新型コロナウイルスの流行による出控えで新しい記事の投稿ができないので、2014年12月に台湾に「乗り鉄」旅行に出かけた際の日記(編集)と撮影した写真で記事を作成しました。
本記事は上に添付の記事のつづきです。
昨日12月20日に関西空港からキャセイパシフィック航空の経由便で台北に到着。
本日12月21日はここ台北駅から高鉄で台南へいき、そこから⇒高雄⇒台中⇒彰化⇒新竹⇒台北という行程を予定しています。
なお翌12月22日は台北から東部幹線で台東⇒高雄・新左営(高鉄)⇒台北と1日で台湾を1周。
12月23日は台北観光ののち夕方のキャセイパシフィック便で帰国という予定になっています。
(台北駅の広いコンコース)
台北駅地下ホームから発車する8:00発の台湾高鉄(新幹線)で出発。
指定の席につくが、「車端部の通路側で反対側は荷物置き場で窓もない」という嬉しくない座席。
今度台湾で鉄道旅行をするときは発売直後にサイトから予約しようとおもう。
台湾高鉄の車内。
(日本の東海道新幹線で長らく使用されていた700系とほぼ同じ仕様)
(12両編成で10~12号車が自由席、6号車がグリーン車に相当する商務車、その他8両が普通車指定席)
天気は晴れ。車窓は田園と建物がまだら模様で日本の山陽新幹線や東北新幹線に乗っているような雰囲気。
空いた窓側の席に移り車窓を楽しむ。亜熱帯の北部では車窓の山の様子も日本に似ているが熱帯の南部に近づくと山肌に生えている樹木も変わってくる。
定刻に台南に到着。
乗ってきた列車を写してから在来線の区間車で台鉄の台南へ向かう。券売機で切符を買い初体験の台湾の普通電車に乗車。
冷房効果を高めるためか窓が小さいが車内は日本の通勤電車とあまり変わらない。
列車は途中の中州駅で台北と高雄を結ぶ本線に合流し10:17に台南駅に到着。
(台鉄 台南駅舎)
(台南駅前)
台南からは本線の列車で高雄へ向かう。10:58発の特急に相当する自強号に一気に高雄まで向かうつもりだったが、予定変更。先行する急行列車(ギョコウ号)で高雄の2駅手前の新左営まで行き、そこで高雄のMRTの乗り継ぐことにした。
乗車した台南10:50発のギョコウ号は昨夜台東を出発し朝に台北を通ったのち再び南下して高雄まで走る名物列車だが、遅れることなく台南駅に到着した。
乗車間際に若い男性から中国語で何か話しかけられたが「私日本人、中国語わからない」と英語で言うことしかできなかった。
キャリーバックをホテルに残しセカンドバック1つなので地元の人にしか見えないのだろう。
ギョコウ号は古い客車を使っているが、シートは日本で言えば特急列車のグリーン車なみとなっており、新左営までの40分は快適そのものだった。
(高雄MRTの路線図。南北の紅線は空港・都心・高雄駅(在来線)・新左営(新幹線)を1本で結んでおり極めて便利。)
新左営は高雄の郊外に位置し、台北から伸びる台湾新幹線(高鉄)の終点でもある。
その高鉄の駅を通り抜けてMRTの駅へ。
券売機で25元のコイン型のトークンを買ってホームに降りた。
施設が新しい上に整列乗車、エスカレーターの片乗りも徹底しており台湾は地方都市でも「進んでいる」という印象をうけた。
座れなかったが満員になることもなく10分ほどで高雄駅に到着。
地上に出ると目の前が在来線「台鉄」の高雄駅。綺麗な外観なので新築かと思ったが中に入ると古い部分も目立ち外観の「リニューアル」がなされたということらしい。
(高雄駅前風景)
(台湾を1周する路線がメインの台湾の在来線「台鉄」の路線図)
(高雄駅の時刻表。高鉄(新幹線)開業後も台北方面への特急列車が多数運転されていることがわかる。)
駅舎1Fの弁当屋で60元の駅弁を買い、3F改札前のベンチで13:00発の自強号の乗車案内を待つ。
待合室にならぶベンチとその前に鎮座する大きなテレビは、MRTと違い地方の駅の風情を漂わせている。
やがて電光掲示板に乗車列車の発車ホームが表示されたので、改札を通り列車へ向かう。
乗車する13:00発の自強号は9年前に台北~台中で利用したプッシュプル編成。
シートはさきほど台南から乗車した「ギョコウ号」のほうが良かったが、各座席に足載せもついており快適性は合格点と言える。
着席してから列車が発車するまでに、売店で購入した台鉄弁当を食べてしまった。
ご飯の上にのっている豚肉に特有の匂いが残っている点は残念だったが、日本円換算で200円程度なのでこんなものだろうと思う。
(台鉄弁当中身)
列車は発車すると機関車牽引のため加速こそ遅いが、ひとたびスピードにのってしまうと台湾南部の田園地帯を100kmを下回ることがない快走をつづけ、特急列車にふさわしい走りを楽しむことができた。
停車駅ごとにまとまった乗車があり台中駅に近づくころには立客多数に。
車内の人をかきわけて下車した台中駅は、台南や高雄とは比較にならない人の数で駅舎内はごった返していた。
台湾では週末毎に帰省ラッシュとUターンラッシュがあるらしく台北方面の列車はどの便も混雑している様子。
台中からは最新型の通勤電車で彰化まで約15分引き返し、彰化から台中を経由せず海岸沿いを台北へ向かう通称「海線」で台北方面を目指すことにした。
台中ほどではないが彰化駅も混雑していた。
コンコースの券売機で海線回りで台北へ向かう自強号の空席を探していたら、
後ろに並んでいたおじさんに中国語で何か言われた。
「この時間帯の台北行きは頑張ってもどれも満席や」と言われた気がして、
おじさんに優等列車用の券売機を譲って退散。
やむなく普通列車用の券売機で新竹まで155元の切符を購入。
新竹までは100km以上の距離があり台湾版青春18旅行の様相になってきた。
幸い普通列車はロングシートながらゆったりと座れ、17:18に彰化を発車。
すぐに日没となり夜の海線を淡々と北上。あたたかい台湾だが日が暮れると冷えるらしく停車駅でドアが開くと寒風が吹き込んでくる。気温は10度くらいまで下がっているらしい。
海線沿線には大きな都市はなくローカルムードのまま竹南駅で彰化から台中経由で北上してきた本線たる山線と合流。沿線は建物が多くなり急に賑やかになった。
10分遅れで到着した新竹駅の駅前風景。
駅のKIOSKでパンを買い、時間が遅くなったので、ここからは六家線で高鉄の新竹へ向かい新幹線で台北にもどることにした。
(新竹駅で発車を待つ六家行。終点の六家は高鉄の新竹駅に隣接)
六家線の沿線は新竹の近郊風景でマンションが立ち並んでいたが列車は30分毎の運転。移動の主役はバスだろうか。
終点六家駅で降りると高鉄(新幹線)の新竹駅は目の前。高鉄の新竹駅は吹き抜けを登る長いエスカレーターでホームへ向かうスタイルの近代的な駅だった。
やってきた高鉄は台中発の便だったようで自由席も空いており台鉄の特急・急行の混雑とは対照的だった。今日は台北の手前板橋駅で下車し、地下鉄板南線に乗り継いで西面駅近くのホテルにもどった。
翌日は台北から東部幹線の特急「プユマ」号で出発し、東回りで台湾を一周する行程をこなしました。
つづきは近日中に投稿します。
★2020年現在 高雄駅は地下化、台中駅は高架化されています。