JR山陰本線鳥取大学前駅から徒歩(15分)という地元以外ではあまり知られていないルートで鳥取空港に到着しました。
鳥取空港に発着する定期便はANAの羽田便のみです。
以前は1日4往復だったものが、最近5往復に増便されたようです。
今回は11:15発のANA296便に搭乗します。
鳥取空港にアクセスするメインの交通機関は鳥取駅前から航空便に接続して運行されるリムジンバスですが、
そのバスが空港に到着するころには、折り返し便で羽田から到着した客と、これから羽田へ向かう客が入り乱れ混雑するターミナル内も、296便羽田行の出発まで1時間の時点ではほぼ無人でした。
地元客や鳥取空港を使い慣れたビジネスマンには合理的なリムジンバスの接続ダイヤですが、
飛行機に乗る前に空港内で買物や飲食がしたいという場合は、今回の筆者のように鳥取大学前駅から歩いてアクセスするのも悪くなさそうです。
鳥取空港は県内出身の漫画家青山剛昌氏の人気作品「名探偵コナン」にちなんで鳥取砂丘コナン空港の愛称が付されており、
ターミナルビル内には、その世界を表現した等身大?のフィギュアのほかグッズ販売店などもありました。
到着ロ付近にあったバス乗車券の券売機。
鳥取駅までは470円で20分~25分程度。
他に倉吉方面への路線もあるようです。
バスの券売機や到着口に隣接して、鳥取駅前などにも店舗がある地元の喫茶店「すなば珈琲」が営業していました。
少し覗いて見ると、コーヒーだけでなく食事メニューも豊富にあることがわかったので早めの昼食をとることに。
「空カレー」はコーヒーのサービスつきで880円。
ご飯の量は少なめですがカレーの方は「喫茶店のカレー」などと侮ることなかれ。なかなかの美味でした。
11時前からカレーを食べているのは筆者だけでしたが、
コーヒーを飲む周囲の客層は、他の空港のカードラウンジの客層に似ている印象でした。
鳥取空港には航空会社ラウンジもカードラウンジもありませんが、今更設置すると空港内にマイナスの影響が広がってしまうかもしれません。
エスカレーターで保安検査場のある2階にあがると、こちらにも飲食店があるほか
特産品や土産を売る大丸のミニ店舗や
ANAフェスタなどが立地していました。
保安検査を通過し搭乗機と対面。
B737- 800です。
今回の羽田までの航空券はANAの「トクたびマイル」を利用しました。
トクたびマイルは特定のANA国内線の特典航空券が通常の5割から7割程度のマイル数で発売されるもので、
対象路線やマイル数は搭乗対象期間の前日からANAのHP上に発表されます。
通常より少ないマイル数で航空券を入手できるという点では、JALの人気企画商品「どこかにマイル」と共通していますが、
こちらは行先・路線を自分で選択特定でき、また片道でもよいかわりに、告知から搭乗までの期間が非常に短いのが特徴です。
今回の鳥取羽田間の場合、通常では最も少ないマイル数で利用できるローシーズンでも6000マイルが必要であるところ4000マイルで航空券を購入することができました。
JAL の「どこかに」ともども最後まで空席が残りそうな便でのマイル消費を促すことを狙った企画だと思いますが、
今回はHPで路線告知があった日に予約を入れたにもかかわらず、座席選択画面に進むと9割方の座席は選択不可(すでに予約済み?)になっていました。
その後搭乗日までスマホアプリで何度か空席検索を試みても新たな空席が出る気配がなかったのですが、
空港に到着してからチェックイン機で最後の検索をかけると、かなりの数の座席を選択できるようになっており、土壇場で足元が広いバルクヘッド(プレミアムクラスの次位)の窓側席を確保することができました。
最終的な搭乗率も80パーセント程度はあったように見え「トクたびマイル」の路線選定や座席の割り当てなどがどのような基準で行われているのか、実際に利用してみても「よくわからない」というのが実感です。
ただ予約時点で座席の選択肢が限られていても最後まで粘ることで希望の席を入手できる可能性はあるようです。
鳥取空港は、延長を重ねた結果日本海に突き出す格好になった2000mの滑走路1本のみの空港で平行誘導路もありません。
滑走路端まで行ってUターンし、東に向けて離陸。
離陸後の短い時間で千代川沿いに広がる鳥取市街地や、
鳥取を代表する観光地「鳥取大砂丘」が進行方向右手に見え、間もなく雲の中に突入。
しばらくして雲の切れ目に見えた水面は?
くびれた部分にかかる橋は琵琶湖大橋のようです。
鳥取羽田路線の飛行時間は、伊丹羽田路線に比べ数分程度長いかもしれませんが、
鳥取空港出発時は滑走路が近く離陸待ちをする必要もないのでトータルの所要時間はむしろ短いかも知れません。
遠州灘付近は雲に覆われていました。
高度が下がり千葉県の木更津付近。
到着予定の12:30より10分以上早く羽田空港に到着しました。
このあと成田空港に向かい、
国内線のANAラウンジでは唯一、軽食の提供やシャワーの設備を有するアライバルラウンジを体験し、
やはり「トクたびマイル」(3500マイル)で確保した、国際線機材のスタッガート式のビジネスクラスシートがエコノミー席として開放されることで知られる成田伊丹路線に搭乗しました。
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