西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【運転距離首都圏最長267.9㎞】黒磯6:52⇒熱海11:32。普通列車グリーン車乗車記

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2020年1月2日夜が明けたばかりの栃木県北部JR東北本線黒磯駅。

東京駅まで約160kmの距離がありますが、2015年の上野東京ライン開業以降は、ここから東京駅をスルーし東海道線熱海駅へ直通する列車が1日に数本ではありますが運転されています。

今回はそのうちの1本である黒磯発6:52発(休日ダイヤ1545E)のグリーン車に乗車し終点熱海まで乗り通します。

熱海到着は11:32で所要時間4時間40分。走行距離267.9kmは首都圏の近郊列車としては最長であり、東京からの東海道線下りに置き換えると浜名湖近辺までの距離に相当します。

 

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休日ということもあり人影もまばらな黒磯駅のコンコース。真上を東北新幹線の軌道が通っていますが駅はありません。

 

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6:52発熱海行き1545E列車は終点熱海まで全区間10両編成での運転です。

熱海寄りから4両目・5両目が2階建てグリーン車になっています。

 

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グリーン車の定員は2両合わせて180人ですが始発の黒磯で乗車したのは10人程度だったようです。2階の進行方向右側の席に陣取りました。

 

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余裕の足元スペースと食事もできる大きなテーブル。強いて難点をいえば頭上に網棚が設置されていないことでしょうか。

 

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車内のグリーン料金案内。

前提として首都圏の普通列車グリーン車は全席自由席で青春18切符にグリーン料金を追加して利用することができます。

グリーン券は乗車後に車内で買うこともできますが、事前に駅の券売機などで購入する方が安く、また平日より土休日のほうが安くなります。

結論として土休日に事前購入するグリーン券が最も安く、乗車距離50kmまで580円、51km以上800円となります。

 

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「51㎞以上」の上に距離の区分はないため、黒磯駅で事前購入した熱海まで267.9kmのグリーン券も800円です。

 

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6:52定刻に黒磯駅を発車。しばらく東北新幹線の高架に沿って南下します。

 

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進行方向左側(東側)の窓からは北関東の平野に昇る2020年2回目の日の出を拝むことができました。

 

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7:13矢板駅停車。

東北本線の宇都宮~黒磯間の各駅には国鉄時代から使われ続けていると思われる、白地に黒書きの駅名標が残っておりローカルな雰囲気を醸しています。

 

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グリーン車には専属のアテンダントさんが乗務しており、グリーン券(カード情報)の確認のほか車内販売も行われています。

扱われる商品は限られていますが、JR在来線特急の車内販売がほぼ「全滅」した今では貴重なサービスといえグリーン車を利用する楽しみの一つでもあります。

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停車駅ごとに少しずつ席が埋まり宇都宮手前ですでに窓側は埋まってしまいました。

 

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7:42。黒磯から50分で栃木県の中心宇都宮駅に到着。

 

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宇都宮駅発車後しばらくで日光線が分岐するのが見えました。

東武鉄道の日光方面の路線が東京と日光を結ぶことを意識しているのに対し、

東京方面と直通しようとするとスイッチバックが必要になるJR日光線は、あくまで宇都宮と日光を結ぶ栃木県内のローカル線という前提で設計されているような印象を受けます。

 

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8:14小山駅停車。黒磯発車からすでに1時間22分が経過しています。

小山駅は新幹線も停車するほか水戸線・両毛線が東西に分岐するターミナルで乗車人員は約22000人を数えます。

 

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古河駅付近の高架線を走行中。

高架化された古河駅は東北本線で唯一の茨城県内の駅となっています。

 

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利根川の鉄橋を通過し列車は埼玉県へと入ります。

 

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利根川鉄橋の取付部の高架(盛土)区間からは遠くに富士山を望むことができました。

 

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9:06。古河から40分弱で大宮駅に到着。

 

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東京駅から約30kmに位置する大宮駅から先は京浜東北線と並走する旧国電区間に入り、沿線の風景も大きくかわります。

写真はさいたま新都心駅付近のビル街。

 

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9:24。赤羽駅入線。

駅の所在地を調べるまでもなく、ホームで列車を待つ人の数、車窓を行き交う列車の数が段違いに増え東京都内に入ったことを実感させられます。

 

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山手線と並んで上野駅に接近。

まだ新しい車両のイメージだった山手線のE231系は東京五輪をを待たずに姿を消し、間もなく写真のE235系に統一されるようです。

 

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9:37.黒磯から159.7kmを2時間39分で走り上野駅に到着。

東北本線の列車は普通列車・特急列車とも長らくここが終点でしたが、

この先東京方面へ直通する上野東京ラインが開業し東海道線との直通が始まったことにより、

乗車している黒磯~熱海間を筆頭に全国屈指の長距離走行列車が多数行き交うようになりました。

 

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上野~東京までは3.6km。山手線に乗ると途中3駅に停車しますが、上野東京ラインはノンストップ。途中区間に生まれた都心の急勾配は「神田峠」などと言われているようです。

 

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東北本線のターミナル上野から約5分で東海道線のターミナル東京駅に到着。

グリーン車の乗車口には行列ができていましたが全員が着席することはできなかったようです。

上野東京ライン開通よりさらに前、始発の東京駅で発車待ちをしていた湘南電車こと113系を懐かしく思い出しているのは筆者だけではないはずです。

 

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9:38.黒磯から到着した東北本線上り列車は、東海道線下り列車となって東京駅を発車。

 

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新橋・品川と停車して東海道線3駅目の停車駅川崎の手前で多摩川を渡ると列車は東京都を抜け神奈川県へと歩をすすめます。

 

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10:07横浜着。

 

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横浜発車後に並走したのは、JR・東急への直通で注目を浴びる相鉄の電車。

沿線が新たに東京方面と直結される一方で横浜駅周辺の相鉄系の商業施設などにはマイナスの影響が出ることが懸念されます。

 

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横須賀線直通のE217系。JR初期の車両であり、すでにこの区間から姿を消して久しい国鉄末期製造の211系などと経年的には大差ありません。

すでに山手線と同じE235への置き換えが計画されており、その雄姿を見ることができるのもあと少しと思われます。

 

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10:26大船駅停車。大宮からつづいた旧国電区間の終点にあたります。

 

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10:36.広いホームを持つ辻堂駅。

この区間を走る快速「アクティ」は大船~平塚間でこの辻堂だけを通過しますが、周辺開発により駅の利用者は増加傾向にあるようです。

 

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留置中の相模線用の205系が見えると間もなく茅ケ崎。

 

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10:44平塚駅に到着。

東京から63.8km。本格的な通勤需要はこのあたりで一段落するのでしょうか。

列車はここで5分程停車し特急踊り子107号に道を譲りました。

 

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島式ホームの二宮では停車中に上りの特急踊り子102号がホーム反対側を高速で通過していきました。

 

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国府津ではJR東海御殿場線の313系2両編成とほぼ同時に発車。今では御殿場方面へのローカル線となっている御殿場線ですが、昭和9年に熱海~函南間に7804mの丹那トンネルが開通するまでは東海道線の一部を構成し、

現在東海道線となっている小田原方面の路線が行き止まりのローカル線扱いでした。

 

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古河付近で遠くに見えていた富士山が目の前に迫ってきました。

 

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11:08小田原に停車。

黒磯を発車してからすでに4時間以上が経過しており、快適なグリーン車のシートに座っていても、さすがに体に違和感を感じるようになってきました。終点の熱海まではあと少しです。

 

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根府川駅付近では長旅の最後を締めくくる美しい車窓を楽しむことできます。

進行方向左側です。

 

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11:25。神奈川県最後の停車駅であり、この列車最後の途中停車駅でもある湯河原駅を発車。

 

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11:32.静岡県最初の駅となる熱海駅に到着し4時間40分のロングランは終了しました。

ホーム反対側に停車中の静岡方面の電車に乗り継いで東海道を下る人が多いと予想していましたが、意外にも熱海駅の改札や伊東線経由で伊豆方面へ向かう人が大半だったようです。

 

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冬の遅い日の出とともに黒磯を発車しましたが、1都5県を走り抜けすでに昼前になっています。

 

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近年の建て替えで見違えるようになった熱海駅舎ですが、温泉地の玄関らしい風情という点では旧駅舎にくらべやや後退してしまった印象もあります。
午後は富士から身延線で甲府方面へ向かいました。

つづきはこちらです。

 

 

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