ANAの「国際線特典航空券には2区間の国内線区間を加えることができる」という規則を最大限に活用し、帰国空港の羽田から伊丹への帰路に立ち寄った函館空港。
約5時間の乗り継ぎ時間を利用して五稜郭とトラピスチヌ修道院を観光しバスで空港に戻ってきました。
この旅行最後のフライトは13:20に出発するANA746便伊丹行です。
特典航空券でしたが、チェックインカウンターで確認するとプレミアムクラスに空きがあったためアップグレードすることにしました。
函館~伊丹のアップグレード料金は8000円。
48時間前からのWEB手続きでは7000円になりますが、国際線特典航空券の国内区間の場合WEBでのアップグレードはできませんでしたが、
その代わりあくまで国際線航空券の一部という扱いのため消費税が免税になり支払額は7273円で済みました。
カウンターでの手続きを終え2階へ。
保安検査場・土産物売場やカードラウンジの「A SPRING」がこのフロアにあり、
3階は飲食店などが並んでいます。
ラウンジ入口。
函館空港発の1日1便の定期国際線「エバー航空台北行」の指定ラウンジにもなっているようですが、
サービスはソファ席・コンセント・ソフトドリンク一般的なカードラウンジと同一です。
出発時刻が近づき搭乗口へ。
機材はB737-800。
函館空港から羽田へのフライトは頻繁にありますが、大阪へはこのANA746便とJAL2124便の2便のみです。
それがともに13:20発になっているのは偶然でしょうか、
両者の調整で昼と夕方などにすれば便利になり利用者も増えそうに思いますが。
プレミアムクラスは最前方の2列・8席。今回は半分が空席のままでした。
足元の広さはJALのクラスJと短距離路線ビジネスクラスの中間という印象です。
ほぼ定刻に出発。写真右端のJAIRの機体が「同時出発」のJAL2124便のようです。
函館市街地方向に向けて、こちらが先に伊丹に向け離陸しました。
機内WIFIで起動させたアプリ「フライトレーダー24」。
機窓を見ても眼下には雲しか見えませんでしたが、離陸後14分で五能半島上空を飛行中のようです。
ベルトサイン消灯後にはプレミアムクラス利用の最大の楽しみ機内食。
陶器の皿で供されるJAL国内線ファーストクラスの機内食との比較で「弁当」などと揶揄されることもあるANAの「プレミアム御前」ですが味は悪くないと思います。
器を食べるわけではありせんし、個人的には、
JAL国内線ファーストクラスの機内食をANAプレミアムクラス御前の「弁当箱」に入れ、ANAプレミアムクラスの機内食をJALの「皿」に盛り付けて見るまでは、
どちらのほうが食事としての価値が高いかはわからないだろうと思っています。
実際の取り扱いがどうなっているかは知りませんが、気流が悪く食事が提供できなかったときなども、ANAの「弁当」スタイルなら物理的には持ち帰ることができそうです。
食後フライトレーダーを見ていて搭乗機のあとを追ってくる機体が気になりました。
函館空港の駐機場で横にならんでいたJAL2124便伊丹行だろうと思いながら確認してみたのですが、実際には新千歳発のアシアナ航空OZ173便ソウル行でした。
JAL2124便はその後ろに続く機体だったようです。
ソウルのすぐ北を通る北緯38度線は東北地方の中央付近を横断しており、そろそろ進路を南西から西に変えるタイミングではないでしょうか。
南下するにつれ眼下の雲がなくなり、佐渡の上空を飛行するのを機窓から確認。
しばらくすると能登半島の突端が見えてきました。
付近の山中には能登空港があります。能登空港からは石川県の搭乗率保証(補償)によってANAの羽田行が1日に2便飛んでいます。
県都金沢や小松空港まで数時間という地元にも、首都圏から周辺地域を訪れる観光客にも絶大な利便をもたらしているに違いありません。
福井県上空から「上陸」し降下しながら京都府北部の山中を抜けると、大阪湾に注ぐ淀川が見えてきました。
函館空港から約1時間30分。予定より10分程早く一昨日宮崎行ANA503便で出発した伊丹空港に到着しました。
今回は18500ANAマイル(ローシーズン)で購入した、
①国際線乗継第1区間
NH503 伊丹 9:35⇒宮崎10:40
(宮崎観光)
②国際線乗継第2区間
NH610 宮崎15:55⇒羽田17:25
③国際線往路
NH867 羽田20:00⇒金浦22:30
(ソウル泊・観光)
④国際線復路
NH868 金浦20:10⇒羽田22:15
(羽田泊)
⑤国際線乗継第1区間
NH4757 羽田 6:55⇒函館 8:15
(函館観光)
⑥国際線乗継第2区間
NH746 函館13:20⇒ 伊丹15:10
の6枚の特典航空券を使って旅行しました。
時間の都合で3日間に6フライトを詰め込む弾丸行程にせざるを得ませんでしたが、
航空券の目的地であるソウル(韓国)には往復航空券が発券できる期間であれば何日でも滞在することが可能であり、
また規定により国際線区間の往路または復路にスターアライアンス加盟の他社便(実質的にアシアナ航空一択)が含まれていれば、
この行程でいえば宮崎または函館のいずれかでストップオーバー(24時間以上の滞在)することも可能です。
必要マイル数については国際線区間が往復ともエコノミークラスでよければレギュラーシーズンでも15000マイルで同じ旅程の特典航空券を発券できますので、
「無理に短距離でビジネスクラスを利用することにこだわるより、余裕のある日程を組むことができる時期を選んでエコノミー往復の発券をするほうが、より少ないマイルで充実した旅行ができたかもしれない。」
というのが6フライトの搭乗を終えての感想でした。
今回の国内線乗り継ぎ扱いでの経由地(宮崎と函館)は空港から市街地が近いことを重視して決定しましたが、
日程にゆとりがあれば空港からの移動時間が長くても支障は少なくなり経由地の選択肢も多くなるのではないでしょうか。
最後に今回の特典航空券6フライト旅行の全記事を添付しておきます。
お読みいただきありがとうございました。