西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【横軽観光】軽井沢からバスで碓氷峠を下り首都圏へ(軽井沢⇒バス⇒横川⇒高崎⇒熊谷)

 

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長野から「しなの鉄道」の終点軽井沢駅に到着。

 

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改札内には 66.7‰という国鉄~JR で最も急な勾配があることで知られていた信越本線の碓氷峠(軽井沢~横川)を通過する列車に連結されていたEF63型機関車が展示されていました。

補助機関車の連結というと力を貸して押し上げるイメージですが、どちらかといえば下りでの暴走を防ぐことに主眼が置かれていたようです。

 

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EF 63型機関車の解説。 

運用開始は昭和38年。碓氷峠区間の66.7パーミル勾配区間を下る場合、貨物で時速25km 、旅客列車で38km を越えると停止不可能になるといわれ、その速度が近づくと警報がなり、強制的に列車を停止させる装置が備わっていました。

 

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軽井沢駅旧駅舎。

新幹線開業後、軽井沢駅舎記念館という形で保存されていましたが、最近になってしなの鉄道の駅として使用か再開されています。

洒落た窓が見える右側の部分はカフェになっています。

 

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カフェ「茶菓 幾右衛門」入口。

小布施町(長野県)の栗菓子屋、桜井甘精堂が経営するカフェで、内装は鉄道車両デザイナーとして知られる水戸岡氏が手がけています。

 

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時代をさかのぼればここは貴賓室だったのでしょうか。

品位が感じられる内装で1~2時間くらい滞在していたいような居心地の良さでした。

 

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コーヒーは500円です。

 

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旧駅舎のカフェを出て隣接する新幹線軽井沢駅の前を通り、

 

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草津温泉などへのバスが発着するバスターミナルへ。

新幹線開業とともに廃止された信越本線の碓氷峠区間(軽井沢~横川)を走るJR バスは離れ小島のような5番線からの発車です。

 

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横川まで520円、1日7便程度の運行です。

一部は信越本線の線路跡にちかい旧道経由の便も運行されるようです。

 

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14時15分発の便に乗車。

 

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よく空いていました。

峠区間の車窓は進行方向右側のほうがよいのではないかと感じました。

 

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バスが走行する道路は一般のイメージに迎合する形で国道18号碓氷バイパスと呼ばれていますが、碓氷峠ではなく入山峠(標高1030メートル)で長野群馬県境をこえています。

 

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軽井沢駅から勾配をのぼり峠を越えてから下りにかかる関係で、最急勾配は鉄道を上回る8%(鉄道の単位では80‰)となっています。

バイパスが開通した昭和46年当時に普及していた自動車にとっては危険が多い道路だったと思われ、至る所に写真のような非常設備が備わっていました。

 

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あいにくの天気でしたが、時折群馬県北部の山並みが車窓から見えていました。

 

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約30分で横川駅に隣接するバスターミナルに到着。

 

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バスターミナルはかつての軌道上にあるようで高崎側を見ると、横川駅のホームの先端付近で途切れた信越本線の軌道が見えました。

 

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横川駅と反対側には「碓氷峠鉄道文化むら」という施設があります。

入園は500円です。

 

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研修を受けて本物の電気機関車を数百メートル運転できる目玉企画もありますが、今日は1時間程度で園内を散歩するだけです。

 

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国鉄~JR 最急勾配だった碓氷峠の66.7‰勾配が再現されていました。

多くの人は「この程度か」と思うのではないでしょうか。

 

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一番奥に展示されていた特急あさま号の車両と碓氷峠で活躍した電気機関車。

機関車に比べ特急あさま号車両の保存状態は悪く、大きく写す気になれないほどでした。

 

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風雨にさらされメンテナンスは大変だと思いますが、地下路線などの例外をのぞけは鉄道は屋外を走るのが常であり、青空の下に展示されているほうが格好良く見えるのも事実です。

 

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大都市近郊の非電化路線で活躍したキハ35。

この車両が活躍した路線の多くはすでに電化されています。

 

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鉄道施設を流用した資料館の中にはジオラマがあります。

15時30分からの運転を20分程眺めていましたが、規模は小さいものの京都や大宮の博物館にも負けない魅力のあるジオラマでした。

 

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横川駅の目の前には「峠の釜飯」で有名な「おぎのや」の店舗があります。

かつては碓氷峠を走行する列車が、横川駅で補助機関車の連結や解放を行うために停車している時間を利用して、ホームで釜飯の立ち売りが行われていましたが

 

新幹線開業直前の晩年にはすでに近くを通る高速道路のサービスエリアでの売り上げのほうが圧倒的に多くなっていたようです。

 

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機関車の連結・解放のため駅構内の面積は広かったようですが、乗降客は多くなかったため駅舎は小ぶりです。

 

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16時08分の高崎行は211系の4両編成。

横川を出発してしばらくは空いていましたが途中からの乗車が多く高崎到着時は満員に。

 

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高崎からは上野東京ライン直通の平塚行に乗り換え。

 

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17時を過ぎて日も暮れた埼玉県熊谷市の中心熊谷駅に到着しました。

 

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最後に乗車予定のサンライズ瀬戸号の個室にはコンセントがありますが、その前に乗車する秩父鉄道の急行秩父路号、西武鉄道の新型特急ラビューの撮影が怪しくなってきたので、待ち時間を利用して駅前の充電スポットへ。

ハンバーガー、ポテト、ドリンクつきで600円程度でした。 

つづきはこちらです。

 

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