西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【週末ジャカルタ鉄2】スカルノハッタ空港からマンガライ駅・ガンビール駅へ鉄道で向かう。

f:id:nishiuraexp:20200222220845j:plain

羽田22:55発のANA871便で約7時間30分。現地時間の4時30分頃、南緯6度、インドネシアの首都ジャカルタ近郊に位置するスカルノハッタ国際空港に到着しました。

 

f:id:nishiuraexp:20200222221006j:plain

ジャカルタは首都圏を中心に日本で活躍していた通勤型電車が大量に輸出され、首都圏時代を凌駕する長編成で満員の乗客を輸送していることで知られています。

今回は空港からまずそのジャカルタ近郊電車のターミナル駅「マンがライ駅」へ向かい、そこから長距離列車が発着するガンビール駅に移動します。

 

f:id:nishiuraexp:20200222221126j:plain

日本からジャカルタへ向かうJALやANAはスカルノハッタ空港の第3ターミナルに到着しますが、空港鉄道の駅へは無料のスカイトレインを利用して向かうことになります。

入国・税関を抜けターミナルビルを出ると左手にスカイトレインの駅につながるエスカレーターが見えます。このエスカレーターを降りると前方にプラットホームが見えます。

 

f:id:nishiuraexp:20200222221348j:plain

スカイトレインは13分間隔の運転です。

羽田からのANA871便は所定の4:50に対し20分程早着で、入国審査もほとんど待ち時間なしだったため5:06の便に乗車することができました。

 

f:id:nishiuraexp:20200222221233j:plain

第3ターミナル駅は終点となっており列車は到着後しばらく停車して折り返します。

夜明け前で薄暗く利用者も少ないものの、やや古めかしいスタイルの警備員(警察官?)が常にホームや車内の警備にあたっており治安面の心配は少ないように感じられました。

 

f:id:nishiuraexp:20200222221450j:plain

車内。

無人運転が前提の車両ですが、暫定的に運転席に乗務員が添乗しているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200222221611j:plain

第3ターミナルから第2ターミナルまでが約5分、次の鉄道駅までが約3分です。

 

f:id:nishiuraexp:20200222221724j:plain

5:14 鉄道駅(エアポートトレインステーション駅)に到着。

スカイトレインの駅からワンフロア降りると案内板の先に空港鉄道駅のコンコースが見えます。

 

f:id:nishiuraexp:20200222222115j:plain

駅コンコース。

 

f:id:nishiuraexp:20200222221936j:plain

空港鉄道の時刻表(2020年2月現在)。

30分毎の運転で始発は5:57。終点のマンがライ駅までの所要時間は50分となっています。

 

f:id:nishiuraexp:20200222222259j:plain

f:id:nishiuraexp:20200222222400j:plain

乗車券の券売機で購入します。購入時に列車は指定しますが、座席は自由席になっているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200222222532j:plain

ジャカルタ近郊鉄道の路線図。左上から中央付近に延びる紫のラインが空港鉄道を示しています。

空港鉄道単独の線路は次のBATUCAPER駅までで、そこからは近郊電車と線路を共用することがわかります。

 

f:id:nishiuraexp:20200222222837j:plain

始発便のためか改札は発車10分程前までクローズされていましたが、

 

f:id:nishiuraexp:20200222223123j:plain

ソファが並ぶ簡易的なラウンジがあり空調が届くエリアのため列車を待つ環境は悪くありません。ここで20分程度時間をつぶしました。

入国審査が混んでいたり、羽田からのANA871便の到着が定刻や若干の遅れ程度であっても、ここから乗車する空港鉄道は5:57の始発便になりそうです。

 

f:id:nishiuraexp:20200222223243j:plain

改札が開き切符のバーコードを改札機にタッチしてホームへ。

日本の鉄道車両の活躍著しいジャカルタですが、空港鉄道の車両には航空機メーカーのイメージが強いボンバルディア社の銘板が設置されていました。

 

f:id:nishiuraexp:20200222223357j:plain

6両編成で車内は2人掛けのリクライニングシートが集団見合い式で配置されています。車両端には荷物置場もありますが、

始発便に乗車したのは1両数人程度であり、途中駅での乗降もあるため荷物は隣の席の上や前など目の届くところに置いたほうがよいかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20200222223453j:plain

5:57空港駅を発車。

しばらくは東南アジアというより中国の内陸部を連想させるような田園風景の車窓がつづきます。

 

f:id:nishiuraexp:20200222223604j:plain

BATU CAPERからは路線図で見たように近郊電車の線路を走行。

日本の車両や鉄道技術が導入されているという事前知識を携えて到着すると意外な感じもしますが複線区間では右側通行となります。

 

f:id:nishiuraexp:20200222223732j:plain

6:28.2つ目の停車駅「DURI駅」では元JR東日本所属の205系と並んで停車。

 

f:id:nishiuraexp:20200222223859j:plain

側面には204-12の文字が見えます。

この車両の来歴について調べると、

国鉄末期の1985年8月に山手線で運行を開始。

2004年8月に車両置き換えに伴い山手線での運行を終了。

翌2005年2月から2018年11月まで京葉線・武蔵野線で使用されたのち

JR東日本から除籍されインドネシアに航送されてきたようです。

そのことを裏付けるようにインドネシアでの車両の検査日を示すと思われる書き込みが2019年から始まっています。

 

f:id:nishiuraexp:20200222224045j:plain

DURI駅で進行方向をかえ、BNI CITY駅に停車したのち、数分間の入線待ち停車を経て、列車は終点のマンガライ駅構内へと歩を進めます。

行き違う車両は東京メトロ東西線で使用されていたもののようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200222224153j:plain

入線待ちを織り込んだダイヤになっているようで6:47定刻にマンガライ駅に到着しました。運よくスムーズに駅に入ることができれば早着になるようです。

このあたりの運行管理の感覚はいかにも東南アジア的と日本の鉄道ファンは思うかもしれませんが、

到着・発車の順序や入線するホームは言うに及ばす到着時刻・発車時刻が秒単位で決められ、しかもそれが忠実に守られている日本の鉄道の方が世界的に見れば異様なのであって、ヨーロッパのターミナル駅でも「接近した列車を空いているホームに入れていく」というようなことが日常的に行われているようです。

また国内でも空の世界に目をやれば大空港における離発着の管制などはマンガライ駅における列車の進入・出発管理とそれほど違わないという印象をうけるものです。

 

f:id:nishiuraexp:20200222224319j:plain

土曜日朝のマンガライ駅ホーム。出入りする車両だけでなくホームの上屋などの構造物や軌道の様子など日本を強く感じます。

 

f:id:nishiuraexp:20200222222532j:plain

ジャカルタ近郊路線図(再掲)。

今回は路線図中央付近のここ「マンガライ(MAGGARAI)駅」から上方向に3駅目のガンビール(Gambir)駅へ移動し長距離特急列車に乗車して、標高700mに位置する山間部の地方都市バンドンを往復する予定です。

常識的に考えれば、ここからGambir駅まで近郊電車で3駅移動すればよいだけのようですが、

ガンビール駅は長距離列車「専用」駅となっており、改札口では航空機搭乗時なみに乗車券とあわせ身分証またはパスポートのチェックがあります。

後述のジャカルタ版のSUICA「KMT」などで気軽に乗車できる近郊電車とは乗車方法が異なっており、双方の利用者を区別する必要があるため、近郊電車はすべてガンビール駅を通過させるという大胆な対策がとられています。

そのためマンガライ駅から鉄道でガンビール駅を目指す場合、ガンビール駅のひと駅先のジュアンダ(Juanda)駅まで行って、徒歩で線路沿いを引き返すという面倒な作業が必要になります。(徒歩距離は700mほどで一駅手前から歩くより短くなります。)

 

f:id:nishiuraexp:20200222224445j:plain

空港鉄道の切符はマンガライ駅までだったため、一旦改札を出て近郊電車の切符を購入します。

最初は写真の赤色の券売機でジュアンダ駅までの1回乗車券を買おうとしましたが、挿入できる紙幣が少額のものに限られているようで、うまくいかず困っていると、

巡回中の案内係兼警備員に「ロケット」(券売機横に見える小さな窓口)へ行くよう言われました。

 

f:id:nishiuraexp:20200222224534j:plain

後々の乗車を考えロケットでは1回乗車券ではなくKMTと呼ばれるジャカルタ版のSUICAを購入しました。これがあれば改札機にタッチするだけで近郊電車に乗車できます。

最初からチャージされた状態で発売されるため購入してすぐ改札機にタッチして改札内に入ることができ便利です。

なおKMT購入時の発音は英語のケー・エム・ティーではなく、カー・エム・テーと言わないと通じません。

旧宗主国オランダの影響なのか「駅」の発音もステーションではなく「スタシオン」と聞こえ、先日訪れたカナダ以上にフランス語的な響きを耳にすることが多かった印象です。

 

f:id:nishiuraexp:20200222224721j:plain

営団(東京メトロ)6000系10両編成が3分ほどの間隔で2本発車した後を追って発車するJR205系12両編成・ジャカルタ・コタ行きに乗車。

10両・12両編成の両端の車両は女性専用車になっています。

なお写真右に見えているようにマンガライ駅では高架化工事が進められています。

工事が完成すれば、構内踏切の廃止はもちろん配線も見直され、この駅独特の「カオス」感がなくなってしまうかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20200222224946j:plain

ジュアンダ駅までは約10分。空港鉄道の市街地区間沿線はスラムに近い風景が続いていましたが、こちらは沿線に近代的なビルが目立っていました。

 

f:id:nishiuraexp:20200222224831j:plain

およそ3分間隔で10両、10両、12両とつづいてもこの乗車率で首都圏の車両が重宝されるもの納得です。

 

f:id:nishiuraexp:20200222225114j:plain

ジュアンダ駅に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20200222225218j:plain

ジュアンダ駅ホームのマンガライ方は、モスクの屋根をバックに長編成を収めることができる撮影スポットになっています。(夕方撮影)

 

f:id:nishiuraexp:20200222225401j:plain

f:id:nishiuraexp:20200222225509j:plain

ジュアンダ駅前の道路を跨ぐ歩道橋から撮影。

鉄道では日本の中古車両が幅を利かせるジャカルタですが、バスの運行では専用道と立派な駅施設を備えた先進的なシステム(BRT)が導入されています。

 

f:id:nishiuraexp:20200222225630j:plain

ガンビール駅までの高架下は東南アジア感に満ちた屋台街になっていました。

(ガンビール駅手前で大通りを横断する場所があります。大きく迂回すれば信号もあるようですが、その場で渡るときは車が途切れるのを根気強く待つ必要があります。)

 

f:id:nishiuraexp:20200222225731j:plain

ジュアンダ駅から徒歩10分少々でガンビール駅に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20200222225832j:plain

ガンビール駅は乗降口が分離されておりジュアンダ駅側は降車口となっているため、その横を素通りして乗車口へ向かう必要があります。

午前8時前。スカルノハッタ空港第3ターミナルから約3時間かかって到着したガンビール駅乗車口側コンコースは、

ローソンなどの外資を含む多数の売店や飲食店が並んでいてにぎやかなだけでなく、土曜の朝に長距離列車で旅立つ乗客が醸し出す華やいだ雰囲気が印象的でした。

構内には写真にも写っているブルーのシャツ姿の案内兼警備員が多数配置されており、大都市の長距離列車ターミナルにありがちな治安面での不安に対しても万全の対策が取られているようです。

バンドンへの往路は日本のグランクラスにあたる特別車両を利用しました。

つづきはこちらです。

 

www.nishiuraexp.com

 

【週末ジャカルタ鉄1】NH871便(羽田22:55→ジャカルタ4:50)搭乗記

f:id:nishiuraexp:20200216180948j:plain

金曜日の夜21時前。仕事を終え飛んできた羽田空港。国際線ターミナル。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181011j:plain

今回は22:55発のNH871便でジャカルタへ向かいます。

インドネシアの首都ジャカルタは、数百両単位で輸出された首都圏のJRや営団(東京メトロ)の中古車両が今も活躍をつづけていることで知られています。

中でも多くの路線が集まるマンガライ駅は「ジャカルタの新宿駅」の様相を呈しており、

常に列車の発着を伝える現地語の肉声アナウンスと発着ベル代わりの「ウエストミンスターの鐘」が構内に響き、

日本時代のまま或いはそれを上回る10両以上の編成を組んだ中古車両が絶えず満員の客を乗せて出入りしています。

駅の様子は「ジャカルタ鉄(多くは日本人)」の皆さんがYOU TUBEなどに多数投稿しており、

それを見て一度は訪れたいと思っている日本の鉄道ファンは少なくないはずです。筆者もそんな一人でした。

そして今回連休ではない普段の週末に弾丸行程で訪問することにした次第です。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181039j:plain

搭乗口は147番。

保安検査を抜けて左方向に歩いて114番搭乗口付近にあるANA ラウンジに向かいます。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181151j:plain

羽田空港国際線ターミナルのANAラウンジは、この114番搭乗口付近のものと保安検査を抜けて右手方向の110番搭乗口付近の2箇所にありますが、114番のほうが空いていることが多いようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181213j:plain

ANAラウンジでは空港を問わず同じBGM が流れていますが、

盲目のピアニストとして知られる辻井伸行氏の作曲(編曲)・演奏によるもので

個人的に印象に残った曲は「神様のカルテ」という同名の映画にも使われた作品のようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181236j:plain

ラウンジでの食事。

ラウンジカレーはJALの方が有名ですが、総菜にあったハンバーグを添えハンバーグカレーに仕立ててみました。

搭乗するNH871便のダイヤは羽田22:55→ジャカルタ4:50(日本時間6:50)となっており、機内食は深夜となる出発後は「おつまみ程度」、到着前に朝食として「食事」が提供されます。

そのため今回は搭乗後の機内食を気にすることなくANA国際線ラウンジの食事を楽しむことができました。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181304j:plain

22:20頃早めに搭乗口へ。

ラウンジは114番搭乗口付近、搭乗口は147番で離れているようですが、実は隣り合っていると言ってもよい位置関係にあります。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181329j:plain

昨年SFC取得に向けて多数搭乗した際に溜まっていたマイルは前回のカナダ旅行で使い果たしたので、今回は不本意ながら有償航空券でのフライトです。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181355j:plain

搭乗機。(復路のジャカルタ・スカルノハッタ空港で撮影した同型機)

 

f:id:nishiuraexp:20200216181415j:plain 

機内中程のエコノミー席(通路側)を確保しました。

真後ろは座席ではなくトイレになっており、気兼ねなくリクライニングを使えるほか、自らが用事をすませるときも好都合というオススメ席です。

ちなみに搭乗前日まで窓側2席は空席になっていました。

JALやANAの東南アジア路線は現地法人や支社へ向かう日本人ビジネスマンが中心で、週末に「自腹で乗る」客はLCC に向かうため空いていると勝手に予測していましたが、

蓋をあけてみれば意外にも客の過半数はインドネシアの方のようで座席も8割程度は埋まり「3席使って横になっていけるのではないか」という淡い期待が実現することはありませんでした。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181435j:plain

エコノミーのシートピッチは国内線より若干広い程度。エアアジアなどLCCのエコノミー席と決定的な差はありません。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181516j:plain

ジャカルタまではダイヤ上7時間55分。実飛行時間は7時間15分と表示されていました。

欧米は遠く東南アジアは近いという漠然としたイメージが定着していると思いますが、往路に限れば最近訪れたカナダ・バンクーバーまでの所要時間との差は45分程度でしかありません。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181536j:plain

離陸後に配布された税関申告書と健康に関する申告書。

「健康」のほうには新型コロナウイルスに関する記述もあり、その流行を受けて急遽始まったものでしょうか。

ちなみに入国カードの記入は不要になったとのことです。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181552j:plain

消灯前に配られた夜食。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181613j:plain

眠りやすいよう、ラウンジでワインを飲んだのが良かったのか、深い眠りではないものの3時間以上は寝ることができました。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181645j:plain

到着2時間程前に朝食の配膳が始まりました。2種類のメニュー写真から選ぶスタイルです。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181702j:plain

ANAがJALより優れていると個人的に思うポイントの一つがアジア路線のエコノミーの機内食です。

今回も「彩り」「味」とも十分な内容でした。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181721j:plain

朝食後の機内。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181738j:plain

定刻より少し早くジャカルタ・スカルノハッタ空港にアプローチ。

 

f:id:nishiuraexp:20200216181754j:plain

現地時間の午前4:30頃に降機しイミグレに向かいました。イミグレへの通路沿いにはイスラム教徒が多い国らしく祈祷室が用意されています。 

 

このあと少し待って空港鉄道の始発でジャカルタ市街へ向かいました。

空港鉄道は都心側が不便で利用者数が振るわない状態が続いていたようですが、2019年秋からターミナル駅のマンガライ駅に乗り入れるようになり利便性が増しています。マンガライ駅までの所要時間は約50分です。

続きはこちらです。

 

www.nishiuraexp.com

 

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

 

【国境を越えて快走】アムトラック「カスケード号」代替バスでアメリカへ(バンクーバー6:35→シアトル10:30)

f:id:nishiuraexp:20200213173251j:plain

羽田22:00発のANA116便で約8時間。

カナダバンクーバー空港に到着しました。

(市街地へのアクセスやバンクーバーの交通については別記事で書く予定です。)

 

f:id:nishiuraexp:20200213173336j:plain

今回バンクーバーで2泊したヴィクトリアンホテル。

スカイトレインの路線が集まるウォーターフロント駅や繁華街のガスタウンから徒歩でアクセスできます。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173351j:plain

1泊あたり約10000円。客室内に洗面台はありますが、バス・トイレは共用でした。

当初は終始バンクーバーに滞在して観光する予定でしたが、

旅行日が近づいて詳細の予定を立てる段階になって、

バンクーバー観光よりも2泊3日の真ん中の1日でバンクーバーにも乗り入れるアメリカの鉄道会社アムトラックの列車で国境を越えアメリカのシアトルまで日帰り旅行に出かけたくなり、

数日前になってからシアトルまでの列車と復路の航空券、アメリカ入国のためのESTAの申請(陸路入国の場合は必須ではない。)など慌ただしく済ませていたのですが、

バンクーバーの空港に到着後、アムトラックからの下記のようなメールを受信しました。(以下抜粋)

 We wanted to let you know that train #517, from Vancouver, British Columbia on Saturday, February 1st, has been affected due to a service disruption. Don't worry, we've already set up alternate transportation for some or all of your route, and there's nothing you need to do.

「(あなたが予約している)バンクーバー発の517列車は運休になったけど、代わりの交通機関を用意しているから心配いらないし特に何かする必要もないからね。」くらいの意味でしょうか。

アムトラックのバンクーバーとシアトルを結ぶ路線を走る旅客列車は元々1日数往復しかないうえ、

その半数は最初からバス代走となっていることから代替交通機関はバスになるだろうと想像がつきます。

列車に乗れないのは残念ですがバスでの国境越えも面白そうだと思い予定通りシアトルに向かうことにしました。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173412j:plain

メールには出発時刻の変更などの記述はなかったので、予約していた517列車の発車時刻6:35の1時間前にホテルを出て始発駅のバンクーバー・パシフィックセントラル駅へ向かいました。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173433j:plain

ホテル・パシフィックセントラル駅ともスカイトレイン(市内を走る無人運転の電車)の駅から近いのてすが、

土曜日の朝5時台はまだ運転開始前で駅は閉鎖されていたため、Googleの現在地表示を確認しながら約30分歩いてようやく到着しました。

バンクーバーの治安はかなり良いようで成人男性で一般的な防犯対策ができていれば夜道の一人歩きでも危険は少ないように感じられました。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173456j:plain

駅舎内の様子。

歴史を感じさせる立派なものになっていました。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173517j:plain

窓口に座っていた駅員にプリントアウトして持参した乗車券を見せると案の定、駅前にとまっているバスに乗るよう言われました。

駅前には2台のバスがとまっておりドアを開けていた前方のバスに乗り込みます。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173541j:plain

運転手に行き先がシアトルであることを確認して車内へ。

すでに半分程の席が埋まっていました。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173613j:plain

6:35。

517列車の発車時刻に駅前を出発。

発車後の運転手による車内放送は「シアトルには列車の到着時刻の11:00までに到着できる見込み」と聞こえました。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173642j:plain

バンクーバー市内を抜け郊外のハイウェイを走ること約1時間でアメリカ国境の施設に到着。

乗客は荷物をすべて持って下車し施設内のイミグレの列に並ぶよう指示されます。

海を隔てた日本ではエスタがアメリカ入国には不可欠のように言われていますが、

陸路で入国する場合は、エスタは必須ではなく施設備え付けのI94-Wという緑色の書類に記入しパスポートに添えて係官に提示すれば足りるようです。

審査自体は2~3の簡単な質問に答えるだけですが、窓口が数レーンしかなく20分以上並ばされました。

無事入国できると別の窓口で手数料6米ドルを支払い、

最後に航空機搭乗前のような荷物検査があります。食品の持ち込みには目を光らせているようでした。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173710j:plain

手続きが終わると、別の係官によって車内検査が実施されたと思われるバス車内に戻ります。

乗客全員が上記の手続きを終えバスに戻るまで約1時間かかりました。

本日は代替バスでの国境越えですが、アムトラックは全列車の3割が遅延していると言われています。

列車の場合は国境越えの段取りが違うのかも知れませんが、乗客全員の検査終了まで発車できないのは同じと思われ、

遅延原因の全てをアムトラックの運行管理の甘さに求めるのは間違いなのかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173742j:plain

夜が明けたので改めて車内を見回すと

車内の横4席のシートは日本の高速バスと同じですが14列が並び座席定員は56名。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173803j:plain

シートピッチは日本の高速バスと同程度かやや広め。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173822j:plain

14列目の後方にはトイレが設置されていました。

日本では全長12メートル以上は特殊車両扱いとなり、道路通行に特別の許可が必要になりますが、

こちらでは15メートル程度が標準サイズとなっているのでしようか。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173840j:plain

国境施設からアメリカ国内の平原を走ること約2時間。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173858j:plain

しだいに交通量が増え、何車線もある広い道路がダウンタウンのビル街に向かって伸びるアメリカの都市らしい車窓が広がると間もなく終点のシアトルです。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173927j:plain

途中渋滞などもなく10:30、

列車の所定時刻より30分早くシアトル・キングストリート駅前に到着しました。

バンクーバーからのトータルの所要時間は約4時間。走行時間は3時間でした。

 

f:id:nishiuraexp:20200213173946j:plain

キングストリート駅舎。

 

f:id:nishiuraexp:20200213174011j:plain

こちらも立派な内装です。

 

f:id:nishiuraexp:20200213174030j:plain

改札付近から覗くと停車中の車両が見えていました。

左に見えているのがカスケード号の運用に入る車両です

 

f:id:nishiuraexp:20200213174051j:plain

キングストリート駅は、イチロー選手の活躍で有名になったシアトルマリナーズの本拠地T mobileスタジアム(旧セーフコフィールド)に隣接しており、

周辺の街中には野球目的で訪れる日本人向けと思われる日本語の表記も目立っていました。

遠路はるばるこの街を訪れる人の目的は十人十色です。

列車での往復も考えていましたが、バンクーバーへの復路は飛行機にしました。

続きはこちらです。

 

www.nishiuraexp.com

 

 

 

【ANAトクたびマイル日帰り旅行記2】鳥取砂丘コナン空港とANA296便(鳥取11:15→羽田12:30)搭乗記

f:id:nishiuraexp:20200206223656j:plain

JR山陰本線鳥取大学前駅から徒歩(15分)という地元以外ではあまり知られていないルートで鳥取空港に到着しました。

 

f:id:nishiuraexp:20200206223815j:plain

鳥取空港に発着する定期便はANAの羽田便のみです。

以前は1日4往復だったものが、最近5往復に増便されたようです。

今回は11:15発のANA296便に搭乗します。

 

f:id:nishiuraexp:20200205212157j:plain

鳥取空港にアクセスするメインの交通機関は鳥取駅前から航空便に接続して運行されるリムジンバスですが、

そのバスが空港に到着するころには、折り返し便で羽田から到着した客と、これから羽田へ向かう客が入り乱れ混雑するターミナル内も、296便羽田行の出発まで1時間の時点ではほぼ無人でした。

地元客や鳥取空港を使い慣れたビジネスマンには合理的なリムジンバスの接続ダイヤですが、

飛行機に乗る前に空港内で買物や飲食がしたいという場合は、今回の筆者のように鳥取大学前駅から歩いてアクセスするのも悪くなさそうです。

 

f:id:nishiuraexp:20200206223905j:plain 

f:id:nishiuraexp:20200206223947j:plain

鳥取空港は県内出身の漫画家青山剛昌氏の人気作品「名探偵コナン」にちなんで鳥取砂丘コナン空港の愛称が付されており、

ターミナルビル内には、その世界を表現した等身大?のフィギュアのほかグッズ販売店などもありました。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224037j:plain

 

f:id:nishiuraexp:20200206224135j:plain

到着ロ付近にあったバス乗車券の券売機。

鳥取駅までは470円で20分~25分程度。

他に倉吉方面への路線もあるようです。

 

 f:id:nishiuraexp:20200207194637j:plain

バスの券売機や到着口に隣接して、鳥取駅前などにも店舗がある地元の喫茶店「すなば珈琲」が営業していました。

少し覗いて見ると、コーヒーだけでなく食事メニューも豊富にあることがわかったので早めの昼食をとることに。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224252j:plain 

 「空カレー」はコーヒーのサービスつきで880円。

ご飯の量は少なめですがカレーの方は「喫茶店のカレー」などと侮ることなかれ。なかなかの美味でした。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224329j:plain

11時前からカレーを食べているのは筆者だけでしたが、

コーヒーを飲む周囲の客層は、他の空港のカードラウンジの客層に似ている印象でした。

鳥取空港には航空会社ラウンジもカードラウンジもありませんが、今更設置すると空港内にマイナスの影響が広がってしまうかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224422j:plain

f:id:nishiuraexp:20200206224505j:plain

エスカレーターで保安検査場のある2階にあがると、こちらにも飲食店があるほか

 

f:id:nishiuraexp:20200206224538j:plain

特産品や土産を売る大丸のミニ店舗や

 

f:id:nishiuraexp:20200206224611j:plain

ANAフェスタなどが立地していました。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224707j:plain

保安検査を通過し搭乗機と対面。

B737- 800です。

今回の羽田までの航空券はANAの「トクたびマイル」を利用しました。

トクたびマイルは特定のANA国内線の特典航空券が通常の5割から7割程度のマイル数で発売されるもので、

対象路線やマイル数は搭乗対象期間の前日からANAのHP上に発表されます。

通常より少ないマイル数で航空券を入手できるという点では、JALの人気企画商品「どこかにマイル」と共通していますが、

こちらは行先・路線を自分で選択特定でき、また片道でもよいかわりに、告知から搭乗までの期間が非常に短いのが特徴です。

今回の鳥取羽田間の場合、通常では最も少ないマイル数で利用できるローシーズンでも6000マイルが必要であるところ4000マイルで航空券を購入することができました。

JAL の「どこかに」ともども最後まで空席が残りそうな便でのマイル消費を促すことを狙った企画だと思いますが、

 今回はHPで路線告知があった日に予約を入れたにもかかわらず、座席選択画面に進むと9割方の座席は選択不可(すでに予約済み?)になっていました。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224736j:plain

その後搭乗日までスマホアプリで何度か空席検索を試みても新たな空席が出る気配がなかったのですが、

空港に到着してからチェックイン機で最後の検索をかけると、かなりの数の座席を選択できるようになっており、土壇場で足元が広いバルクヘッド(プレミアムクラスの次位)の窓側席を確保することができました。

最終的な搭乗率も80パーセント程度はあったように見え「トクたびマイル」の路線選定や座席の割り当てなどがどのような基準で行われているのか、実際に利用してみても「よくわからない」というのが実感です。

ただ予約時点で座席の選択肢が限られていても最後まで粘ることで希望の席を入手できる可能性はあるようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224817j:plain 

鳥取空港は、延長を重ねた結果日本海に突き出す格好になった2000mの滑走路1本のみの空港で平行誘導路もありません。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224850j:plain

滑走路端まで行ってUターンし、東に向けて離陸。

 

f:id:nishiuraexp:20200206224928j:plain

離陸後の短い時間で千代川沿いに広がる鳥取市街地や、

 

f:id:nishiuraexp:20200206224957j:plain

鳥取を代表する観光地「鳥取大砂丘」が進行方向右手に見え、間もなく雲の中に突入。

 

f:id:nishiuraexp:20200206225125j:plain

しばらくして雲の切れ目に見えた水面は?

くびれた部分にかかる橋は琵琶湖大橋のようです。

鳥取羽田路線の飛行時間は、伊丹羽田路線に比べ数分程度長いかもしれませんが、

鳥取空港出発時は滑走路が近く離陸待ちをする必要もないのでトータルの所要時間はむしろ短いかも知れません。

 

f:id:nishiuraexp:20200206225202j:plain

遠州灘付近は雲に覆われていました。

 

f:id:nishiuraexp:20200206225244j:plain 

高度が下がり千葉県の木更津付近。

 

f:id:nishiuraexp:20200206225322j:plain

到着予定の12:30より10分以上早く羽田空港に到着しました。

このあと成田空港に向かい、

国内線のANAラウンジでは唯一、軽食の提供やシャワーの設備を有するアライバルラウンジを体験し、

やはり「トクたびマイル」(3500マイル)で確保した、国際線機材のスタッガート式のビジネスクラスシートがエコノミー席として開放されることで知られる成田伊丹路線に搭乗しました。

続きはこちら

www.nishiuraexp.com

 

 

 

 

 

姫路~鳥取間高速バス「プリンセスバード号」で鳥取空港へダイレクトアクセス。(姫路駅7:30⇒鳥取大学前9:51)【ANAトクたびマイル日帰り旅行記1】

f:id:nishiuraexp:20200125153809j:plain

兵庫県姫路市。山陽電鉄姫路駅とJR姫路駅を結ぶ歩道橋から見た姫路駅前のバスターミナル。

 

f:id:nishiuraexp:20200125154034j:plain

今回はここから姫路と鳥取を結ぶ高速バス「プリンセスバード」号に乗車します。

プリンセスバード号は1日4往復で姫路駅と鳥取駅を最短2時間4分で結んでいます。

運賃は姫路~鳥取間片道で2500円。座席定員制ですが満席で乗れなくなることは少ないようです。

発車時刻が近づくとバスターミナルの一角にある自動券売機には数人の列ができていました。

 ★★本記事掲載の運賃、ダイヤ等は記事投稿日現在のものです。★★


f:id:nishiuraexp:20200125154240j:plain

姫路は大手バス会社神姫バスの本拠地ですが、神姫バスの高速バス路線は神戸三宮発着が主流で、姫路発着の路線は2020年1月現在写真の時刻表に掲載されているものがすべてです。

これから乗車する鳥取行「プリンセスバード」号を除けば、便数が多いのは伊丹空港と関西空港へ向かうリムジンバスであり、そのほかは近郊レベルの県内路線「有馬温泉行」と夜行の東京行だけです。

以前には岡山行「播備ライナー」(中国JRバス・神姫バス)や城崎温泉行(全但バス・神姫バス)などの路線が開設されましたが、いずれも短期間で廃止されてしまいました。

 

f:id:nishiuraexp:20200125154454j:plain

姫路駅からプリンセスバード号を利用する客の多くは鳥取駅までの乗車ですが、バス路線としては鳥取駅から先、共同運行の日の丸バスの本社前を経由して鳥取大学前まで運転されています。今回は終点の鳥取大学前まで乗り通します。運賃は鳥取駅までと同額です。

地方の国立大学は広く環境の良い場所を求めて市街地から近郊の丘陵や山間部に移転するケースもあるようですが鳥取大学は今も市街地に立地しており、鳥取大学前バス停は「大学に行く」という用途以外にも「使い道」があります。

 

f:id:nishiuraexp:20200125154645j:plain

リムジンバス・高速バス専用の11番乗り場に7:30発のプリンセスバード号が入線。

鳥取駅到着予定時刻は9:37となっており、乗車前に確認したところ神戸から鳥取へ向かう高速バス(日本交通運行)の朝一番の便より1時間以上早く鳥取入りすることができるようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200125154740j:plain

姫路からの乗車は15人ほど、1人で2席を占有することができました。

 

f:id:nishiuraexp:20200125154817j:plain

定刻に姫路駅前を発車し一部がトランジットモール化された大手前通りを走行します。

 

f:id:nishiuraexp:20200125154900j:plain

JR播但線に並行する国道312号線をしばらく北上。

時間帯によっては混雑しプリンセスバード号の遅延の原因にもなる区間ですが、土休日の朝は車の流れもスムーズです。

 

f:id:nishiuraexp:20200125154934j:plain

f:id:nishiuraexp:20200125155057j:plain

砥堀インターから播但有料道路に進入。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155129j:plain

10分ほど走って福崎インターから中国自動車下り線に進みます。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155203j:plain

中国自動車道区間には安富と山崎の乗車専用の停留所があり、山崎については大阪と岡山県内陸の津山を結ぶ「中国高速バス」(西日本JRバス・神姫バス)からの乗り換えが可能となっています。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155234j:plain

山崎は鉄道の恩恵を受けない街ですが、距離的にはJR姫新線の播磨新宮駅が近く路線バスも運行されています。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155259j:plain

山崎を過ぎると車窓には大掛かりな工事現場が広がります。

山陽自動車道の龍野JCTとを結ぶ播磨自動車道の工事現場で、この道路が完成すればルート変更によって姫路駅からここまでの所要時間短縮ということも考えられるかもしれません。(具体的な情報があるわけではありません)

 

f:id:nishiuraexp:20200125155411j:plain

姫路駅を発車してからおよそ1時間。佐用JCTで中国道を出て鳥取道へ入ります。時間的にはこのあたりが姫路~鳥取の中間点ということになります。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155447j:plain

鳥取自動車道やその先の山陰自動車道の一部は乗用車も含め通行料金が無料となっているため鳥取自動車道の入口に料金所(高速出口の料金所と同じ)が設置されています。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155515j:plain

真冬ですが山間部を通り日本海側へ抜ける鳥取道の沿道や周囲の山にも雪は全く見当たりません。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155537j:plain

鳥取自動車道最長の志戸坂トンネルを抜けると鳥取県に入ります。

鳥取県区間に設けられた智頭福原・用瀬・河原の3停留所は降車専用となっています。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155611j:plain

鳥取南インターで鳥取道から流出。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155644j:plain

しばらく鳥取の市街地を走りJR山陰本線の高架をくぐると、まもなく鳥取駅前バスターミナルに到着します。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155713j:plain

9:32.姫路から約2時間。若干の早着で鳥取駅前バスターミナルに到着。

ここでほとんどの客が下車し車内は筆者ともう一人だけになりました。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155813j:plain

乗客2人となったバスは鳥取の市街地を流れる千代川を渡り、日の丸バス本社前を通過。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155847j:plain

鳥取駅から15分ほどで終点の鳥取大学前に到着しました。

 

f:id:nishiuraexp:20200125160031j:plain

バスが到着したのはJR山陰本線鳥取大学前駅のロータリーです。

鳥取大学までは徒歩数分ですがタクシーが客待ちをしています。

 

f:id:nishiuraexp:20200125155955j:plain

鳥取大学前駅は鳥取駅から米子方向に2駅目にあたる駅です。

単線1面の小さな駅ですが利用者は多く特急列車も一部を除いて停車します。ここでJRに乗り継いで米子・松江方面に向かうこともできますが、

今回はここから徒歩で鳥取空港へ向かうことにしました。

 

f:id:nishiuraexp:20200205211838j:plain

姫路から乗車してきたバスが車庫へ回送するのを追う形で、

駅を背に右方向に150mほど進むと、

 

f:id:nishiuraexp:20200205211919j:plain

鳥取商業(高校)前という交差点があり、ここを左折します。

あとは鳥取空港まで道なりに進むだけです。

 

f:id:nishiuraexp:20200205212015j:plain

途中国道9号線と交差。交差点名は「空港入口」です。

 

f:id:nishiuraexp:20200205212100j:plain

国道9号線を渡ると左前方に管制塔が見え道路も左方向にカーブ。

 

f:id:nishiuraexp:20200205212157j:plain

鳥取大学前駅から15分程で鳥取空港のターミナルビルに到着することができました。

距離的には阪急電鉄宝塚線蛍池駅から伊丹空港と同程度と思われ、雨天・猛暑・荷物が大きいなどの悪条件がなければ無理なく歩くことができる距離だと思います。

仮に駅前で客待ちをしていたタクシーに乗れば5分程で到着でき、1000円もかからないのではないでしょうか。

このあと鳥取空港内見学と食事を済ませ、ANAのトクたびマイル(4000マイル)で購入した航空券で羽田空港へ向かいました。

つづきはこちら。

 

www.nishiuraexp.com

 

なお姫路~鳥取のプリンセスバード号については、一部内容が重複しますが

鳥取発姫路行(日の丸バス運行便)の乗車記事も以前に書いています。

 

www.nishiuraexp.com

 

www.nishiuraexp.com

  

www.nishiuraexp.com

  

www.nishiuraexp.com

  

www.nishiuraexp.com

 

 

【うみやまむすび乗車】舞鶴線・山陰線・播但線・山陽線・瀬戸大橋線(東舞鶴⇒福知山⇒和田山⇒寺前⇒姫路⇒岡山⇒高松)

f:id:nishiuraexp:20200127094327j:plain

正月休みを利用した青春18切符旅行4日目。

敦賀から小浜線の列車で約2時間、小浜線と舞鶴線が接する京都府北部の東舞鶴駅。

ここから福知山・和田山・姫路・岡山を通り、この旅の終点高松へ向かいます。

 

f:id:nishiuraexp:20200127095332j:plain

東舞鶴13:23発の舞鶴線上り列車は綾部から山陰本線下り線に入り福知山までの運転です。

 

f:id:nishiuraexp:20200127095421j:plain

国鉄から継承した車両が多く残るJR西日本の近郊電車ですが、車内は2人掛けの転換クロスシートに取り替えられているものが多く、オリジナルの4人掛けセミクロスシートは希少になりつつあります。

 

f:id:nishiuraexp:20200127095532j:plain

東舞鶴を発車して次の停車駅が西舞鶴。

ここから豊岡へ向かう旧国鉄宮津線はJR 化後間もなく3セク化され、現在は京都たんご鉄道宮津線となっています。

 

 

f:id:nishiuraexp:20200127095800j:plain

西舞鶴とターミナルの綾部の間には真倉・梅迫・淵垣の3駅がありますが、いずれも利用者は少なく舞鶴線は特急・普通を問わず東舞鶴・西舞鶴と綾部の間を乗り通す利用が多い路線です。

 

f:id:nishiuraexp:20200127095900j:plain

13:54。東舞鶴から約30分で山陰本線との乗換駅である綾部駅に到着し、途中4駅26.4kmの舞鶴線区間は終わります。

綾部~舞鶴~小浜~敦賀でひとつの路線名を名乗ってもよさそうなものですが、京都府と福井県にまたがっていることのほか、戦前~終戦のころまでは舞鶴という街の存在が今よりずっと大きかったのでしょう。

 

f:id:nishiuraexp:20200127100052j:plain

綾部から複線電化の山陰本線を走ること約10分、高架線に入り大阪方面からの福知山線が合流すると間もなく終点の福知山に到着します。

 

f:id:nishiuraexp:20200127100144j:plain

舞鶴と同じく京都府北部に位置する福知山市の人口は8万人弱。

舞鶴が県都の京都市周辺との結びつきが強いのに対し、こちらは福知山線の存在もあって舞鶴に比べると大阪との結びつきが強いと言われています。

 

f:id:nishiuraexp:20200127100230j:plain

福知山からは14:44発の特急きのさき7号に区間乗車して播但線乗り換えの和田山へ急ぎます。

 

f:id:nishiuraexp:20200127100337j:plain

f:id:nishiuraexp:20200127100419j:plain

福知山発車後しばらくは京都たんご鉄道と単線並列で進みます。

並列区間には京都たんご鉄道単独の駅もあります。

 

f:id:nishiuraexp:20200127100505j:plain

京都たんご鉄道が宮津方面に別れると、和田山の手前まで長閑な風景が続きます。

 

f:id:nishiuraexp:20200127100556j:plain

約30分で構内に佇む古い機関庫が印象的な和田山駅に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20200127100722j:plain

播但線ホームに移動すると側線では臨時列車「うみやまむすび」号として運転されるキハ40の改造車両がアイドリング状態で停車しており、

 

f:id:nishiuraexp:20200127100922j:plain

しばらくすると案の定乗車する寺前行普通列車として入線してきました。

時刻表には明記されていませんが、播但線の定期普通列車にこの車両が充当されることもあるようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101012j:plain

この車両は2019年まで観光列車「天空の城竹田城」号として使用されていた車両をリニューアルしたものですが、

窓を向いた座席と2人掛け転換クロスシートで構成される車内は天空の城竹田城号当時のままのようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101114j:plain 

2人掛けシートにも小さなテーブルが設置されるなど観光列車らしい配慮がありました。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101212j:plain

和田山を発車して最初の停車駅が竹田城跡最寄りの竹田駅です。

この時期の車両のリニューアルは「天空の城」のブームが過ぎ去ったことを意味するのでしょうか。

城跡だけでなく駅周辺も綺麗に整備されている様子が車窓からも見え、

一時のブームで終わってもらっては困る人も多いのではないでしょうか。

f:id:nishiuraexp:20200127101254j:plain

兵庫県の南北を分ける生野峠の北側に位置する生野駅。

明治期に、この付近で産出される鉱石を姫路の港まで効率的に輸送するために整備された馬車道が現在の播但線の前進と言われています。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101335j:plain

生野峠を越えて、

 

f:id:nishiuraexp:20200127101418j:plain

終点の寺前で、ホーム向かい側に停車中の103系4両編成に乗り継ぎます。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101513j:plain

17:34.寺前から48分で姫路に到着。

この旅では静岡県の富士駅で身延線に乗り換えて以来、2日ぶりに東海道山陽筋に戻ってきたことになります。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101602j:plain

山陽本線の上下それぞれのホームに1店ずつ店を構える「えきそば」店。

神戸方面の上りホームの店舗はかつて姫路駅にも発着していた国鉄急行型気動車を模した店構えにリニューアルされていますが、

地元客の割合が高い下りホームの店舗は今のところ改装の動きはないようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101649j:plain

天ぷらそばを注文。

黄色い麺と薄味の出汁の味は評判で、青春18切符で全国を乗り歩く鉄道ファンの間では広く知れ渡った存在です。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101732j:plain

姫路・青春18といえば、こちらも有名です。

山陽本線の姫路岡山間を通り抜けることができる列車は日中1時間に1本。朝夕は多少本数が増えますが、休日は常に混雑していることで知られています。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101819j:plain

混雑度は都会のラッシュほどではありませんが、ここの混雑が悪名高いのは姫路駅や岡山駅で座れないと長時間「立ちっぱなし」になる可能性が高いということが関係しているのではないでしょうか。

 自分が着席した区画の10人(2人席5組)を「追跡」してみましたが上郡で2人が下車したのみで、残る8人は岡山まで約1時間30分、席を立つことはありませんでした。

 

f:id:nishiuraexp:20200127101906j:plain

f:id:nishiuraexp:20200127101954j:plain

岡山でこの旅の最終ランナーとなるマリンライナーに乗り継ぎ。

 

f:id:nishiuraexp:20200127102042j:plain

高松寄り先頭車両の指定席に1席だけ残ってきた空席を確保することができました。

 

f:id:nishiuraexp:20200127102302j:plain

約55分の乗車で高松駅に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20200127102401j:plain

元旦の山形駅から新白河・甲府・敦賀で各一泊、青春18切符4日分を使って到着した高松駅。

鉄道の旅行記はここで終点ですが、今回は最後に高松駅前のホテルに宿泊することにしました。

 

f:id:nishiuraexp:20200127102642j:plain

高松駅前の広場に面して建つ2つのホテル。

左手がホテルクレメント高松、右手が最近オープンしたJRクレメントイン高松です。

後発のJRクレメントインのほうがエコノミー・リーズナブル路線のようですが、新しいこともあり、ホテルクレメント高松と価格は大きくは違わないようです。

両方とも泊まったことがなかったので、今回はホテルクレメント高松に泊まることにしました。

 

f:id:nishiuraexp:20200127103341j:plain

エントランスには立派な門松が。

 

f:id:nishiuraexp:20200127103922j:plain

案内された17階の部屋。

正月休みの期間中でも8000円程度で予約することができました。

 

f:id:nishiuraexp:20200127104026j:plain

部屋の広さにはゆとりが感じられます。

 

f:id:nishiuraexp:20200127104116j:plain

窓のカーテンを開けると最近廃止になった宇高航路が使用していた桟橋が見えました。

一応「オーシャンビュー」の範疇に入れてよいようです。

駅前から建物の形を見ると、どの部屋になってもオーシャンビュー・シティービュー・トレインビューのいずれかには該当しそうです。

後発のクレメントインの建物が不思議な形状をしているのもホテルクレメント高松の客室からの眺望に配慮した結果なのかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20200127104233j:plain

夜が明けてカーテンを開けると朝の瀬戸内海の風景が広がっていました。

宇高航路が廃止になった桟橋で小豆島へ向かうフェリーが出航を待っています。

 

f:id:nishiuraexp:20200127104324j:plain

右手には高松の市街地越しに昇る朝陽。曜日配列に恵まれた令和2年の正月休みも今日で終わりです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


鉄道旅行ランキング 

 

【並行在来線問題雑感】あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道・JR北陸本線・小浜線(富山⇒金沢⇒芦原温泉⇒敦賀⇒東舞鶴)

f:id:nishiuraexp:20200127090115j:plain

JR北陸新幹線、旧JR北陸本線を受け継いだ「あいの風とやま鉄道」と富山地方鉄道の路面電車が乗り入れる富山駅。

 

f:id:nishiuraexp:20200127090206j:plain

あいの風とやま鉄道で金沢方面へ向かいます。

2014年の北陸新幹線の開通による並行在来線の分離で誕生した第3セクター鉄道は新潟県区間が「えちごトキめき鉄道」、富山県区間が「あいの風とやま鉄道」、石川県区間が「IRいしかわ鉄道」にわかれています。

 

f:id:nishiuraexp:20200127090313j:plain

富山県の「あいの風とやま鉄道」を基準にすると新潟県の「えちごトキめき鉄道」とは境界駅の泊駅での乗り換えが必須ですが、石川県の「IRいしかわ鉄道」とは直通運転をしており、富山~金沢の間を乗り換えなしで移動することができます。

16:00発の金沢行きは2両編成、金沢までの所要時間は59分でJR北陸本線時代とかわりません。

 

f:id:nishiuraexp:20200127090430j:plain

富山県と石川県を隔てる倶利伽羅峠に設けられた倶利伽羅駅は、1日の乗車人員100人程度の山間の小さな駅ですが、県境に近い(駅は石川県側に立地)ことから「あいの風とやま鉄道」と「IRいしかわ鉄道」の起終点になっています。

列車は2社を直通しても運賃計算上はここで分断され、富山~金沢の運賃1240円には初乗り運賃が2回計上されています。

しかしJRの運賃表にあてはめた場合の同区間の運賃990円に比して2割増し程度にとどまっており、

並行在来線の中でも、この程度の運賃で運営が可能な区間はJRが値上げをしたうえで、運行をつづければよいのではないか。と個人的には思っています。

それが叶わないとしても「県域ごとに分断」は施設の保有・管理にとどめ、列車の運行や運賃設定、JR時代同様に日本海縦貫線を長距離走行する貨物列車の線路使用料の精算などは、県を跨ぐ「旧北陸本線鉄道」のような別の3セク会社で広域一括で行うほうが、運営側・乗客側双方の利便に資するのではないでしょうか。

 

f:id:nishiuraexp:20200127090531j:plain

16:59金沢着。金沢発17:17の福井行に乗り継ぎます。

ここからはJR西日本北陸本線となります。理由は端的に言えば「金沢から先はまだ新幹線が開通していない」からです。

日本海側屈指の大都市の近郊区間も大阪行や名古屋行の特急列車が新幹線に移ればJRから分離しなければならないほど経営的に厳しいのか、

JRとしては需要が多い金沢~小松間だけならJRのまま残してもよいが、そういう発想では需要が少ない区間だけを3セク会社が受け継ぐことになって地元側が困るのか。

「並行在来線問題」といえば新幹線開業後の需要が少なすぎて鉄道運営をつづけることが難しいという問題を連想しがちですが、それ以外の部分も「問題だらけ」のような気がします。

 

f:id:nishiuraexp:20200127091240j:plain

金沢までの倍の4両編成になり車内には余裕が感じられました。

 

f:id:nishiuraexp:20200127091942j:plain

18:36芦原温泉駅に到着。

車内で時刻表を調べると福井から先敦賀方面の列車は福井始発ではなく手前の芦原温泉始発となっていたのでここで下車して乗り換えます。

まだ普通列車の乗り継ぎでも京阪神に日着できる時間帯であり、福井駅にUターン客の長蛇の列ができていることを心配し対策を打ったつもりでしたが、結果を先にいえばそこまでする必要もなかったようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092050j:plain

ホーム横では北陸新幹線の福井県域への延長工事が進められていました。開業時には芦原温泉駅にも停車する計画になっているようです。

そしてこの区間の新幹線開業と同時に第3セクターの「福井県鉄道(仮)」が開業し現在の北陸本線の福井県区間を引き継ぐことになっています。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092138j:plain

芦原温泉の温泉街へ乗り入れるのは「えちぜん鉄道」(これも3セク会社)でJRの駅からはバスでのアクセスになるようです。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092239j:plain

13分の乗り継ぎで後続の敦賀行に乗り継ぎ。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092410j:plain

武生では待避線に入りサンダーバード号を先に通しました。

福井市街と武生の間にはJRと並行する私鉄の福井鉄道の路線があり、

北陸新幹線開業後は、富山における富山地鉄と「あいの風とやま鉄道」のような関係になることが予想されますが、

両者の位置付け・役割分担はどのようになるのでしょうか。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092512j:plain

20:22終点の敦賀駅に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092609j:plain

今夜の宿は駅前のルートイン敦賀駅前です。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092659j:plain

予約時にあまり意識していませんでしたが、別館宿泊のプランだったようで、本館でチェックインを済ませたあと、一旦建物を出て別館の客室に入室しました。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092746j:plain

翌朝。別館の建物。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092835j:plain

本館の食堂で朝食。

 

f:id:nishiuraexp:20200127092947j:plain

朝食後、一旦部屋にもどりチェックアウト時刻の10時直前にホテルを出て目の前の駅へ向かいました。数年後には新幹線の終点となる駅です。

 

f:id:nishiuraexp:20200127093518j:plain

「7時にチェックアウトしても10時にチェックアウトしても値段は同じ」だと思ったからではなく、敦賀から乗車する小浜線のダイヤが想像以上の閑散ダイヤになっており8:15の便が出てしまうと10:46まで列車がなかったためです。

 

f:id:nishiuraexp:20200127093214j:plain

小浜線は敦賀と京都府の東舞鶴を結ぶ84.3kmの路線です。

2003年に電化され車両も新しくなったものの、列車の本数は電化前より少なくなっており、かつて走っていた急行列車も電化前に廃止されてしまいました。

一般に電化され気動車から電車での運行に変更されると軌道改良がされない場合でも加速力の差によって所要時間が多少短縮されるものですが、

簡易な方式で電化された小浜線では電圧の関係で電車が本来の加速性能を発揮できず、所要時間も気動車時代とほとんど変わっていないなど、残念ながら良いところが見当たりません。

 

f:id:nishiuraexp:20200127093302j:plain

車両は小浜線と加古川線(兵庫県)だけで運転される125系に統一されています。

 

f:id:nishiuraexp:20200127093412j:plain

敦賀を発車して北陸本線と別れると上り勾配にかかり西敦賀駅付近では敦賀市街を見下ろす格好になります。

 

f:id:nishiuraexp:20200127093623j:plain

行き違い設備が撤去された三方駅。対向ホームに残る駅名板を見るに設備の撤去は比較的最近行われたようです。

合理化ばかりが目立つ小浜線ですが、小さな駅でも無料の駐車場を備えているケースが目立ち、駅舎も建て替えも積極的に行われているようでした。

これらの積極策はJRではなく地元の出資によるものとおもわれ、JR西日本の「小浜線の扱い」との間に温度差を感じずにはいられませんでした。

 

f:id:nishiuraexp:20200127093728j:plain

沿線最大の街小浜市の玄関小浜駅でしばらく停車。

 

f:id:nishiuraexp:20200127093832j:plain

駅前から湖西線近江今津駅へ向かうJRバスが出ています。京都・大阪方面へは鉄道を使うより早くて便利なようです。

かなり先の話になりますが、北陸新幹線は数年後に敦賀まで延伸した後、この地方を経由して大阪へ向かうことが決定しています。

その際には小浜線もまた「並行在来線」として扱われる可能性がありますが、北陸本線に比べ需要が桁違いに少ないこの路線の面倒を「福井県鉄道(仮)」が見てくれるのか少々不安でもありませす。

 

f:id:nishiuraexp:20200127093937j:plain

対抗列車が到着すると間もなく発車。

 

f:id:nishiuraexp:20200127094027j:plain

小浜を出るとしばらく若狭湾の海に沿って走ります。

原発のイメージに反し晴れていれば美しい車窓が続く区間です。

 

f:id:nishiuraexp:20200127094144j:plain

しばらく山間部を走行し京都府に入ると間もなく終点の東舞鶴に到着します。

 

f:id:nishiuraexp:20200127094240j:plain

12:50.敦賀から約2時間で終点の東舞鶴駅に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20200127094327j:plain

f:id:nishiuraexp:20200127094444j:plain

小浜線の電化に先立って高架化された東舞鶴駅の周囲は美しく整備され、地平時代の駅舎がどちら側にあったのか一見では判断できないほどです。

東舞鶴からは福知山・和田山・姫路と近畿地方を斜めに横断しこの旅のゴール四国高松へ向かいました。

つづきはこちらです。

 

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.comあ