西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

快速マリンライナー12号グリーン車と山陽新幹線さくら547号(高松7:48→広島9:33)

f:id:nishiuraexp:20191117123045j:plain

今回はJR 四国高松駅から、2018年の水害から1年以上を経て10月23日に全線復旧を果たしたJR 西日本芸備線の乗り歩きに出かけます。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123111j:plain

全線復旧後のダイヤは水害前とほぼ同じですが、12月8日までの期間限定で広島~三次の間で運転されている快速「みよしライナー」が、「庄原ライナー」として備後庄原まで臨時延長運転されていることを知りました。

「どうせ乗りにいくなら」ということで、広島10:05の発車に間に合わせる方法を検討、

岡山、福山などでの前泊も考えましたが、普通運賃に追加でかかる金額を考えれば、素直に早朝の快速マリンライナーと新幹線を乗り継ぐルートが一番良いだろうという結論になりました。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123135j:plain

マリンライナーは5両編成のうち高松寄り1両が2階建車両になっており、階下が普通車指定席、階上がグリーン車指定席になっています。

普段は階下の指定席を愛用していますが、今回はJR 西日本の予約システム5489で、残席数に余裕のあったグリーン車を利用することにしました。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123158j:plain

入口にある車内略図。

階上と高松寄りの展望席がグリーン車、階下と岡山寄りの平屋部分が普通車指定席となっています。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123223j:plain

2階席の様子。

首都圏の普通列車グリーン車とほぼ同等ですが、こちらは指定席のため青春18切符は使用できません。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123318j:plain

階下の普通車指定席もリクライニングシートが並んでいますが、ピッチが若干広いこと、テーブルがあることなどが相違点です。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123251j:plain

快速マリンライナーについては、JWEST 会員(JR 西日本が発行するクレジットカードJWEST カードを発行すると)普通車指定席券、グリーン券とも半額以下で購入できます。

今回もこの特典を利用して岡山まで470円の追加でグリーン車に乗車しています。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123352j:plain

JR四国の本社ビルを横に見て高松駅を発車。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123414j:plain

最初の停車駅は坂出。

坂出からは時間帯を問わずまとまった乗車がありますが、グリーン車については高松~岡山を乗り通す客が大部分ということが多いようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123436j:plain

坂出を出ると高架のデルタ線を通り瀬戸大橋へと進みます。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123506j:plain

約9Kmの瀬戸大橋を渡ると児島に停車。

長いトンネルを抜け次の停車駅「茶屋町」が近づくと児島湾の干拓地が車窓に広がり、東から宇野線が合流します。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123532j:plain

岡山県内の停車駅は岡山への通勤・通学などの乗車が多く、マリンライナーは高松寄りに比べ岡山寄りの方が混雑する傾向にあります。

新幹線乗り継ぎなどで岡山から高松を往復するときは岡山からの便のみ指定席券を購入していれば往復とも座れる可能性が高いのではないでしょうか。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123621j:plain

山陽新幹線をアンダークロス、地平の山陽本線オーバークロスして岡山駅に進入します。高松からの所要時間は多くの便で55分程度です。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123645j:plain

8:45。岡山駅8番線に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123708j:plain

中国地方においては、駅の利用者数では広島駅が岡山駅を上回りますが、

岡山駅の場合、駅利用者数にカウントされない、山陰からの特急「やくも号」や四国からの特急「しおかぜ号」「南風号」と山陽新幹線を乗り継ぐ客が非常に多く、改札内の活気では岡山の方が上回っている印象があります。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123729j:plain

今回岡山から広島まで利用するのは九州新幹線直通のさくら547号です。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123753j:plain

9分の乗り換え時間がありましたが、ほとんどホームで待つことなく「さくら547号」が入線。

九州新幹線には、山陽新幹線にはない急勾配区間が存在することなどが理由と思われますが、九州新幹線に直通する列車は全てJR九州の新幹線車両での運転となっています。

山陽新幹線直通用の車両はJR 西日本やJR 東海の車両にくらべ「青味がかった」塗装になっており、外見で容易に区別できます。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123815j:plain

山陽新幹線と九州新幹線の直通が始まったのは東日本大震災の翌日2011年3月12日ですでに8年以上になります。

博多での特急料金通算がされず割高な印象もありますが、熊本・鹿児島とも空港が市街地から遠いことや、各種割引切符の発売で利用者数は堅調に推移しているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123844j:plain

f:id:nishiuraexp:20191117123907j:plain

f:id:nishiuraexp:20191117123930j:plain

山陽新幹線で九州新幹線に直通する「みずほ号」「さくら号」に乗車するときは指定席がおすすめです。

自由席が通路をはさんで2列3列のシート配置になっているのに対し、指定席はグリーン車と同じ2列2列の配置で横幅に余裕があるほか、木目を多様した高級感のあるインテリアも手伝って

「もっともグリーン車に近い普通車」と言われることもあるようです。

 

f:id:nishiuraexp:20191117123958j:plain

さくら547号の岡山~広島間での停車駅は福山のみです。

福山駅のホームの向こうには福山城の天守閣が見えています。

 

f:id:nishiuraexp:20191117124024j:plain

福山で行き違った上りこだま号はハローキティーラッピングの500系でした。

国内初の300km運転を実現した500系の登場は1997年のこと。この車両の活躍をみられるのもあと少しと思われます。

 

f:id:nishiuraexp:20191117124045j:plain

三原を通過して間もなくで「あと10分少々で広島に到着します」と車内放送が入り新幹線の早さを改めて実感しました。

写真は東広島駅付近の車窓です。

付近には広島空港があります。

部外者が地図だけ見れば、山陽新幹線から数キロの支線で空港に到達でき、20分かからずに空港と広島駅の間を走行できそうに思いますが、対東京輸送で「敵に塩を送る」ことになる懸念があるのでしょうか

(新幹線トンネル内と空港の高低差など他に理由があるのかもしれません。)

 

f:id:nishiuraexp:20191117124112j:plain

東広島駅付近から勾配を下り平野に抜けると広島駅はすぐです。

 

f:id:nishiuraexp:20191117124132j:plain

9:33。岡山から39分で広島に到着。

 

f:id:nishiuraexp:20191117124155j:plain

広島駅は近年のリニューアルで様相が大きく変わり、うっかり改札外へ出てしまうところでした。

今回は大都市特例を利用して芸備線広島~三次間の半分以上を乗車する切符の買い方をしているだけに、ここで改札外に出るわけにはいきません。(詳細は次の記事に記載します。)

 

f:id:nishiuraexp:20191117124216j:plain

広島駅にあった乗車予定の庄原ライナーの広告。

つづき庄原ライナー乗車記はこちらです。

 

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com

 

 

www.nishiuraexp.com