西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【京都丹後鉄道宮福線乗車記】智頭急行・北越急行にも匹敵する高規格路線だが。

本記事は下に添付の記事のつづきです。

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駅周辺散策を終えて戻ってきた、京都丹後鉄道天橋立駅。

 

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天橋立駅改札口周辺。

 

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天橋立駅の運賃表。

京都丹後鉄道は赤色の宮豊線、青色の宮舞線、緑色の宮福線の3路線で構成されており、

今日は宮豊線の豊岡を11:00に発車する普通列車で宮豊線と宮舞線を乗り通し13:01に宮舞線の終点西舞鶴に到着したのち、

観光列車の「あかまつ号」で天橋立駅まで折り返してきました。

 

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天橋立駅からは普通列車で宮津駅へ向かい、乗り残している宮福線で福知山へ向かいます。

 

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天橋立から5分程度で宮津駅に到着。

 

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宮津駅の乗り換え案内。乗車するのは1番上の16:30発の福知山行です。

 

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4番ホームで発車を待っていたのは、宮豊線、宮舞線の普通列車に使われていた30年選手の古い車両とは対象的な新型車両。

 

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車内。

 

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2人掛けシートにはUSBポートが設置されています。普通列車用の車両でこのような設備を見たことがありません。

 

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宮福線の列車は宮津駅を発車すると南に進路をとり、宮豊線別れ福知山へ向かいます。

 

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宮津を出てしばらく走ると列車は京都縦貫自動車道の高架をくぐります。

付近には宮津天橋立ICがあり、京都縦貫自動車道を紹介するHPには京都市内から85km70分とあります。

新しい道路と旧態依然とした鉄道の対比は地方ではありふれた光景になっていますが、

ここの場合は、鉄道(京都丹後鉄道宮福線)についても昭和末期に開業した高規格路線であり、

平成に入ってからは、京都縦貫自動車道開通後を見据えて、天橋立までの電化や高速化工事も実施されています。

それでも福知山を経由せずに真っ直ぐに京都方面へ向かう道路との時間差は埋まっていないようで、

京都縦貫自動車道が全線開通したのが5年前とまだ日が浅いだけに、

今後さらに鉄道への影響が大きくなっていくことが懸念されます。

 

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途中の大江山口内宮駅で対向の普通列車と行き違い。宮福線開業以来の車両もまだ活躍しています。

 

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宮福線には途中12の駅がありますが、沿線人口は希少で、

およそ1時間に1本のローカル列車についても、比較的利用が多い駅のみに停車する快速列車として運転されるものが多数あります。

 

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宮福線の中間付近で沿線に小さな市街地も見られる大江駅では、

京都から直通の特急列車と行き違いのため、しばらく停車。

 

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ホームには「特急列車の通過に注意」という看板がありましたが、現在すべての列車が大江駅に停車するダイヤになっています。

 

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到着した天橋立行の特急列車。

元は北陸方面への特急列車として最高時速130km運転を行っていた車両ですが、山陰本線方面に転用されてからは線路側の制約で、その性能を十分に活かせていません。

なお京都丹後鉄道宮福線は高速化により130km対応になっていますが、実際の最高速度は120km。

福知山~宮津間30kmを途中大江駅のみ停車で最速26分というダイヤでは、100kmを超えることも稀ではないでしょうか。

 

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特急列車としばらく並んで停車したのち発車。

古い路線をキビキビと走る印象だった宮豊線・宮舞線に比べ、宮福線のダイヤは余裕が大きくとられている印象を受けました。

 

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高規格路線らしく1kmを超えるトンネルが複数あります。

立派な構造物が多い路線は頼もしい反面、

開業からの年数が経過するほどに保守費が嵩むという負の側面も有しています。

 

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福知山の2駅手前にあたる荒河かしの木台駅。福知山まで2.9km 運賃150円。

駅に隣接して同名の住宅団地があります。 

昭和63年の宮福鉄道開業時に、山陰本線がすぐ近くを通っていながら駅がないこの場所に駅をもうければ、

利用に繋がるだろという見通しで設置された駅だと思いますが、

駅の利用者は現在1日30人程度にとどまっているようです。 

中国山地のローカル線のように1日3本というならまだしも、列車は1時間に1本程度はあり、乗車すれば6分で街の中心(福知山駅)へ出られるのですが・・。

マイカー至上主義の下で、鉄道は利便性を検討するテーブルにも載っていないのかも知れません。

 

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荒河かしの木台駅からはJR山陰本線と複線のような単線並列で進みます。

 

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福知山までの途中には「福知山市民病院前」という駅がありますが、京都丹後鉄道の列車のみ停車する駅となっています。

 

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17:25福知山に到着。

宮津から55分かかっており、

この乗り歩きの最初に豊岡から乗車した、

国鉄ローカル線の古い構造物を受け継ぐ宮豊線、宮舞線を走る普通列車より、計算上の平均時速も遅くなっています。

 

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隣のホームからは入れ違いに宮津行の普通列車が発車。

JR所有の国鉄型車両が宮福線の普通列車の運用に入るのは、

JRと京都丹後鉄道を直通する特急車両の相手方への乗り入れ距離を調整する役目があるのではないでしょうか。

(鉄道の相互乗り入れでは、車両の相手方への乗り入れ距離を同じにして経費を相殺する方法がよく採られます。)

 

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駅はJR と一体化していますが、改札口は分けられています。

写真は京都丹後鉄道の改札口。

 

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近年の高架化と駅前整備で近代的な姿になった福知山駅前。

 

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福知山からはJR山陰本線の普通列車で出発地の豊岡に戻りました。

 

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1時間少々で到着した豊岡駅。

時刻は19時前。まだ京阪神方面へ帰ることができる時間ですが、

今回は伊丹空港から但馬空港(豊岡)往復の航空券と豊岡市内のホテル宿泊がセットになったJALダイナミックパッケージを利用しており、 

豊岡駅から徒歩5分の宿泊予定のホテル「豊岡パークホテル」へ向かいました。

つづきは近日中に投稿します。

 

 

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