西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

神戸三宮→伊丹空港490円。最安ルートを試してみた。(阪急神戸三宮6:00→伊丹空港7:03)

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今回はANA便名の特典航空券で予約した伊丹空港8:05発のIBEX エアラインズ41便を利用し大分へ向かいますが、本記事は神戸三宮から伊丹空港へのアクセスについてです。

三宮から伊丹空港へ鉄道で行こうとすると最低2回の乗り換えが必要になります。

鉄道利用では最も一般的と思われる「神戸三宮(阪急神戸線特急)⇒十三(阪急宝塚線急行)⇒蛍池(大阪モノレール)⇒大阪空港」のルートで所要時間は約1時間。

運賃は阪急電鉄380円、モノレール200円の計580円となっています。

運賃はともかく、三宮と伊丹空港の直線距離を考えれば所要時間1時間は長く感じられ、兵庫県内の移動に大阪府内を経由しなければならない「遠回り」と「乗り換え」を敬遠する人は少なくないようです。

そしてその受け皿になっているのが、大阪空港交通と阪神バスが運行する空港リムジンバスなのですが、

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(以前リムジンバスを利用した際の写真)

こちらは、ほぼ全線が高速道路走行となるため所要時間はダイヤ上40分、渋滞がなければ30分程度で到着と申し分ないものの、運賃は1070円と距離に比して割高な印象であり鉄道との比較ではほぼ倍となっています。

「足元を見られている」というか、少なくとも「鉄道が便利ならこんな運賃設定はできないだろう」と個人的には思っています。

 

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そこで今回は「せめてもの抵抗」ではありませんが、リムジンバスは使わず、鉄道利用でも迂回が小さくて済む阪急伊丹線を利用するルートを試してみることにしました。

阪急神戸三宮から乗車するのは伊丹からのフライトの約2時間前にあたる、6:00発の快速急行梅田行です。

 

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阪急神戸線は日中は特急と普通のみの運転となり、伊丹線への乗換駅である塚口(尼崎市)へ向かうためには、神戸三宮から普通に乗車するか、西宮北口まで特急で行って隣のホームに停まっている普通に乗り継ぐことになります。

快速急行は朝晩のみの運転ですが、特急停車駅に加え六甲と塚口に停まるため、伊丹線ルートでの空港アクセスには好都合な列車といえそうです。

 

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若干遅れて神戸三宮駅を発車。

今回は最前部の空席に陣取り前面展望を楽しむことにしました。

三ノ宮(神戸三宮)において阪急とJRを乗り継ぐ場合は、阪急神戸三宮駅の東口(大阪寄り)とJR三ノ宮駅の西口(姫路寄り)が隣接しているという駅構造を頭に入れておかないと、充分間に合うはずの列車に乗り遅れる羽目になってしまいます。

 

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空のグラデーションが刻々と明るさを増すなか西宮北口駅に進入。

 

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6:22。塚口駅に到着。

同じホームの反対側に停まっている伊丹線の列車(写真右)に乗り継ぎます。

なお伊丹線から神戸線への乗り継ぎは地下道経由になります。

 

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塚口~伊丹までは3駅約6分です。

塚口駅における伊丹線のホームは神戸線梅田方面との直通に対応するため梅田方向に大きくカーブしています。

 

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伊丹線の運転間隔は日中10分毎ですが、早朝は間延びしており次の発車は6:33。

大都市圏の鉄道としてはやや長い11分接続となりました。

 

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発車待ちの伊丹線の車内。車両によっては無人でした。

このあと梅田方面から到着した列車からの乗り換えで1両10人程度の乗車となって発車。

 

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途中駅での乗降は少なく6:39伊丹駅に到着。

 

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改札口の時計は6:40でした。神戸三宮発車から40分が経過しています。

リムジンバスが同時に三宮を発車していれば、すでに伊丹空港に到着していることになります。

 

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阪神大震災で倒壊した前駅舎から生まれ変わった阪急伊丹駅の新駅舎ももう築20年以上という計算になります。

全体に古さはあまり感じられませんが、駅の規模に比してホームからバスターミナルまでの動線の長さがやや気になりました。

公共交通におけるシームレス化、バリアフリー化の発想が、ここ20年程の間に急速に浸透したという事実を裏側から実感したのかも知れません。

 

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長いエスカレーターを降りたところがバスターミナルの入口で、大阪(伊丹)空港へのバス乗り場は一見して分かるような案内がなされていました。

それにしても伊丹駅前の伊丹市営バスのターミナルの案内が、「伊丹空港」ではなく、「大阪空港」の表記を前面に出し、遠慮がちに括弧書きで「伊丹」と付け加えているのは興味深いことです。

 

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乗り場の案内は非常に親切ではありますが、10分毎に到着する電車に対し、空港へ向かうバスは平日・土日とも20~30分に1本程度しかありません。

迂回ルートとなる十三回りの場合は阪急神戸線特急・宝塚線急行・大阪モノレールとも10分毎の運転のため、

伊丹線ルートの最後の仕上げとなる空港へのバスの本数の少なさは、このルート最大の弱点と言わなければならないでしょう。

(写真の時刻表は2019年12月現在のものです)

 

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今回は8分接続で6:47の便に乗り継ぐことができました。

 

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日中は様子が違うかもしれませんが、20~30分毎でも空席が残る乗車率で、気安く増発できない事情もあるのでしょう。

もともと人口が限られマイカー依存が進むところまで進んだ地方都市と違い、

神戸方面からの空港アクセスルートとしての利便性が向上し、それが広く認知されれば、利用者数・運転本数とも急増という展開も考えられるかもしれません。

その鍵を握るのは阪急電鉄ですが、運転面では塚口駅の構造が現状のままでも、神戸三宮から塚口駅東方での本線上折り返しによる伊丹への直通は、日中のダイヤに余裕がある時間帯であれば「やろうと思えばできる」と思いますが、

神戸線の上下本線を支障する伊丹から神戸三宮への直通は時間帯を問わず非現実的と言わざるを得ず、

蛍池まで乗ってくれる乗客を伊丹で降ろすことになるような、それも片道だけのサービス改善は、一企業としては「動機付け」がないであろうということは、部外者にも容易に想像がついてしまいます。

 

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定刻に伊丹駅を発車したバスは猪名川を渡り、

 

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7:03、伊丹駅から16分、神戸三宮から1時間3分で伊丹空港のターミナルビル前に到着しました。

運賃は神戸三宮~伊丹が280円、伊丹駅~伊丹空港が210円で計490円となり、十三・蛍池乗り換えルートより90円安く、リムジンバスの半額以下という結果になりました。

ちなみに神戸三宮から乗車した6:00発の快速急行で十三まで行き、宝塚線の蛍池からモノレールでアクセスした場合について調べてみると、

蛍池には6:44に到着するものの、モノレールが間延びしており15分待ちとなり、大阪空港(伊丹空港)駅到着は7:02という結果でした。

7:02はモノレール駅の到着時刻ですので、実質的には伊丹線ルートのほうが数分早く到着できたようです。

なお運賃を少しでも安くするということに重きを置く場合は、蛍池駅からモノレールに乗らず徒歩でアクセス(1km約15分)すれば神戸三宮~蛍池の380円だけで済み、これが本当の最安ルートと言えるかもしれません。

上の例のように時間帯によってはモノレールの待ち時間が15分ということもありますので、荷物が小さく天気がよい場合には試してみる価値はありそうです。

今回の筆者のように三宮~伊丹空港間でいろいろなルートを試みる人が増えることで、「リムジンバスの特に運賃面でのサービス改善を促すことにつながれば良いのに」と個人的には思っています。

つづき伊丹空港から大分への搭乗記事はこちらです。

 

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