西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【ゆったりやくも】特急やくも7号乗車記(岡山10:04⇒米子12:17)

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年末の帰省ラッシュが始まったJR西日本岡山駅。今回はここから米子・鳥取・智頭急行経由で姫路へ向かいます。山陽本線の姫路までの営業距離は88.6kmですが、山陰へ迂回すると東京~名古屋に匹敵する移動距離になります。

 

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最初に乗車するのは倉敷から伯備線に入り出雲市へ向かう特急やくも号です。

やくも7号の発車は10時04分。今回は米子まで2時間少々の乗車となります。

 

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特急「やくも」に使用される国鉄特急型381系。

カーブで車両を内側に傾ける振子式が国内で初めて導入された車両で、昭和47年の名古屋~長野間全線電化に伴い同区間を走る特急「しなの」に導入されたのち、天王寺~新宮間の特急「くろしお」とこの特急「やくも」に導入されましたが、

「しなの」は20年以上前により高速運転が可能な制御振子式の新型車両に置き換えられ、リゾート需要の多い「くろしお」はそれほど高速性は求められないという判断からか、近年振子式ではない車両に置き換えられた結果、381系が使用される列車は全国でもここだけになっています。

昭和の時代から使い続けられている古い車両ではありますが、車内は大掛かりなリニューアルが施されており「ゆったりやくも」というサブ愛称も付されています。

 

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出雲市寄りの先頭車両はJR化後の改造で生まれたパノラマグリーン車でした。

やくも号の先頭車といえばこの顔を連想する方も多いと思いますが、パノラマではない先頭車も混用されており、どちらが使用されるかは時刻表にも記載がありません。

ネット予約や駅の窓口で「パノラマ席だと信じて一番前の席を押さえたのに、運転席後ろの窓のない壁に向かって座ることになってしまった」ということも起こりえるので注意が必要です。

 

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今回はグリーン車を利用しますが、上記のような事情から最前列は席は避け車両中程の席を押さえました。

 

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ネット予約の座席表画面を見ると2人掛けの通路側は空席が多かったので、2人掛けの窓側を押さえました。

確実に一人で座りたい場合は1人掛け独立席を押さえるのが無難ですが、隣が空席になりそうなときは、2人掛けの窓側のほうが奥まっている分、より快適かもしれません。

 

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岡山を定刻に発車し、次の停車駅倉敷までは山陽本線を下ります。

発車早々から最高時速120kmに達する高速運転がつづきます。

 

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 展望グリーン車に乗車して前方を見ているとカーブで振り子が作動して車体が傾く様子がよくわかります。

後年に登場した振子車両がカーブの手前から徐々に車体を傾ける制御振子方式を採用したのに対し、

やくも号に使用される381系の振子は自然振子と呼ばれるもので乗り心地にやや難があり、

人によっては振子の動作によって船酔い現象が起こることもあるようですが、

こうして前方が見える車両に乗ると多少軽減されるのではないでしょうか。

 

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最初の停車駅である倉敷駅の伯備線ホームは山陽本線の北側にあり、岡山から山陽本線の下り線を走ってきた列車がそこへ進入するためには上り線を横断する必要がありますが、

倉敷駅手前には上り線との平面交差を避ける目的で設置された高架線があり、岡山駅から伯備線へ直通する列車はこの高架線上で上り線を跨いで倉敷駅に進入します。

平面交差を避けるためだけにこのような大掛かりな構造物が設置・維持されているのは、山陽本線・伯備線双方がJR(国鉄)にとって重要な路線であることを示しているかのようです。

 

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10:15倉敷駅着。

本日のやくも7号は帰省ラッシュにあわせた増結で9両編成での運転になっており、各停車駅とも先頭のグリーン車はホームの端になってしまい車窓写真の撮影には不適でした。

 

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倉敷駅から伯備線に入ると進路が西から北にかわり、しばらくすると南北に流れる高梁川沿いに出ます。

岡山周辺は都市規模に比して鉄道のネットワークが密で、倉敷の次の清音駅からは井原鉄道がその次の総社駅からはJR吉備線が分岐します。

 

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右へ左へカーブしながら高梁川沿いを走るうち、前方に高梁の街並みが見えてきました。

 

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10:38備中高梁着。

駅舎は近年建て替えられ、バスターミナル・飲食店・書店・図書館などが同居する斬新な施設になっています。(写真は2019年5月撮影)

 

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備中高梁以北の伯備線は新見付近の一部を除いて単線になっています。

備中高梁から4駅目の方谷駅では運転停車して上りの「やくも10号」と行き違い。

 

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11:06新見駅に到着。(駅舎写真は2019年5月撮影)

姫路からの姫新線の終点でもあり、1日15往復・30本の「やくも号」全列車のほかサンライズ出雲号も停車する主要駅です。

駅前通りからは大阪行きの高速バスも出ています。

 

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新見から2駅目の備中神代駅は山中の小さな駅ですが、広島駅を起点とする芸備線の終点駅でもあります。

広島近郊では日中でも30分毎の運転で、快速「みよし号」も走る芸備線ですが、この付近では1日3本となり全国屈指の閑散区間となっています。

 

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岡山県内最後の駅足立駅でも運転停車して上りの「やくも12号」と行き違い。

 

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足立駅を発車し次の新郷駅を通過するとしばらくで、高梁川水系と日野川水系を分ける谷田峠を越える谷田トンネルへ突入。岡山県と鳥取県の県境でもあります。

谷田峠のことを地元では「たんだだわ」と呼ぶことや、トンネルの先にある上石見駅が伯備線では最も標高の高い駅であることなどが車窓案内で紹介されていました。

 

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「やくも」の停車駅は新見以南では倉敷・備中高梁にほぼ統一されていますが、新見~米子間では生山・根雨のいずれか一方に停車するダイヤになっています。

乗車中の7号は生山を通過し根雨に停車します。 

両駅の乗降人員を調べると生山が200人程度、根雨は500人程度と開きがあります。

 

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谷田トンネルを抜けると下り勾配が多くなり、列車は日本海に注ぐ日野川沿いを軽快な速度で駆け下ります。

 

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車窓右側に見える大山は上半分が雲に覆われていました。

手前の赤い橋は並行する米子自動車道のものです。

やくも号の走行区間と同じ岡山~米子・松江・出雲市間には米子道経由の高速バス「ももたろうエクスプレス」が運行しており競合しているほか、

広域では中国道・米子道を乗り継ぐルートの良さを武器に、山陽新幹線と「やくも」の乗り継ぎに近い所要時間で阪神地区と米子・松江を結ぶ高速バス路線とも競合関係にあり、

JRは大幅値下げとなる企画切符の発売などで対抗しています。

 

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伯備線の終点で山陰本線との合流駅でもある伯耆大山駅を徐行で通過。

 

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伯耆大山から山陰本線に入ると下車駅の米子までは約5km。線路は再び複線になります。

 

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12:17米子駅に到着。今回はここで下車しました。

このまま乗り続けると松江には12:40、終点の出雲市には13:07に到着します。

 

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出雲市へ向けて発車する「やくも号」と使用が停止された跨線橋に貼りだされた広告。

国鉄がJRに変わった直後は全国の駅でこのような広告が見られましたが、最近では見かけることも少なくなりました。

昔ながらの駅舎や広い構内を持つ米子駅は、全国の主要駅の中でも特に国鉄の面影を色濃く残している駅と言えそうです。

米子からは快速とっとりライナーに乗り換え鳥取へ向かいました。

つづきはこちらです。

 

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