西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【高知日帰り路面電車割引きっぷ利用】特急しまんと1号乗車記。(高松6:04→高知8:18)

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午前6時前。JR四国高松駅。

 

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本日は3月14日。2020年春のJRダイヤ改正日です。

首都圏では常磐線全線運転再開に伴い仙台行きのひたち号が復活、

JRに合わせてダイヤ改正が行われた近鉄では大阪名古屋間に新型特急ひのとりがデビューしました。

四国では目立った動きはありませんでしたが、松山近郊の予讃線に南伊予駅が開業するなどしています。

 

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6時前の高松駅では、

6:00発特急いしづち103号松山行(右)6:04発特急しまんと1号中村行(中央)6:08発快速マリンライナー6号岡山行(左)が並んで発車を待ち、

高徳線ホームからは6:12発の特急うずしお1号徳島行も発車します。

その様子は去年廃止された宇高航路からの乗り換えを受け、

各方面への急行列車が発車した瀬戸大橋開通前、国鉄時代の華やかな高松駅を連想させますが、

令和の世を迎えた現在、宇高航路を引き継いだ岡山行のマリンライナーを除けば、早朝の高松駅から列車に乗り込む客はわずかで、残念ながら往年の活気を感じることはできません。

 

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さて今回は6:04発の特急しまんと1号中村行に高知まで乗車します。

車両は昨年デビューした制御振子搭載の2700系2両編成です。

 

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乗客は1両数人程度。

新型ウイルスによる出控えがなくても、高松からこの列車の座席が半分以上埋まるようなことは滅多にないと思います。

 

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列車は4分前に発車した松山行いしづち103号を追って定刻に高松駅を発車しました。

さて今回はJR 四国の企画乗車券「高知日帰り路面電車割引きっぷ」を利用しています。

高知駅までの特急列車自由席往復と高知駅に乗り入れる路面電車「とさでん」の均一区間乗り放題がセットになって高松発の場合6600円となっています。

高松発着のほか高知以西の土讃線主要駅や徳島発着の設定もあります。

なお路面電車は利用できないかわりに高知まで指定席を利用できるトク割2枚回数券という別の企画乗車券もありますが、その値段は6480円。

日中の時間帯は、高松と高知を直通する特急列車の運転はなく、

宇多津まで快速列車で行って、岡山から瀬戸大橋を渡ってきた特急南風号に途中から乗車することになるので、

指定席を利用できることには意味がありますが、

朝夕に設定されている高松発着のしまんと号を利用する場合は、自由席で充分なケースが多そうで、

その場合、路面電車に1回でも乗車する予定があれば「高知日帰り路面電車割引きっぷ」のほうがお得といえそうです。

なお正規の運賃・特急料金の合計は指定席往復9700円、自由席8640円ですので、いずれを利用しても大幅な割引になることには違いありません。

 

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6:28多度津着。

ここまで予讃線を松山行特急いしづち103号の後を追って走行してきましたが、

高知方面へ向かう「しまんと号」や「南風号」は、ここから土讃線に入り西から南に進路を変えます。

 

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多度津駅は駅に隣接して格安で利用できる駐車場があり1日単位で借りることもできます。

瀬戸大橋からも近いので遠方から車で多度津駅まで来て、ここを拠点に四国の鉄道旅行をするのも悪くなさそうです。

 

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列車は多度津から善通寺・琴平と停車したのち四国山地の山越えにかかります。

その途中、阿波池田~大歩危付近は吉野川上流の車窓が美しいことで知られています。(写真)

愛媛県の高知県は県境を接していますが、香川県と高知県は接しておらず、途中の阿波池田駅や大歩危駅付近は徳島県内となります。

四国4県を漢字の「田」の字のようにイメージしていると不思議な感じがするかも知れません。

 

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8:09。高松発車から約2時間で四国山地の南に広がる高知平野へ抜け、

土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線との乗り換え駅「後免」に到着。

 

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アンパンマン列車で運転の岡山行南風号の到着を待って発車。

アンパンマン列車は、乗車中の2700系がデビューしたことにより引退が見えてきた2000系を使用していますが、

アンパンマンの力をよく知っているJR四国が、2000系引退とともにアンパンマンと縁を切るとは考えにくく、

近々アンパンマン仕様の2700系がデビューするかも知れません。

 

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後免から約10km、高知平野をラストスパートし高知市街地の高架線に進入。

 

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8:18。高知駅に到着しました。

 

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特急しまんと1号の終点はは高知県西部の中村です。

高松から高知までずっと1両数人という寂しい状態でしたが、

8時を過ぎ利用しやすい時刻になったこともあって、高知からはまとまった乗車があったようです。

 

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さて「高知日帰り路面電車割引きっぷ」は「ゆき」券「かえり」券の2枚セットですが、

「ゆき」券は高知駅到着時に回収され、「かえり」券提示で路面電車に乗ることができます。

高知駅の路面電車乗り場は、以前は駅前通りまで歩く必要がありましたが、

高知駅の高架化後に駅舎の目の前に乗り入れるように改良され、

雨でも傘なしで乗車できるようになっています。

 

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高知の路面電車「とさでん」は、路線延長は長いものの路線図はシンプルです。

高知駅と桟橋通5丁目を結ぶ南北線と、

先ほど通ってきた後免から高知市中心部を貫いて伊野に至る東西線の2路線が、

繁華街の「はりまや橋」でクロスする形態になっています。

 

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高知駅からの南北線の運転頻度は日中でも7~8分。

本数だけの比較なら100万都市の地下鉄に匹敵します。

東西線の、はりまや橋駅周辺についてはさらに短い間隔で電車を利用でき「街の水平エレベーター」の売り文句もあるようです。

 

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運賃は高知市中心部の均一区間(=高知日帰り路面電車割引きっぷで利用できる区間)が200円。

東西線の伊野方面・後免方面は距離により運賃が変わります。

高知駅から「はりまや橋」乗り換えで東西線の均一区間内の駅に向かう場合は、通常は「はりまや橋」で南北線の電車から下車する際に200円を支払い、運転士から乗り換え券を受け取りますが、

高知日帰り路面電車割引きっぷがあるとそのような手間もなく下車時に提示するだけなので非常に便利でした。

 

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高知駅から南北線の電車でで約5分。

高知市の繁華街はりまや橋交差点でクロスする東西線と南北線の電車と軌道。

今回の乗車記はここ「はりまや橋」で終点とさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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