広州から広深港高速鉄道で西九龍駅に到着。香港への入境手続きののち、乗り換え通路を歩くこと10分。地下鉄と空港鉄道の九龍駅に到着しました。
これから帰国のため空港へ向かいますが、オクトパスの残額は60香港ドル前後で、高価な空港鉄道には乗れません。空港バスの乗場もよくわからないので、格安の第3のルートで空港へ向かいます。
まず九龍駅から東涌方面の地下鉄に乗車します。
緑が空港鉄道、それに平行するオレンジが東涌への路線です。終点の東涌は写真の路線図でもわかるように空港(機場)に近く、駅と空港を結ぶバスが頻発しています。
30分ほどで終点の東涌駅に到着。九龍駅からの運賃は切符を購入した場合20香港ドル、オクトパス利用の場合は17.6香港ドルです。
駅前のバスターミナルから空港行きのS1系統のバスに乗車します。終日7分~10分の間隔で発車しています。
バスが到着。香港ではおなじみの2階建てバスです。日本の路線バスに乗車する感覚だと、着席どころか車内に入ることができるのか心配になるような長蛇の列ができていても、乗り込んでしまえば空席さえあることも珍しくありません。
運転席後ろには定員の表示がありました。1階29席、2階63席、立席48席。合計で140人乗ることができる計算です。これは山手線や大阪環状線などJRの通勤型車両1両分とほぼ同じです。しかもこのバスの場合そのうち92人までは座席定員となっており、これは同2両分に匹敵する数値です。日本の大都市近郊でもこのバスを活用できる路線があるように思うのですが。
周囲は風光明媚なエリアで、東涌駅付近から観光用のゴンドラに乗車できるようでした。理由はよくわかりませんが運行停止中でした。
10分ほどで空港敷地内に進入。東涌駅から15分程度で空港のバスターミナルに到着しました。バスの運賃はわずか3.5香港ドルです。九龍駅から空港までオクトパス利用の場合だと21.1香港ドル(円換算では300円台)で到着できた計算で、所要時間も1時間はかかっていません。
定員140人のバスが10分以下の頻度で空港と東涌駅を往復していることから考えても、香港市民が空港へむかう場合、実はこのルートが一般的なのかもしれません。
これから利用する香港エクスプレスのカウンターは第2ターミナルにあります。バスターミナルからは徒歩5分程度です。
利用するのは14時55分発の関西空港行UO688便です。出発時刻まで1時間50分の時点でカウンターの行列は15人程度、待ち時間は10分程度でした。WEBチェックイン済みでもパスポートチェックのためカウンターへ行く必要があるようでした。
カウンターで渡された搭乗口へのアクセス案内。カウンターの人に「搭乗口まで約30分かかる」と告げられましたが、出境手続きも含め実際に30分近くかかりました。
ターミナル内の電車を「乗り継いで」搭乗口へ向かいます。
到着した搭乗口周辺。離れた場所だから簡素ということはなく立派な施設でした。2階には香港航空のラウンジもあります。
出発まで1時間を切っての搭乗口到着で、搭乗は30分ほど前から始まったので待ち時間らしい待ち時間はありませんでした。
行きと同じA321です。ピーチなど国内LCCでおなじみのA320の長胴型です。
行きと同じく最後部39列目の通路側を指定していました。夜に日本に到着する便ですが、客層は香港人が7割、日本人が3割程度に見えました。行きの便では見当たらなかった機内誌がありましたが、日本路線専用の機内誌かと思うほど日本の観光案内が充実していました。
九州の観光列車の紹介ページ。
機内食は有料で便の予約時にオーターすることができます。行きの便ではトーストにしましたが、帰国便は「四川風鶏飯」にしてみました。水平飛行になって、すぐにセットのミネラルウォーターが配られ、食事はいつにするか希望を聞いてもらえました。
お願いしたとおり香港時間の16時に配られた「四川風鶏飯」はこんな感じ
「鶏飯」は「やきめし」のようなものかと思っていましたがチキンカレーでした。
行きの便のトーストもそうでしたが、食事というには量は少なめです。2個注文すれば適量かもしれません。子供なら適量ではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あえて四川風と断っているだけあって、かなりの辛口で、日本人の子供がおいしいと感じるかは少々疑問です。
*香港エクスプレスについては行きの関西空港⇒香港の搭乗記を掲載しています。この記事の最後に添付しておきます。
香港空港から3時間で関西空港に着陸。30分ほどの早着でした。この旅行10回目の出入国(出入境)ゲートを通過し無事帰国。2泊3日の旅行を終えることができました。改めてパスポートを見ればスタンプが押されたのは、珠海での中国内地への入境と香港西九龍駅での中国内地からの出境の2回分だけで時代の流れを感じずにはいられません。