西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【特急料金不要】宮崎駅まで360円。宮崎空港からの鉄道アクセス(宮崎ソウル函館旅行2)

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伊丹空港からANAで到着した宮崎空港。

早めの昼食を済ませ、ターミナルビルに隣接する宮崎空港駅から宮崎駅へ向かいます。

 

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宮崎空港駅にあった路線図。

宮崎空港駅(赤丸)は、大分方面から宮崎駅を通り鹿児島方面へ抜ける日豊本線から分岐する日南線で一駅の「田吉駅」と「宮崎空港駅」を結ぶ宮崎空港線の終点です。

空港駅からの列車は田吉から日南線に入り、さらに南宮崎から日豊本線に入るルートで宮崎駅へ向かいます。

日南線で青島や志布志方面へ向かう場合は田吉駅で、日豊本線で都城や鹿児島方面へ向かう場合は南宮崎で乗り換えとなります。

 

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運転本数は宮崎を通り大分へ直通する特急列車が毎時1本。

宮崎や延岡へ向かう普通列車が毎時1~2本となっています。

特急は田吉駅には停車しませんが、宮崎駅までの所要時間は普通・特急とも10分程度です。

宮崎空港は、1996年の宮崎空港線開通により福岡空港に匹敵する市街地へのアクセスが良い便利な空港になったことがわかります。

なお瀬戸大橋や青函トンネル開通の背景に事故の歴史があったように、この宮崎空港線の開通の背景にも事故がありました。

1990年9月、宮崎市の北80kmに位置し、東京から最も遠い(時間距離)10万都市と言われることもある延岡市に拠点を置く「旭化成」が、その不便を補うため自社と宮崎空港のアクセスに利用していたヘリコプターが悪天候で墜落。多数の犠牲者を出したことが日豊本線延岡~宮崎間の高速化、日南線南宮崎~田吉の電化と宮崎空港線建設の契機となりました。

そのような経緯もあり事業費の一部は旭化成の出資となっています。

 

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特急列車に乗車する場合でも宮崎駅までは特急料金不要です。

 

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宮崎空港線には120円の加算運賃が適用されるため、隣の田吉駅まで1.4㎞の運賃は300円、宮崎駅までは360円となっています。

 

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11時26分発の宮崎方面の列車は大分行の特急にちりん12号。783系5両編成です。

宮崎駅まで普通乗車券のみで乗車する場合は自由席を利用するよう案内されていました。

 

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783系の場合、大分寄りの先頭車は自由席となっており、一番前の席に座ると前面展望を楽しむことができます。

 

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田吉駅で日南線に合流。日南線を1駅間走行し日豊本線に合流した地点が南宮崎駅です。

 

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南宮崎発車後、大淀川の長い鉄橋を渡り、

 

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11時36分、宮崎駅に到着。

列車は2分停車ののち大分へ向けて発車していきました。

 

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南国ムードあふれる宮崎駅前。

 

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駅を出て左手にはJR九州ホテル、

 

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右手は地元宮崎交通が関係する新しいビルが建設中でした。

 

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宮崎駅の時刻表、左から日豊本線大分方面、鹿児島方面、日南線、宮崎空港行の順です。

宮崎空港からも近い宮崎県を代表する観光地「青島」方面へ向かう日南線の運転本数は少なく1時間に1本あるかないか。というレベルです。

宮崎空港から青島方面を目指す場合、経路的には田吉駅乗り換えとなりますが、空港乗り入れの特急は田吉には停まらず、普通列車に乗って田吉駅で降りたとしても、すぐに日南線の列車に乗り換えられる保証はありません。

 

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宮崎駅3番線ホーム、次の日南線方面の列車は12:18の快速日南マリーン号です。これに乗って「青島」へ向かうことにしました。

日南線では1日1往復のみの貴重な快速列車ですが、終点の志布志まで90kmで通過する駅は3駅のみ、所要時間は普通列車とかわりません。

 

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日南線は宮崎空港線乗り入れ列車のために電化された南宮崎~田吉を除いて全線が非電化となっており、車両はキハ40の単行です。

国鉄末期からJR初期にかけては全国の非電化路線の主役であったキハ40も最近は数を減らしてきているようです。

 

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ドア横にあった、抜き差しを極力省略するため車両の運用を示したかのようなサボ。

現在では行先サボ自体が非常に珍しくなっています。

 

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乗車時点では空いていましたが、発車直前の乗車に加え、途中の南宮崎駅からもまとまった乗車があり立客が出る盛況になりました。

 

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12:47、宮崎駅から29分で青島駅に到着。

 

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奇岩、亜熱帯植物、神社などで知られる青島へは駅から徒歩で渡ることができます。

 

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青島駅舎。駅周辺は中国や韓国など外国人観光客の姿が目立っていました。

 

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駅前広場から左手方向に延びる道は、

 

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そのまま青島へとつづいていました。

 

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