西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

アムステルダムとブリュッセル。高速列車タリスで巡る2つの首都。(GW鉄道旅行欧州編3)

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ドイツ・デュッセルドルフから高速列車ICEで約2時間。オランダ・アムステルダム中央駅に到着しました。乗り継ぎのパリ北行の高速列車タリスの発車時刻まで約2時間。駅から街歩きを楽しむことにしました。

 

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駅前からダム広場方面へ伸びる大通りから一本入った狭い通りには多数の飲食店や土産物屋が並んでいました。

 

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駅から徒歩15分ほどで王宮前のダム広場に到着。この王宮は17世紀に市庁舎として建てられたもので、観光客で見えなくなっていますが、王宮中央の入口は当時のオランダ7州をあらわす7つのアーチ型で形成されています。

 

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ダム広場に面して建つ、マダムタッソー蝋人形館。

 

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広場近くの洋菓子店では、ショーケースに並べられたマカロンの派手な色が目立っていました。

 

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王宮裏の街路を行き交うトラム。

地下鉄やバスも走っていますがアムステルダム中心部におけるメインの交通機関は、緻密なネットワークを形成するこのトラムのようでした。

 

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運河沿いに建つ西協会。

 

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西教会から運河沿いを歩くこと5分。

アンネの日記で有名なアンネフランクは、ナチスから逃れるため、この家の一室で約2年間、身を潜めて生活していました。

 

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運河沿いの道を歩いて中央駅へもどります。

適当にシャッターを押すだけで絵葉書のような写真をとることができるのが、世界遺産にも認定されているアムステルダム中心部の景観です。

 

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中央駅にもどり13時15分発のパリ北行のタリスに乗車。隣国ベルギーの首都ブリュッセルへ向かいます。

 

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タリスはパリ・ブリュッセル・アムステルダムの三都を結ぶ系統を中心に運転されています。外観・内装とも洗練されたデザインが特徴です。

 

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1等車は1列、2列のシート配列でした。シートは電動リクライニング機構を備えていますが、ピッチは日本の新幹線の普通車程度です。

 

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車両基地の脇を加速しながら通過します。オランダ国鉄の近郊電車が近鉄特急に見えるのは筆者だけではないはずです。

 

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平原が広がるのは、朝のデュッセルドルフ~アムステルダムのICEと同じですが、こちらのほうが沿線にビルや人家が多く、発展している地域を走っている印象でした。

 

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途中アントワープなどに停車して、アムステルダムから約2時間でブリュッセル南駅に到着。

 

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グランプラスなど観光名所へは、地下を走るトラム「プレメトロ」を利用するか、国鉄で一駅もどってブリュッセル中央駅(タリスは通過)で下車するのが便利です。中央駅まで一駅で2.4ユーロ、列車は頻発していますが、行先や種別の確認は入念にする必要があります。

 

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3分ほどでブリュッセル中央駅に到着。

 

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中央駅からグランプラス方面に歩いていると、建物の奥へと続く「商店街」を発見。

 

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この「商店街」はギャルリーサンチュベールと呼ばれるヨーロッパ最古のアーケード街です。通りには世界的に名前が知れた洋菓子(チョコレート)の名店などが並んでいました。中央駅やグランプラスから徒歩3~5分程度です。

 

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ギャルリーサンチュベールから歩いて世界遺産グランプラスへ。15世紀に建築されたグランプラスを代表する建築物「市庁舎」と、その左に並ぶ「ギルドハウス」。

 

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市庁舎の塔はよく見ると建物の中央からずれた位置にあり、この誤りに気づいた建築主が塔から身投げしたという伝説まであるそうですが、・・・

 

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上の写真の反対側から広場を撮影。写真左の建物は市立博物館になっています。

 

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グランプラスの市庁舎脇の路地を進むこと5分、もうひとつのブリュッセル中心部の観光名所「小便小僧」に到着。

 

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ブリュッセルを包囲した敵軍が、城壁を壊すために爆弾を仕掛け、導火線に火をつけたところ、当時の王子が小便をかけて消しブリュッセルの街を危機から救ったことを讃えて造られたとのことです。銅像にはジュリアン君の愛称もつけられています。

 

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小便小僧近くのワッフル店の店頭にて。

おじさんが店内に運び込んでいるのは大量のイチゴです。

 

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山盛りのトッピングを見ているとワッフルというよりクレープ屋の店頭のようにも見えます。日本でよく見かける丸いワッフルをリエージュ型、写真のような四角いワッフルをブリュッセル型というようです。お好み焼きに関西風と広島風があるようなものでしょうか。

 

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写真とは別の店で一枚買ってみました。温かい状態で手渡されます。生地は日本で売られているものより薄く食感もクレープに近いものでした。

 

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小便小僧から周辺を散歩して、

 

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ブリュッセル中央駅までもどってきました。

 

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ホームは地下にありますが、立派な駅で、10年以上前に訪れたニューヨークのグランドセントラル駅を思い起こさせる内装でした。

 

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どこからやってきた列車なのかわかりませんが、機関車が2階建ての客車を牽引する列車でブリュッセル南駅にもどります。

 

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1階席はほぼ無人でした。3分で降りるのがもったいないような雰囲気で、こういう列車でヨーロッパを旅行するのも楽しいかもしれません。

ブリュッセル南駅からは再びタリスに乗車。パリではなくドイツのケルンへ向かいました。つづきはこちらです。

 

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