西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

台湾高鉄「商務車」と自強号で海辺の終点「八斗子」へ(台湾鉄道旅行3)

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 台湾の在来線「台鉄」乗りつぶしの旅をしています。内湾線の終点内湾駅から今度は深澳線へ向かいます。

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 行楽帰りにはまだ早い時間のようで、4両編成の車内はよく空いていました。


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 山奥の内湾から新竹に近づくにつれ景色が開けてきます。

 左側のビル街が旧市街というか台鉄の新竹駅方面、右手のビル街が新市街とでもいうべき高鉄新竹駅方面です。新竹市の人口は約43万人で、岡山市と姉妹都市関係にあります。


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 写真の路線図右端の内湾から竹中で乗り継ぎ、赤丸の高鉄新竹駅隣接の六家駅にもどりました。


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 六家駅の有料駐輪場。売り物のバイクのように整然と駐輪されていました。台湾は「バイク先進国」なのではないでしょうか。


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 深澳線の起点瑞芳駅は台北の先にあります。台北までは高鉄(新幹線)で先を急ぎます。台北までは36分で640元(2200円程度)。日本の新幹線普通車より少し安い程度ですが、これは商務車(グリーン車)の乗車券です。普通車だと約半額になります。 


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 列車が入線。防音壁の向こうに通過線があります。

 

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 グリーン車の座席。日本の東海道新幹線でも使われている車両をベースとしており、シートも日本の新幹線のグリーン車とほぼ同じです。

 

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 シートピッチも同じ116cmのようです。

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 シートポケットには安全のしおりと


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 車内誌「TLife」


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 車内販売品の紹介ページ。弁当から軽食・飲み物、高鉄グッズまで豊富なラインナップです。


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 車内販売とは別に、商務車では駅を発車するたびに客室乗務員さんが巡回し、乗車してきた客にシートサービスの飲み物と茶菓子を配布してくれます。


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 タバコには興味がなく酒もたまに飲む程度の筆者ですが、コーヒーなしの生活は考えられません。高速移動しながらドトールやスタバへ入ったのと同じ満足が味わえることを考えれば、30分程度の乗車でも商務車を試す価値は十分にありそうです。


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 定刻に台北の地下駅に到着。列車はこの先の「南港」が終点です。台北駅が手狭なため南港まで「引き揚げる」という印象です。

 


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 巨大な台北駅のコンコース。一度はここに来ないと台湾の鉄道に乗った気分になれません。


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 台北から瑞芳までは台鉄の自強号(特急)を利用します。指定席用の大型の券売機で指定席特急券を購入します。

 
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 16時04分発 自強172列車 に乗ると、瑞芳には16時43分に到着します。特急列車に40分乗っても76元(250円程度)です。

 

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なお無座(立席券)でよければ、写真のような小型の券売機でも買うことができます。

 

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150cm以上あるいは12歳以上が大人、115cm以上または6歳以上は子供の乗車券が必要です。6歳、12歳というのは日本と共通ですが、成長が早い子は「損」をします。身長にこだわるのは外見で必要な切符がわかるからでしょう。

 台鉄の車内ではコンビニの防犯対策のように115cmと150cmの位置に目印が設置されているのを見かけます。


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 特急列車に乗車する前に、台鉄直営の弁当屋、台鉄弁当本舗で駅弁を購入します。


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 高鉄と隣接する台鉄(在来線)のホームから指定の列車に乗り込みます。


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 台鉄の特急列車に乗って空いていた記憶がありません。

 

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 シートは日本の在来線特急なみですが、ピッチは広く足置きもついています。


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 台鉄弁当本舗で買った駅弁を広げます。シートのテーブルがないのは予想外でしたが、弁当はまだ温かく、肉・卵とご飯の間にはたっぷり野菜が入っていて見た目より「ヘルシー」で味も悪くありません。(80元300円程度)


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 こちらは弁当と一緒に買ったペットボトルのミネラルウォーターです。ラベルを貼る程度でお茶を濁したりしないのは、さすが鉄道会社直営の弁当屋ですね(20元70円程度)

 

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 「床下部分」は踏切で非常事態が発生した場合の対処方法の啓発と、モデルになった車両の紹介です。中国語ですが鉄道ファンなら書いてあることはおよそ理解できると思います。

 

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 瑞芳駅に到着。


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 南北に描かれた本線から写真左に分岐するのが平渓線、右に分岐するのがこれから乗車する深澳線です。


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 内湾線と同じ4両編成のディーゼル車でした。平渓線沿線の観光地から帰る観光客はほぼ全員がこの瑞芳で下車し、直通の深澳線区間がガラ空き状態でした。


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 ロングシートの車内・


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 2駅。約10分で終点「八斗子」に到着。


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 海岸線に隣接する駅で、ホームに降りると潮の香りが漂っています。


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海に突き出す岩場の先端まで行くことができるほか、遊歩道も整備されていました。


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 深澳線は元は貨物専用線でしたが、いったん廃止になった後、旅客線として復活した経緯があります。写真は貨物線時代の八斗子駅付近のもので、瑞芳駅に飾ってあったものです。


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 なお八斗子駅から先の貨物線についても軌道は残されており、レイルバイクで走ることができるようになっています。


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 続々とレイルバイクが到着し観光客が降りてくるところでした。北海道の廃線跡にも同じような乗り物があったと思いますが、一度自分の運転でレールの上を走ってみたいものです。

 つづきはこちらです。

 

 

台湾高鉄・台鉄の概要についてはこちら

 

 

 

 

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