西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

岡山の路面電車「岡電」と岡山城(吉備之国くまなく1)


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今回は岡山駅からJR西日本が発売している企画乗車券「吉備之国くまなくおでかけパス」を利用して、岡山県内のJRに乗り歩きます。

この乗車券のフリー区間は主に岡山県内のJR線ですが、それに加え、広島県内糸崎までの山陽本線と府中までの福塩線、JR以外では井原鉄道、水島臨海鉄道、岡山市内の路面電車岡山電気軌道(通称岡電)がフリー区間にふくまれています。

前日までの発売で、大人1980円、子供520円です。

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岡山から伯備線方面へ向かう予定ですが、その前に、せっかくフリー区間に含まれているので岡山駅前に発着する路面電車「岡電」に乗ってみようと思います。


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岡電の路線は、岡山駅から後楽園最寄りの城下を通り東山に至る東山線と、2駅目の柳川で分岐して清輝橋に至る清輝橋線の2路線で構成されています。全線でも5kmに満たないミニ鉄道です。


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岡山駅からの運賃は繁華街や後楽園観光に便利なエリアが100円、それ以遠は140円です。


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ダイヤは東山線が日中5分間隔、


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清輝橋線は10分間隔です。

 

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ホームが騒がしいと思っていたら、すごい電車が入ってきました。


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イギリスのアニメキャラクター「チャギントン」を実物化した車両で、鉄道デザイナーの水戸岡氏の「作品」です。

イギリスは鉄道発祥の地で、鉄道ファンが多いことでも知られていますが、鉄道車両を擬人化したアニメがファンの裾野を広げているのかも知れません。


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家族連れが続々と乗り込んでいました。乗車券は東山線の終点東山駅に隣接する岡電ミュージアムの入館などとセットのミニツアーのような形で販売されているようです。


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別の場所で撮影したので行先が違いますが、写真のような一般車両で運転される東山行に乗車して「城下」へ向かいました。


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岡山駅前通りに延びる東山線については、軌道を道路の両端に寄せ、歩道から乗降できるようにする構想もあるようですが、交差点での交通処理が複雑になること等の理由で実現には至っていないようです。

 

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国内では札幌市電(写真上)の一部で、ヨーロッパ(写真下 ウイーン)では多数の導入事例があるようです。


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約5分で到着した「城下」駅は、後楽園や岡山城の最寄り駅であるほか、天満屋デパート方面へのアーケード街の入口にも隣接しています。

岡山のことはよく知らないけど、路面電車でどこかへ出かけてみたいという場合は、ここで降りるのがよいと思います。


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駅から徒歩8分程で岡山城の入口に到着。


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現在の天守閣は戦災で焼失したのち昭和41年に鉄筋コンクリートで再建されたものです。その際に位置も若干移動したようで、隣には元の天守閣の基礎部分が保存されていました。


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内部は歴史資料館のようになっており入館料は300円です。

宇喜多氏と岡山城の歴史に関する展示が中心で土産物屋や喫茶店も併設されていました。


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最上階は展望スペースになっています。

写真は後楽園方向を写したものですが、岡山城の天守閣は後楽園の借景として非常に重要なので、戦後再建が急がれたのかもしれません。


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城から歩いて市街地へ。

東山線の軌道を越えるとアーケード街との交差点に出ました。木村屋(パン屋)の黄色い看板、岡山県内ではよく見かけます。


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人通りが少ないのは、まだ9時台で多くの商店が開店前だからでしょう。


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天満屋デパート周辺。デパートに隣接してバスターミナルがあります。

以前は高速バス路線も多数乗り入れていましたが、最近は岡山駅西口のバスターミナルを発着するものが増え、路線バスが中心になっているようです。


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天満屋から徒歩5分程の清輝橋線「郵便局前」駅。岡山駅から100円のエリアに含まれる電停です。


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時刻表のオレンジ色は、新型の低床車両で運転される便を示しています。


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液晶画面では車両の顔で次に来る便の車両と走行位置が分かるようになっていました。


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到着した新型低床車両。

ドイツの車両メーカーが製造したもので、低い路面電車のホームからでも段差なしで車内に入ることができます。熊本や高岡でも同形の車両が活躍していますが、岡山では「MOMO」の愛称で親しまれています。

ここでは従来の車両との対比で新型と紹介していますが、導入は2003年ですでに16年が経過しています。


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車内は先程のチャギントン電車と同じく「水戸岡デザイン」になっています。


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柳川で東山線に合流すると正面に岡山駅舎が見えます。


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約7分で岡山駅前に到着。

前を走っていた東山からの電車もMOMOだったので期待していましたが、駅前で2本並ぶ光景が見られました。


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岡山駅の地下改札前でワゴン販売されていた吉備団子。

このあと10時14分発の伯備線の普通列車で備中高梁へ向かいました。

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