本記事は下に添付の記事の続きです。
JR北海道札幌駅。
今回は快速エアポート号で新千歳空港まで行き、14:55発のAIR DO便で神戸へ向かいます。
札幌市街から新千歳空港へはリムジンバスも運行されていますが、
メインの交通機関はJRの快速エアポート号です。
2020年春のダイヤ改正で従来の15分毎から12分毎(1時間5本)に増発されています。
札幌から新千歳空港までの運賃は1150円。
快速列車なので運賃だけで乗車することもできますが、
快速エアポート号には指定席「Uシート」車両が連結されています。
指定席料金は530円かかりますが、コロナ前の自由席車両は混雑が常態化していたので、
確実に着席できるサービスは重宝します。
Uシートの指定席券は新幹線の指定席などと同じく、
全国のJR駅のみどりの窓口で乗車1ヶ月前の10時から購入することができます。
今回は15分後に発車する12:36発のUシートを直前購入しました。
乗車券についてはSUICA、ICOCAなど全国のICカードが使えます。
改札口上の発車表示。
間もなく1本前の12:24発の便が発車時刻を迎えるところです。
札幌駅の発車時刻の横には新千歳空港駅到着時刻も表示されており、
所要時間は38分程度であることがわかります。
札幌駅が高架化により現在の駅舎になってすでに30年。
最近では「昔ながらのターミナル駅」といった風格さえ漂うようになってきました。
ホームにあがるとすぐに12:24の便が発車、
しばらくして入線してきた12:36発の指定列車に乗車します。
U シートは6両編成のうち4号車に連結されています。
Uシートの座席。
在来線特急列車や首都圏の普通列車グリーン車に匹敵するものです。
なお乗車券だけで利用できる自由席のシートは、
京阪神や名古屋周辺の新快速のような2人掛クロスシートの車両と通勤型のロングシート車両が混在しており、
ロングシート車両が数を増やしつつある状況です。
札幌駅を定刻に発車。
しばらく旭川方面へ向かう路線との複々線区間を走行、
郊外に抜けると大都市札幌近郊とは思えない広々とした景色が車窓に流れます。
13:14。地下の新千歳空港駅に到着。
指定席Uシート利用のメリットとして新千歳空港駅到着時に、
改札口へ向かうエスカレーターに近いことも見逃せません。
今回は空いていましたが、コロナ前はエスカレーターの前にキャリーバッグを携えた外国人観光客の長い行列ができ、
改札口を抜けるまで5分以上かかることもありました。
新千歳空港ターミナルビル。
「外出自粛に航空各社の減便」そんなイメージで到着した筆者には、
思いのほか、いつもと変わらない活気があるように見えました。
驚くほど充実している土産物屋や飲食店を見て歩きたい気もしましたが、
今回は人混みを避けラウンジで過ごすことに。
ANAのチェックインカウンター周辺。
今回はAIR DOのフライトですが、コードシェアのANA便名で予約しました。
こちらはAIR DOのカウンター。
新千歳空港では初めてのANAプレミアムチェックインとANAラウンジ利用です。
国内線のANAラウンジは、今回の新千歳のほか羽田、伊丹、福岡、那覇で利用させていただきましたが、
唯一窓がない那覇のラウンジが、広々として明るく、もっとも居心地が良かったように思います。
基本的なサービスはどこも変わりません。
出発20分程前に搭乗口へ。
搭乗方法は、コロナ対策でANA同様、後方窓側から順に搭乗するLCCスタイルに変更されていました。
搭乗機。
機材はLCCで多用されるB737-800より一回り小さい737-700。
中央の通路を挟んで3席、3席という座席配置はB737-800やA320などLCCでお馴染みの機材と変わりません。
全便モノクラスのAIR DOフライトですが、
今回は足元が広い最前列の窓側で、隣2席は空席。
後方の真ん中席とは別クラスのような快適なフライトになりました。
機内誌は各座席への配布は省略されていましたが、
機内前方に数部が備えられていました。
機内誌掲載の路線図。
北海道内や東日本内の路線が多いAIR DO の路線図では、神戸は最西端に位置します。
新千歳を離陸したのち、
函館、五能半島突端、佐渡、能登半島、小松と日本海側を飛び、
若狭湾から上陸して南下、姫路付近で東に向きを変えて神戸に着陸する、
約2時間のフライトです。
ほぼ定刻に駐機場を離れると機内安全ビデオが流れます。
最近ではレガシィでも、伊丹~新潟で利用したJALグループのJ AIRなどはCAさんの実演だったことを思い出しました。
離陸待ちなどもなくスムーズに滑走路へ。
今回は国内線としては長距離のフライトにもかかわらず、
離陸直後から着陸直前までずっと雲の上でした。
ドリンクは、ほぼ普段と変わらないスタイルで提供されていました。
国際線のようにモニターに現在地が表示されています。
今回のように雲の上のフライトがつづくときには良い気休めになります。
高度が下がりようやく地上が見えたのは兵庫県加古川市付近。
よく見ると山陽新幹線と山陽電鉄の軌道が並行しているのがわかります。
機内誌の路線図には姫路まで迂回するルートが示されていましたが、
状況によっては「ショートカット」できる場合もあると何かで読んだ記憶があります。
明石海峡大橋の上を飛び越え、
そのまま西から着陸かと思えば、最後は空港の南から大阪側に回り込み、
低空で反転して東からの着陸となりました。
定刻出発で離陸待ちもないと早着することが多い国内線ですが、
今回は到着も16:55ほぼ定刻となりました。
神戸空港到着ロビーへの出口。
神戸空港から繁華街で交通ターミナルでもある三宮へは、
ポートライナー利用が一般的で所要時間18分、運賃は340円です。
ポートライナーに乗り継ぐ場合、
1階の到着フロアからエスカレーターで2階の出発フロアに上がり空港駅へ向かいますが、
そのまま1階からビルを出ると左手にリムジンバスの乗り場があります。
空港の規模がそれほど大きくないため、バスの路線・本数も多くはありません。
5番乗場から発車する長距離路線のメインは徳島行で日中1時間ごとの運転。
他に徳島行が素通りする淡路島の中心「洲本」へ向かう便も数本あります。
近距離路線発着の4番乗場からは神戸駅・有馬温泉や、休日にはUSJへの便もありますが、
本数が多いのは三宮・新神戸(新幹線)行で、午後は20~30分に1本の頻度で発車しています。
ちょうどよい時間の便があったので、今回はバスで三宮へ向かうことにしました。
空港からの乗車は筆者ともう一人だけでしたが、
ポートライナーから離れた地域で客を拾ったのち神戸大橋を渡り、
ポートライナーとほぼ同じ15~20分程度で三宮駅前に到着しました。
運賃もポートライナーと同じ340円です。
神戸空港におけるメインのアクセスがポートライナーであることは今後もかわらないと思いますが、
別のルートがあることを知っておいて損はないと思います。
朝のスカイマーク131便で鹿児島へ向かった神戸に戻ってきたところで、
今回の特急日本縦断旅行記は終了とさせていただきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(下に特急日本縦断旅行の全記事を添付させていただきます。)