西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

智頭急行と平福駅周辺散歩(姫新線・智頭急行訪問記3)

f:id:nishiuraexp:20190630101710j:plainJR姫新線と第3セクターの智頭急行線の乗り換え駅佐用に到着しました。佐用は岡山県境に近い兵庫県西部の町で智頭急行開業前から姫新線の主要駅の一つでした。

 

f:id:nishiuraexp:20190702143816j:plain線路と平行に延びる駅前通りは商店も多く、駅からすぐの場所に役場もありますが、土曜日の昼下がりとあって行き交う人や車は少なく静かな雰囲気でした。

 f:id:nishiuraexp:20190702143843j:plain駅前にあった佐用の観光案内。左上の大イチョウは佐用駅から徒歩圏内、その下の川沿いに町屋が並ぶ平福は、佐用から智頭急行で一駅の平福駅徒歩圏内です。

1時間後のスーパーはくと号で帰る予定ですが、智頭急行の普通列車で平福まで町屋の風景を見に行くことにしました。

 f:id:nishiuraexp:20190702144105j:plain智頭急行は兵庫県の上郡駅と鳥取県の智頭駅を結ぶ第3セクター鉄道です。

元々は国鉄が地元利用を想定して建設をすすめていましたが、開業させても採算の見通しが立たないとして工事は途中で凍結されてしまいました。

しかし国鉄時代に計画されていたものより高速走行に対応できる路線にすれば、その経路上京阪神や姫路と鳥取を結ぶバイパス路線になる得るとして、第3セクター鉄道として建設が再開され1994年12月に開業しました。

 f:id:nishiuraexp:20190702144009j:plain智頭急行の切符売場にあった運賃表。

智頭急行の運賃・料金で特筆すべきは智頭急行線内だけなら自由席特急料金が全線乗車しても420円と安い点です。

京阪神から新快速→姫路→(JR普通列車35分)→上郡→(智頭急行線の特急40分)→智頭→(JR普通列車50分)→鳥取と乗り継げば安上がりで、接続がよければそれほど時間もかからずに関西から鳥取へ行けそうです。

 f:id:nishiuraexp:20190702144144j:plain日中は京阪神や岡山と鳥取を結ぶ特急列車と普通列車がそれぞれ1時間に1本程度運転されています。

 f:id:nishiuraexp:20190702144400j:plain佐用駅は駅舎から階段を降りた地下通路にJR・智頭急行それぞれの切符売場がある特殊な造りになっています。

 f:id:nishiuraexp:20190702144501j:plain智頭急行線のホームに上がると、列車の進行方向を示す大きな表示があります。

オレンジ色の部分に姫路の文字がありますが、奥のJR姫新線のホームを見るとやはり進行方向を示す案内があり、姫路は反対方向になっています。

これが双方が進行方向に関する注意書きを出す理由のようです。

西武鉄道の所沢駅(埼玉県)で、新宿方面と池袋方面(ともに都心方向)の進行方向が反対という事例があったことを思い出しましたが、探せば他にもあるかもしれません。

 

f:id:nishiuraexp:20190702144615j:plain普通列車の智頭行に乗車します。

 f:id:nishiuraexp:20190702144645j:plain普通列車の利用者は少なく、国鉄時代の工事凍結は、その意味では正しかったことになります。(智頭急行のメインたる京阪神と鳥取を結ぶ特急列車には復路で乗車します。)

 

f:id:nishiuraexp:20190702144748j:plain発車すると駅前の観光案内にあった大イチョウが見えてきました。

智頭急行線の線路は大イチョウを巻くように左にカーブし鳥取方面へ進路をとります。

 

f:id:nishiuraexp:20190702144825j:plain幹の太さは想像以上でした。秋にもう一度訪れたいものです。

 

f:id:nishiuraexp:20190702144925j:plain高速運転に活路を見いだすことで開業することができた路線だけに、軌道のレベルは高く普通列車も100km/h近い速度で走行していました。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145015j:plain約5分で平福駅に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145105j:plain平福駅舎。

大きな建物ですが、駅として使われているのは右端の一部だけです。

横断幕の「利神城跡」は駅裏手の山の頂上付近にあった山城の跡地です。

有名になった天空の城竹田城(跡)同様、駅から徒歩で登ることもできるようでした。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145135j:plain駅前通りは近くを通る国道までつづき、国道との交差点には道の駅「ひらふく」があります。

鉄道で訪れた来訪者も、多数派の車での来訪者に混じり、飲食や土産物の購入などができる仕組みになっています。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145237j:plain佐用駅前の観光案内にあった町屋の白壁が川に写り込む光景も駅からすぐの場所で見られます。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145310j:plain町屋の道路側です。川側では町屋の白壁部分が目立ちますが、道路側は平福の街全体がこんな雰囲気でした。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145346j:plain道の駅近くの交差点。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145421j:plain道の駅「ひらふく」に到着。

 f:id:nishiuraexp:20190702145458j:plain道の駅「ひらふく」には展望台があります。

平福の街の全景と山裾にある平福駅、写真では小さいですが山の上には利神城跡も見えています。

ちなみに目の前の国道を写真右方向に進むと5分程の所に中国自動車道佐用インターがあります。

平福の良さは、このような山間の小さな街でありながら、車でのアクセスがよく、鉄道でも訪れることができる点にあると思います。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145555j:plain到着から約40分後の上郡行の普通列車で佐用に戻りました。

 

f:id:nishiuraexp:20190702145638j:plain佐用駅に到着。隣のホームに停車中の車両はJR姫新線の津山方面の列車です。

このあと後続の特急スーパーはくと10号で帰路につきました。

今回のミニトリップの終点は出発点の姫路を通り越し明石です。

つづきはこちらです。

 

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