西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

にちりんシーガイア20号乗車記。(宮崎15:35→小倉20:06)特急列車日本縦断3

本記事は下に添付の記事のつづきです。

※記事中のダイヤ・車両などの記述は記事投稿日現在のものです。

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鹿児島中央駅から在来線特急と東北・北海道新幹線「はやぶさ号」を利用して札幌を目指す特急列車日本縦断旅行をしています。

鹿児島中央駅から特急「きりしま10号」で到着した宮崎駅。

 

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宮崎駅からは宮崎空港発博多行のロングラン特急にちりんシーガイア20号に乗り継いで小倉へ向かいます。

 

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にちりんシーガイア20号の宮崎駅発車は15:35。

 

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宮崎空港駅から到着した「にちりんシーガイア20号」。

783系5両編成での運転です。

783系は1988年にJR発足後全国初の新型特急車両としてデビューした車両で、

様々な新しいこころみが取り入れられた車両でもあります。

前面展望を楽しむことができるパノラマタイプの先頭形状もその一つですが、

この車両の最大の特徴は車両の中央にドアがあり、

一つの車両をドアの左右でA室B室に区分していることです。

 

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乗車した最後部1号車の場合、

車両中央のドアから入って右側がB室で普通車。

 

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783系普通車車内。

 

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左側がA室でグリーン車となっています。

 

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783系グリーン車車内。

短い編成でも指定席・自由席、禁煙席・喫煙席など細かく区分できるなどメリットもありましたが、

乗り心地の良い車両中央がデッドスペースになってしまったり、

ホームがカーブしている駅では、ホームとドアの隙間が大きくなってしまうほか、不慣れな乗客が混乱するなど様々な不安要素もあったようで、

783系自体は30年以上の長きに渡って使われ続けているものの、

以後登場したJR の特急車両で同じ構造を採用した車両はありません。

 

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今回は小倉までの長時間乗車のためグリーン席にしました。

 

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宮崎から小倉までの運賃・料金は、JR九州のネット会員が購入できる九州ネットきっぷ利用で8230円。

 

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最後部の座席を回し小倉まで後面展望を楽しむことに。

 

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宮崎から延岡までは90年代に高速化工事が施工された区間で最高時速は110km 。

 

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途中、東都農駅付近で線路に平行する高架線は国鉄が建設したリニア実験線で、その延長7km。

山梨県により長い実験線が完成したのちは、その役目を終え一部がソーラー発電施設に転用されています。

 

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宮崎から1時間少々で延岡の市街地に入りました。

延岡は旭化成の企業城下町と言われる一方、

時間距離では東京から最も遠い10万都市と言われることもあるようです。

90年代に実施された日豊本線宮崎~延岡間の高速化や宮崎空港線建設と特急乗り入れは、

いずれも延岡の広域的なアクセス改善を視野に入れて行われたものです。

 

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強い雨が降る中、延岡駅を発車。

 

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延岡を発車すると次は大分県の佐伯まで約1時間、行き違いのための運転停車を除いて停車駅はありません。

宮崎と大分の県境にあたるこの区間は宗太郎越えと呼ばれる線形の厳しい区間で、トンネルやカーブが連続します。

 

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途中の通過駅も高速で通過できないポイントが残っており、

 

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列車の速度もコンスタントに100kmを超えていた延岡以南から一転、

最高時速の85kmに届くこともほとんどありません。

 

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途中駅で運転停車し下りの特急列車と行き違い。

 

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宮崎発車から2時間近くが経過しデッキのトイレへ行くと、

列車内のトイレとしては珍しい男性用と女性用の個室がひとつづつ。という配置。

 

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ドア横のブースにはかつて公衆電話が設置されていましたが

 

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ブース内には平成21年10月末で撤去した旨の貼り紙が未だに残っていました。

 

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約1時間の山道を抜け、久しぶりに沿線に市街地をみると、間もなく佐伯駅に停車。

 

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佐伯からは大分県南部の小さな街に停車し乗客を拾っていきます。

写真は津久見駅。

 

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国鉄時代からの駅名板が残る臼杵駅。

臼杵からは四国八幡浜への航路があり西日本の周遊旅行に有効活用できそうです。

 

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宮崎駅を出てちょうど3時間。

車窓に宮崎以来の大きな市街地が広がると列車は大分駅に到着します。

 

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大分駅では乗務員交代もあって2分程停車。

宮崎または宮崎空港駅を発着する大半の特急列車は大分までの運転で、

ここで博多行の特急ソニック号に乗り換えとなりますが、

乗車中のにちりんシーガイア号は例外的に博多へ直通する列車の1本で、

始発の宮崎空港から終点の博多までの所要時間は約6時間に迫ります。

全国的に見ても在来線の特急列車としてはトップクラスのロングラン列車です。

 

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大分を発車した列車は別府湾に沿って走ります。

線路に平行する国道では冬季に別府と大分を往復する別大マラソンが開催されます。

 

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大分から10分弱で別府温泉の玄関別府駅に到着。

 

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大分~別府間に徐行区間があったため若干遅れて別府駅を発車。

間もなく19時になりますが、夏の九州の日没は遅く、曇天にもかかわらずまだ充分な明るさが残っていました。

 

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大分から北の区間は博多と大分を2時間で結ぶべく本格的な高速化工事が施工された区間で、

最高時速は車両側の性能と同じ130km。

 

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19:30が近づきようやく夜を走る列車の雰囲気に。

 

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中津駅に到着。

日豊本線のダイヤ上は実質的に北九州近郊区間の末端にあたる駅ですが、大分県に属しています。

 

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中津の次の停車駅。行橋駅。

福岡県に入り下車駅の小倉まであと15分程となりました。

 

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まもなく小倉と車内放送が流れるころ。

日豊本線から博多へ向かう特急は小倉で進行方向が逆になるため、

小倉駅が近づくと車掌さんが大半が空席のグリーン車の座席を手作業で回転させていました。

 

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20:06小倉駅着。

宮崎から4時間半かかっての到着です。

 

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モノレールが建物内まで乗り入れる小倉駅のコンコースは広々としていて開放感があります。

 

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そのコンコースの一角に、

小倉駅ビルの上層階を占める「JR九州ステーションホテル小倉」の入口があります。

今夜はここで一泊。

明日は新山口まで普通列車で行き、山口線から山陰本線に入る鳥取行の特急スーパーおき号に乗り継ぐ予定でしたが・・

つづきはこちらです。

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