西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

香港空港まで300円台の格安ルートと香港エクスプレスUO688便(香港・マカオ・広州旅行7)

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   広州から広深港高速鉄道で西九龍駅に到着。香港への入境手続きののち、乗り換え通路を歩くこと10分。地下鉄と空港鉄道の九龍駅に到着しました。

 

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 これから帰国のため空港へ向かいますが、オクトパスの残額は60香港ドル前後で、高価な空港鉄道には乗れません。空港バスの乗場もよくわからないので、格安の第3のルートで空港へ向かいます。

 まず九龍駅から東涌方面の地下鉄に乗車します。

 

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 緑が空港鉄道、それに平行するオレンジが東涌への路線です。終点の東涌は写真の路線図でもわかるように空港(機場)に近く、駅と空港を結ぶバスが頻発しています。

 

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 30分ほどで終点の東涌駅に到着。九龍駅からの運賃は切符を購入した場合20香港ドル、オクトパス利用の場合は17.6香港ドルです。

 

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 駅前のバスターミナルから空港行きのS1系統のバスに乗車します。終日7分~10分の間隔で発車しています。

 

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 バスが到着。香港ではおなじみの2階建てバスです。日本の路線バスに乗車する感覚だと、着席どころか車内に入ることができるのか心配になるような長蛇の列ができていても、乗り込んでしまえば空席さえあることも珍しくありません。

 

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 運転席後ろには定員の表示がありました。1階29席、2階63席、立席48席。合計で140人乗ることができる計算です。これは山手線や大阪環状線などJRの通勤型車両1両分とほぼ同じです。しかもこのバスの場合そのうち92人までは座席定員となっており、これは同2両分に匹敵する数値です。日本の大都市近郊でもこのバスを活用できる路線があるように思うのですが。

 

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 周囲は風光明媚なエリアで、東涌駅付近から観光用のゴンドラに乗車できるようでした。理由はよくわかりませんが運行停止中でした。

 

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 10分ほどで空港敷地内に進入。東涌駅から15分程度で空港のバスターミナルに到着しました。バスの運賃はわずか3.5香港ドルです。九龍駅から空港までオクトパス利用の場合だと21.1香港ドル(円換算では300円台)で到着できた計算で、所要時間も1時間はかかっていません。

 定員140人のバスが10分以下の頻度で空港と東涌駅を往復していることから考えても、香港市民が空港へむかう場合、実はこのルートが一般的なのかもしれません。

 

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 これから利用する香港エクスプレスのカウンターは第2ターミナルにあります。バスターミナルからは徒歩5分程度です。

 

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 利用するのは14時55分発の関西空港行UO688便です。出発時刻まで1時間50分の時点でカウンターの行列は15人程度、待ち時間は10分程度でした。WEBチェックイン済みでもパスポートチェックのためカウンターへ行く必要があるようでした。

 

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 カウンターで渡された搭乗口へのアクセス案内。カウンターの人に「搭乗口まで約30分かかる」と告げられましたが、出境手続きも含め実際に30分近くかかりました。

 

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 ターミナル内の電車を「乗り継いで」搭乗口へ向かいます。

 

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 到着した搭乗口周辺。離れた場所だから簡素ということはなく立派な施設でした。2階には香港航空のラウンジもあります。

 

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 出発まで1時間を切っての搭乗口到着で、搭乗は30分ほど前から始まったので待ち時間らしい待ち時間はありませんでした。

 

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 行きと同じA321です。ピーチなど国内LCCでおなじみのA320の長胴型です。

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 行きと同じく最後部39列目の通路側を指定していました。夜に日本に到着する便ですが、客層は香港人が7割、日本人が3割程度に見えました。行きの便では見当たらなかった機内誌がありましたが、日本路線専用の機内誌かと思うほど日本の観光案内が充実していました。

 

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 九州の観光列車の紹介ページ。

 

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 機内食は有料で便の予約時にオーターすることができます。行きの便ではトーストにしましたが、帰国便は「四川風鶏飯」にしてみました。水平飛行になって、すぐにセットのミネラルウォーターが配られ、食事はいつにするか希望を聞いてもらえました。

 お願いしたとおり香港時間の16時に配られた「四川風鶏飯」はこんな感じ

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 「鶏飯」は「やきめし」のようなものかと思っていましたがチキンカレーでした。

 行きの便のトーストもそうでしたが、食事というには量は少なめです。2個注文すれば適量かもしれません。子供なら適量ではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あえて四川風と断っているだけあって、かなりの辛口で、日本人の子供がおいしいと感じるかは少々疑問です。

 *香港エクスプレスについては行きの関西空港⇒香港の搭乗記を掲載しています。この記事の最後に添付しておきます。

 

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 香港空港から3時間で関西空港に着陸。30分ほどの早着でした。この旅行10回目の出入国(出入境)ゲートを通過し無事帰国。2泊3日の旅行を終えることができました。改めてパスポートを見ればスタンプが押されたのは、珠海での中国内地への入境と香港西九龍駅での中国内地からの出境の2回分だけで時代の流れを感じずにはいられません。

 

 

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広深港高速鉄道「広州南⇒香港西九龍」乗車記。(香港・マカオ・広州旅行6)

 昨日、香港のホテルからマカオ⇒珠海と巡り、高速列車で広州に到着。市内のホテルで一泊したのち、今日は広州南駅から2018年に香港へ乗り入れた、広深港高速鉄道で香港にもどります。

 

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 広州南駅の切符売場は昨日の珠海駅を上回る行列ができていました。列には長短がありますが、窓口毎に用途をわけている結果であり、安易に短い列に並ぶと並び直しを命じられる羽目になります。

 

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 途中からオープンした窓口があり列が分散したため待ち時間は20分程で済みました。乗車券はtrip.comのサイトで事前に予約していたものです。香港西九龍駅までは53分。1等車利用で約5000円です。価格は香港の物価水準を意識したのか、中国「内地」で完結する路線に比べると割高感があります。

 

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 切符受取の次は荷物検査ですが、ここも行列ができていました。中国の鉄道に乗車する場合で、駅での切符の購入や受取があるときは、遅くとも1時間前には駅に着いておくのが無難だと思います。

 

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 コンコースの広大さを利用者に誇示するための尺度として車を置いているようにようにもみえます。

 

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 発車時刻は10時28分。10時過ぎに検票口へ。

 

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 昨日の珠海駅や北京南駅は高架のホームへ上がるスタイルでしたが、ここ広州南駅や上海駅などは橋上駅からホームへ降りるスタイルです。韓国のソウル駅も同じような構造になっています。

 

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 乗車する香港西九龍行の「復光号」。他の中国の高速列車の「青」に対し、この列車は「赤帯」を纏っています。

 

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 日本の新幹線に似た車両、ドイツの高速列車に似た車両など様々ですが、復興号の前面はイタリアの高速列車を連想させるスタイルでした。

 

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 中国の高速列車の行先表示に「香港」の文字。

 

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 1等車の車内は日本の新幹線のグリーン車と同じような雰囲気です

 

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 1等車のシート。

 

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 車内誌もあります。「服務指南」は「サービスガイド」と英訳されています。こうやって中国での鉄道旅行に必要な中国語を少しずつ理解できるようになっていくことも、旅の楽しみだと思います。

 

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 車内設備紹介のページ。シート、2等が新幹線の普通車と同じ2列・3列、1等は、2列・2列。最上級の特等は1列・2列になっているようです。

 非常の際は備え付けのハンマーで窓を叩き割って脱出します。日本人にはワイルドな方法におもえますが、鉄道・バスの非常時の脱出方法としては、これが世界標準に近いようです。

 

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 広州南駅を発車すると、高速道路のジャンクションのように高速鉄道の軌道が複雑に交差するエリアを通過します。写真に写っている車両とは、しばらく並走していましたが、

 

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 郊外の車庫へ入庫する編成だったようです。  

 

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 昨日の珠海からの路線同様、沿線には常にマンションなど人工の構造物がみえ、人口密度の高い地域を走っていることがわかります。

 

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 40分程で深圳北駅に到着。これまでは深圳から香港へ出境し、地下鉄で香港中心部へ向かうという方法が一般的でした。

 

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 深圳北でまとまった下車があり、香港への乗り入れ区間はガラ空きになりました。深圳までの一等車利用が多いのかと思いましたが、従来のルートで出境して香港入りするほうが便利な人も多いのでしょう。

 

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 深圳北からは、ほとんどがトンネルです。

 広州南駅から53分で、香港特別行政区内に位置する香港西九龍駅に到着しました。この駅で中国内地からの出境と香港特別行政区への入境手続きがあります。香港への入境は、備え付けのカードに住所・パスポート番号・香港での滞在先などを記入して係員に提出する必要があります。筆者はこのあと空港へ向かい帰国するだけなので、滞在先欄には「TRANSIT」とだけ記入しましたが、特に問いただされることもなく、入境することができました。

 なお入境を済ませたあとに、駅出口の自動改札を通ることになるので、香港西九龍までの乗車券は、大切に保管しておかないと駅から出られなくなっていまいます。

 

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 香港西九龍駅の改札を出ると、大型のスクリーンにこれから帰国で利用する香港航空のCMが流れていました。筆者が利用するのは関西空港行ですが、四国高松へも週4便のフライトがあるようです。しばらく画面を見ていると香川県とのコラボ広告のようにも見えました。

 

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 香港西九龍駅から空港鉄道や地下鉄の九龍駅までは乗り換え通路がありますが、徒歩10分程度はかかります。

 

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 今回の旅は香港を拠点にしましたが、観光や街歩きの時間はありませんでした。最後に乗り換え通路から香港島の高層ビル街を写真に収めておきます。

 香港空港へは空港鉄道でも空港行きのバスでもない、格安の「第3のルート」で向かいました。つづきはこちらです。

 

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《広州》1泊6000円の高級ホテル?!「広東ホテル」と広州南駅からの地下鉄アクセス(香港・マカオ・広州旅行5)

珠海駅から高速列車で広州南駅に到着。驚くほど広いコンコースに圧倒されます。時刻は16時、地下鉄で今夜の宿「広東ホテル」へむかいます。

 

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 広州南駅の地下鉄乗場は駅の地下にあり、建物から出る必要はありませんが、駅自体が広大なため乗り換えに少なくとも10分程度の時間を要します。

 広州南駅は上の地図の下寄り、南北に延びるブルーの2号線の南の終点です。広州南駅には2号線のほか、7号線も乗り入れています。

 目的地の広東ホテルの最寄駅は2号線の紀念堂駅ですので、広州南駅から乗り換えなしで行くことができます。

 

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 初乗りは2元、紀念堂駅までは5元でした。券売機に必要金額を投入すると写真のようなプラスチックのコインが出てきます。乗車時は、これを自動改札にタッチし、下車時は挿入口に投入すると回収される仕組みです。紙の切符と違い、そのままリサイクルができるメリットがあるようです。

 

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 ホームに降りると、ちょうど電車が発車していくところでしたが、すぐに次発の車両が入線。およそ4分程度の運転間隔ではないかと思います。満席なら気軽に1本見送ることができる頻度です。

 

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 座席にクッションはありませんが、その他は日本の地下鉄と変わらない清潔で快適な車内でした。

 

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 治安面に不安を感じるような雰囲気ではありませんでしたが、日本ではあまり見かけないようなことをする人がいるのでしょうか、禁止事項の貼り紙がユニークです。

 

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 紀念堂駅までは30分程度かかりました。街外れに位置しているのは紀念堂駅ではなく広州南駅の方です。「広東ホテル」最寄りの出口は「D2」です。

 

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 D2出口は、駅名になっている中山紀念堂に隣接しています。

 孫中山という革命家を記念して建築された八角形の宮殿様式の建物と銅像があり、周囲は芝生広場になっています。

 敷地内には無料で立ち入ることができ、観光客よりも地元の人の憩いの場として利用されているようでした。

 

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 紀念堂と反対方向を見ると整然とした街並みが広がっています。写真左手の建物が広東ホテルです。紀念堂駅D2出口から紀念堂の前をとおり徒歩約5分でした。

 

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 広東ホテル正面。「安心して泊まれるホテルかどうか」という基準で選んだ、税・サ込6205円(予約サイトで2か月ほど前に予約・素泊り)のホテルにしては立派な玄関です。

 

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 フロント周辺も「高級ホテル」と言っても差し支えないような立派なつくりでした。

 

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 部屋も広く、海外・国内とわず1泊6000円でこれほどの広さとインテリアの部屋というのは経験がありません。

 

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 WIFI、無料ミネラルウォーター2本、インスタントコーヒーなど定番のサービスのほか、クローゼットにはホテル名の入った傘が備えられていました。

 今日は香港からマカオ、珠海と通って、広州に到着しましたが、ずっと曇り一時小雨程度だったものが、紀念堂駅から地上に出ると本降りの雨だったので、広州は降水量の多い街なのかもしれません。

 

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 ホテルの部屋からの眺め、低層階だったのでビルしか見えませんでした。

 

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ルームキー入れの裏側には簡単な地図がついていました。赤い四角形が紀念堂駅です。夕方にチェックインして、ずっと部屋ですごしましたが、紀念堂以外にも徒歩で行ける観光地が複数あるようでした。

 翌日は広州南駅から2018年に香港への乗り入れを開始した広深港高速鉄道で香港西九龍駅まで行き、香港空港から帰国しました。つづきはこちらです。

 

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マカオ・セナド広場から珠海駅へ行き、高速列車で広州へ。(香港・マカオ・広州旅行4)

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 香港から港珠澳大橋を渡り、マカオの世界遺産「セナド広場」周辺を散策したのち、バスで拱北口岸へ行き出境。珠海発の高速列車で広州を目指します。

 

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 セナド広場前の道を横断し右方向に2分程歩いたところにある新馬路バス停から、3または3X系統のバスに乗ると、珠海市に接するボーダー「拱北口岸」へ行くことができます。運賃は6パタカでマカオパスがつかえます。

 

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 新馬路から15分程度で拱北口岸前の地下バスターミナルに到着しました。

 

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 現在の出入境施設の前には、かつての施設の一部が保存されていて、マカオの観光スポットの一つになっているようでした。

 

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 奥の大きな建物が、現在の出入境施設です。まずマカオからの出境ですが、待ち時間は5分ほどでパスポートの提示のみでOKでした。

 そのあと通路を歩いて隣接の建物で中国「内地」への入境手続きがあります。こちらは建物を入ったところにある出入国カードを記入する必要があり、パスポートとカードを係員に提示します。待ち時間は15分くらいでした。入国後には簡易な荷物検査もあります。

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 マカオの出境施設に入ってから30分ほどで中国「内地」の珠海市へ抜けることができました。

 

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 出入境施設を出て左手の方向に珠海駅があります。徒歩5分程度です。

 

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 今回の旅行では「trip.com」(Ctrip)という中国の旅行予約サイトを使って、これから乗車する「珠海⇒広州南」と翌日の「広州南⇒香港西九龍」の高速列車の座席を予約していました。

 「trip.com」(Ctrip)で予約すると、席番や予約番号・入力したパスポート番号などが記載された予約票のメールが届くので、それをプリントアウトしたものを持参し、パスポートと一緒に窓口で提示すれば、乗車券(指定券)と引き換えてもらえます。

 予約画面の操作も容易で窓口でも「中国語不要」なのでいつも愛用していますが、切符の受け取りは有人窓口のみとなります。珠海駅は陸路で入境してくる人が多いためか、窓口の混雑は、これまで利用したことのある北京南駅や上海駅の以上で、30分程度待たされました。

 

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 ようやく入手した15時発広州南行の乗車券。

  このあと、さらに駅入口にある改札で乗車券・身分証(パスポート)のチェックと荷物検査を受け、晴れて「進駅」(改札内に入ること)を許されます。

 日本の乗車券との最大の違いは右上に「B1検票口」と書かれている点でしょうか。検票口は改札内改札とでもいうべきもので、列車の乗車直前にプラットホームの入口で切符の最終チェックを行うところです。したがってプラットホームの数だけ検票口があります。空港に例えると、切符売り場がチェックインカウンター、駅の入口にある改札と荷物検査が保安検査場、検票口が搭乗口に相当します。

 

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 こんな間隔で高速列車が運転されるのは東海道新幹線だけだと思っていました。

 

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 駅改札内の雰囲気。時間に余裕をみていたので、ベンチで1時間程度過ごしました。

 

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 中国の鉄道を利用する際に注意したいことが、時刻表の下に赤字でスクロールされていました。「開車前3分〇停止検票」要は発車3分前になると改札口(駅の入口ではなく検票口)が閉鎖され、列車に乗車できなくなってしまいます。3分が中国内共通かどうかはわかりませんが、他の駅でも同じようなシステムになっていたと思います。

 

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 10分ほど前になると検票口がオープンしますが、そのさらに10分ほど前には検票口前に行列ができます。

 

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 検票口が開くとエスカレーターを上り乗車列車と対面です。中国の高速列車は5回目ですが、初めて見る車両です。

 

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 形状や車体の塗装が、新幹線ではなくJR西日本の在来線特急電車(683系など)に似ていると思うのは筆者だけでしょうか。

 

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 この車両はこれから乗車する珠海⇒広州南など1時間程度の短距離用の車両のようで、上海⇒北京などの高速列車にくらべ簡素なシートでリクライニングはできず、指定された1番前の座席は進行方向と反対向きに固定されていました。

 

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 シートピッチも90cm前後でしょうか。日本でいえば京阪神の新快速くらいのシートピッチでした。

 

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 ドア付近にデッキはなく、先頭部分の狭いエリアで集団見合い式の座席配置になっているなど、高速列車としては非常に珍しい車内レイアウトになっていました。

 

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 そろそろ検票口が閉鎖されるころ。駆け込み乗車はそもそもできないので、発車ベルなどもなく、時間になると静かに発車します。

 

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 中国は都市部を離れると広大な原野が広がるイメージですが、珠海⇒広州南については、田園風景はあっても常に高層建築や高速道路などが車窓にみえ、人口が多く発展している地域を走っている印象でした。

 

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 大きな川を渡ります。

 

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 巡行速度は180km/hから190km/h程度で、300km/hが当たり前になっている中国の高速鉄道としては控えめです。

 

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 途中駅からの乗車も多く、合法的な乗車方法なのかわかりませんがドア付近には立客も多い状態で、広州南駅に到着しました。珠海から58分のミニトリップでした。

 到着した列車は、16時20分発の珠海行として折り返すようで、全体として日本でいえば新幹線に近い速度と京阪神の新快速のような気軽さを兼ね備えた高速列車という印象でした。

 

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 広大な広州南駅のコンコース。2階部分はケンタッキー、マクドナルド、スターバックスに「すき家」まであり外資の見本市の様相を呈していました。

 今夜は広州のホテル「広東ホテル」で一泊し、明日は去年香港乗り入れを開始した高速鉄道の新線で香港にもどり、香港エクスプレス航空で帰国します。

 つづきはこちらです。

 

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【港珠澳大橋】香港空港からマカオ・セナド広場への行き方(香港・マカオ・広州旅行3)

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 北角のイビスノースポイントホテルから一旦香港空港にもどり、港珠澳大橋を渡るバスで、マカオの世界遺産セナド広場へ向かいます。

 港珠澳大橋上は出入境管理上、香港にもマカオにも属さないエリアとなっており、まず橋の手前(香港側)で香港からの出境手続きを行い、橋を渡り終えてからマカオの入境手続きをするいう流れになります。

 香港空港から橋の手前にある出境施設へはB4系統のバスに乗車して向かいます。写真のようにバスターミナルの手前からB4系統だけ特別に案内表示があるので場所に迷うことはありません。

 

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 日中は8分から12分ごとに出ています。出境施設の漢字表記は「大橋香港口岸」です。

 

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 B4系統に限らず、香港のバスや地下鉄に乗車する際はオクトパスの利用が便利です。SUICAのようなICカートで、空港についたら空港鉄道の駅で購入とチャージができます。

 

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 午前9時頃でしたが、バスはよく空いていました。

 

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 オクトパスは乗車時に運転席横のカードリーダーにタッチします。下車時はタッチ不要です。

 

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 バスは10分ほどで香港の出境施設に到着。

 

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 珠海・澳門と案内がある入り口から建物に入ると、早速香港からの出境手続きがあります。外国人でもパスポートを押し当てるだけの自動化ゲートなので非常に簡単で待ち時間もありませんでした。飛行機に乗るわけではないので、荷物検査などもありません。

 

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 出境を終え、まっすぐ進むと、港珠澳大橋を渡るシャトルバスの券売機が並んでいるので、ここで乗車券を購入します。

 

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 待ち受け画面は「購票」・「取票」となっているので、「購票」を選択。その後画面の表示にしたがって、「珠海」または「澳門」の行先を選択、枚数を入力して、表示された金額を支払います。

 筆者の場合オクトパスに十分残額があったので、画面下のオレンジの部分にオクトパスをかざして支払いができましたが、見たところ紙幣やコインを入れるところが見当たらないので、オクトパスがない場合は有人窓口などへ行く必要があるのかもしれません。有人窓口でも行先を口頭で伝え、枚数の本数分の指を立てれば買えるのでしょうが、オクトパスを持っているに越したことはなさそうです。

 

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 澳門までは65香港ドルでした。(珠海も同額のようです。)

 

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 券売機で切符を購入したら澳門と書かれた方向に進むだけです。建物を出たところで切符のチェックがあり、

 

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 通路を歩いた先に止まっている金色のシャトルバスに乗車します。特にダイヤは公表されておらず、席がうまり次第発車という雰囲気でした。10分も待たされることはないと思います。

 

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 2階席の窓側に空席を見つけることができました。

 

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 港珠澳大橋は2018年に開通した香港とマカオの間を結ぶ、約50kmの「橋」ですが、大型船舶の通行などを考慮したのか、

 

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 中央部分は海底トンネルになっています。

 

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 地上部分はマカオ側のほうが長いようで、はるか彼方までつづく橋脚の上を淡々を走っていくのは壮観です。

 

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 30分ほどでマカオのビル街が見えると、間もなくマカオの入境施設に到着します。

 

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 40分弱でマカオの入境施設に到着。

 

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 入境とかかれた入口から建物に入りエスカレーターを上がったところが入境の審査場です。外国人は有人ゲートでの入境となりますが、パスポートの提示のみでよく、待ち時間も5分ほどでした。

 

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 入境後エスカレーターをおりたところにマカオの通貨「パタカ」への両替所などがありました。筆者は短時間の滞在で、知人からマカオの交通系ICカード「マカオパス」(香港のオクトパスや日本のSUICAのようなもの)を借りていたので、そのカードとクレジットカードだけで用を済ませるつもりで両替はしませんでした。

 

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 マカオの入境施設からの路線バスは101Xと102Xがありますが、セナド広場などの観光地へは101Xを利用します。

 1乗車6パタカで、先述のマカオパスが使えますが、筆者のような短期滞在の場合はパスを購入して、まとまった金額をチャージしても使い切れず、残額が無駄になってしまいそうです。そういう意味では、入境後の両替施設で少額のパタカを手にして、現金で支払って乗車するほうが良いのかもしれせん。

 

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 バスは10分以下の間隔で運転されているようでした。ちょうど席が埋まるくらいで発車。セナド広場もよりのバス停「新馬路」までは20分ほどの乗車です。

 

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 今回、新馬路のバス停に気づかず乗り過ごしてしまいました。新馬路バス停を出発したあと、進行方向左側にセナド広場が見えて乗り過ごしに気づいたのですが、次のバス停で下車しても5分ほどで広場まで戻ることができました。

 

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 マカオは16世紀以降、中国とポルトガルの交易場となっていましたが、アヘン戦争後の19世紀にはポルトガルの植民地となりました。時代は下って1999年12月には中国に返還されマカオ特別行政区となりましたが、セナド広場はそのようなマカオの歴史を伝えるヨーロッパ建築がならぶエリアで、広場周辺は世界文化遺産にも登録されています。

 写真奥の白い建物は1784年に建てられ、ポルトガルのマカオ統治の中枢として機能してきました。

 

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 筆者はヨーロッパへは数回行ったことがありますが、フランスより西は未知の世界です。ポルトガルの古い街へ行けばこんな風景をみることができるのでしょうか。

 

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 広場から徒歩2分程度のところにある聖ドミニコ教会。

 

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 内部を自由に見学することができます。

 

 このあとバスで出境施設へ向かい「中国」の珠海市へ。そこから新幹線で広州市のホテルへ向かいました。つつきはこちらです。

 

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香港イビスノースポイントホテルと空港からのアクセス(香港・マカオ・広州旅行2)


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関西空港発16時05分の香港エクスプレスUO851便で香港空港に到着し、制限エリア外に出たのが20時頃。今から、今夜の宿であるイビスノースポイントホテルへ向かいます。

イビスはフランス資本の低価格ホテルで香港のほか中国・韓国などアジアにも多数の店舗を展開しています。香港のイビスノースポイントは、リーズナブルで立地も良いとして口コミやホテルサイトなどでも「おすすめ」に挙げられることが多いホテルです。

香港空港からイビスノースポイントホテルへのアクセス方法として、バスを利用する方法と空港鉄道と地下鉄(MTR)を乗り継ぐ方法がありますが、今回は空港からの往路はバス、復路は地下鉄と空港鉄道の乗り継ぎを利用しました。

 

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香港空港のバス乗り場は第一ターミナル到着の場合、空港鉄道の駅から右方向へ進むと突き当たりがバスターミナルの付け根部分になっており、大型の案内板が設置されています。


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イビスノースポイントのノースポイントは漢字表記では「北角」となります。空港鉄道の終点「中環(セントラル)」や、繁華街の「銅鑼湾(コーズウェイベイ)」を経由して「北角」へ向かうA11系統の乗り場は案内板の右隣にありました。

 

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概ね20分毎の運転です。


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運賃は下車するバス停にかかわらず一律40香港ドルで乗車時に支払いますが、香港版の「SUICA」オクトパスが利用できます。バスターミナルに来る前に、空港鉄道の駅で購入やチャージを済ませておくと便利です。カードリーターは運転席横にあり乗車時のみタッチすればよいようです。


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20時20分発の便に乗車。2階建てバスの収容力は大きく、長蛇の列でもたいてい空席を見つけることができます。


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空港から高速道路を25分ほど走り、一般道に入ります。途中の経由地、空港鉄道の終点「中環」(セントラル)までは35分~40分程度でした。写真は銅鑼湾のSOGO付近を通過中に撮影したものです。付近は香港一の繁華街で21時を過ぎても多くの人でにぎわっていました。


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中環から先各バス停で数人ずつ下車があり、2階席の最前列の席が空いたので座って前方を映してみました。眺めがよく楽しいですが、途中のバス停で下車する場合は、停車時間が短いので、バス停に到着してから席を立っていたのでは発車してしまいます。皆1つ手前のバス停を出たタイミングで1階の降車ドア付近に移動しているようでした。

 


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香港空港から70分で終点の北角に到着。

 

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バスの到着場所とイビスノースポイントホテルの位置関係は写真のとおりで、まさに「目の前」です。


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建物に入ると階段とエレベーターがありますが、まず階段でフロントがある2階へむかいます。低価格ホテルということでフロントは非常に簡素でした。

 
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最上階は31階のようでしたが、あてがわれた部屋は30階。ホテル予約サイトによれば11平米となっていましたが、東横インなどと同程度の広さでした。ただし浴室はシャワーのみです。宿泊費は2か月ほど前にホテル予約サイトからの予約で8000円台でした。相場が高い香港ではかなりリーズナブルと言えそうです。


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周囲のビルより高い位置になるため夜景を楽しむことができました。


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翌朝。素泊まり予約のため部屋で朝食をとり、7時40分ごろに部屋を出ました。今日は港珠澳大橋を渡るバスで澳門へ行き、ボーダーをこえ珠海から新幹線で広州へ向かう行程です。港珠澳大橋方面へのバスは香港市内からも出ているようですが、一番わかりやすいのは香港空港からB4系統のバスに乗るルートのようだったので、いったん空港まで戻ります。


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イビスノースポイントの口コミで「高層ホテルにもかかわらずエレベーターが少なく長時間待たされる」というものを見かけましたが、偶然だったのか7時40分というチェックアウトが多そうな時間帯でも、エレベーターの運行はスムーズで、特に長い時間待たされるということはありませんでした。


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香港空港からのA11系統のバスの到着も目の前でしたが、地下鉄MTRの北角駅もホテルの玄関から徒歩1分程度と非常に便利です。イビスノースポイントが「おすすめ」に名を連ねる理由がわかる気がしました。


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香港の地下鉄MTRの路線図。黄色い目印が現在地「北角」駅、堅尼地域方向の電車で6駅の中環で空港鉄道「機場快線」(地図のオレンジのラインと並走する緑のラインが機場快線)に乗り継ぎます。


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北角駅からは座ることができました。


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6駅10分少々で中環駅に到着。機場快線の案内に従い、乗り換え通路を進みます。


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乗り換えはかなりの距離を歩かされます。10分程度は見ておいたほうが良いと思います。


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機場快線の駅に到着。列車は自由席ですので、オクトパスに残額があれば、そのまま自動改札を通過してホームにすすむことができます。切符を購入する場合は、写真右手の列車車票と書かれたことろの券売機で切符を購入します。

 

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機場快線は中環から20分台で空港まで行くことができ、混雑することも少なく快適ですが、運賃が高いのが気になります。中環から空港までオクトパスで110香港ドル、切符を購入すると115香港ドルとなり、これだけで昨夜の北角までのバスの3倍近い値段になってしまいます。


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列車は6分に一本程度。始発の中環からは余裕で着席できます。


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入口付近には荷物置き場が設置されています。


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乗車時間が30分未満ということで座席は比較的簡素なものです。


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海底トンネルを抜けた九龍からも乗車できます。


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空港が近づくと海が見え、ある程度車窓も楽しむことができます。最高時速は130km程度で揺れも少なく乗り心地は非常に快適でした。

空港駅には8時40分ごろに到着しました。北角駅の入口から約1時間で、結局のところバスと所要時間に大きな差はないという結果になりました。機場快線自体は頻繁運転で快適でしたが、運賃の「大きな差」と所要時間の「わずかな差」、それに乗り換えの手間を考慮すれば、北角地域への足としては、筆者はバスをおすすめします。


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今回は香港から港珠澳大橋へ向かう行程でイビスノースポイントホテルを利用しましたが、大橋は空港の近くから海上へ出るルートになっているので、同じような旅程をお考えの場合は、もう少し空港に近いところでよいホテルを見つけたほうがよいかもしれません。

ただ香港市内の観光が目的で、ホテルは「安心して泊まれればよい」という方には、「程よい設備」と「申し分ない立地」を備えたイビスノースポイントホテルは、評判通りの利用価値の高いホテルだと思いました。

このあと空港からB4系統のバスに乗り、香港から澳門の世界遺産「セナド広場」へ向かいました。つづきはこちらです。

 

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香港エクスプレス「関空→香港UO851便」搭乗記。(香港・マカオ・広州旅行1)


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 おおさか東線初乗りと新快速Aシートの体験を終えた後、関西空港駅に到着。今日は、このあと16時05分発の香港エクスプレス航空で香港へ向かいます。


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香港エクスプレスは香港に拠点を置く航空会社で2004年に設立された当初はレガシィ航空会社でしたが、2013年にLCCに業態を変更した経緯があります。

 

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 48時間前からオンラインチェックインができ搭乗券のプリントアウトもしていたのですが、カウンターにはオンラインチェックイン用のレーンがあり、パスポートチェックのためにカウンターに立ち寄ったほうが良いようでした。


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 関西空港は午後になると中国など近隣国へ帰国する人で混雑します。今回利用する香港エクスプレスの香港行も、そのような需要を意識したダイヤのようです。

 

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 シャトル先端駅に近い9番搭乗口からの搭乗です。今回だけのことなのか、出発時刻の40分以上前からの搭乗開始となりました。

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 国内のLCCでは曖昧にされている印象ですが、香港エクスプレスは機内への飲食物の持ち込みを明確に禁止しています。


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 全景を写せませんでしたが、機材はLCCの定番A320の長胴型A321です。機体のデザインはなかなか洗練されていると思います。


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 3、3のアブレストで今回筆者が座席指定した最後部のシート番号は39でした。新しい機材なのか清潔感のある機内でした。 

 

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 シートピッチはピーチなどより広く、JALやANAのエコノミーと大差はないと思います。ただし最後部のシートはなぜかリクライニングできなかったので、その点は要注意です。


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 シートポケットには安全のしおりと


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 有料機内食のメニュー表


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 機内食は予約時に事前予約すると機内で購入するより安い値段で購入できます。


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こちらは機内販売の割引チケット一覧です。


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 香港空港と市内を結ぶ機場快線と関空特急「はるか」がならべて掲載されていました。香港空港の機場快線は、南海電鉄のラピートより割高感のある「はるか」をしのぐ高価格特急電車です。


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 最後は免税品など機内販売品のカタログ。


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 ドアクローズも早く、出発時刻が離陸時刻になりました。今回は有料機内食を事前に予約していましたが、水平飛行になるとすぐにCAさんがセットの水をもってきてくれました。その時に食事は「すぐ」か香港時間の17時にするか希望を聞いてくれました。

 香港エクスプレスのCAさんは「笑顔あふれる」というような対応はしていませんでしたが、必要なサービスは要領よくこなしている感じで、不快な印象をうけることはありませんでした。入国書類も早いタイミングで配布されました。


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 約束の時刻に配膳された機内食。


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 ハムとエッグトーストというメニューで、写真をとりわすれたので、メニュー表の写真を掲載しておきます。味は普通ですが量は食事としては少なく小腹を満たす程度と考えていたほうが良いでしょう。


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 定刻19時40分(香港時間)のところ19時15分に駐機場に停止しましたが、ターミナルへのバスの配車に時間がかかり、写真のような状態で10分以上待たされました。


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 最後部の席だったため2台目のバスとなり審査場に着いたのは19時45分頃でした。バスが到着した場所からエスカレーターを上がった場所が審査場だった点は良かったと思います。


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 イミグレの待ち時間は15分程度で20時前後には制限エリア外にでることができました。

 料金は関空香港往復に、往復とも最後部通路側の座席指定及び有料機内食予約で計28000円でした。

 今夜のホテルは香港のおすすめ格安ホテルとして紹介されることの多いイビスノースポイントです。宿泊やアクセスについては、こちらをどうぞ。

 

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