現地時間13時頃のカナダ・バンクーバー空港。ANAチェックインカウンター。
これから15:15発のNH115便羽田行で帰国します。
今回は78000ANAマイルで購入したバンクーバー往復ビジネスクラスの特典航空券での搭乗です。
制限エリア内に入り航空券記載のバンクーバー空港におけるANAの指定ラウンジ「プラザプレミアムラウンジ」へ。
プラザプレミアムラウンジは多数の航空会社の指定ラウンジになっていますが、ラウンジに入って左側のエリアにはANA専用区画が用意されていました。
入室時点ではANA専用区画に限らずラウンジ内は賑わっていましたが、
その多くが日本人で、搭乗するNH115便の搭乗開始時刻が近づくとほとんどの客がラウンジをあとにしました。(ラウンジ内の写真はそのあとに撮影したものです。)
この写真に写っている範囲がANA専用区画以外の大半であり面積はそれほど大きくありません。
客に日本人が目立つ一方、ラウンジのスタッフは中国系の方が多く、ラウンジにいるとここがカナダであることを忘れそうになります。
飲食のバリエーションは羽田空港の国際線ANAラウンジと同程度ですが、
客層を反映したものかジャパニーズ・カレーライスなるメニューが用意されていました。
搭乗後に機内食が待っているので少量ですが皿にとって自席へ。
コメは日本では馴染みのない長粒種ですが、カレールーはまさに日本のカレーそものもでした。
カナダに長期滞在したのち帰国する方などは懐かしさを感じるのではないでしょうか。
先に搭乗口へ向かったラウンジの日本人客を追うように70番搭乗口へ。
すでに優先搭乗が始まっていました。
搭乗機。B787-9.
ビジネスクラスのシートはANAの長距離国際線では主流のANAビジネススタッガート。
着席し備え付けの機内用スリッパに履き替え出発の時を待ちます。
ビジネスクラスの各座席に置かれているアメニティは往路と同じものでしたが、入れ物はフライトによって異なるようです。
フライト時間は往路の約8時間に対し9時間35分(実飛行時間)と長いうえ、
ダイヤはバンクーバー時間では15:15発⇒1:40着、日本時間では8:15発⇒18:40着となっており、どちらの時間を機内に持ち込んでも本格的に眠るのは難しそうです。
定刻に出発。
空港が広々として見えるのは周囲の景色もさることながら、駐機や発着する飛行機の数が日本ほど多くないことも関係しているのではないでしょうか。
上空は曇っており、離陸後間もなくで雲の中へ。
水平飛行に入ると間もなくテーブルクロスが敷かれ機内食のメニュー表が配られました。
ANAのビジネスクラスは機内食を事前予約できるサービスがあり、今回は往路は「洋食の魚料理」、復路は「洋食の肉料理」を予約していました。
(以下 機内食メニュー表より)
アミューズ(写真なし)
・フォアグラムースのタルトレット
・アプリコットとチーズ
・スモークサーモンのカナッペ
アペタイザー
・ペカンナッツを纏ったローストビーフとケイジャンシュリンプ
スープ
・コーンスープ
ブレッド
・3種のブレッドをバターとオリーブオイルとともに
メインディッシュ
・牛フィレ肉のステーキ ダイアンソース
デザート
・チョコレートクランブルケーキ
食後、シートをフラットにして寝ようとしましたが、
日本時間で午前11時、足掛け3日滞在していたバンクーバー時間で午後6時とあってはやはり眠れず、
もう少し寝ていたかった往路(NH116便)とは反対に時間の長さを感じるフライトになりました。
バンクーバーからの飛行経路はアリューシャン列島⇒カムチャッカ半島沖⇒千島列島と飛んで北海道・東北沖に達するルートになります。
随分北に迂回しているように感じますが地球儀に紐をあてれば、これでほぼ最短距離になっているのでしょう。
また写真のマップを見ていて、近代史の授業で千島樺太交換条約という日露間の条約について教わったことを思い出しました。
明治8年に日露の国境確定のために結ばれた同条約により北海道の北に位置する樺太全島をロシア領と認めるかわりに、マップ右上からのびるカムチャッカ半島の突端付近に見える島までが日本領とされました。
現在の日本列島と比較すれば、この条約でやりとりされた領土の大きさに驚かされます。
到着2時間程前に2度目の機内食タイム。
復路では飛行時間が長いためか到着前も食事メニューの提供が前提になっているようでした。
いくつかの選択肢もあったのですが、それほど空腹ではなくフルーツとヨーグルトだけ出してもらいました。
食後、配膳をしてくれていたCAさんが「機窓の夕陽が綺麗ですよ」と声をかけてくれました。
今回のバンクーバー旅行では往路・復路とも「五つ星エアライン」の看板にふさわしいCAさんの丁寧で行き届いた接客サービスが印象に残りました。
定刻より20分程早く羽田空港にアプローチ。
この日は夕方の時間帯に都心上空からの羽田着陸の試験運用が行われていた時期で、その対象になるのではないかと期待していましたが、
試験運用終了後だったのか一旦茨城県方面に北上したのち南下して東京湾上から着陸したようです。
フルフラットのシートのおかげで疲れを感じることはありませんでしたが、搭乗したバンクーバーからのNH115便の場合、日本時間の朝8時から夕方6時までを機内で過ごすことになります。
別料金を支払わない限りネットもつながらない環境で日中の10時間を過ごすというのは今となっては貴重な体験と言え、
エンターテイメントの映画やゲームにあまり興味が沸かない方は「食事付きの図書館に1日籠る贅沢」だと思って、ゆっくり読んでみたい本などを持ち込むのがよいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次はインドネシア・ジャカルタへのフライトに関する記事を投稿する予定です。