西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスで函館観光

 

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ANA特典航空券6フライト旅行。

5フライト目にあたるAIR  DO 57便(ANA4757便)で函館空港に到着しました。

時刻は8:15。乗り継ぎの伊丹行ANA746便の出発時刻13:20まで約5時間を利用して函館の観光に出かけます。

 

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駅前バスターミナルの時刻表。

今回は右端にある5系統五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバスをメインに利用しますが、

函館空港から乗車する場合、始発が平日10:16、土日祝日9:46と遅いため、発車待ちをしていた9:15の路線バスで五稜郭タワーへ向かうことにしました。

 

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湯の川から市電と併走しながら進み五稜郭界隈まで空港からの乗車時間は20分程度だったと思います。

12月中旬ですが街に雪はなく気温も東京や大阪より少し寒い程度でした。

 

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五稜郭タワー前で下車。

「タワー前で下車したのに、タワーがない」とあたりを見回していましたが、

タワーはバスのすぐ後ろに写っている白い建物の上にあることに、しばらくして気づきました。

 

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現在の五稜郭タワーは2代目で2006年に完成。高さは107mあります。

あまりにも近い距離に極端に高いものが建っていると見落とすこともあるようです。

 

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建物の1階に土産物売場とチケット販売所があります。

展望台の見学は大人900円となっています。(2019年12月現在)

 

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展望台は2層になっていてチケット売場横からエレベーターに乗ると上層階に到着します。

 

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展望台からは「五稜郭を見る」だけでなく、函館市街地を一望することもできます。まず函館駅方面。

 

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函館空港方面。市街地の端の海岸沿いに函館空港の滑走路が見えています。

 

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そして五稜郭。中心に見えている茶色の建物が平成22年に復元された箱館奉行所。

1854年の日米和親条約締結による函館開港にともない、松前藩の領地だった函館周辺を直轄することになった江戸幕府は、

当初函館湾に面した場所に函館奉行所を設置しましたが、箱館山から奉行所内部を見下ろすことができるほか、海からの攻撃に備えられないことを問題視し、

現在の場所に五稜郭を築造し奉行所を移転することを決定、函館港に入港したフランスの軍艦の副艦長を通じて得た設計図に基づき10万両を超える予算を投じて築造が開始されました。

箱館奉行所は1864年に完成した五稜郭で業務を開始したのち、1868年の大政奉還により新政府が設置した箱館府として引き続き政庁として使用されることになりましたが、

その後、箱館戦争ともいわれる旧幕府軍による占領から新政府軍による攻撃・奪還に至る抗争の舞台となり、最終的には1869年5月に新政府軍に引き渡されています。

 

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展望台内部には五稜郭や戊辰戦争を軸に幕末から明治維新に至る歴史過程を丁寧に紹介した展示がありました。

訪問時は日本人より中国語圏からの観光客が目立っていましたが、中国語の表記が見あたらない点は少々残念におもわれました。

日本が近代国家への道を歩み始めた幕末から明治維新の歴史については、東南アジアや近隣国に住む人々にとっては関心事なのではないでしょうか。

階段で下層階に降り、土産物などを選んだのち、

 

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タワーを降り五稜郭の内部へ。

降りてくると他都市でも見られる一般的な公園のような雰囲気であり、観光地五稜郭のメインはやはりタワーなのではないでしょうか。

上から眺めることが重要という点では松島や天橋立とも似通っているかもしれません。

 

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タワーからも見えた箱館奉行所。

 

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バス停にもどり、平日1時間毎、休日30分毎に運転される5系統五稜郭・トラピスチヌシャトルバスに乗車。

 

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五稜郭から湯の川温泉電停、湯倉神社を通り、トラピスチヌ修道院までは約20分の乗車です。

 

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函館空港の近くに立地するトラピスチヌ修道院は、

箱館戦争を経て五稜郭が新政府に引き渡されてから約30年後にあたる1898年に、フランスから8名の修道女がこの地に来たのがその始まりとのことです。

 

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修道院の施設は内部には立ち入ることができないため、修道院の外観を写真に収め、

 

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資料館兼売店に立ち寄るというのが一般的な来訪者の流れになるようです。

キリスト教に特に深い関心があるのでなければ、次のバスまでやや時間を持て余す来訪者もいるかもしれませんが、

 

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都合の良いことに、修道院の道向かいに「市民の森売店」という休憩施設があるだけでなく、ここのソフトクリーム(350円)が評判というのには感心させられました。

実際に暖房がよく効いた休憩所内でソフトクリームを食べながらバスを待つ人の姿が多くみられましたが、

訪れたい街ランキングで上位にランクインする函館の実力は、既存の観光資源まかせではない、地道で周到な調査や観光客目線に立った受け入れ態勢があっての結果なのだと思わざるをえませんでした。

 

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再び五稜郭・トラピスチヌシャトルバスに乗ると、

 

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10分程で函館空港に到着しました。

 

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13:20発伊丹行ANA746便。

この特典航空券6フライト旅行では最後のフライトまで「空の薩摩守」を決め込むつもりでしたが、最後くらいはお金を払おうと思い直しプレミアムクラスに当日アップグレードしました。

つづきはこちらです。

 

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