2013年6月に下記のルートで旅行した際に撮影した写真と日記を編集し記事を作成しました。(日記を編集しているので「言い回し」が他の記事と異なっています。)
本記事を上に添付した記事のつづきです。
旅程
新大阪⇒(東海道新幹線のぞみ)東京⇒(東北新幹線はやぶさ)⇒新青森
青森⇒(寝台特急あけぼの)⇒上野・東京駅(JR高速バス新東名スーパーライナー)⇒名古屋駅⇒(近鉄アーバンライナー)大阪難波
昼過ぎに東北新幹線はやぶさ号で新青森駅に到着し三内丸山遺跡や隣接する青森県立美術館などを見学したのちバスで到着した青森駅。
駅ビル内に「とんかつ屋」をみつけて入店。あけぼの発車時刻までは余裕があり店内でゆっくりしようと思っていたのに、店内は吉野家のようなカウンタースタイルになっていた。予定が狂ったが空いており値段も安かったのでよしとする。
勘定を済ませて駅前に出ると肌寒い。さすがに本州最北端で日が傾くと急速に冷えるらしい。
駅ビルにもどって食堂車はいうに及ばす、車販なし・自販機なし・ホームの売店で買い物ができる長時間停車なしの「あけぼの号」乗車に備え、食料や飲料をしっかり買い込んで早めにホームに向かう。
初めて「あけぼの号」を利用する人のために「断食特急」である旨、駅の放送などでもっと周知したほうがよいと思うのは自分だけだろうか。
知らずに上野までの長距離切符だけ持って乗った人はどうなるのだろうと余計な心配をしてしまう。
上野行の「あけぼの号」は、始発の青森駅では機関車付け替え作業などの関係で、かなり早目にホームに入線するので、早々に乗り込んで車内で発車を待つことができる。
最近個室寝台を利用する機会が多くなったが、同じ広さでもレール方向に長いタイプは圧迫感が少なく、枕木方向のものは圧迫感がある。
これから乗車する「あけぼの号」のA寝台個室は枕木方向のもので、やはりA個室にしては狭く感じられる。
それでも最初からベッドに設定されているものを座席に戻すと足元の空間が広がり、ベッド兼用という性質上やむを得ない側面もあるが、大きな背もたれは、それなりの高級感を演出してくれる。
ここ3年で乗車した寝台特急の個室「北斗星のソロ個室(北海道車)」や「トワイライトエクスプレスのシングルツイン」とこの「あけぼの」のA個室を比較すれば、乗車時間も考慮に入れると、最も乗りドクなのは北斗星のソロ個室ではないか。と思う。
青森を定時に発車。リンゴ畑をかすめて走行するうち、しだいに暗くなり、新大阪の日の出から始まった長い一日が暮れていく。
(青森駅発車時のハイケンスのセレナーデに始まる車内放送と車窓を収録した動画を記事下に添付しています。)
(写真 ホテルの通路を思われるA個室車両の通路)
(写真 枕元に設置されていたパネル。BGMやラジオ・照明・空調などの調節ができた)
他の寝台特急でもそうだが、こういう列車は暗くなってしまうとすることがない。
21時過ぎの秋田まで夜汽車の雰囲気を味わい、早目に就寝して、上越国境から関東平野へ下る朝の景色を楽しむことにした。
2013年6月16日。
午前4時頃に起床。寝付くのは早かったが、途中何度か目が覚め熟睡感はない。
空はすでにやや明るくなっているが、あいにくの雨模様。
ほどなく山の斜面に横づけするように停車したのは、おそらく水上駅でホームとは反対側だったのだろう。
高崎駅まで走るうちに2度寝してしまい、結局大宮到着20分前の「おはよう放送」まで寝ていた。首都圏も雨が降っている。
日曜なので通過する駅のホームも空いているようだった。
やがてハイケンスのセレナーデで始まる車内放送が上野到着を告げる。
こういう列車も乗り納めかな。と寝台特急に乗りたびに思う。最近は乗車率に関係なく廃止されてしまうようだ。
6:58上野到着。
しばらく到着ホームに停車していた機関車を撮影。
機関車も客車も北国の厳しい自然環境のなかで長年使われてきている割には、きれいな姿を保っている印象を受けた。
東京駅八重洲口を9時に発車する高速バス新東名スーパーライナーの発車まで2時間ある。
まっすぐ東京駅に向かったのでは10分もせずに着いてしまうので、副都心線と東急東横線の直通が始まった渋谷を経由して地下鉄で東京駅まで行くことにする。
池袋まで山手線。池袋から副都心線の急行。いずれもピタパにチャージしていた残額で乗車した。3月の交通系ICカード全国共通化の恩恵であり、これまではできなかったことである。
地下5階の渋谷駅の新設ホームは思ったより人が少なく、駅自体はどこにでもある新しい地下駅という感じで、特に強く印象に残るようなものはなかった。
地上にあがると役目を終えた地上の東横線渋谷駅がそのままの姿で残っていた。今後どのように整備されるのだろうか。
銀座線・丸の内線を乗り継ぎ、東京駅の八重洲口の高速バス乗り場に8時45分着。
実に効率的な時間の使い方だが、調子に乗ってこういう行動ばかりしていると、そのうち痛い目にあうことは経験的にわかっている。
JRなら指定列車に乗り遅れても指定券は後続列車の自由席券として使えるし乗車券も有効だが、高速バスは指定便が発車してしまったら全額が水の泡になってしまうのだ。
東京駅からの新東名スーパーライナーは、4列シート承知で、あえて名古屋駅まで5時間運転の最速便を選んだのだが、・・・・
つづき、新東名スーパーライナーと近鉄特急アーバンライナーを乗り継いで大阪へ向かった行程は近日中に投稿します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
あけぼの号車内で収録した、青森駅発車時と上野駅到着時の車内放送と車窓の動画を下に貼っていますので、よろしければご覧ください。