西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

伊丹空港ANAラウンジとIBEXエアラインズ41便(ANA 3141便)搭乗記(伊丹8:05→大分9:05)

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午前7時、神戸三宮から阪急伊丹線と路線バスを利用するルートで伊丹空港に到着。

今回は伊丹発8:05のIBEXエアラインズ41便(ANA3141便)で大分へ向かいます。

航空券はANA便名で確保した特典航空券です。

 

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ANAとIBEX エアラインズのカウンターがある南ターミナルの1階は工事の真っ最中という雰囲気でしたが、

 

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エスカレーターで2階に上がると保安検査場周辺はすっかり装いを新たにしていました。

昭和から令和になるまで活躍をつづけた反転フラップ式の出発表示は姿を消し、検査場らしからぬ開放的な造りになっているようです。

 

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検査場に向かって右手にはANA のプレミアムチェックインカウンターと専用の保安検査場が用意されています。

 

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チェックインは1階のチェックイン機で済ませており、専用保安検査場もほぼ待ち時間なしで通過できました。

10月に利用した那覇空港の新しいANAラウンジは保安検査場を抜けたところがラウンジ入口になっていましたが、

伊丹の場合は保安検査場から通路を少し歩き、改めてラウンジに入り直す必要があります。

 

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伊丹空港のANAラウンジも那覇空港と前後してリニューアルされたばかりです。

 

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エントランスの右手がANAラウンジ、左手はさらに利用対象を絞ったANAスイートラウンジになっています。

筆者は9月にプラチナステータスを獲得したばかりです。

ANAラウンジの利用は、ステータス獲得前にプレミアムクラス搭乗で利用した羽田と、10月の那覇につづき3箇所目になります。

 

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内部は広々とした開放的な空間が広がっていました。

日曜日の午前7時過ぎでしたが、空席のほうが多く収容力にも余裕があるようです。

 

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テーブル席とドリンクコーナー。

 

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全席にUSB ポートとコンセントが備わっていました。

那覇空港のANAラウンジのソファー席には大きなクッションが備わっていて、

必要ないと思って動かそうとしたら紐で固定されていて驚いたのですが、

伊丹空港では省略されているようです。

 

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窓際のカウンター席からは飛行機の離発着や駐機場への出入りを一望できました。

 

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遠方に目をやれば右手には六甲山系の山並みが、左手には大阪都心の高層ビル街を見ることもできます。

 

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ラウンジを出る前に寄ったトイレの近くにはビジネス需要の比率が高い伊丹空港らしく携帯電話ブースが多数並んでいました。

その様子は昭和末期から平成初期にかけてターミナル駅の駅前に多数並んでいた公衆電話ボックスを彷彿とさせます。

 

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さてこれから搭乗するIBEXエアラインズは仙台に拠点を置く航空会社で、全便が小型ジェット機での運航となっています。

伊丹空港発の便に搭乗する場合は、階段を降りた1階にある9A 9B 9C 搭乗口から、バスで沖止めの機体に向かうことになります。

 

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搭乗口の表示を見ると、利用する8:05の大分行の次には福岡行の表示がありました。

伊丹福岡のような主要空港を直結する路線にもIBEXエアラインズの小型機が就航しているのは意外な感じがします。

羽田伊丹路線に比べ、伊丹福岡路線では福岡空港の好立地に押され新幹線が苦戦している印象ですが、

近年では新幹線がV字回復を見せているというデータもあるようです。

 

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 搭乗口には整備士さん作製の100席以下の機材の頭上の荷物入れが設置されていました。

筆者は海外へ行くときでも座席の下に収まる程度の荷物しか持参しません。

 

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建物の外には大分の行先を表示した路線バスタイプの車両が待機してきるのが見えます。

行先表示は誤乗車防止のためだと思いますが、「駅まで10分」という造りのバスが数百km離れた街の名前を掲げて客待ちをしている光景は一見の価値がありそうです。

 

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7:50頃、大分行のバスに「優先搭乗」させてもらいました。

以前は「バスに優先搭乗させてもらっても・・」と思っていましたが、先を争うことなく任意の席に座ることができるのも悪くありません。

国内ではあり得ないことですが、上海の空港で機体へ向かうバスが誘導路横断の「踏切渋滞」につかまり約1時間の乗車中ずっと立ちっぱなしだったことを思いだしました。

 

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伊丹空港の場合は発車すると機体まで5分もかかりません。

搭乗する大分行の機材はボンバルディア社のCRJ700で、細長く先の尖った胴体は鉛筆のように見えます。

ドアがタラップを兼ねていることや、写真右端に写っているようにエンジンが機体の最後方についているのがこの機材の特徴のようです。

 

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機体側面にはANA Connection の文字が見えます。

 

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進行方向右手2列目を指定していました。

外見からも想像がついていましたが、JALの地方路線で使用されているエンブラエル社のE170やE190に比べるとやや窮屈な印象を受けます。

 

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ピッチについてもエンブラエルの機材に軍配があがるようですが、LCCほど狭いというわけでもなく、1時間程度のフライトなら特に問題はなさそうです。

 

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写真はIBEX エアラインズ独自のパンフレットですが、メインの機内誌はANA でお馴染みの翼の王国でした。

ANAとのコードシェア便が多数就航するソラシドエアやスターフライヤーも利用していますが、機内で「翼の王国」を 目にしたのは初めてであり、ANA との密接なつながりを印象づけています。

 

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通路を挟んで2席、2席で18列、後部のトイレが2席分を占めているため定員は70人です。

 

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機体のANA Connection の文字を見ると新千歳空港からの道内路線や那覇空港からの離島路線をイメージしますが、

IBEX エアラインズの路線は沖縄以外の全国に及び、搭乗中の伊丹大分線のように本拠地仙台から遠く離れた地域間を結ぶ路線も多数あります。

 

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晴天の伊丹空港滑走路から離陸。

大分までのフライト時間は50分の予定と案内がありました。

 

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六甲山系と阪神地区の街並み。左端の海上には神戸空港も見えています。

この付近で進行方向を変え、山口県付近まで瀬戸内海上を西進します。

 

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水平飛行に入ってまもなくドリンクサービスがはじまりました。

紙コップに「がんばる会社の会計ソフトJDL IBEX」とありますが、アイベックスエアラインズは財務会計ソフトウェアなどの開発・販売を行う「株式会社日本デジタル研究所」という会社の子会社となっています。

 

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岡山市付近。

 

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尾道水道と向島。よく見ると尾道大橋も見えます。

 

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手前が呉市、奥には広島の市街地がみえています。

ここまで進行方向右手の席から本州の山陽筋を見てきましたが、

進行方向左手の席を押さえれば高松・今治など四国の瀬戸内海側の都市や、瀬戸大橋・しまなみ海道などを一望できたはずてす。

 

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山口県に入ると大分空港に向けて降下がはじまり、

周防大島上空を過ぎたあたりでベルトサインが点灯。

 

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豊後水道の先に大分空港が立地する国東半島が見えてきました。

 

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他の離着陸機との干渉が少ない地方空港への着陸はスムーズで、

順調に高度を下げ、予定通り伊丹空港離陸から約50分で大分空港に到着しました。

 

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9:00頃、大分ではブリッジからの降機でターミナルビルに入ります。

 

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海に面した大分空港に到着した搭乗機。

小型機は少しの気流の乱れが不快な揺れにつながるイメージがありますが、

今回は天気がよかったこともあってか、水平飛行中はもちろん上昇降下中も揺れらしい揺れはほとんどありませんでした。

乗り心地ではエンブラエル社の小型機との比較で、少なくとも劣っているということはないでしょう。

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到着ロビーにて。

別府(大分県)といえば温泉ですが、大分県と聞いて温泉をイメージする人はどのくらいいるでしょうか。

大分空港内では写真の「たらい」のキャラクターが至る所に出没し、

出発フロアの保安検査場では、財布などの貴重品を入れるトレーも「たらい」の形になっていました。

上着をぬいで「たらい」を手に検査を待つ人の様子は、銭湯の前で行列しているようにも見え、失礼ながら非常に面白い光景に見えました。

大分空港内の様子と別府方面へのバスの乗車記はこちらです。

 

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