網走駅前のホテル「サン・アバシリ」をチェックアウトして、網走駅から2日目スタート。
網走7時54分発の北見行はキハ54系の単行での運転です。途中の西女満別は女満別空港徒歩圏にありますが、西の山口宇部空港に対する宇部線草江駅の場合と同様、JRは空港連絡を前面に出すつもりはないようで、知る人ぞ知る空港連絡駅という感じになっています。
8時40分、終点の北見に到着。
北見市は人口約11万人。旭川・網走間の石北本線の沿線では最大の都市です。駅前はそれにふさわしい都会的な雰囲気でしたが、観光客が短時間で立ち寄るような施設は見当たらず、周辺を歩いたのち駅で次の列車を待ちます。
次の列車は快速「きたみ」です。北見と旭川を特急なみの停車駅・所要時間でむすぶ列車で、青春18の旅では乗り得列車のひとつに数えられる列車です。
車両はキハ54系の2両編成。北見から旭川まで185kmを3時間22分で走破します。特急列車は概ね2時間50分台です。車内はリクライニングシートがならび3時間の乗車でも快適ですが、まだ青春18の期間中というのに空いていました。
13時50分旭川に到着。貴重になったサボが現役で「きたみ」専用のものが使われていました。悪質なマニアに「お持ち帰り」されないような対策はできているのでしょうか。
14時の特急ライラックに乗り継ぐと15時25分には札幌に到着できます。
旭川駅の構内に、観光案内所・土産物売り場・フードコート・待合室などの機能を備えた一画があります。居心地はよく1~2時間程度ならここで過ごせそうです。
市街地とは反対側へ出てみました。訪問日は9月1日でしたが、すでに紅葉がはじまっているように見えます。
すぐ近くを線路に平行する形で川が流れており開発が難しかったのでしょうか。一帯は自然を生かした公園として整備されていました。大都市の駅の隣接とは思えない居心地のよい空間であることが、自分で撮った写真からも伝わってきます。
公園から高架の旭川駅舎を眺める。
駅にもどり、16時12分発の普通列車岩見沢行きに乗り継ぎます。赤い国鉄型電車711系は引退してしまいましたが、後継がこの車両なら悪くはないでしょう。
札幌と新千歳を結ぶ快速列車の運用に入る車両はロングシート化が進んでいますが、こちらはデッキ付きの転換クロスシートのままで、この列車もまた特急なみの快適な列車です。旭川から札幌方面の普通列車は運転本数こそ少ないですが、乗ってしまえば独間を2時間30分程度で移動でき、「きたみ」とならぶ乗りドク区間だと思います。
17時54分終点の岩見沢に到着。札幌から約40kmで通勤圏の末端といった位置づけのようです。
10年ほど前に火災で駅舎が焼失したのち、建て替えられた新しい駅舎です。
駅から徒歩5分で、今日の宿、ホテル岩見沢4条に到着。
客室内にベッドはなくマットレスだけとい個性派ですが、他は一般的なビジネスホテルと同じレベルのサービスで、変わった宿に泊まるという気負いは無用かと思います。
客室から眺める岩見沢市街。札幌市内一般的なビジネスホテルが軒並み1万円程度で5000円で泊まることができるのはカプセルホテルくらいという日でも、郊外の街まで検索すると、便利な場所に安く泊まることができます。
*この記事は2018年夏の旅行後にフォートラベルに旅行記として投稿していたものをリライトしたものです。
つづきはこちらです。