伊丹発12時55分のJAL2173便で秋田空港へ。空港からリムジンバスに乗り継いで15時20分頃秋田駅に到着しました。
秋田駅前からアーケード街をぬけ
市街地を流れる川に沿って歩くこと15分。
秋田市街の観光地の一つ赤レンガ郷土館に到着です。なお秋田空港からリムジンバスに乗車した場合は、秋田駅まで行かず手前の北都銀行前で降りると徒歩5分程度でここまで来ることができるようでした。
この建物は明治末期に建てられ秋田銀行本店として長年使われてきたものです。郷土館という名称ですが、内部は頭取室など銀行当時のまま保存展示されています。
古い建物の重厚さに感心する一方、銀行内部の基本的な造りは今も昔もほとんど変わっていないことに気づきます。
上階から眺めるとより一層建物の歴史的価値が伝わってきます。
赤レンガ郷土館の入館券を購入すると、隣接する秋田出身の版画家勝平得之氏の記念館に入ることもできます。
美術の世界で高い評価を受けている作品であっても素人にはその良さが理解しづらい、ということは往々にしてありますが、勝平氏の版画はカラフルな彩色版画で機械化される前の農作業の様子を描写したものが中心で、素人にも直感的にその良さが伝わってくるものばかりでした。
赤レンガ郷土館から千秋公園へ向かう途中には秋田県立美術館がありました。この種の施設は、他県では繁華街から少し離れたひっそりした場所にあることが多いように思いますが、ここは秋田駅から歩いて10分ほどの距離にあり気軽に訪れることができそうです。
千秋公園は秋田駅から徒歩10分程度。秋田二十万石佐竹氏の居城「久保田城」跡に整備された公園です。
上の写真の看板の地点から坂道を登ること10分。久保田城表門です。
佐竹義堯公銅像
久保田城御隅櫓。城内に多数あった櫓の中でも最も高い位置にあったものを復元しているのですが、元々2層だったもののうえに現在の秋田市街地を一望できる展望台を載せたとのこと。
復元という観点ではどうなのか、と思うところもありますが、展望台には興味があり、入口で入館料100円を払おうとしたところ、間もなくの16時30分で終了である旨を告げられました。仕方なく外観だけ撮影して退散しました。
千秋公園から歩いて秋田駅前の西武デパートの地下にある「佐藤養助」に入店。
場所が分かりやすく気軽に秋田名物を食べることができるので特に短時間滞在の方におすすめです。
「稲庭うどん」と「きりたんぽ鍋」のセットを注文しました。
まず「きりたんぽ鍋」が配膳され、
「きりたんぽ」を鍋に入れてほぐす間に
もう一つの秋田名物「稲庭うどん」が出てきました。
「稲庭うどん」も「きりたんぽ」も初めてでしたが、「稲庭うどん」はそうめんのように細く味も西日本ではメジャーな讃岐うどんとは全くの別物です。きりたんぽは「ちくわ型の焼おにぎり」という感じでしょうか。鍋に入れると主食とおかずが同時に食べられるので合理的だと思います。
秋田駅に戻ってきました。
コンコースには精悍な顔立ちの秋田犬の展示が、・・・と思っていたら、
よそ見をしている間に送風機のスイッチが切られこんなお姿になってしまいました。
「どこかにマイル」の行先決定は早くても出発の3週間程度前になってしまいます。土日を利用する場合、ホテルの予約に苦労したのは1度目の鹿児島の時と同じでした。今回は秋田県内の羽後本荘駅を起点とするローカル鉄道「由利高原鉄道」乗車も目的の一つのため安い値段で残っていた羽後本荘駅前のホテルに宿泊することにしました。
羽後本荘までは羽越線の普通電車で約45分です。ロングシートの3両編成でしたが土曜日ということもあり余裕のある乗車率でした。
日本海に沿って走る羽越線は風の影響を受けやすく、今回も定刻に秋田を発車したものの途中から徐行運転となり
約10分遅れて羽後本荘駅に到着しました。
羽後本荘駅は工事のため今日から仮駅舎での営業になっていました。
昨日まで長らく使われてきた駅舎がこちら。
駅前広場に面して立つ本荘ステーションホテル。秋田駅周辺の同じレベルと思われるホテルが軒並み10000円以上だったのに対し朝食付きで6000円台でした。正面が本館、直角に接しているのが別館です。
別館の部屋は一般的なビジネスホテルという感じでした。
秋田駅の土産物売場で買った土産。秋田銘菓の「金萬」(まんじゅう)と「もろこしクッキー」。
翌朝の朝食は本館1階の食堂「大黒屋」で。
和食オンリーのバイキングスタイルです。
福島県のホテルに泊まったときに鮭が異様に辛かったので東北地方の地元ホテルはどこも同じなのかと身構えていましたが食べやすい薄味でした。
ここからは鉄道ネタです。つづきはこちらです。