西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

桃園空港鉄道・台湾高鉄・内湾線(台湾鉄道旅行2 桃園空港→内湾)


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 関西空港からピーチで台北桃園空港に到着。2017年に開通したMRTの空港駅から、台湾高鉄の桃園駅へ向かいます。

 

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 路線図と時刻表。台北駅から桃園空港・高鉄桃園駅を経由して、終点の環北に至る路線です。直達(急行)と普通があり、台北駅へは、直達を利用します。(普通は途中で直達に追い越されるダイヤになっています。)直達の台北駅までの所要時間は約35分です。一方、高鉄桃園・環北方面まで乗り入れるのは普通のみで、高鉄桃園駅までは約15分です。環北より先への延伸予定がありますが、2019年4月現在未開通です。 

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 台湾版のSUICA、悠遊カードのチャージをここで済ませて置きます。悠遊カードは鉄道では台北・高雄のMRTとローカル線を含む台鉄全線で利用可能で、地域を問わず多くのコンビニでも使えます。


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台北のMRTも飲食禁止です。違反者にはシンガポール以上?の高額の罰金が課されるようです。


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環北行に乗車します。環北行の普通と台北駅行のうち直達は15分毎の運転です。


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直達に比べて普通は沿線住民の日常利用が多いようです。

荷物置場がありますが、高鉄桃園駅方面の電車はよく空いているので誰も利用していません。


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高鉄桃園駅に到着。路線図にあった未開通区間が開通すると台湾の在来線「台鉄」の西部幹線にアクセスできるようになりますが、現在の路線が開通するまでも紆余曲折があったようなので、いつになるのか?という気もします。


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高架のMRT駅と地下の高鉄桃園駅は1本のエスカレーターでむすばれています。


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日本の新幹線同様、直近の列車の空席状況が表示されているので、これを参考に窓口または券売機で切符を購入します。


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券売機での購入は中国語表記のままでもそれほど難しくありません。英語表記にすると駅名が中国語読み→その発音のスペルとなるのでかえって分かりづらくなりそうです。

釣銭はすべて小銭で出てきますので、高額紙幣で買うときは注意が必要です。

画質が悪いですが、購入手順を動画にしましたので、ご参考にどうぞ。(高額紙幣で買っています。)


《台湾高鉄》駅券売機での乗車券購入方法。(桃園→新竹間・自由席)

 


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台鉄「内湾線」ヘのアクセスに便利な新竹までは1駅13分ですが自由席利用で125元、円換算で400円台と格安です。日本の在来線より安いかもしれません。


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台湾高鉄は1時間に4~5本程度の運転で、そのうち桃園駅に停車するのは1時間3本程度です。 


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11時34分発の左営(高雄)行に間に合いましたが自由席は満席で座れませんでした。東海道新幹線の「こだま」に相当する各駅停車タイプの便でも混雑しているのは台湾高鉄の特徴の一つだと思います。


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デッキで立っているのが苦痛に感じる間もなく新竹に到着。


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近代的な高鉄新竹駅ですが、


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駅前は開発計画が頓挫したのか、更地が広がっていました。


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その更地に面して在来線「台鉄」の六家駅があります。台湾高鉄アクセスのために建設された路線なのに、駅名が違うという面白いことになっています。

 

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目的地は写真路線図の右端「内湾」ですが、竹中での接続が悪いので、西部幹線との合流地点にあたる北新竹まで行ってみることにします。


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六家~竹中~新竹のルートは電化されており、4両の電車が30分毎に運転されています。


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15分程で北新竹に到着。


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内湾行接続の列車が来るまで西部幹線を走る自強号などの撮影ができるのではと期待していましたが、通ったのは写真の区間車だけでした。EMU700という形式で、その顔立ちから台湾ではスネ夫電車と呼ばれているようです。


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内湾行接続の六家行で竹中までもどります。


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乗り換えの竹中駅。高鉄アクセス路線の開通でジャンクションになり電化もされましたが元はローカル線の中間駅だったことがよくわかる静かな駅前でした。


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台鉄の駅名標には隣の駅名とともにその駅までの距離が併記されています。


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新竹方向から内湾行のディーゼル車4両編成が入線。車内はロングシートですが、「窓21通22」といった席番表示が残っており、優等列車用からの改造車両のようです。


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台湾のローカル線の車窓は日本のローカル線と通じるものがあります。

内湾線の建設は日本統治時代にはじまりましたが、物質不足などの事情もあり内湾までの全線が開通したのは戦後の1951年とのことです。


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途中駅は日本のローカル線に比べると立派な駅が多かったように思います。


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竹中から20キロを40分かけて走り、終点の内湾駅に到着。


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内湾駅舎。外観は手が加えられていますが、内部は開業当時からの雰囲気が漂っていました。


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終点駅周辺が観光地化され賑わっているのは、平渓線や集集線など他の台鉄のローカル線と同じでした。平日はもう少し静かだとしても、輸送密度的には日本の感覚で言えば路線の維持は充分可能なレベルなのではないでしょうか。まあ台鉄の運賃は物価差を考えても非常に安いので実際の採算がどうなっているのかは分かりませんが。

 

次は内湾線とともに乗り残していた深澳線へ向かいます。

 

 

 高鉄・台鉄の概要についてはこちら。

 

www.nishiuraexp.com

 

 

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