朝6:20。神戸三宮。
今回は神戸空港から7:25発のスカイマーク131便で鹿児島へ向かいます。
三宮と神戸空港を直結するポートライナーの三宮駅。
ポートライナーの路線図。
6の字型にポートアイランドを一周して三宮に戻る系統とポートアイランドを通り抜け神戸空港に向かう系統があります。
神戸空港までの運賃は340円です。
日本初の無人運転の新交通システムとして1981年に開業したポートライナーの基本的な構造物はすでに建設から40年を迎えています。(神戸空港への延伸は2004年)
土日はポートアイランド系統と神戸空港行がそれぞれ10分間隔のダイヤ。
平日朝は両系統を合わせて約2分間隔となっており輸送はやや逼迫気味のようです。
東京の日暮里舎人ライナーなどもそうですが、
新交通システムの路線の中には、もう少し輸送量のある交通モードを選択したほうが正解だったのではないかと思われる事例が散見されます。
神戸大橋を渡りポートアイランドへ。
休日の朝6時台にもかかわらず車内は立客多数の状態でしたが、
神戸空港の2つ手前の市民病院前駅で大量の下車があり座席定員を下回る状態になりました。
三宮から18分で神戸空港駅に到着。
旅行が原因で休日関係なく仕事の病院勤務の方の手間を増やすようなことはしたくないので、
ソーシャルディスタンスを考慮して最後に下車しターミナルビルへ向かいました。
神戸空港駅の改札から同じフロアで空港ターミナルビルの出発口につづいており、ビルに入る前から保安検査場が見えています。
スカイマークのチェックインカウンター周辺。
神戸空港はスカイマークの拠点空港になっており発着便数も多いとはいえ、
「GO TO トラベル」が酷評されていたわりには想像を上回る混雑が見られました。
神戸空港の発着枠は1日40往復ですが7時台は出発便が集中するため混雑が激しく、
保安検査場も写真のような混雑。
しばらく並んでいましたが列の進みが遅く、
7:10頃になって「鹿児島行の方は手を挙げて」と召集がかかり優先通過させてもらう羽目に。
制限エリア内にはカードラウンジもありますが、ここも手狭で入室待ちの行列に遭遇したこともあります。
搭乗口。すでに半分以上の客が搭乗を終えているようでした。
搭乗機。B737-800。
LCCではないスカイマークのシートピッチはJALやANAのエコノミーとかわりません。
搭乗率は8割を超えていましたが、
直近のコロナ再燃でキャンセルがあったのか自席に限れば3席独占の状態でした。
定刻に駐機場を離れ滑走路へ向かいます。
神戸空港がスカイマークの拠点空港であることを実感する光景が見られました。
離陸後、雲の中を上昇。
地上が見えたのは鳴門海峡付近。
ベルトサインが消え機内サービスの時間。
スカイマーク定番のKIT KAT と今回はマスクの配布がありました。
「茶菓子(チョコレート)を配ってお茶(コーヒーなど)を売る」という作戦のようですが、
1フライトでどれくらい売れるのでしょうか。
ドリンク類はLCC各社に比べると良心的な価格になっていました。
高知空港付近から一旦太平洋上へ。
四万十川(手前)と四国の南西端にあたる足摺岬。
徐々に高度を下げながら宮崎空港付近を通過。
最終の着陸体制に入ると、左の機窓に桜島と鹿児島市街をみることができました。
定刻より若干早く鹿児島空港に着陸。
神戸は時折小雨が降っていましたが、鹿児島は梅雨明けを思わせる晴天が広がっていました。
駐機する機体の垂直尾翼のバリエーションに多くの航空会社が乗り入れる空港であることを再認識させられます。
飛行機も最後に降機して、ゆっくりターミナルビルへ向かいます。
ターミナルビルの面積は神戸空港の2倍くらいはあるでしょうか。
制限エリアを抜けたところにある観光案内所。
到着口に向かって右手にJALとスカイマーク。
左手にANA 、ソラシドエア、ピーチのカウンターがあります。
2階は保安検査場と土産物屋、レストランなど。
その一角には3階航空展示室SORA STAGE への入口があります。
階段を上がると博物館スタイルで航空や鹿児島空港の歴史が紹介されるコーナーがあり、
フライトシミュレーターも設置されていました。
後方はボンバルディア機のフライトを体験できるもので1回100円。
鹿児島空港への着陸にチャレンジしてみましたが初級でも難しく、
無風なのにフラフラしながらセンターラインから大きく外れて着陸。
採点はかなり正直にされるようです。
SORA STAGE の前は展望デッキになっています。
離発着だけでなく空港周辺の景色を眺めていても気持ちの良い場所です。
2階にもどりカードラウンジ「菜の花」へ。
エリア外にあるため到着利用も可能です。
ラウンジ内。
ソフトドリンクのほか、焼酎の試飲コーナーがあったり、
コロナ下でも、受付でおつまみが配布されたりとカードラウンジとしてはサービスが充実しています。
しばらくラウンジで過ごした後、鹿児島中央駅へ向かうためターミナルビル前のバス乗り場へ。
写真はバス乗り場にあった地図です。
鹿児島空港は鹿児島市からやや離れていることがわかります。
JR でいうと肥薩線の九州最古の木造駅舎で知られる嘉例川駅などから数kmの距離に位置しています。
航空便の発着が多い分、空港からのバス路線も充実しています。
鹿児島市内までは最短38分。
志布志110分や枕崎105分は日南線や指宿枕崎線の乗り歩きに有効活用できそうです。
コロナ減便下でも鹿児島市内へは20分間隔の運転。
鹿児島市内までは1300円。
10:10の便に乗車するつもりで乗り場に来たのですが、10:00の時点で長い行列ができていました。
バスが到着。韓国の自動車メーカーHyundai製の車両です。シートベルトの形状などに国産車にはない特徴がみられます。
辛うじて全員が着席できました。早いタイミングでの行列は前の便の積み残しだったのかもしれません。
乗車便は天文館などを先に回る便だったようで空港から約50分かかって11時頃に鹿児島中央駅前のバスターミナルに到着しました。
鹿児島中央駅からは小倉~新山口間をのぞき在来線特急で東京まで行き、
東北北海道新幹線はやぶさ号のグランクラスで新函館北斗、
道内の特急北斗号に乗り継いで札幌に至る日本縦断特急列車の旅を始めます。
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