香川県高松市JR 四国高松駅前。
4月初旬に右手に見えているJR クレメントイン高松の宿泊記を投稿してから、新型コロナウイルス感染防止のための自粛要請にしたがう形で、新しい旅行記事の投稿を見合わせていましたが、
8都道府県を除く39県の緊急事態宣言が本日解除されました。
このような宣言解除の見通しが報道された11日から、解除県のみを通る旅行の計画と予定の調整をしてきましたが、本日早速ここ高松駅から快速マリンライナーで越境し岡山へ向かうことが可能になりました。
駅近隣のさぬきうどん店は閉店していたため、駅ビル2階の杵屋で夕食。
19時20分頃の高松駅コンコースの様子。
19時40分発の快速マリンライナー60号に乗車。
2階のグリーン席を奮発しました。(JWEST カードホルダーは400円台で利用てきます。)
グリーン席に続く階段にあるショーケースの中身がマリンライナーが走行する路線の沿線に因んだ内容にリニューアルされたとJR 四国のHPに紹介されていました。
列車は定刻に高松駅を発車。岡山までの約55分を使って昨今のコロナウイルス対策についての個人的な考えをまとめてみました。
★★★コロナウイルスに関して個人的な意見を述べさせていただくなら、旅行を含む移動や経済活動の自粛には否定的な考えをもっています。
マスク、手指消毒、時差通勤による密の回避、窓口やレジへのビニール幕の設置などの対策をこれまで以上に厳重に行ったうえで、
経済活動の自粛は医療体制の逼迫を避けるために必要な範囲を超えない最低限度にすべきだと考えています。
したがって多くの予想より早いタイミングで今回の自粛緩和が発表されたことを嬉しく思い、また当然のことだとも感じています。
以下にそう考える理由を列記してみました。
まず平穏な日常生活を脅かす他のリスクとの比較が必要だと思います。
例えば自宅から近所のスーパーへ買い物にいこうとすれば、その道には交通事故という形で国内だけで毎年4000人の命を奪う「殺人鬼」が走り回っているはずですが、
それを道路上から撲滅しようとか、撲滅されるまでステイホームしようなどと考える人はいないはずです。
また山一証券破綻などがあった90年代末からリーマンショックや東日本大震災を経て2012年まで日本の年間自殺者数は3万人を越えており、その主要な動機に経済苦があったことを鑑みれば、
経済活動自粛の悪影響により、コロナウイルス感染による死者を上回る自殺が発生する可能性は十分に考えられます。
「コロナの犠牲者を最小限にするにはどうすればよいか」を考える際はウイルスによる直接の犠牲者だけを考えるのではない広い視野を持つ必要があると思っています。
交通の分野に目を向ければ、自粛の長期化により交通事業者の経営が危うくなったときに「再建のためにどこが見直されるのか」を冷静に考える必要があると思います。
感染者が少ない地域では感染が多く発生している地域からの越境を抑えたくなる心情は理解できますが、
例えばJR 西日本ならば兵庫や大阪での自粛による利用減少が長期化すれば、見直しの対象になるのはコロナの影響が少なかった鳥取のローカル線ということになるかも知れません。
JAL やANA にしても搭乗率が高い羽田から札幌、大阪、福岡へ向かう路線にメスを入れるより、岩手や徳島へ向かう路線の減便をやるほうが、経営立て直し策としては合理的という判断になるかも知れません。
今乗車しているマリンライナーが向かっている岡山では緊急事態宣言発令中に越境移動を阻止しようとする知事の発言が話題になりましたが、
その後JAL ANA 双方の減便で岡山空港の就航便がゼロになってしまったという報道があり、新幹線の利便性が高い地域ということを考えても皮肉な出来事という印象をもったものです。
また再度のコロナウイルスの流行を考えれば今回の自粛緩和は時期が早いという見方もあるようですが、個人的には「また降り出せば傘をさせばよい(緊急事態宣言を出せばよい)」と考えています。
空に雨雲があるからといって雨が止んでいる間まで傘を差し続ける必要はないと思います。★★★
コロナウイルスについての考えを書いているうちに 列車は瀬戸大橋を渡り岡山県に入り、
20時35分岡山駅に到着。
20時40分頃の岡山駅改札口周辺の様子。
今夜は岡山駅周辺のホテルに宿泊。明日は特急やくも号で島根県方面へ向かいます。
つづきはこちらです。