西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

サンライズ出雲号シングルデラックス個室乗車記(東京22:00⇒松江9:30)

本記事はこの記事のつづきです。

 

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金沢から北越急行線経由の特急はくたか号と上越新幹線「MAXとき」を乗りついで東京に到着したのち、青春18切符を使って栃木県のローカル線烏山線などを訪問。

21:10に東京駅に戻ってきました。

これから22:00発の寝台特急サンライズ出雲号に乗車し、山陰の松江へ向かいます。

 

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(以下は当時の日記を抜粋編集したものです。)

2014年7月20日

朝、東京駅を途中下車扱いで出場し、烏山往復は青春18使用だったので、いったん改札を出る必要がある。

駅前の八重洲口高速バス乗り場のリニューアルは完成していたが、ホームレス対策もあるだろうが、相変わらず座ってバスを待つスペースが不足しており、

首都東京の玄関口で床に座り込んで高速バスを待つおっさんやお姉さんの集団は、それ自体がホームレスのようにも見え、

せっかくリニューアルしておきながらどうしてこうなるのだろうと考えてしまった。

 

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長い途中下車を終え、東京駅に再入場。

ホームに上がると間もなくサンライズ出雲・サンライズ瀬戸号が入線。

ホームの放送によれば本日はサンライズ出雲号および併結のサンライズ瀬戸号の座席・寝台はすべて満席というからすごい。

 

 

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10年ほど前に高松発のサンライズ瀬戸号の上り便で1度だけ利用したことがあった、サンライズエクスプレス号の最上級個室「シングルデラックス」を久しぶりに予約していた。

個室の料金は乗車距離に関わらず一律なのでどうせなら乗車時間が長いほうがよいと思い、今回はサンライズ出雲で松江までいくことにした。

 

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(シングルデラックス室内1)

 

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(シングルデラックス室内2)

 

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(シングルデラックス室内3)

乗車し指定の部屋に入ると、去年乗車した「あけぼの号」のシングルデラックスよりずっと広く、車両もあたらしいので快適なことこの上ない。

 

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22:00の発車までに検札が終わり、発車後しばらくはベッドに座って東京の夜景を眺めることにした。

室内灯を消すと映り込みもなくなり車窓に流れる都会の夜景を堪能することができる。

(東京駅発車~発車後の車内放送や車窓を収録した動画を記事下に添付しています)

 

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(サンライズ出雲号10号車にあるミニロビー)

 

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(ロビーの隣には自動販売機とシャワー室が設置されている。)

 

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横浜発車後、シングルデラックス個室の場合は室内に備え付けられているシャワーカードとタオルを持ってシャワー室へ。

先人がいて10分程待たされ室内に入ったが「湯沸かし中」の表示でさらに5分ほど待たされた。

シャワー室内にはホテルの浴室のようにシャンプーとボディーソープが備え付けてあるので便利。シャワーの制限時間6分は十分といえ、2分ほど使い残して退室することになった。

自販機でドリンクを買って部屋にもどるともう熱海に到着することろだった。

 

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(シングルデラックス個室にはシャワーカードやタオルなどアメニティ一式が入ったポーチが置かれており乗車記念にもなる。)

 

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部屋にもどってしばらくで就寝。

すぐに富士駅に停車したのを覚えているが、次の静岡は記憶になく5分程で眠ってしまったらしい。

 

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2014年7月21日

未明4時過ぎに一度目が覚めたが、起床は6時過ぎの岡山到着前の「おはよう放送」。

梅雨は明けたのか今日も快晴。

岡山駅の売店は5号車付近ですと到着前に放送があったが、

岡山駅の停車時間は、切り離されて先に発車するサンライズ瀬戸号が2分、後発のサンライズ出雲号でも4分しかない。

少なくともサンライズ瀬戸号の乗客は無理して降りないほうが無難だと思う。

 

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岡山を出ると次の停車駅倉敷で山陽本線とわかれ、サンライズ出雲号は伯備線経由で山陰地方へ向かう。

日中に伯備線を走る特急やくも号のような振り子装置を搭載していないサンライズ出雲号は同じ特急列車でありながら、ゆっくりとした足取りで中国山地を越えていく。

サンライズ瀬戸号だと岡山を発車すると1時間で終点の高松に到着してしまうが、その点サンライズ出雲号はゆっくりと朝の時間を過ごすことができる。

編成の組み換えなどで個室の比率を「瀬戸号」と「出雲号」の需要にあわせて変更することも考えられてよいのではないかと思う。

 

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(伯備線内走行中に撮影。シングルデラックス個室が並ぶ車両の通路)

 

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日本海側に抜け、東京から11時間30分、午前9時30分に島根県の中心松江に到着。

サンライズ号の長旅を楽しむ目的で到着した松江であり、すぐに折り返して鳥取経由で岡山方面へ向かう。

 

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(米子駅で発車を待つスーパーまつかぜ号)

 

 

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(スーパーまつかぜ号側面)

松江発10:35の普通列車に乗車して米子まで戻り、米子の駅そばやで遅めの朝食。「大山おこわとそば」のセットは660円だったが値段の価値はあった。

米子からは12:19発の特急スーパーまつかぜ号鳥取行に乗車。

米子~鳥取は快速とっとりライナーで通いなれた区間だが、特急は最高時速の120kmの俊足を発揮して、快速より30分以上早い約1時間で同区間を結んでいる。

ただ快速のとっとりライナーでも十分に早くて快適なので、急ぎでなければあえてこの区間で特急に乗らなくてもよいかな。というのが個人的な実感であり、

同じように考える人が多いのかスーパーまつかぜ号の車内は空いていた。

地元鳥取県の出資によって単線非電化の山陰本線に北陸特急なみの高速特急列車が運行されるようになるなど、20年前には考えられなかったことで、そういう意味では「快挙」であるとは思う。

 

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鳥取からは米子から乗車したスーパーまつかぜ号と同じ車両で運転される、14:00発の岡山行のスーパーいなば6号に乗り継ぎ。

 

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写真は乗車直後に撮影したものだが、スーパーまつかぜ号とは対照的に混雑しており自由席は満席になった。

スーパーいなば号を岡山まで乗り通したのは初めてだったが、

智頭急行線を抜けた上郡駅から終点岡山まで約30分の山陽本線区間での滑るようなスムーズな走行が印象的だった。

実際の平均時速も100kmに近いはずで、山陰本線の特急がいわば「額に汗して」出す速度に涼しげに達してしまうあたり、鉄道に限らないが山陰(本線)と山陽(本線)のインフラの差を期せずして実感してしまった。

15:45.鳥取から1時間45分で終点岡山に到着。

 

あとがき

本記事で登場したサンライズ出雲号、スーパーまつかぜ号、スーパーいなば号については、2020年現在もダイヤ・車両などに大きな変更なく運転が続けられています。

次は大阪から名古屋まで特急列車で紀伊半島を一周した鉄道旅行記を投稿する予定です。最後までお読みいただきありがとうございました。

 


【サンライズ出雲・瀬戸】東京発車後の車内放送と車窓

 

 

 

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