西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

山陰本線浜坂駅と餘部鉄橋周辺散策

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13時08分。姫路から乗車した特急はまかぜ1号は終点の山陰本線浜坂駅に到着しました。

隣に停車している普通列車で餘部駅まで戻る前にいったん駅の外へ出てみます。

 

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浜坂駅前。

駅前通りを跨ぐ看板には温泉の名前が並びますが、知名度で勝る左側の湯村温泉は内陸方向へバスで20分程度の距離があります。

 

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特急列車の終着駅でもある浜坂駅ですが、利用者(乗車人員)は1日200人台まで落ち込んでいます。駅も駅前も休日の温泉地の玄関駅とは思えない静けさでした。

 

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以前は旅行センターか何かが入居していた場所でしょうか、駅舎には鉄子の部屋なるミニ博物館が併設されていました。

 

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駅自体は100年以上の歴史がありますが、駅舎については改札内の2番・3番ホームへの地下道に昭和41年竣工の銘板があり、それと同時代に建築されたものと思われます。

 

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13時17分の普通列車で餘部駅まで2駅もどります。

 

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はまかぜ号は浜坂到着時には3両で筆者を含めて乗客3人という状態でしたが、普通列車のほうは2両で10人くらいは乗っていたようです。ガラ空きであることには変わりありませんが。

 

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姫路から鳥取までの乗車券とは別の浜坂~餘部往復の乗車券は浜坂駅で買うつもりでしたが、

姫路を発車して間もなくの「はまかぜ1号」の車内で、筆者の後ろに座っていた高齢女性が(筆者がリクライニングを使用しているせいで)「隣席にくらべて自分のスペースが狭くなっている」と検札に来た女性の車掌さんに苦情を言ったのですが、その車掌さんは「そうですね。隣(空席)は広いですね。」と返してくれました。

聡明な車掌さんのおかげでくだらないトラブルに巻き込まれずに済んだのでお礼のつもりでそのときに車内で事前購入した次第です。

車内でリクライニングを使用することが迷惑行為になるのならリクライニングしないシートを並べるより他に方法はありません。

「一声おかけになって気持ちの良い車内環境づくりにご協力ください」というJRの気持ちはわかりますが、一声かけて「嫌だ」と言われたらどうするのでしょうか。

「あなたの個人的な感情は理解できました」と言ってからリクライニングを倒したのではかえってトラブルになりそうで不安です。これは筆者だけでなく多くの乗客のいつわらざる心境ではないでしょうか。

 

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列車は10分ほどで餘部橋梁に隣接する餘部駅に到着。

餘部橋梁は高さが41メートルあり、2010年まではトレッスル橋と呼ばれる赤色に塗られた鉄橋が使用されていました。

トレッスル橋としては日本一の規模で、鉄橋を渡る列車からの車窓、高い鉄橋を列車が渡る風景ともに秀逸で一見の価値があるものでした。

現在はコンクリート橋に架け替えられ、車窓についても橋上に暴風壁が設置されたことから以前に比べると橋の魅力は減退してしまいましたが、駅周辺には古い橋の一部を活用した「余部鉄橋空の駅」など観光客向けの施設が多数用意されています。

 

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新しいコンクリート橋は旧鉄橋の山側に建設されたため橋に隣接する餘部駅付近の軌道も山側に移動したのですが、古い軌道の一部がそのまま残されトレッスル橋の保存区間へと続いています。

 

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駅から山を下る歩道からは壮大なトレッスル橋(保存区間)の構造を間近に見ることができます。

 

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歩道の突き当たりを左方向に下ると道の駅へ、右方向に上ると橋を走る列車を撮影できる「お立ち台」へ行くことができます。

 

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餘部駅まで乗車した普通列車のあとを追って来る「はまかぜ4号」を撮影しようと「お立ち台」へ向かっていたのですが、筆者の読みより早く列車が来て中途半端な位置での撮影になってしまいました。

 

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「お立ち台」から見た餘部橋梁と日本海。

 

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トレッスル橋保存区間の終点付近にはガラス張りのエレベーター「余部クリスタルタワー」が設置されています。

 

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無料で利用できますが、実際に利用してみるとタワーの柱が思ったより太く見え「大パノラマ」とはいかないようでした。

 

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橋の下には慰霊碑があります。

国鉄の分割民営化を3か月後に控えた昭和61年12月28日に発生した列車転落事故は餘部鉄橋の歴史を語る上で無視することができない出来事です。

回送列車として鳥取方向へ餘部鉄橋を渡っていたお座敷列車「みやび」車両の客車7両が強風にあおられて橋から転落。真下にあった水産加工場の従業員5名と車掌1名が犠牲になりました。

事故後、餘部鉄橋の列車運行の可否を分ける風速基準が25メートルから20メートルに強化されましたが、それにより風が強い冬季には度々運休が発生するようになり、暴風壁を備えた現在のコンクリート橋への架け替えが検討されるようになりました。

なおコンクリート橋が開通した現在の風速規制は30メートルまで緩和され冬季の運休は大幅に減少しているようです。

 

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クリスタルタワーから徒歩2分程度の距離の幹線道路沿いには「道の駅あまるべ」があり土産物や特産品・農産物の販売所、飲食店などが入居しています。

他の道の駅にくらべると駐車スペースが少ない印象で休日には駐車困難となることも珍しくないようです。多客期は今回の筆者のように鉄道で訪れるほうが賢明かもしれません。

 

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HOゲージの模型展示や鉄橋に関するパネル展示もあり「鉄分豊富」な道の駅でした。

 

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クリスタルタワーのエレベーターで空の駅にもどると、乗車予定の鳥取方面浜坂行の普通列車が橋を渡ってくるのが見えました。

空の駅、道の駅、タワーなど周辺散策だけで1時間程度、道の駅での食事や喫茶を考えている場合には1時間半~2時間程度の時間を確保したほうがよいと思います。

 

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普通列車で浜坂まで戻り、

 

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新型気動車の鳥取行に乗り継ぎ。

 

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鳥取以西で「とっとりライナー」や「アクアライナー」などの快速列車として使用されている車両で、4人掛けのボックスシートながら快適な車内環境が確保されており山陰本線の旅には欠かせない車両です。

 

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浜坂から2駅目の東浜駅にはJR西日本のクルーズ列車「瑞風」が停車します。

「瑞風」の乗客は駅から乗客向けのレストラン「アルマーレ」へ向かう旅程になっているようです。ホームや駅舎もクルーズ列車の乗客を迎えるためにリニューアルされています。

 

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一昨日に接近した台風はすでに遠くへ去っていたはずですが、車窓から見る日本海の波は高く、秋を通り越し冬が近づいていることを感じさせる光景でした。

 

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福部駅の次は終点の鳥取駅ですが、この一駅間は11.2kmもあり両駅の中間付近には滝山信号所が設けられています。

現在滝山信号所で行き違う列車はありませんが信号所としての機能は残されているようです。

 

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信号所を過ぎ市街地の高架線に入ると間もなく鳥取駅に到着します。

 

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浜坂から45分程度で鳥取駅に到着。

 

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このあと駅前のバスターミナルから姫路行の高速バス「プリンセスバード」号に乗車し姫路駅に戻りました。

つづきは近日中にアップします。