この記事は「後編」です。前編はこちらです。

ミュンヘンから特急列車レイルジェットで到着した、ザルツブルク中央駅。

まず駅のコンコースにある土産物店でザルツブルク観光に便利なザルツブルクカードを購入しました。有効期間によって値段が違いますが、24時間のものは1人25ユーロでした。これで市街地周辺のバスのほか、主要観光施設への入場ができます。半日程度の観光でも元をとることは難しくないと思います。

駅前から旧市街方面のバスに乗り、ザルツァッハ川の橋にさしかかったところで、降車ボタンを押すと、ちょうどよい場所で下車できました。

バス停から裏路地に入り3分ほど歩いたところにある黄色い建物はモーツアルトの生家とのことで、観光客が押し寄せ賑やかでした。

裏路地といいましたが、周辺は「旧市街」という単位で世界遺産に登録されており、ヨーロッパらしい、均整のとれた建物がずらりと並ぶ美しい町並みがつづきます。

オーストリア土産の定番モーツアルトクーゲルンを扱う店の前で。

5分ほど歩いて大聖堂に到着。モーツアルトはここで洗礼をうけ、オルガン奏者を務めていたとか。17世紀の建造物です。

荘厳な内部。建物内には宝物を収蔵した「ドーム博物館」も併設されています。

ドーム天井を真下から写してみました。「スタッコ装飾」というそうですが、どれだけの時間をかけて作ったのでしょうか。

大聖堂に隣接するレジデンツ入口。レジデンツ内部はレジデンツギャラリーという博物館になっていますが、規模がおおきく見学には時間がかかります。向かいの新レジデンツもザルツブルク博物館として内部が公開されているようです。
レジデンツから5分ほど歩いたところに、ザルツブルク城へ上るケーブルの乗り場があります。写真のように切符売り場は混雑していますが、ザルツブルクカードが乗車券になるため、すぐの便に乗車できました。

城から見たザルツブルク市街。山の間を流れる河川に沿って開けた地方都市。意外にも日本の内陸の小さな町に似ている感じがしました。
別の方向からはアルプス山脈の一端を見ることができました。ザルツブルクでこの風景をみると、当地出身の貴族一家が、ナチスから逃れるため、山を越えて亡命する物語を思い出します。
城の内部からは多数の大砲が市街地に向けて並べられていました。

ケーブルカーで山をおり、ザルツァッハ川を徒歩で渡り新市街へ。

三位一体教会の前を右折すると
ミラベル宮殿の建物が見えてきます。

宮殿内部の装飾も見ものですが、ここは美しい庭園が有名です。

ザルツブルクのガイドによく登場する。ミラベル宮殿の庭園。奥には先ほどケーブルで上がったザルツブルク城がそびえています。

ミラベル宮殿前からバスで中央駅にもどり、今日のホテルHプラスホテルにチェックインします。駅前広場に面した立地抜群のホテルです。

1泊1万円ほどでしたが、部屋も十分な広さがあり快適に過ごせました。

外国のホテルではミネラルウォーターのサービスは珍しくありませんが、今回旅行している、ドイツやオーストリアは日本と同じく水道水を飲むことができる貴重な国です。硬度が違うのでよくないなどと言いますが、少なくとも自分は何の問題もありませんでした。

素泊まりプランのため、チェックイン後に駅コンコースのスーパーへ買物に。いちごは日本人には季節外れな感じもしますが、日本で春に食べるものと変わらない味で、甘味があっておいしかったです。

翌朝、ホテルをチェックアウトして駅へ。

9:08分発のレイルジェット61号でウイーンへ向かいますが、その前に、ここでも鉄道ラウンジに入室してみました。
昨日のミュンヘン中央駅と違い、空港のラウンジのようにセルフサービスでドリンクや軽食を選び自席へ運ぶスタイルでしたが、1等車のチケットが必要とはいえ、上級クラスの航空券に比べれば、ずっと安い値段で購入できるものですし、太っ腹なサービスであることには違いありません。

定刻にやってきたレイルジェット61号。ドイツやオーストリアの列車の定時運転率は日本と大きくは違わないと思います。

日本でいえば在来線特急の速度で、美しい景色の中を進んでいきます。

1等車のトイレ。「アルプスの山に登る朝日に照らされながらどうぞ。」ということでしょうか。環境に厳しいヨーロッパのこと、リアルでやったら罰金では済まないかもしれません。

沿線の大都市リンツを発車。ここからは新幹線なみの速度で走行します。

ただいま時速220km。ウイーンまであと20分ほどのようです。

ウイーン中央駅に到着。ウイーンは2014年1月以来2回目の訪問です。

まず券売機でウイーン市内の交通機関に24時間乗り放題になるフリーパス8ユーロとウイーン空港へのレイルジェットの乗車券4.2ユーロを購入。ウイーンの空港へはウイーンミッテ駅からCATという空港特急が走っていますが、運賃はこの2枚の合計額くらいです。ウイーン中央駅から所要時間も車内設備も大差なく、運賃は半額以下のレイルジェットの2等を利用するほうが賢明と思われます。

今回は鉄道ラウンジにこだわりました。ウイーン中央駅のラウンジはアライバル利用ができるうえ、窓越しに発着する列車を見ることができる鉄道ファン御用達のラウンジでした。

パンケーキなど軽食のサービスも充実しています。

24時間パスを使い地下鉄で繁華街のシュテファン広場駅へ。3駅5分ほどです。

ウイーンのシンボル的存在のシュテファン寺院。ここから延びるケルントナー通りは初日に訪れたミュンヘンのノイハウザー通りのようなにぎやかな歩行者天国です。

ケルントナー通り周辺。

街並みはミュンヘン以上に美しく、パリを思わせるものです。「治安の良いパリ」などと言ったらパリの人に怒られるのでしょうか。

ケルントナー通りを抜けると、リンクと呼ばれる路面電車の環状路線に出ます。

ウイーンの街はいたるところに音楽家の銅像が建っています。写真はモーツアルト像。

リンクの路面電車の軌道に沿って歩くと、次々に名建築が現れます。国会議事堂は工事中でしたが、写真のブルク劇場や

市庁舎と冬にはクリスマスマーケットが開かれる市庁舎前の広場。今回はウイーン大学まで歩き、再び地下鉄に乗車。

大観覧車で有名なプラーター公園を訪問。

産業遺産級の観覧車の恩恵か、日本ではあまり見かけなくなった典型的な遊園地が元気に営業していました。

3時間ほどで軽くウイーンの街歩きを楽しみ、中央駅にもどってきました。空港行きのレイルジェットは2等車で、17分の乗車なので座席の指定はしていません。

2等車車内。自由席・指定席の区別はないかわりに、指定されている座席は座席番号のところに指定されている旨の表示があります。指定券を持たない場合はそれ以外の座席に座ればよいことになっています。

2等でも十分な足元スペース。

空港特急ではありませんが、荷物置き場もありました。

15:57定刻にウイーン空港駅に到着。ここからカタール航空・ドーハ乗り継ぎで羽田出発から4日目の18:40分に成田空港に到着しました。
日本からの往復に利用したカタール航空の搭乗レビューは下の記事をご覧ください。