神戸空港ターミナルビル。
今回はフジドリームエアラインズ(FDA ) 232便を利用して長野県の松本へ向かいます。
今回の旅行は、3月限定で神戸発着のFDA の往復航空券と到着都市でのホテル宿泊がセットで10000円~という、破格のツアー商品が発売されていることをネットニュースで知り予約したものです。
支払い額は神戸~松本往復航空券+松本駅近くのホテルに宿泊するプラン(1人部屋・朝食付き)で11380円でした。
静岡県に本拠を置くFDAの神戸空港乗り入れは、
2019年秋に神戸空港の発着便数制限が緩和されたことを受け、
出雲線と松本線の2路線が開設されたのが最初で、
その後高知線、青森線が追加され4路線体制になりました。
3月28日からは出雲線に変わり岩手県の花巻空港への路線が就航することが決まっています。
松本行232便の出発は10:00。JAL とのコードシェア便です。
9:45頃から搭乗開始。
機材はエンブラエル175。
FDAは機体毎に色が異なるのが特徴ですが、今回はFDA の航空券などと共通の白地に黄色と赤色に塗られた機体にあたりました。
機内はエコノミーのみ横4席21列の84席ですが、
10000円ツアーの客が多かったのか空席はわずかでした。
シートピッチはピーチなどのLCCと比べると広く、JAL ANA の一般的な機材のエコノミーとかわりません。
機内誌も各座席に用意されています。
10:00。定刻にターミナルを離れ滑走路へ。
10:05離陸。
神戸空港出発便は行先・離陸方向に関わらず一旦西へ向かい、松本線を含む東日本方面への路線は、加古川の手前で北へ旋回、播磨地方、丹波地方の上空へと進みます。
雲をぬけベルトサインが消えると機内サービスの時間。
紙パックのお茶とチョコレート。
JALやANA はドリンクのみ、他に茶菓子(チョコレート)のみ無料の航空会社もあったと思いますが、
両方いただけるのはFDAだけです。
琵琶湖上空から先、名古屋上空を経て中部地方の山岳地帯へ。
時刻は10:30。すでに降下に入っているようです。
神戸空港から松本空港までの所要時間はダイヤ上60分ですが実際の飛行時間は45分程度です。
高度が下がった機窓の「下」と言うよりは「横」方向に見えた高山は乗鞍岳でしょうか。
高い山を避け、河川が長い年月をかけて切り開いた平地の上を縫って進むというのは古い鉄道路線のお家芸ですが、
山に囲まれた松本空港へのアプローチは飛行機がそんな飛び方をしているような印象を受けました。
プロの仕事に身を任せていればよいことではありますが、
松本空港は国内では着陸が難しい空港の一つに数えられるようです。
着陸直前に広がる松本平野の風景。
緑がなく土色の地面と、枝だけになった夏緑樹が作る茶色い風景は、寒冷地の春の風景でもあります。
標高658mの松本空港に着陸。
松本空港には並行誘導路がないため、滑走路の端まで進みターンしてターミナルビルへ向かいます。
コンパクトな松本空港のターミナルビル。
定刻11:00より5分程早い到着でした。
ターミナルビル1階には到着ロビーとFDAのチェックインカウンターのほか小さな土産物屋があります。
松本空港に通年就航しているのは現時点ではFDA1社のみで、
JALが夏期限定で伊丹からの路線を就航させています。
フロア中央からエスカレーターで2階出発フロアへ。
保安検査場入口前に食堂「城下町」と土産物屋が一店。
保安検査場は本日は出発便がない時間帯のため閉鎖されていました。
なお本日は運休でしたが、神戸から松本空港に到着したのち、松本空港発11:35の札幌新千歳行211便に乗り継ぐことも可能です。
あえて1日松本に滞在してから北海道に向かう周遊旅行も面白そうです。
211便は13:10に新千歳に到着します。
1階に戻りバスで松本駅へ向かいます。
松本駅へのバスは路線バスとシャトルバスがあり、
シャトルバスは松本駅まで30分、650円、路線バス空港・朝日線は32分、570円となっています。
神戸からの到着に合わせ11:20にターミナルビル前を発車するシャトルバスに乗車しました。
コロナの影響でシャトルバスの運休情報もあるので事前の確認が必要です。
筆者が確認したところ、
松本駅へ向かう路線バスは12:00までないようです。
窓側の席が埋まる程度の乗車率で空港を発車。
松本駅へ向かう途中、車窓に見えたアルピコ交通(松本電鉄)の電車。
上高地へのアクセスを担う路線です。
松本市街地に入ってから渋滞気味で、空港から40分かかって12:00に松本駅前の松本バスターミナルに到着しました。
神戸空港出発からちょうど2時間。
三宮からだと3時間程度での到着です。
これからアルピコ交通の電車(松本電鉄)で終点の新島々まで行きバスに乗り継いで上高地周辺の観光に向かうこともできそうです。
松本バスターミナルと向き合うJR松本駅舎。
神戸周辺~松本間の鉄道事情に目を向けると、
今回利用したFDA232便に近い時間帯では、
姫路9:26発、新神戸9:43発、新大阪9:57発の「のぞみ102号」の名古屋到着時刻は10:47。
名古屋11:00発の特急しなの9号に乗り継ぐと松本に13:05に到着することができます。
新神戸からの所要時間3時間22分は航空と大差なく、所要時間の面では健闘している印象です。
運賃・料金の合計額は普通車指定席利用で新神戸~松本間12540円(通常期)となっています。
このあとバスターミナルが入るビルの上階で昼食をとり、アルピコ交通(松本電鉄)の乗り歩きに出かけました。
続きはこちらです。
* 記事記載のダイヤ運賃などは記事投稿日時点ものもです。
* 撮影カメラはキャノンG7Xmark2に戻しました。
最後に復路で利用した松本発神戸行FDA233便の松本空港離陸後の景色が素晴らしいものだったので動画を添付しておきます。
【絶景機窓】松本空港離陸から10分間。FDA233便神戸行。