西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【博多発は右側席がおすすめ】特急ゆふいんの森3号乗車記(博多10:24→別府13:37)

 

www.nishiuraexp.com

 本記事は上に添付の記事の続きです。

 

 

f:id:nishiuraexp:20210324223313j:plainJR九州博多駅。

今回はここからJR九州を代表する観光特急「ゆふいんの森」号に乗車し別府へ向かいます。

 

f:id:nishiuraexp:20210324223357j:plain今回の旅行にはJR九州の格安企画切符「みんなの九州きっぷ(北部九州版)」を利用しました。

6000円で豊肥本線以北のJR九州路線が2日間特急・九州新幹線も含め乗り放題。

6回までは追加料金なしで座席指定ができます。(2021年3月乗車日現在の情報です)

 

f:id:nishiuraexp:20210324223452j:plain博多駅在来線改札口。

「みんなの九州きっぷ」は青春18切符などと違い自動改札を通過できます。

 

f:id:nishiuraexp:20210324223528j:plain特急ゆふいんの森号は博多から九大本線の由布院を経由して大分・別府を結ぶ特急列車で1日3往復。

下り列車の博多発車時刻は1号9:24、

3号10:24、5号14:35となっています。

1号と5号は由布院止まり、3号は別府行です。

由布院までの所要時間は2時間10分程度です。

 ★記事投稿日現在の情報です。

 

f:id:nishiuraexp:20210324223625j:plain発車時刻10:24の約10分前。

博多駅5番線に「ゆふいんの森3号」が入線。

ゆふいんの森号に使われる車両は71系と72系の2種類があり、

3号は1989年の「ゆふいんの森」号運転開始当初から使われている71系での運転です。

(3号と上り列車の4号は、日によっては特急ゆふ号として通常の特急車両で運転される日があります。時刻表参照。)

 

f:id:nishiuraexp:20210324223742j:plain71系ゆふいんの森号の客室入口の階段。

71系は4両編成、72系は5両編成ですが、いずれも全車両が客室を通常車両より高い位置に設けたハイデッカー構造になっています。

 

f:id:nishiuraexp:20210324223822j:plain博多発の下り列車では先頭車両となる1号車の中ほどの席を指定しました。

ゆふいんの森号は全車指定席です。

土曜日に博多から由布院方面へ向かう列車は混雑することが多く、

今回も博多発車時にはほぼ満席になりました。

 

f:id:nishiuraexp:20210324223902j:plain車両前方は運転席越しに前面展望を楽しめる構造になっています。

 

f:id:nishiuraexp:20210325204944j:plain博多を発車してしばらくすると、

車内前方に立つ客室乗務員さんから、挨拶や車内売店の営業案内などがあります。

団体バスツアーのガイドのようなサービスで、

車内は観光地へ向かう列車らしい明るい雰囲気に包まれていました。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205049j:plain列車は田園地帯が広がる郊外へぬけ、九州新幹線の高架とならんで鹿児島本線を南下。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205145j:plain久留米からは由布院経由で九州を横断し大分に至る九大本線に入ります。

前方に見える線路は単線になり非電化のため架線もありません。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205313j:plain乗車日は九州地方の桜の開花から数日が経過しており、

沿線の公園や里山には多くの桜の花をみることができました。

ゆふいんの森号のハイデッカー構造は、遠方の山々だけでなく近くの沿線風景を眺めるのにも適しています。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205512j:plain11:39。博多から1時間少々で小京都の異名もある日田に到着。

到着前には客室乗務員さんから日田の観光案内もありました。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205601j:plain日田発車後席を立ち2号車の売店へ。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205637j:plain弁当・アイスクリーム・コーヒー・アルコール類などの飲食物のほか、乗車記念品も多数あって、

必ずしも広くないカウンター周辺は、多くの客で賑わっていました。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205723j:plainカウンターの脇には乗車記念のカードも置かれています。

セルフで裏面にスタンプを押し日付を書き込めるようになっています。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205807j:plainこちらは乗車記念パネル。

客室乗務員さんが、このパネルを持って車内を巡回し記念撮影にも応じてもらえます。

 

f:id:nishiuraexp:20210325205905j:plain売店で購入した飲食物を隣接のフリースペースで味わうこともできます。

フリースペースはハイデッカー車両の上下寸法を活かした、列車内としては異例の開放感のある空間です。

写真は博多駅発車前に写したものですが、日田発車後に再び訪れるとすでに満席状態でした。

 

f:id:nishiuraexp:20210325210027j:plainアイスクリームとお茶を購入し自席で頂くことに。

 

f:id:nishiuraexp:20210325210128j:plain11:52発の天ヶ瀬駅では沿線の方と駅員さんが手を振って見送ってくれました。

JR九州は10年前の九州新幹線全線開通にあわせ、各所で沿線住民が走り抜ける新幹線にむかって手を振るCMを準備していましたが、

開業前日に東日本大震災が発生し放映中止になってしまいました。

幻の名CMとして有名で動画サイトなどで見ることができます。

 

f:id:nishiuraexp:20210325210327j:plain豊後森駅手前で右の車窓に見えた山は切株山の名で親しまれ、

平坦な山頂部分は公園として整備されています。

由布院までの道中には慈恩の滝という車窓観光スポットもありますが、

いずれも車窓右手であり、ゆふいんの森号の指定席を予約するときは、博多発の場合は「進行方向右側席」をリクエストするほうが良さそうです。

売店横のフリースペースの座席も右を向いていました。

 

f:id:nishiuraexp:20210325210423j:plain12:07豊後森発車。

駅に隣接して、かつて多くのSLが休んだ扇形機関庫が残っており右側の車窓から見ることができます。

 

f:id:nishiuraexp:20210325210508j:plain豊後森発車後峠を越え下り勾配にかかると盆地に広がる由布院の市街地が見えます。

12:33。博多から2時間9分で由布院駅に到着。8割方の乗客がここで下車しました。

本日はあいにくの天気で市街地を見下ろす由布岳も一部しか見えませんでしたが、

2015年夏に72系で運転される由布院止まりの「ゆふいんの森1号」に乗車した際の写真を数枚添付させていただきます。

f:id:nishiuraexp:20210326151859j:plain由布院駅到着前。ゆふいんの森号最前列から見た由布岳。

f:id:nishiuraexp:20210326151921j:plain由布院駅に到着した72系特急ゆふいんの森号。

f:id:nishiuraexp:20210326151951j:plain由布院駅舎。

f:id:nishiuraexp:20210326152009j:plain観光客で賑わう駅前通りと由布岳。

 

f:id:nishiuraexp:20210325210800j:plainさて由布院を発車した列車は山間の田園風景の中を走り、

 

f:id:nishiuraexp:20210325210837j:plainおよそ40分で大分の市街地へ。

 

f:id:nishiuraexp:20210325210917j:plain博多から約3時間で大分に到着。

九州を横断するルートで運転される

「ゆふいんの森」号は博多と大分を最短距離でむすんでいますが、

単線非電化の九大本線の走行に時間を要するため、

所要時間では北九州・小倉へ迂回する特急ソニック号より1時間程度余計に時間がかかります。

しかし今回車内を観察していると博多から大分まで乗り通した方も少なからずいたようで、

「ゆふいんの森」号が乗ること自体が目的になりうる、完成度の高い観光列車である証のように感じられました。

 

f:id:nishiuraexp:20210325210956j:plain大分からは複線電化の日豊本線をラストスパート。

 

f:id:nishiuraexp:20210325211057j:plain大分から約10分、13:37に終点の別府に到着しました。

 

f:id:nishiuraexp:20210325211200j:plain温泉街を歩くには少々早い時間帯でコロナの影響も消えないなかですが、

駅前には多くの観光客の姿が見え観光特急の終点に相応しい活気が感じられました。

今回は別府の街へは出ず、九州を横断するもう一つの観光特急「あそぼーい」号に乗り継ぎ熊本を目指しました。

続きはこちらです。

 

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