博多8:52発の特急かもめ9号に乗車。
10:34に諫早駅に到着しました。
今回はここで大村線の快速シーサイドライナーに乗り継ぎ佐世保方面へ向かいます。
国鉄型気動車66・67系での運転の諫早10:42発の大村線経由佐世保行の快速シーサイドライナー。
大村線はここ諫早と早岐を結ぶ47.6km の路線ですが、
広域的には長崎と長崎県第2の都市佐世保を結ぶ機能を担っており、
ダイヤ上も1時間ヘッドで長崎と佐世保を直通する快速シーサイドライナーがメインとなっています。
キハ66.67系快速シーサイドライナー車内。
九州新幹線を含む九州内の特急列車乗り放題の「みんなの九州きっぷ」を使った今回の九州旅行では唯一の快速列車乗車となりました。
大村線には快速と普通しか走っていないので他に選択肢はないのですが、これはこれでよいアクセントになります。
北九州地区の快速列車用として昭和49年にデビューしたキハ66 67系は、
「急行列車への使用も考慮し2人掛の転換クロスシートが採用された」などと説明されることが多いのですが、
デビュー当時にはまだ全国で活躍していた急行列車のほとんどは、4人掛けボックスシートだったはずであり、当時としては画期的な車両だったに違いありません。
諫早から約10分で大村駅に到着。
大村市の人口はおよそ10万人。大村線沿線最大の都市で長崎空港も駅から数キロの海上に立地しています。
始発の長崎から乗車していたと思われる多くの乗客がここで下車しました。
大村を発車した列車は竹松、松原と市街地の駅に停車したのち、大村湾の海岸線に出ました。
諫早から快速シーサイドライナーの終点佐世保まで乗り通すと1時間20分ほどですが、
今回は大村湾の波打ち際に位置する千綿駅で途中下車することにしました。
一見すると昭和3年の駅開業時のままの姿のように見える千綿駅舎ですが、調べて見ると平成に入ってから改築され現在の姿になったようです。
千綿駅は無人駅で、現在駅舎内ではカレー専門店「千綿食堂」が営業しています。
まだ昼前でしたが店内の10席程度の座席は埋まっており、注文のあとしばらくホームで待つことに。
車で来店した客は駐車場に車を止め車内で待つようですが、
列車の切符を持っている客が駅舎に入れないことに疑問を感じなくもありません。
コロナの感染防止のための一時的な措置かもしれませんが、真夏、真冬、雨天の日などに列車で訪問する場合は注意が必要です。
20分程で先客が退店し駅舎内へ。
駅事務室内は厨房に改造されていますが、客が利用する部分の改造は最小限に留められているようで、
まさに古い駅の待合室にテーブルをおいて食事をする。といった感覚です。
カレー。
専門店のカレーというとスパイシーな味を想像しますが、マイルドな味わいで、見た目も「映える」おすすめの一品です。
待ち時間と食事の時間をあわせて到着から50分程度。
良いタイミングで千綿駅まで乗車した便の次便の千綿駅発12:08の快速シーサイドライナーに乗り継ぐことがてきました。
なお便宜上「快速」シーサイドライナーと言っていますが、
朝夕に運転される厳密な意味での「快速」シーサイドライナーは千綿駅には停車しません。
日中の快速シーサイドライナーについては2018年のダイヤ改正で竹松以北が各駅停車の「区間快速」に変更されたことで千綿駅にも停車するようになりました。
手入れされた花壇の花に駅前の桜、文字通り花いっぱいの小串郷駅。
この駅も従来の快速シーサイドライナーは通過していました。
大村線の終点早岐の一つ手前のハウステンボス駅。
オランダの街並みをイメージしたテーマパークの一部を車窓から眺めることもできます。
ちなみに目の前を流れているのは川ではなく海の一部で、大村湾はこの狭い海峡を介して外海と繋がっています。
12:38早岐駅に到着。
大村線の終点にあたり、快速シーサイドライナーはこの先佐世保線に乗り入れ終点の佐世保へ向かいます。
隣のホームに停車中の列車は佐世保線上りの鳥栖行普通列車です。
現在でも長崎県の2大都市を結ぶ重責を担う大村線ですが、
有明海沿いを進む現在の長崎本線が開通するまでは、
長崎・諫早→大村→早岐→佐賀・鳥栖・博多のルートの一角として、長崎と博多を結ぶ機能も果たしていました。
早岐からの佐世保線区間は交通量の多い幹線道路と並行しながら市街地を進みます。
千綿駅から50分。
12:58終点の佐世保に到着。
高架の佐世保駅を出た場所からの眺め。
佐世保駅は海に面しており、駅周辺はウォーターフロントの再開発で美しく整備され商業施設も多数立地しています。
海側から見た佐世保駅。
佐世保からは特急みどり号で今回の九州旅行の出発点の博多へ戻りました。
つづきは近日中に投稿します。
www.nishiuraexp.comm
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