西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【新型特急→客車急行→新幹線】台北発着13時間で台湾を一周。

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今回の台湾鉄道旅行のメインの一つ台東行プユマ号の台北発は7:40.

西門のホテル「伊楽園大飯店」を7時前に出て地下鉄で台北駅へ向かった。


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台鉄のサイトから予約していた席は通路側だったが、台北駅の自動券売機で念のため乗車するプユマ号の空席を調べて見ると、

窓側に空席があることがわかり、その座席番号を控えて窓口へ行き、座席を変えてもらうことに。

入手自体が困難といわれているプユマ号の指定席券を購入できただけでも十分と思っていたが、土壇場で窓側の席を確保することができた。

改札を抜けホームに降りると間もなくプユマ号が入線。

外観はJR九州の883系と885系を混ぜたような印象。

 

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車内は地下ターミナルから発車するという共通点も手伝って、どこか近鉄のアーバンライナーを連想させる。

当然満席と思っていたが通路側の席には空席も残っていた。

台北を7:40定時に発車して7分で松山に停車すると、次は9:39着の花蓮までノンストップ。

地上に出るとマンションがならぶ台北郊外の風景になるが、駅や路線網、列車の本数を考えれば台鉄通勤の人の数は少なそうで、鉄道通勤=MRT通勤という台北の姿が見えてくる。

郊外の広がりは東京や大阪ほどではなくすぐに山合の渓谷の中を進むようになる。

列車の速度は街中を抜けても最高時速の130kmに対してかなり余裕があるようだった。

プユマ号は先発の太魯閣号の振子式に対し傾斜が少ない車体傾斜方式を採用しているが、

乗り心地は思ったより安定している印象で、車体傾斜でこの乗り心地なら振子の太魯閣号はさぞ快適だろうと思う。

 

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列車はやがて台湾東部の海岸へ抜けたが、宜蘭付近で市街地を走った以外、沿線の人口は希少で、昨日乗車した西部幹線の盛況とはだいぶ印象が異なる。

沿線風景は日本でいえば北陸本線の親不知付近のようであり、

線路は海に迫る急斜面の山と海の隙間をすり抜けるような格好。時折水量が少ない川を渡る。

 

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沿線の人口構造物で目立つのは水泥(セメント)工場くらい。こんな風景が長くつづく。

台北から2時間。海岸線を離れ平地の先に街並みが見えると花蓮到着の車内放送が入った。

 

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花蓮からは少し内陸に入り沿線に多少人家が見られるようになった。

車内に目をやれば花蓮から乗り込んだおばさん3人組の話し声が台北から静かだった車内に響き渡り気になっていたが、

自分の後ろの席にすわっていた女性が注意しにいくと素直に音量を下げてくれ快適な車内環境が回復した。

台湾の人の「民度」は地方へ行っても一定以上の水準にあるという印象をもった。

 

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11:17終点の台東に到着。

 

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台東駅舎。


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駅前は昨日下車した西部幹線の台中や彰化の駅前とは比較にならない静けさで、タクシーの運転手が暇そうに客待ちをし野良犬がウロウロ。

バスターミナルはあるが頻繁にバスが発着している様子もない。


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乗り継ぎの高雄行の客車急行ギョコウ号の発車まで1時間30分。

台湾一おいしい駅弁と評判の池上駅の駅弁「池上弁当」が台東駅の売店でも売られていたので購入し、空いていたので駅のベンチで食べることにした。

特に珍しいおかずが入っているわけではないが、米どころとして知られる池上の駅弁らしく、

往路の機内食でも台北のホテルでも今一つだった白米の味が大変良かったのが印象的だった。


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12:30を過ぎ12:50発の高雄行の改札が始まり車内へ。

ギョコウ号の客車自体は古めかしいが、車内はJR のグリーン車なみのシートが並び快適そのもの。


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プユマ号につづき、通路側のシートを窓側に変更してもらっていたが、海側山側まで考えがおよばず

台東からしばらくの海岸線区間では十分に景色を楽しむことができなかった。


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プユマ号とは対照的に列車はゆっくりとした速度で走り、

平均時速は50km 程度。デッキのドアは手動らしく開いたままの状態での走行も珍しくないようで熱帯の風が車内に吹き込んでくる。


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高雄の都市圏にはいると沿線には市街地がつづき、電化、高架化、複線化など至る所で近代化工事が行われていた。


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16:01終点高雄に到着。一旦改札を出て隣の左営駅までの切符を購入。


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普通電車に相当する区間車に乗り継いで左営駅から徒歩10分。


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龍虎搭へ。


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搭は龍の口から入り虎の口から出てくると御利益があるとされているようだが、

1970年代に建てられたもので、特に歴史があるというわけでもなく、

これが代表的な観光名所の一つになるあたり、高雄はやや観光資源に乏しい町なのかなという印象ももった。


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龍虎搭からの眺め。


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内部。


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虎の口から外へ。


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徒歩で左営駅に戻り区間車で一駅。

台湾新幹線(高鉄)との乗り換え駅である新左営へ。

新左営は台北と高雄を結ぶ高鉄の高雄側のターミナルで日本でいえば新大阪のような位置付けにある。


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高鉄で台北に戻る前に駅隣接の「新光三越」のフードコートで夕食。

メニュー写真から指差しで選んだのは餃子セット。スープは日本では経験がない酸味が効いた独特の味だった。


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18:30頃に駅にもどり、


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予約していた台北行の商務車(グリーン車)に乗車。


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シートは日本の東海道新幹線のグリーン車と同等で掛け心地は申し分ないが、

客層は意外とおおらかで車内での携帯での通話も日本ほど問題にならない様子だった。


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発車するとすぐにシートサービスのコーヒーと洋菓子が配られ、車窓の夜景を眺めながら味わう。


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最高時速は300km。

東海道新幹線より早いが、揺れも日本の新幹線よりやや大きいようだった。


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20:20.台北近郊の板橋に到着。

ホテルにもどるつもりだったが、地下鉄を乗り継いで士林夜市へ行くことに。


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食べ物屋の屋台がずらりと並ぶ光景を想像していたが、衣類の店なども混ざっていて、通行人も総じてお行儀がよく、想像していたほど猥雑とした雰囲気ではなかった。

22時頃地下鉄で西門のホテルに帰着。

翌日は台北観光の後、夕方のキャセイパシフィック航空便で帰国しました。

つづきは近日中に投稿します。


 

台湾高鉄と西部幹線乗り継ぎで台北・高雄を往復。

新型コロナウイルスの流行による出控えで新しい記事の投稿ができないので、2014年12月に台湾に「乗り鉄」旅行に出かけた際の日記(編集)と撮影した写真で記事を作成しました。

 

www.nishiuraexp.com

 本記事は上に添付の記事のつづきです。

 

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昨日12月20日に関西空港からキャセイパシフィック航空の経由便で台北に到着。

本日12月21日はここ台北駅から高鉄で台南へいき、そこから⇒高雄⇒台中⇒彰化⇒新竹⇒台北という行程を予定しています。

なお翌12月22日は台北から東部幹線で台東⇒高雄・新左営(高鉄)⇒台北と1日で台湾を1周。

12月23日は台北観光ののち夕方のキャセイパシフィック便で帰国という予定になっています。

 

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(台北駅の広いコンコース)

 

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台北駅地下ホームから発車する8:00発の台湾高鉄(新幹線)で出発。

 

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指定の席につくが、「車端部の通路側で反対側は荷物置き場で窓もない」という嬉しくない座席。

今度台湾で鉄道旅行をするときは発売直後にサイトから予約しようとおもう。

 

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台湾高鉄の車内。

(日本の東海道新幹線で長らく使用されていた700系とほぼ同じ仕様)

 

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(12両編成で10~12号車が自由席、6号車がグリーン車に相当する商務車、その他8両が普通車指定席)

 

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天気は晴れ。車窓は田園と建物がまだら模様で日本の山陽新幹線や東北新幹線に乗っているような雰囲気。

空いた窓側の席に移り車窓を楽しむ。亜熱帯の北部では車窓の山の様子も日本に似ているが熱帯の南部に近づくと山肌に生えている樹木も変わってくる。

 

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定刻に台南に到着。

 

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乗ってきた列車を写してから在来線の区間車で台鉄の台南へ向かう。券売機で切符を買い初体験の台湾の普通電車に乗車。

 

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冷房効果を高めるためか窓が小さいが車内は日本の通勤電車とあまり変わらない。

列車は途中の中州駅で台北と高雄を結ぶ本線に合流し10:17に台南駅に到着。

 

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(台鉄 台南駅舎)

 

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(台南駅前)

 

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台南からは本線の列車で高雄へ向かう。10:58発の特急に相当する自強号に一気に高雄まで向かうつもりだったが、予定変更。先行する急行列車(ギョコウ号)で高雄の2駅手前の新左営まで行き、そこで高雄のMRTの乗り継ぐことにした。

 

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乗車した台南10:50発のギョコウ号は昨夜台東を出発し朝に台北を通ったのち再び南下して高雄まで走る名物列車だが、遅れることなく台南駅に到着した。

乗車間際に若い男性から中国語で何か話しかけられたが「私日本人、中国語わからない」と英語で言うことしかできなかった。

キャリーバックをホテルに残しセカンドバック1つなので地元の人にしか見えないのだろう。

ギョコウ号は古い客車を使っているが、シートは日本で言えば特急列車のグリーン車なみとなっており、新左営までの40分は快適そのものだった。

 

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(高雄MRTの路線図。南北の紅線は空港・都心・高雄駅(在来線)・新左営(新幹線)を1本で結んでおり極めて便利。)

新左営は高雄の郊外に位置し、台北から伸びる台湾新幹線(高鉄)の終点でもある。

その高鉄の駅を通り抜けてMRTの駅へ。

 

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券売機で25元のコイン型のトークンを買ってホームに降りた。

施設が新しい上に整列乗車、エスカレーターの片乗りも徹底しており台湾は地方都市でも「進んでいる」という印象をうけた。

座れなかったが満員になることもなく10分ほどで高雄駅に到着。

 

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地上に出ると目の前が在来線「台鉄」の高雄駅。綺麗な外観なので新築かと思ったが中に入ると古い部分も目立ち外観の「リニューアル」がなされたということらしい。

 

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 (高雄駅前風景)

 

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(台湾を1周する路線がメインの台湾の在来線「台鉄」の路線図)

 

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(高雄駅の時刻表。高鉄(新幹線)開業後も台北方面への特急列車が多数運転されていることがわかる。)

駅舎1Fの弁当屋で60元の駅弁を買い、3F改札前のベンチで13:00発の自強号の乗車案内を待つ。

待合室にならぶベンチとその前に鎮座する大きなテレビは、MRTと違い地方の駅の風情を漂わせている。

 

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やがて電光掲示板に乗車列車の発車ホームが表示されたので、改札を通り列車へ向かう。

乗車する13:00発の自強号は9年前に台北~台中で利用したプッシュプル編成。

 

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シートはさきほど台南から乗車した「ギョコウ号」のほうが良かったが、各座席に足載せもついており快適性は合格点と言える。

 

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着席してから列車が発車するまでに、売店で購入した台鉄弁当を食べてしまった。

ご飯の上にのっている豚肉に特有の匂いが残っている点は残念だったが、日本円換算で200円程度なのでこんなものだろうと思う。

 

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(台鉄弁当中身)

列車は発車すると機関車牽引のため加速こそ遅いが、ひとたびスピードにのってしまうと台湾南部の田園地帯を100kmを下回ることがない快走をつづけ、特急列車にふさわしい走りを楽しむことができた。

停車駅ごとにまとまった乗車があり台中駅に近づくころには立客多数に。

 

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車内の人をかきわけて下車した台中駅は、台南や高雄とは比較にならない人の数で駅舎内はごった返していた。

台湾では週末毎に帰省ラッシュとUターンラッシュがあるらしく台北方面の列車はどの便も混雑している様子。

 

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台中からは最新型の通勤電車で彰化まで約15分引き返し、彰化から台中を経由せず海岸沿いを台北へ向かう通称「海線」で台北方面を目指すことにした。

 

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台中ほどではないが彰化駅も混雑していた。

コンコースの券売機で海線回りで台北へ向かう自強号の空席を探していたら、

後ろに並んでいたおじさんに中国語で何か言われた。

「この時間帯の台北行きは頑張ってもどれも満席や」と言われた気がして、

おじさんに優等列車用の券売機を譲って退散。

 

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やむなく普通列車用の券売機で新竹まで155元の切符を購入。

新竹までは100km以上の距離があり台湾版青春18旅行の様相になってきた。

幸い普通列車はロングシートながらゆったりと座れ、17:18に彰化を発車。

すぐに日没となり夜の海線を淡々と北上。あたたかい台湾だが日が暮れると冷えるらしく停車駅でドアが開くと寒風が吹き込んでくる。気温は10度くらいまで下がっているらしい。

海線沿線には大きな都市はなくローカルムードのまま竹南駅で彰化から台中経由で北上してきた本線たる山線と合流。沿線は建物が多くなり急に賑やかになった。

 

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10分遅れで到着した新竹駅の駅前風景。

 

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駅のKIOSKでパンを買い、時間が遅くなったので、ここからは六家線で高鉄の新竹へ向かい新幹線で台北にもどることにした。

 

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(新竹駅で発車を待つ六家行。終点の六家は高鉄の新竹駅に隣接)

六家線の沿線は新竹の近郊風景でマンションが立ち並んでいたが列車は30分毎の運転。移動の主役はバスだろうか。

 

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終点六家駅で降りると高鉄(新幹線)の新竹駅は目の前。高鉄の新竹駅は吹き抜けを登る長いエスカレーターでホームへ向かうスタイルの近代的な駅だった。

 

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やってきた高鉄は台中発の便だったようで自由席も空いており台鉄の特急・急行の混雑とは対照的だった。今日は台北の手前板橋駅で下車し、地下鉄板南線に乗り継いで西面駅近くのホテルにもどった。

 

翌日は台北から東部幹線の特急「プユマ」号で出発し、東回りで台湾を一周する行程をこなしました。
つづきは近日中に投稿します。

★2020年現在 高雄駅は地下化、台中駅は高架化されています。

 

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キャセイパシフィック航空経由便で台湾鉄道旅行へ出発(CX565便 関西11:00⇒台北桃園13:15)

新型コロナウイルスの流行による出控えで新しい旅行記を投稿できないので、

2014年12月に台湾へ出かけた当時の日記(編集)と撮影した写真から記事を作成しました。

 

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2014年12月20日

午前7時前にリムジンバスで関西空港に到着。

搭乗予定のキャセイパシフィック航空565便台北経由香港行の出発は11時で時間がありすぎるので、

 

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AREA24にあるインターネットカフェ「KIX LOUNGE」をためすことに。

30分あたりオープン席310円、ブース席420円と正規価格では高め(KIXカード提示で半額になる。)だが、フリードリンクもあってよい時間潰しになる。

平成27年春のJRダイヤ改正のプレスリリースなどを検索したがJR四国だけは未発表のままだった。

 

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(2段表示の搭乗便の出発案内 JALとのコードシェアも実施)

9時頃にチェックインカウンターへ。長蛇の列ができており20分程度待たされ、保安検査も大行列。

10分早まった搭乗開始時刻の20分ほど前にようやく搭乗口に到着した。

 

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搭乗口で周囲を見渡せば東洋人ばかりだし、沖縄の少し先までなのでヨーロッパへ向かうような気負いもなく、

日本人についてもヨーロッパ行に乗る人とは人種が違うように感じられた。

 

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本来の出発時刻の11時をすぎてようやく滑走路へ向けて出発。滑走路混雑で離陸は11:20頃になった。

水平飛行に入るか入らないかというタイミングで機内食のアナウンスがあったが、配膳には時間がかかっていた。

機内食の味は悪くないが台北まで約3時間、復路は2時間とあって内容は簡素で、CAさんの対応も大味、シートのデザインなども必ずしも好みではない。

同じキャセイでも長距離路線では違う雰囲気なのかもしれないと思う。

 

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偏西風のため対地速度600km台の飛行がつづき、短距離という意識で搭乗したこともあり九州上空を過ぎてから時間の長さを感じた。

 

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13:00前から降下がはじまり、13:30に台北桃園空港に着陸。

9年前に到着したときは蒋介石国際空港と案内されていた記憶があるが、今は文字もアナウンスも「桃園」に統一されている様子。

 

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ターミナルビルを歩き入国審査場へ。ここでも行列にならび約20分の待ち時間があった。

 

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荷物を受け取って高鐵桃園行のバスの切符を買いに行くが漢字の案内に従って進めば迷うところはなかった。

総統客運のカウンターで30元の切符を購入し目の前に停まっているバスに乗車。

 

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短距離路線だが高速道路に入ることもあり全員着席での運行。

 

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約15分で高鐵(台湾新幹線)の桃園駅に到着。

 

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券売機で台北までの自由席の乗車券を購入してホームへ。

桃園駅に停車するのは1時間に3本程度だが14:40発の便にタイミングよく乗車することができた。

 

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ただ12両中3両の自由席は満席でデッキに立つことに。

 

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在来線の台鉄と並んで淡水河を渡り市街地の地下に潜ると間もなく板橋に停車。

駅間の距離が近いので高速鉄道といっても速度は控えめ。

桃園から約20分で台北に到着した。

桃園空港からの所要時間は約40分。運賃はバス30元、新幹線160元の計190元。

空港から台北駅へ直行するバスの運賃は125元で所要時間は道が空いていれば同程度のようだ。空港バスは帰りに試してみようと思う。

 

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台北駅からは地下鉄板南線で一駅。西門で下車。

 

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西門駅で地上に出て人の多さに圧倒された。

付近は「台北の原宿」とも言われているそうで「なるほど」と思う。

 

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人をかきわけながら歩くこと約10分。伊楽園大飯店に到着。

 

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部屋は高級感はないが充分な広さだった。

夜はふたたび満員の地下鉄に乗車して忠孝復興駅近くで夕食。

 

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2014年12月21日

5:30に起床。6:30に身支度をして地下の食堂へ。

バイキングスタイルだったが、日本のビジネスホテルではみかけないメニューもあって興味深かった。

 

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7時前にホテルを出たが、乗車予定の台湾高鉄の台北駅発車は8:00.

時間があるため地下鉄板南線で反対方向へ一駅の龍山寺を訪問。

 

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寺は駅からすぐで早朝から参拝者が多い。

日本より熱心な方が多いようで合掌だけでなくイスラム教徒のように「土下座」の姿勢をとる人も少なくない。

 


台北 龍山寺 (Taipei Lungshan Temple)【読経の声が響く朝のお勤め】 

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(台北駅舎 地下に在来線「台鉄」と新幹線「高鉄」のホームが並んでいる)

 

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(駅舎内の広々としたコンコース)

 

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地下鉄で台北駅まで戻り、駅舎を写してから地下の高鉄のホームへ向かった。

 つづきは近日中に投稿します。

★2020年現在、桃園空港と台北駅の間には空港鉄道が開通しており急行列車で約35分で結ばれています。

 

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【JR特急乗り継ぎ旅行】スーパーはくと⇒やくも⇒いしづち号新型車両1番乗り(京都⇒鳥取⇒米子⇒岡山⇒高松⇒多度津)

 

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 外出自粛がつづくなか、2014年6月に特急列車乗り継ぎ旅行に出かけた当時の日記(編集)と撮影した写真から記事を作成しました。

本記事は上に添付の記事のつづきで、

京都⇒特急スーパーはくと号⇒鳥取⇒快速とっとりライナー⇒米子⇒特急やくも⇒岡山⇒快速マリンライナー⇒高松 と乗り継いで旅行を終える予定でしたが、

予定を変更し高松駅前の格安ホテルで1泊し、翌朝JR四国の新型特急電車の1番列車に乗車しています。

 

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(前日 富山から京都に到着し宿泊していたダイワロイネット京都烏丸四条)

2014年6月22日

ベッド脇のアラームを6:30にセットしておきながら、ONにするのを忘れており、「自然起床」したのは7:30。8時を過ぎて1階の食堂へ。

 

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メニューは豊富だが、食堂は夜間営業が主の「和風パブ?」の時間外利用のようで、やや狭く開放感に欠ける印象持った。

 

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10時頃にチェックアウトし地下鉄で京都駅へ。

 

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10:52発の特急スーパーはくと号の乗車口は無人で、昨日名古屋駅から乗車した特急ひだ号と同じような状況。

もっともこちらは途中の大阪からの乗車がメインになるのだろう。

 

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鳥取方面へ向かうスーパーはくと号は先頭車が普通車自由席で、先を争うことなく最前列の展望席に座ることができた。

 

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今日は、途中の大阪・三ノ宮・姫路での乗車も少なく、最も乗客が多くなる姫路~上郡間でも30%ほどの着席率だった。

(写真は快速列車や山陽電鉄の特急と並走しながら明石駅に進入するシーン。速度計の針は100km付近を指しているように見える。)

 

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(特急スーパーはくとは新快速を上回る俊足で大阪~三ノ宮間の所要時間は17分台)

 

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(山陽本線 有年~上郡間)f:id:nishiuraexp:20200425224850j:plain

(智頭急行線を通り抜け、因美線に沿って流れる千代川の車窓)

最前列の座席は姫路から乗ってきた親子連れに譲り、後方の席で車窓を眺めるが、梅雨らしい雨模様がつづく。

速度が最高時速の130kmに達さない区間でもエンジン音は大きく長年の高速運転で車両は、昨日乗車のひだ号に使われているキハ85系などよりくたびれている印象を受けた。

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13:51.京都から約3時間で鳥取に到着。列車はこの先倉吉までの運転だが、快速とっとりライナーに乗り継ぐためここで下車。

 

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スーパーはくと号の後を追って、14:02に鳥取駅を発車する快速とっとりライナー米子行。

 

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快速とっとりライナーの利用は堅調なようで、ワンボックス3人程度の着席率で推移。

相変わらずの雨模様で、名峰大山の姿は全く見えなかった。

 

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15:48米子着。

 

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米子駅の2つ手前の伯耆大山~米子は飛び出し乗車のため改札の外へは出られないが、

米子駅の1番線にある気になっていた蕎麦屋に寄ってみることにした。

*伯耆大山駅を通過する岡山方面の「特急やくも」に乗り継ぐ場合、米子駅で途中下車しなければ、伯耆大山~米子往復分の乗車券は不要。

 

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大山おこわと蕎麦のセットは660円、いずれも味はよく値段の価値は十分にあった。

 

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蕎麦をゆっくり食べているうちに16:27発の特急やくも号岡山行の発車時刻に。

6両編成の最後部1号車のグリーン車に乗車。

 

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乗り心地に難がある381系を利用するやくも号だが、大掛かりなアコモデーション改良を施し「ゆったりやくも」の愛称で宣伝されている。グリーン車の車内も上品な雰囲気にまとめられていた。

インテリアはきれいになっても揺れはどうしようもないと諦めていたが、グリーン車の大きなシートの恩恵か、あるいは個体差があるのか、今回はいつもほど揺れが気にならず不思議な感じがした。

気になるときは岡山から備中高梁まで30分乗っただけでも疲れを感じ「ぐったりはくも」と揶揄されるのも納得と感じるのだが。

 

 

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米子から日野川沿いを岡山県境の谷田峠に向かって南下。

曲線が連続し6両目の車窓に2両目あたりまでが頻繁に見えるほど。

 

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山間部を抜けた岡山近郊の総社あたりからかなり飛ばして、18時38分米子から約2時間で岡山に到着。

 

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岡山からは快速マリンライナーのグリーン車展望席で高松へ。

 

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(5両編成のマリンライナーの岡山寄り先頭車は2階建てになっており、2階部分と先頭部分がグリーン車扱い、1階部分が指定席扱いになっています。グリーン席でも追加料金は1000円以下なのでマリンライナーで四国へ渡る際はお勧めです。)

 

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(展望席からの眺めとシート)

マリンライナー展望席の乗車記事は別に投稿しているので記事下に添付しておきます。

 

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岡山から1時間でマリンライナーの終点高松に到着。ここで旅行を終える予定だったが、

 

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駅のコンコースには明日から運転を開始するJR四国の新型特急車両の大きな広告が掲示されており、

高松発6:00の特急いしづち号松山行に1番列車充当されるとのことで、予定を変更し高松駅前の格安ホテルで1泊し1番列車に乗車することに。

 

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高松駅徒歩5分のビジネスホテルパレス高松に宿泊。素泊まり4050円。

 

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2014年6月23日

5:30にホテルをチェックアウト。

 

 

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高松駅へ行くと、すでに8600系4両が入線しており、鉄道ファンがカメラを向けているが、早朝ということもあり比較的静かで、車内も空席多数の様子。

 

 

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先頭車付近では出発式の準備が行われているところで、すでに報道関係者もスタンバイしていた。

 

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車内のデザインやシートの形状などは好感がもてるが、混ざり気がない真っ白が多用されている点は、今後のメンテナンスの面ではどうなのか。という印象も持った。

 


【車窓・放送】JR四国8600系営業運転初日 高松駅発車

6:00。2~3割程度の着席率で報道関係者のカメラに見送られて高松駅を発車。

従来の振子式ではなく安価な車体傾斜方式を採用しているため、振子式車両と同じ速度でカーブにさしかかると、どうしても遠心力が「余る」ようで、

車両基地の脇を加速しながら通り抜け香東川の鉄橋にさしかかるあたりで、早くも従来の8000系との乗り心地の差を感じてしまった。

乗り心地だけではく床下や軌道にも負担がかかっているものと思われ、長年使っていくには少々心もとないというのが個人的な8600系の第一印象だった。

松山まで行きたいところだが、時間の都合で多度津で下車し今回の特急乗り継ぎ旅行の締めくくりとした。

あとがき
本記事で乗車した、スーパーはくと、とっとりライナー、やくも、マリンライナー、いしづちの各列車は、2020年現在でも車両だけでなくダイヤも大きく変わっておらず同じ行程で乗り継ぐことも可能です。

最後に乗車したJR四国の8600系についても現役で活躍していますが、

車体傾斜方式については8600系のディーゼル版ともいえる2600系が試運転において土讃線のカーブに対応できないことがわかり、

振子式の2700系が急遽製造されるという展開になっており、車体傾斜の8600系が今後も増備されるのか気になるところです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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【名古屋8:43⇒12:26富山15:22⇒京都18:09】特急ひだ3号・サンダーバード34号乗り継ぎ乗車記。

 

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外出自粛がつづくなか、2014年6月に特急列車乗り継ぎ旅行に出かけた当時の日記(編集)と撮影した写真から記事を作成しました。

本記事は上に添付の記事のつづきで、名古屋駅から高山本線の特急ひだに乗車して富山へ。富山から特急サンダーバード号に乗り継いで京都へ向かいます。

 

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(昨夜紀伊勝浦から特急南紀で名古屋駅に到着し、名古屋駅に隣接する名鉄グランドホテルに宿泊していました。)

2014年6月21日

6:30起床。7:00に18階の食堂へ。席は指定され名古屋駅ビューはなし。

 

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眺め自体は悪くなく、バイキングの品数も多かったのでよしとすることにした。

 

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チェックアウトして名古屋駅へ。

大都市名古屋から下呂・高山などの観光地へ向かう朝の列車ということで、

自由席は混雑すると思い、

8:43の発車時刻に対して8時過ぎにはホームに行ったのだが、

ひだ号の自由席乗車口は無人。

 

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列車入線の時点でも1ドア10人程度で発車直前でも余裕で着席できる状態だった。

高山本線に並行する高速道路「東海北陸自動車道」の全線開通の影響をまともに受けているらしい。

 

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名古屋から約20分の岐阜で多少乗車があって、3~4割程度の着席率となって、列車は進行方向を変えて高山本線へ。

 

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雲の間から日が差すような天気ではあるが、飛騨川沿いを行く高山線の車窓はそれでも十分に美しく飽きることがない。

 

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長いトンネルを抜けループ線を下って、高山線沿線最大の街の高山に接近。

乗車列車は高山よりも次の飛騨古川で下車する客が目立った。

 

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名古屋から概ね1時間おきに発車するひだ号の多くは高山で折り返し、富山まで直通するものは1日に3往復のみ。

高山から先の区間で線路沿いを流れる川は宮川で、宮川はJR東海とJR西日本の境界駅で特急ひだ号も停車する猪谷駅付近で高原川と合流し神通川と名を変えて富山市から日本海に注ぎます。

 

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中部地方の山岳地帯を抜け日本海側の平野部に抜けると間もなく終点の富山。

 

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12:26。名古屋から3時間43分で終点の富山駅に到着。名古屋からの所要時間では米原から北陸本線に入る特急しらさぎ号と大きくは違わない。

(2020年現在富山駅は北陸新幹線乗り入れとともに高架化され、また北陸新幹線開業にともない「しらさぎ号」が金沢止まりとなったため、名古屋~富山を直通する特急は「ひだ号」の3往復のみとなっています。

 

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ほぼ完成している北陸新幹線対応の駅舎を抜け、仮設駅舎から駅前へ出た。

富山から乗り継ぎの大阪行サンダーバード号の発車まで約3時半。

JR駅に隣接する富山地方鉄道の駅で富山地方鉄道市内線の1日券620円を購入。

路面電車(市内線)で富山の繁華街へ出かけることにした。

 

 

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富山駅前から路面電車の新路線として全国の注目を集めた「環状線」に乗車し、その途中のグランモール前駅で下車。

上本町駅まで繁華街を散歩し別の路線に乗り換えて終点の南富山駅まで向かった。

 

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富山地方鉄道の路面電車と鉄道線が接続する南富山駅。

富山駅へは鉄道線でもどることにしたが、次の発車は40分後。

やや古びて薄暗い駅舎内で待つ間、路面電車が5~6分という高い頻度で到着・発車を繰り返していた。

遠来の旅行者には供給過剰にも思えたが、必ず数人は乗っているのは立派なものと思う。

 

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40分待って乗車した電鉄富山行きの電車は地鉄オリジナルの車両だった。

約10分で富山駅に到着。所要時間は路面電車の半分くらいか。

 

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富山地方鉄道の電鉄富山駅はJR富山駅の東側にあるのに対し、仮設の富山駅舎は西側にあり遠いので、地下道を通って北口から富山駅に入り、大阪行のサンダーバード号が発車するホームへ。

 

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富山15:22発のサンダーバード34号はすで入線しており、JR西日本のクレジットカード会員向けの商品「e早得」の割引価格で予約していたグリーン車に乗り込む。

 

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富山からの乗車は少ないようだが、雰囲気は昨日新大阪から乗車した「くろしお号(オーシャンアロー車両)」のグリーン車より上。

大きな枕は体に合わなかったので外しておいた。

発車すると乗り心地やスピードも、ここまで乗り継いできた「くろしお」「南紀」「ひだ」の各特急列車とは別格。

 

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今回は金沢駅からの乗車が非常に多く、発車が2分程遅れたが、車内でウトウトするうちに敦賀では定時に回復。

山科で東海道線に合流した時点で金沢発車からちょうど2時間となり、この間の平均時速は駅停車時間も含めて110km。在来線最速の走りを見せてくれた。

(写真は琵琶湖を望む湖西線区間の車窓)

 

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18:09着の京都で下車。

 

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京都駅から地下道を歩き七条交差点で地上へ。小雨の中を歩きダイワロイネット京都四条烏丸に19時前にチェックイン。

 

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(客室 朝食付き10500円)

 

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客室からの眺め。

「石畳の道に沿って歴史ある建築物が並び教会の鐘が鳴り響く」そんな街に馴れた西洋からの観光客に、KYOTOの中心市街地はどのように写るのだろうか。と少々考えさせられた。

京都からは「スーパーはくと」で終点の鳥取へ。鳥取から快速「とっとりライナー」で米子、米子から「やくも」のグリーン車で岡山、岡山から快速マリンライナーの展望席で高松という行程を辿りました。

つづきは近日中に投稿します。

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サンライズ出雲号シングルデラックス個室乗車記(東京22:00⇒松江9:30)

本記事はこの記事のつづきです。

 

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金沢から北越急行線経由の特急はくたか号と上越新幹線「MAXとき」を乗りついで東京に到着したのち、青春18切符を使って栃木県のローカル線烏山線などを訪問。

21:10に東京駅に戻ってきました。

これから22:00発の寝台特急サンライズ出雲号に乗車し、山陰の松江へ向かいます。

 

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(以下は当時の日記を抜粋編集したものです。)

2014年7月20日

朝、東京駅を途中下車扱いで出場し、烏山往復は青春18使用だったので、いったん改札を出る必要がある。

駅前の八重洲口高速バス乗り場のリニューアルは完成していたが、ホームレス対策もあるだろうが、相変わらず座ってバスを待つスペースが不足しており、

首都東京の玄関口で床に座り込んで高速バスを待つおっさんやお姉さんの集団は、それ自体がホームレスのようにも見え、

せっかくリニューアルしておきながらどうしてこうなるのだろうと考えてしまった。

 

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長い途中下車を終え、東京駅に再入場。

ホームに上がると間もなくサンライズ出雲・サンライズ瀬戸号が入線。

ホームの放送によれば本日はサンライズ出雲号および併結のサンライズ瀬戸号の座席・寝台はすべて満席というからすごい。

 

 

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10年ほど前に高松発のサンライズ瀬戸号の上り便で1度だけ利用したことがあった、サンライズエクスプレス号の最上級個室「シングルデラックス」を久しぶりに予約していた。

個室の料金は乗車距離に関わらず一律なのでどうせなら乗車時間が長いほうがよいと思い、今回はサンライズ出雲で松江までいくことにした。

 

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(シングルデラックス室内1)

 

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(シングルデラックス室内2)

 

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(シングルデラックス室内3)

乗車し指定の部屋に入ると、去年乗車した「あけぼの号」のシングルデラックスよりずっと広く、車両もあたらしいので快適なことこの上ない。

 

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22:00の発車までに検札が終わり、発車後しばらくはベッドに座って東京の夜景を眺めることにした。

室内灯を消すと映り込みもなくなり車窓に流れる都会の夜景を堪能することができる。

(東京駅発車~発車後の車内放送や車窓を収録した動画を記事下に添付しています)

 

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(サンライズ出雲号10号車にあるミニロビー)

 

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(ロビーの隣には自動販売機とシャワー室が設置されている。)

 

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横浜発車後、シングルデラックス個室の場合は室内に備え付けられているシャワーカードとタオルを持ってシャワー室へ。

先人がいて10分程待たされ室内に入ったが「湯沸かし中」の表示でさらに5分ほど待たされた。

シャワー室内にはホテルの浴室のようにシャンプーとボディーソープが備え付けてあるので便利。シャワーの制限時間6分は十分といえ、2分ほど使い残して退室することになった。

自販機でドリンクを買って部屋にもどるともう熱海に到着することろだった。

 

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(シングルデラックス個室にはシャワーカードやタオルなどアメニティ一式が入ったポーチが置かれており乗車記念にもなる。)

 

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部屋にもどってしばらくで就寝。

すぐに富士駅に停車したのを覚えているが、次の静岡は記憶になく5分程で眠ってしまったらしい。

 

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2014年7月21日

未明4時過ぎに一度目が覚めたが、起床は6時過ぎの岡山到着前の「おはよう放送」。

梅雨は明けたのか今日も快晴。

岡山駅の売店は5号車付近ですと到着前に放送があったが、

岡山駅の停車時間は、切り離されて先に発車するサンライズ瀬戸号が2分、後発のサンライズ出雲号でも4分しかない。

少なくともサンライズ瀬戸号の乗客は無理して降りないほうが無難だと思う。

 

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岡山を出ると次の停車駅倉敷で山陽本線とわかれ、サンライズ出雲号は伯備線経由で山陰地方へ向かう。

日中に伯備線を走る特急やくも号のような振り子装置を搭載していないサンライズ出雲号は同じ特急列車でありながら、ゆっくりとした足取りで中国山地を越えていく。

サンライズ瀬戸号だと岡山を発車すると1時間で終点の高松に到着してしまうが、その点サンライズ出雲号はゆっくりと朝の時間を過ごすことができる。

編成の組み換えなどで個室の比率を「瀬戸号」と「出雲号」の需要にあわせて変更することも考えられてよいのではないかと思う。

 

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(伯備線内走行中に撮影。シングルデラックス個室が並ぶ車両の通路)

 

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日本海側に抜け、東京から11時間30分、午前9時30分に島根県の中心松江に到着。

サンライズ号の長旅を楽しむ目的で到着した松江であり、すぐに折り返して鳥取経由で岡山方面へ向かう。

 

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(米子駅で発車を待つスーパーまつかぜ号)

 

 

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(スーパーまつかぜ号側面)

松江発10:35の普通列車に乗車して米子まで戻り、米子の駅そばやで遅めの朝食。「大山おこわとそば」のセットは660円だったが値段の価値はあった。

米子からは12:19発の特急スーパーまつかぜ号鳥取行に乗車。

米子~鳥取は快速とっとりライナーで通いなれた区間だが、特急は最高時速の120kmの俊足を発揮して、快速より30分以上早い約1時間で同区間を結んでいる。

ただ快速のとっとりライナーでも十分に早くて快適なので、急ぎでなければあえてこの区間で特急に乗らなくてもよいかな。というのが個人的な実感であり、

同じように考える人が多いのかスーパーまつかぜ号の車内は空いていた。

地元鳥取県の出資によって単線非電化の山陰本線に北陸特急なみの高速特急列車が運行されるようになるなど、20年前には考えられなかったことで、そういう意味では「快挙」であるとは思う。

 

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鳥取からは米子から乗車したスーパーまつかぜ号と同じ車両で運転される、14:00発の岡山行のスーパーいなば6号に乗り継ぎ。

 

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写真は乗車直後に撮影したものだが、スーパーまつかぜ号とは対照的に混雑しており自由席は満席になった。

スーパーいなば号を岡山まで乗り通したのは初めてだったが、

智頭急行線を抜けた上郡駅から終点岡山まで約30分の山陽本線区間での滑るようなスムーズな走行が印象的だった。

実際の平均時速も100kmに近いはずで、山陰本線の特急がいわば「額に汗して」出す速度に涼しげに達してしまうあたり、鉄道に限らないが山陰(本線)と山陽(本線)のインフラの差を期せずして実感してしまった。

15:45.鳥取から1時間45分で終点岡山に到着。

 

あとがき

本記事で登場したサンライズ出雲号、スーパーまつかぜ号、スーパーいなば号については、2020年現在もダイヤ・車両などに大きな変更なく運転が続けられています。

次は大阪から名古屋まで特急列車で紀伊半島を一周した鉄道旅行記を投稿する予定です。最後までお読みいただきありがとうございました。

 


【サンライズ出雲・瀬戸】東京発車後の車内放送と車窓

 

 

 

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【北越急行リレー輸送回想】金沢~東京3時間47分!特急はくたか1号⇒MAXとき310号乗り継ぎ乗車記(北陸ドリーム大阪号にも乗車)

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(この旅行記は日記を編集して作成しているため他の旅行記と言い回しが異なります。)

 

2014年7月19日。

JR大阪駅に隣接する高速バスターミナル。

乗車するJRバスの夜行高速バス「北陸ドリーム大阪1号」の発車時刻は22時20分。

早目に到着してバスの発車本数に比してやや手狭な待合室兼乗車券発売所で発車までの時間を過ごす。

1日の発車本数で見れば兵庫県内陸部や岡山県の津山へ向かう中国高速線や徳島線が多いが、21時30分を過ぎると関東方面への夜行便「ドリーム号」が次々に発車していく。

 

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(写真 22時10分。入線する北陸ドリーム大阪号)

22時を過ぎてホームへ。指定の座席は3列シートでありながら独立シートとは言い難い1階席だが、金沢までの短距離でありそれで充分なはずだ。

トランクに荷物を預けて乗車。22:20定刻に大阪駅高速バスターミナルを発車。

 

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走り出すとエンジン音は気になるが、シートは寝るだけなら問題なし。京都駅で客数を点呼した運転士は「38人満席」と言っていた。

午前1時前という遅い時刻に名神高速道路の多賀SA(滋賀県)で休憩したのち、金沢到着直前まで眠ることができた。

 

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2014年7月20日

2015年北陸新幹線金沢開業という大幕がつるされた金沢駅前に午前5時40分に到着。

金沢発6時08分の越後湯沢行の特急はくたか1号に乗り継ぐ。

 

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(北陸~首都圏路線概念図)

1997年の北越急行線開業から20年近く続いた、越後湯沢での新幹線リレーによる金沢・富山~首都圏間の輸送も、大幕が語るように最後の夏を迎えている。

 

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今回わざわざ早朝の金沢からの乗車を計画したのは、「はくたか1号」が越後湯沢で接続する上越新幹線「MAXとき310号」とあわせて、

金沢~東京間3時間47分という最速乗り継ぎを構成しているからで、最後に是非乗っておきたかったのだ。

 

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5時45分頃にはくたか1号が入線するホームに上がった時点では、各ドア2人程度しか並んでいなかったが、50分を過ぎると列が延びはじめ、列車が入線して乗車してみれば、始発の金沢駅で窓側の席はすべて埋まってしまった。

 

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(写真 金沢駅発車前の「はくたか1号」の車内)

金沢を定刻6時08分に発車。倶利伽羅峠を越えて富山県に入り、高岡・富山に停車すると、それぞれ金沢に近い数の乗車があって車内は立客が出る混雑になった。

 

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(写真 富山から先、しばらく富山地方鉄道と並走)

梅雨明けを思わせる快晴の朝で、北陸地方の平野に広がる田園風景が美しい。

直江津駅ではさらに乗車があり満員状態になって北越急行線内へ。

乗降に時間がかかり直江津発車時点で数分遅れだったが、在来線最高を誇る北越急行線の最高時速160kmに達したのは2回ほどで、線内の大半の区間は130km程度で走行していた。

 

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六日町から上越線に入ると速度は落ちるが車窓は一段を美しく、満員の車内とは対照的な雄大な風景が広がる。

 

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定刻の8時41分に遅れること3分。はくたか号の終点で上越新幹線乗り継ぎの越後湯沢駅に到着。接続の東京行MAXとき310号の発車は8時49分。

なぜもっとドアの多い車両にしなかったのかと思うほど下車に時間がかかり、東京や大阪近郊の駅に比べれば、乗り換えの自動改札にひっかかる人も多い。

人波の中を急いだつもりだったが、新幹線ホームにあがると同時にMAXとき310号の2階建て編成が入線。

自由席を求めて前方へ走り駆け込むように乗車した。

 

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MAXとき310号は2階建車両を16両連ねており、端の方の車両では3席並びのシートが全て空席というところもあって、在来線との輸送能力の差を見せつけていた。

余裕のない乗り継ぎのせいで、MAXとき310号も3分遅れて発車。

新幹線の本数が多い岡山駅における山陽新幹線への乗り継ぎと違い、「乗り遅れて次の便に」ということになると東京到着が大幅に遅くなってしまうこともあって、

慣れない人には不安な乗り継ぎだろう。

金沢や富山の人が北陸新幹線を待ち望む気持ちはよくわかる。

 

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(写真 東京駅に到着したMAXとき310号)

MAXとき310号も越後湯沢~東京間ノンストップの速達列車だが、昨今の300kmや320kmに比べれば、流しているようにも思える速度で関東平野を南下。

ダイヤにはかなり余裕があるようで、終点東京駅到着は9時55分ほぼ定刻だった。

 

あとがき

本乗車記の翌年の2015年3月に北陸新幹線が金沢まで開業。金沢~東京間は最速便で2時間30分台で結ばれるようになりました。

2020年現在では、記事中の「はくたか1号」に近い6:00に金沢駅を発車する北陸新幹線「かがやき500号」に乗車すると東京駅に8時32分に到着できるようになっています。

つづきはこちら。 

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