音や保温を考えて窓を開けることは断念しましたが、

海だけでなく山間部走行もある伊豆急行線内の景色を、

185系の走行音をBGM に楽しむこと53分。

 

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16:00。伊東駅に到着。

2分の停車時間で伊豆急行からJR東日本へ乗務員交代が行われていました。

 

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準備を整え発車時刻を待つ185系踊り子号。

東京までは約1時間50分の道のりです。

 

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ホームの乗車位置表示も車両置き換えに伴い交換されるのでしょうか。

 

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伊東駅舎。

熱海から17km、JR伊東線の終点で、人口約65000人の静岡県伊東市の玄関です。

 

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伊東駅改札付近。

リニューアル繰り返しつつ、古い駅舎を大切に使い続けている様子に好感を持ちました。

 

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伊東から熱海へのJR 伊東線区間は伊豆急行線内より運転本数が多く、

特急と普通を合わせると1時間に概ね2本~3本が確保されています。

 

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伊東から乗り継いだ列車は伊東駅発16:22普通列車熱海行です。

市販の時刻表には特に記載がありませんが、観光客向けに改造された「黒船電車」での運転です。

 

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黒船電車乗車口付近。

 

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この車両の最大の特徴は先頭車両にパノラマ座席を備えていることですが、

コロナの影響か最前方の座席は封鎖されていました。

一部の席を封鎖してしまうと、残りの座席で「密」ができてしまいそうですが、

乗務員を感染から守る目的があるのかもしれません。

 

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パノラマ席部分以外も、大きな窓に向いた座席などがゆったりした配置で並んでおり、

乗車券だけで乗車できる普通列車としては「乗り得列車」と言えます。

JR伊東線区間内のみの乗車なら青春18切符などでの乗車も可能です。

 

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窓の下には弁当なども置けそうな広いスペースが確保されていました。

 

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黒船電車の大きな窓から眺める伊東線の車窓。

 

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16:49。伊東から27分で熱海に到着。

土日だけでもこの先東海道線に乗り入れ小田原まで直通すれば、小田急ロマンスカーとの乗り継ぎや、

箱根と伊豆の観光客を送客しあうことで相乗効果も得られそうですが・・。

 

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現状では特急踊り子号を除くと、伊東線から東海道線への直通は朝の一本のみとなっているため、

東海道線の快速アクティに乗り継いで小田原まで戻ります。

 

今回は、新大阪~小田原往復の新幹線指定席と小田原駅のKioskで使える500円クーポンがセットになった、

JR 東海ツアーズの企画商品「ひさびさ旅割引。日帰り1day小田原。東海キヨスククーポン付き」を利用して旅行しています。

「ひさびさ旅・・」には熱海着もあり、伊豆を訪れる場合、経路的には有利ですが、

新大阪発の場合、小田原着と熱海着の価格差は100円しかなく、

熱海着なら「こだま」に対して、小田原着なら「ひかり」が利用できる状況であれば、

小田原着を選択したほうが便利かも知れません。

(ひさびさ旅の往復新幹線は候補便の中から任意に選択できます。)

 

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快速アクティは15両編成で始発の熱海からは余裕のある乗車率でした。

 

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日没前の根府川駅。

海の眺めが美しいことで知られます。

 

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11:02発の踊り子号で出発して約6時間で小田原駅に戻ってきました。

 

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夕暮れ時の小田原駅前。

箱根観光の玄関としての顔と、京阪神周辺で言えば姫路のような、

首都圏の西の要の一つとしての都市機能の両方が感じられる駅前風景です。

 

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小田原構内の二宮尊徳像もマスク着用。

 

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復路の新幹線指定便は小田原発18:07の「ひかり653号」。

 

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ひかり653号。

小田原発車時点で、小田原からの乗客が半数近いのではないかと思われるほど、小田原からの乗車が目立っていました。

小田原を出ると次の停車駅は名古屋であり、小田原停車の「ひかり」は、見方によっては小田原停車の「のぞみ」とも言えそうです。

 

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小田原駅のKioskには土産物なども並んでいましたが、

今回は堅実に弁当を買い車内での夕食にあてました。

500円バウチャーはお得なだけでなく、日帰りの企画商品で「Go To 」の適用条件をクリアさせる役目も担っています。

 

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20:27新大阪に到着。

「ひさびさ旅割引。日帰り1day小田原。東海キヨスククーポン付き」の価格は13400円ですが、Go To 適用で8710円まで値引きされ、

小田原~伊豆急下田往復や下田での食事・ロープウェー代などを合わせた旅行費用の総額は20000円ほどで済みました

新大阪~小田原の新幹線指定席片道にかかる運賃・料金だけで通常は12850円であることを考えれば、かなりお得に旅行できたことがわかります。

個人的には緊急事態宣言の頃から危惧していましたが、長引くコロナの影響で自殺が増加しているという不穏なニュースも聞かれるようになっています。

鉄道会社も消毒や換気など常にコロナ対策を施しており、

旅行者自身が感染を呼び込むような行為を慎んでいれば、

行き先に関わらず、そう簡単に感染するものではないと考えています。

破格の旅行商品にGo To の35%引きが適用できる今こそ、

旅行に出かけて自粛のストレスを解消し、

心身の健康を維持したいものです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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