西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

【乗客リクエスト】車内で始まった小学生の合唱に拍手(飯田13:04⇒岡谷⇒松本⇒長野18:51)

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豊橋から特急伊那路1号で到着したJR飯田線飯田駅。

 

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乗り継ぎの普通列車の発車時刻まで駅前通りを散歩。

 

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この日は交通規制が敷かれ秋祭りが開催されていました。

飯田には2027年開通予定のリニア新幹線の駅が設置されることが決定しています。

20分程の乗り継ぎ時間でしたが「リニアが来る前の飯田はのどかな街だった」とこの祭りの風景を思い出す日が来るのかもしれません。

 

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13時04分発普通列車茅野行に乗り継いで飯田線の旅をつづけます。車両は213系の2両編成です。

 

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2000年代初頭まで東海道線など首都圏の主要路線で活躍した211系に外観はよく似ていますが、車内は2人掛けのクロスシートががならびローカル線の旅には向いた仕様になっています。

 

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飯田線の車窓というと天竜峡以南の深い山中を連想しがちですが、飯田以北の美しい山並みを望む広々とした車窓もなかなかのものだと思います。

 

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伊那大島駅で行き違い列車との交換待ち。飯田からの乗客の多くはこのあたりまでに下車し、車内はガラ空きになりました。

 

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急曲線や勾配が多いのは特急伊那路号で辿った飯田以南とかわりません。

 

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駒ヶ根駅でも行き違い待ちのため10分程度の停車時間があったため駅前へ出てみました。

 

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最近再開発されたようで施設が新しく整然とした駅前広場でした。

この駅前からは駒ケ岳ロープウェイの山麓駅へのバス路線が出ています。

駒ケ岳ロープウェイの山上駅(千畳敷駅)の標高は2612mで日本最高所の駅として知られています。

駅から駒ケ岳山頂までは約1時間で行くことができ登山初心者でも比較的容易に(空気が薄くかなりの体力を要しますが)3000m級の山の頂に立つことができます。

 

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7年前に訪れた駒ケ岳の山頂。



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一旦は空いていた車内ですが駒ヶ根付近からは乗車が目立ち再び混雑してきました。

沿線にも人家が目立つようになります。

 

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伊那市駅からは立客多数の活況。

長い飯田線ですが輸送面では豊橋近郊が最も多く、次いで駒ヶ根以北のローカル輸送。あとは飯田の都市圏輸送と特急伊那路号などが担う豊橋から飯田以南の主要駅への長距離乗車が少しづつという実態が見えてきました。

 

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豊橋起点195.7kmの辰野駅が飯田線の終点でJR東日本の中央本線と接続しています。

現在の中央本線は辰野駅を通らず塩尻駅と岡谷駅を直線的に結ぶ塩嶺トンネルを通るルートがメインになっています。

首都圏や甲府と松本方面を結ぶルートとしては遠回りの辰野経由の旧ルートは、明治時代のルート選定に際して「活躍」した辰野出身の政治家の名前をとって「大八まわり」などと呼ばれています。

 

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乗車列車は辰野から中央本線に直通する茅野行でしたが、中央本線の塩嶺トンネルルートとの合流地点にあたる岡谷駅で下車しました。

 

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岡谷駅舎。

長野県南信地方に位置する岡谷市の人口は約5万人。明治以降製糸業の中心として栄えましたが、現在では時計・カメラなどの精密機械工業が盛んで「東洋のスイス」とも呼ばれています。

 

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岡谷駅前。

 

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岡谷から中央本線松本行の普通列車に乗り継ぎ。

 

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30分ほどで松本駅に到着。

「まつもとーまつもとー」という耳に残る女声の到着放送の声の主は「松本おばさん」などと言われたりしていますが、今回聞こえてこなかったのはホームの工事の影響だったのでしょうか。

 

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台風19号の影響で特急あずさ号は全列車が運休中でした。

 

f:id:nishiuraexp:20191026205726j:plain乗車予定だった17時23分発の臨時快速リゾートビューふるさと号が運休となったため、やむなく後続の長野行の普通列車に乗り継ぎました。

 

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松本から長野方面への篠ノ井線姨捨駅付近からの眺めは日本三大車窓に数えられています。写真中央の明るい部分が長野市で、そこから右方向へ延びる光の帯が千曲川沿いに広がる街並みです。

 

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定刻18時51分に対して8分程遅れて長野駅に到着。

 

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1998年の冬季五輪開催に先立ち1997年に長野まで開通した新幹線を迎える形で新しくなった長野駅。

 

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善光寺を模した存在感のある木造駅舎だった新幹線開通前の旧駅舎に比して地味な感じがしていた善光寺口の駅舎ですが、

近年すっかり装いを改め駅ビルに入る店舗の数もショッピングセンターを連想させるほどになりました。

 

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今夜の宿は長野駅から徒歩5分ほどのコンフォートホテル長野です。

 

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エクスペディアからの予約で朝食付5940円でした。

 

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朝食はバイキングスタイルでした。

 


【乗客リクエスト】長野県を走るJR車内で始まった小学生の合唱に拍手。

 今回、飯田から岡谷へ向かっていた車内で、途中の駅から乗車した小学生の団体が音楽コンクール帰りであることを知った男性の乗客が、引率の先生に「歌声が聞きたい」とリクエストする形で車内で合唱がはじまるサプライズがありました。

歌われたのは「うさぎ追いし~」で始まる「ふるさと」と

「秋の夕陽に~」で始まる「もみじ」です。

両曲とも長野県中野市出身の高野辰之氏の作詞によるものであり、時節を得た選曲と美しい歌声に、最初は驚いていた他の乗客からも拍手が送られていました。

鉄道ブログに視点では、「もみじ」は高野氏が信越本線の碓氷峠区間にあった熊の平駅からの眺めに感銘を受けて作詞したものと言われ、

「ふるさと」については作曲が鳥取県(現)鳥取市出身の岡野貞一氏によるものであることから京阪神と鳥取を結ぶ特急スーパーはくと号の車内チャイムに使われていたこともあります。(「もみじ」の作曲も岡野氏です。)

つづきはこちらです。

 

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