西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【大分~博多間2550円】883系特急ソニック30号乗車記(大分12:45⇒博多14:46)

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博多行の特急ソニック号に始発駅から乗車するため別府から逆行して到着した大分駅。

 

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乗車するのは大分駅発12:45の特急ソニック30号です。

 

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特急ソニック号には883系と885系の2種類の車両が使われていますが、

今回乗車する30号は883系での運転です。

 

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隣に停車していた787系(左)と885系(右)。

787系は九州新幹線開通前の博多と西鹿児島(現鹿児島中央)を結ぶ「つばめ号」として登場し、ビュッフェや個室を備えるなどJR 特急の中でも最高クラスのサービスが提供されていましたが、新幹線開通後は日豊本線の大分以南、宮崎・鹿児島方面で運転されるようになり、ビュッフェ車両も一般座席車両に改造されてしまいました。

885系は博多と長崎を結ぶかもめ号のスピードアップのため導入され制御振子装置を備えているほか、ドイツの高速列車を思わせる流麗な前面のデザインなどは一筆に値しますが、バブル期に設計された787系に比べると車内設備の点ではやや物足りなさが感じられます。

なお885系で運転されるソニック号は「白いソニックで運転」と時刻表に表記があるので博多大分を往復する際には883系との乗り比べも面白いかも知れません。

 

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枕部分が特徴的な形をしている883系のシート。

以前は色使いも奇抜でしたが、現在では885系に準じた落ち着いた色に変更されています。

 

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シートピッチは充分でコンセントもついていますが、登場から四半世紀が経過しやや設備がくたびれてきている印象も受けました。

 

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シートの色は変更されましたが、エントランス部分などには、登場時の派手な色使いが残っています。

 

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大分発車時点では2割程度の着席率でした。

 

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早々からの高速運転で別府湾を回りこみ次の停車駅である別府へ急ぎます。

 

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シート枕部分の裏側はチケットホルダーになっており、ここに切符を差し込んでおけば検札で起こされることもありません。

 

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今回は乗車2日前にJR九州のサイトから「ネット限定きっぷ」という企画乗車券を購入し運賃料金の合計は3150円でした。

乗車3日前までなら「ネット早得3」という選択肢もあり、そちらは2550円まで割り引かれます。

これは乗車区間の普通運賃より安い値段で特急の指定席を利用できることを意味しており、ネット会員になりさえすればいつでも買うことができる企画乗車券としては破格の割引と言えます。

 

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背景には高速バスとの激しい競争があります。

写真は大分と福岡を結ぶ「とよのくに号」(大分交通運行便)で、大分駅から福岡市の繁華街「天神」まで2時間15分。運賃は片道3250円。往復5760円となっています。

大分福岡間にかぎらず九州は高速バスの発達が著しい地域であり、JR 九州の都市間特急列車は「例外なく」と言ってもよいレベルで高速バスと競合関係にあります。

 

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特急ソニック号の最高時速は130km 。

大分・博多間199km を最速2時間1分で結んでいます。概数では200kmを2時間で走っていることになり、駅停車時間を含めた平均時速はほぼ100km 。

JR 九州の在来線特急としては最速ですが、九州北端の小倉(北九州市)を経由するソニック号の走行経路はかなりの遠回りになっており、

九州を横断してまっすぐ福岡に向かう高速バスとの所要時間差は、福岡側の目的地によってはほとんどありません。

見方によっては「遠回りの不利を補うための九州最速」ということもできるかも知れません。

 

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別府を発車したのち大分空港に近い杵築を通過。

ソニック号が30分間隔で駆け抜ける日豊本線の大分以北ですが、一部は単線のままになっています。

 

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九州の東海岸は西に比べて人口が希薄で普通列車の本数が少ないため、パターンダイヤで走る特急同士が単線区間で行き違わないようなダイヤにしておけば影響はないのでしょう。

 

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13:31。高架の中津駅に停車。小倉からの折り返しも多くダイヤ上はここから北九州の都市圏に入りますが所在地は大分県です。

 

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13:48。福岡県に入り平成筑豊鉄道が分岐する行橋までくると小倉まであと25km。

沿線には市街地が目立つようになります。

 

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城野駅付近で北九州都市モノレールの軌道が見えると政令指定都市北九州市の中心小倉駅はまもなくです。

 

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14:03。大分から1時間18分で小倉に到着。

ここで新幹線とソニック号を乗り継ぐと新大阪から3時間台で別府・大分へいくことができます。

大分空港の立地を考えれば飛行機利用と所要時間に大きな差はないでしょう。

 

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小倉では進行方向が変わるため車内ではセルフサービスて座席の転換が行われます。

声を掛け合ってと言いたいところですが、乗り慣れている人にとっては当然のことのようで、皆さん無言で荷物をまとめて立ち上がり黙々とシートを転換していました。

シートの向きが変わると使用するコンセントも変わるため充電中の電子機器などは一旦コンセントから抜き取る必要があります。

 

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博多側のデッキにはシースルーのドアがついていることがわかります。

 

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小倉の次は黒崎に停車。

黒崎駅の先で黒崎が起点の筑豊電鉄の軌道が別れていきます。

 

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陣原駅を通過し次の停車駅折尾に接近。折尾駅は長期にわたる駅施設の改良工事の最中です。

現状では写真のように筑豊本線の乗り場は改札も別で違う駅のようになっています。

 

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博多への足として新幹線も利用でき高速バスの本数も多い小倉に対し、黒崎や折尾は在来線特急の役割が大きいようで、両駅ともまとまった乗車があり、

 

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車内は6割程の乗車率に。

大分から走ってきたソニック号ですが、福岡県内の折尾→博多間が最混雑区間となりました。

 

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遠賀川の鉄橋をわたると北九州の近郊区間は一段落し車窓には田園風景も見られるようになりますが、走るほどに福岡のベッドタウンの家並みが増え、

 

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小倉から約40分で福岡市の中心部に入り、左手から篠栗線が合流すると、まもなく終点の博多に到着します。

 

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14:46。大分から2時間1分で定刻に博多駅に到着。

 

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今回利用した企画乗車券「ネット限定きっぷ」にはグリーン車用もあり大分・博多間は4650円でした。

博多到着後にグリーン車内を覗くとシートは横3列ですが、シート形状は普通車のものとさほど変わらないようで「普通車で隣が空席なら、あえてグリーン車に投資しなくてもよいかな」という印象を持ちました。

 

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このあと車庫へ回送する新幹線に300円で乗車することができる博多南線に乗車しました。

つづきはこちらです。

 

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