西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【国境を越えて快走】アムトラック「カスケード号」代替バスでアメリカへ(バンクーバー6:35→シアトル10:30)

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羽田22:00発のANA116便で約8時間。

カナダバンクーバー空港に到着しました。

(市街地へのアクセスやバンクーバーの交通については別記事で書く予定です。)

 

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今回バンクーバーで2泊したヴィクトリアンホテル。

スカイトレインの路線が集まるウォーターフロント駅や繁華街のガスタウンから徒歩でアクセスできます。

 

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1泊あたり約10000円。客室内に洗面台はありますが、バス・トイレは共用でした。

当初は終始バンクーバーに滞在して観光する予定でしたが、

旅行日が近づいて詳細の予定を立てる段階になって、

バンクーバー観光よりも2泊3日の真ん中の1日でバンクーバーにも乗り入れるアメリカの鉄道会社アムトラックの列車で国境を越えアメリカのシアトルまで日帰り旅行に出かけたくなり、

数日前になってからシアトルまでの列車と復路の航空券、アメリカ入国のためのESTAの申請(陸路入国の場合は必須ではない。)など慌ただしく済ませていたのですが、

バンクーバーの空港に到着後、アムトラックからの下記のようなメールを受信しました。(以下抜粋)

 We wanted to let you know that train #517, from Vancouver, British Columbia on Saturday, February 1st, has been affected due to a service disruption. Don't worry, we've already set up alternate transportation for some or all of your route, and there's nothing you need to do.

「(あなたが予約している)バンクーバー発の517列車は運休になったけど、代わりの交通機関を用意しているから心配いらないし特に何かする必要もないからね。」くらいの意味でしょうか。

アムトラックのバンクーバーとシアトルを結ぶ路線を走る旅客列車は元々1日数往復しかないうえ、

その半数は最初からバス代走となっていることから代替交通機関はバスになるだろうと想像がつきます。

列車に乗れないのは残念ですがバスでの国境越えも面白そうだと思い予定通りシアトルに向かうことにしました。

 

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メールには出発時刻の変更などの記述はなかったので、予約していた517列車の発車時刻6:35の1時間前にホテルを出て始発駅のバンクーバー・パシフィックセントラル駅へ向かいました。

 

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ホテル・パシフィックセントラル駅ともスカイトレイン(市内を走る無人運転の電車)の駅から近いのてすが、

土曜日の朝5時台はまだ運転開始前で駅は閉鎖されていたため、Googleの現在地表示を確認しながら約30分歩いてようやく到着しました。

バンクーバーの治安はかなり良いようで成人男性で一般的な防犯対策ができていれば夜道の一人歩きでも危険は少ないように感じられました。

 

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駅舎内の様子。

歴史を感じさせる立派なものになっていました。

 

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窓口に座っていた駅員にプリントアウトして持参した乗車券を見せると案の定、駅前にとまっているバスに乗るよう言われました。

駅前には2台のバスがとまっておりドアを開けていた前方のバスに乗り込みます。

 

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運転手に行き先がシアトルであることを確認して車内へ。

すでに半分程の席が埋まっていました。

 

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6:35。

517列車の発車時刻に駅前を出発。

発車後の運転手による車内放送は「シアトルには列車の到着時刻の11:00までに到着できる見込み」と聞こえました。

 

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バンクーバー市内を抜け郊外のハイウェイを走ること約1時間でアメリカ国境の施設に到着。

乗客は荷物をすべて持って下車し施設内のイミグレの列に並ぶよう指示されます。

海を隔てた日本ではエスタがアメリカ入国には不可欠のように言われていますが、

陸路で入国する場合は、エスタは必須ではなく施設備え付けのI94-Wという緑色の書類に記入しパスポートに添えて係官に提示すれば足りるようです。

審査自体は2~3の簡単な質問に答えるだけですが、窓口が数レーンしかなく20分以上並ばされました。

無事入国できると別の窓口で手数料6米ドルを支払い、

最後に航空機搭乗前のような荷物検査があります。食品の持ち込みには目を光らせているようでした。

 

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手続きが終わると、別の係官によって車内検査が実施されたと思われるバス車内に戻ります。

乗客全員が上記の手続きを終えバスに戻るまで約1時間かかりました。

本日は代替バスでの国境越えですが、アムトラックは全列車の3割が遅延していると言われています。

列車の場合は国境越えの段取りが違うのかも知れませんが、乗客全員の検査終了まで発車できないのは同じと思われ、

遅延原因の全てをアムトラックの運行管理の甘さに求めるのは間違いなのかもしれません。

 

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夜が明けたので改めて車内を見回すと

車内の横4席のシートは日本の高速バスと同じですが14列が並び座席定員は56名。

 

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シートピッチは日本の高速バスと同程度かやや広め。

 

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14列目の後方にはトイレが設置されていました。

日本では全長12メートル以上は特殊車両扱いとなり、道路通行に特別の許可が必要になりますが、

こちらでは15メートル程度が標準サイズとなっているのでしようか。

 

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国境施設からアメリカ国内の平原を走ること約2時間。

 

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しだいに交通量が増え、何車線もある広い道路がダウンタウンのビル街に向かって伸びるアメリカの都市らしい車窓が広がると間もなく終点のシアトルです。

 

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途中渋滞などもなく10:30、

列車の所定時刻より30分早くシアトル・キングストリート駅前に到着しました。

バンクーバーからのトータルの所要時間は約4時間。走行時間は3時間でした。

 

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キングストリート駅舎。

 

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こちらも立派な内装です。

 

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改札付近から覗くと停車中の車両が見えていました。

左に見えているのがカスケード号の運用に入る車両です。

ちなみにカスケード号には一般席と上級のビジネス席があり、今回は追加料金を払ってビジネス席にしていました。

結果的には、一般席の客と同じバスでの移動となり、追加のサービスなどもなかったのですが、

メールの記載に素直に従い何もしなかった結果、決済に使ったクレカからは、しっかりビジネス席の料金が引き落とされていました。

駅施設こそ思ったより立派でしたが、1日数本の国際列車の客はバス1台で運べる数であり、

あまり良い噂を聞かないアムトラックの旅客サービスの実態を期せずして体験してしまったのかな。というのが今回のアムトラック(代替バス)初体験全体の印象でした。

 

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キングストリート駅は、イチロー選手の活躍で有名になったシアトルマリナーズの本拠地T mobileスタジアム(旧セーフコフィールド)に隣接しており、

周辺の街中には野球目的で訪れる日本人向けと思われる日本語の表記も目立っていました。

遠路はるばるこの街を訪れる人の目的は十人十色です。

列車での往復も考えていましたが、バンクーバーへの復路は飛行機にして正解でした。

続きはこちらです。

 

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