関西空港を2時間半遅れで出発し、ソウル仁川空港に向かっていたアシアナ航空OZ111便ですが、到着空港悪天候のため済州空港にダイバート。(関空からの記事は最上部に添付しています。)
天候の回復を待って再び仁川空港に向かうことになりました。
仁川空港から乗り継ぎのバンコク行OZ741便も1時間遅れが決定しており、乗り継げなくなることはないだろうと思い、フルフラットシートで昼寝をはじめましたが、思っていたより早く起こされてしまいました。
駐機場で待機すること約40分。
「仁川空港の天候が回復したので出発します」とアナウンスが入りました。
離陸直後に見えた済州島の市街地。
リゾート地のイメージに反し大都市の様相です。
チェジュ移民と呼ばれる移住者が多く、済州島の人口は60万人を超えさらに増加しているそうです。
「済州島がソウルや釜山と同じような雰囲気になってしまったら移住の意味がなくなってしまうのではないか」と余計な心配をしてしまいました。
黄海を左に見て韓国西部を北上。済州島~ソウルは羽田~伊丹と同程度の距離のようです。
追加のドリンクサービス。
仁川空港に向けて高度を下げると雲に突入。視界が開けるとすぐに滑走路に進入しました。
「天候の回復」は辛うじて着陸できるレベルになったという意味だったようです。
18時頃。関西空港から4時間半かかって仁川空港に到着。
ターミナルに入ると目の前が乗り継ぎ専用通路になっていました。
乗り継ぎのための保安検査の待ち時間は10分程度と許容範囲でしたが、台風接近で欠航が相次いだ今回の様子は今後の参考にはならないでしょう。
保安検査を終え、アシアナラウンジへ。
かなり広いラウンジです。バイキングコーナーの食事メニューもANAラウンジなどより多めで、素晴らしいラウンジだったと言いたいところですが、
昼前から夕方にかけての出発便が軒並み夜~深夜に出発時刻を変更していたこともあり空席を探して歩き回らなければならない状態でした。
カウンター席に空席を見つけるもあまり寛げる雰囲気ではなく早めに搭乗口へ行くことにしました。
仁川空港第1ターミナルの制限エリア内はショッピングモールの雰囲気です。
夜になって出発を見合わせていた便の出発時刻が続々とアナウンスされたため普段の日中以上の活況を呈していたようです。
10番搭乗口から出発する搭乗便「バンコクスワンナプーム空港行OZ741便」の使用機材はオール2階建ての超大型機A380です。
国内ではANAが成田空港とホノルル空港の間に就航させ話題になりました。
フライングホヌの「カメさんラッピング」も結構ですが、アシアナ航空のA380を眺めているとANAも一機くらいはオリジナルのANAブルーにしてほしかったという気もします。
所定19時30分発が20時30分に変更になり、搭乗開始時刻は20時とアナウンスされていましたが、機内の整備に時間を要し、実際に搭乗がはじまったのは新しい出発時刻である20時30分頃でした。
搭乗開始時刻が近づくとビジネスクラスやスターアライアンスゴールドの優先搭乗だけで写真のような大行列ができA380の収容力を実感します。
ビジネスクラスはほぼ全席が2階部分にあり、2階のドアにつづくボーディングブリッジは上り坂になっています。
ビジネスクラスはスタッガートシートで、シート周りの基本的な設備は仁川空港まで利用したA350とほぼ同じです。
相違点としては、窓際に空間があって荷物入れが設置されていることが挙げられます。
上の棚にあげてしまうと、途中で取り出すのが大変ですが、この位置に荷物入れがあると気軽に出し入れができ便利です。
またA380には前方を向いた機外カメラが設置されていて座席のモニターでその映像を見ることができます。
ウエルカムドリンクはオレンジジュース、シャンパン、水から選択。
遅延便の出発で滑走路が混雑していたようで22時前まで1時間以上駐機場での待機がつづきました。
22時15分。ようやく離陸。
バンコクスワンナプーム空港までの飛行時間は5時間10分とアナウンスがありました。
単純に計算すると午前3時25分ですが、日本・韓国とタイの間には2時間の時差があり現地時刻では午前1時25分頃になるようです。
ベルトサインが消えるとおしぼりと機内食のメニュー表が配られ、メインディッシュを選択。
間もなくアぺタイザーのサラダがサーブされました。
写真左の皿には、数種類のパンが入ったトレーをもったCAさんが好みのパンを入れてくれます。
メインディッシュは魚料理で「ヒラメのステーキ」、ワインはシャルドネです。
デザートのチーズと果物の盛り合わせ。
最後にコーヒーで終わりかと思ったら、ハーゲンダッツが登場。
日付が変わるころになってようやく締めのコーヒーです。
おしぼりとメニュー表の配布からコーヒーカップの片づけに至るまでCAさんが10回近く席に来られ、笑顔を絶やさないばかりか、筆者が日本人とわかれば定型のセリフは日本語で対応してくれるなど「至れり尽くせり」のアシアナ航空ビジネスクラスでの晩餐となりました。
A380のビジネスクラスの座席数を考えればCAさんにとってはかなりの激務だと思います。
食事中に台湾上空を通過。
食後シートをフラットにすると10分もせずに就寝することができました。
3時間程ですが一度も目覚めることなく熟睡。
タイ時間の1時頃にバンコクスワンナプーム空港着陸に向けベルトサインが点灯しました。
「A380は「ドスン」が多い」などと言われているようですが機長の操縦による部分が大きいようで、今回はソフトランディングでスワンナプーム空港に到着。
1時30分頃に降機となりました。
定刻でも23時過ぎの到着予定だったため、ホテルは空港の制限エリア内にあるミラクルトランジットホテルを予約しています。
シンガポール・チャンギ空港でも深夜到着で制限エリア内のトランジットホテルを利用したことがありますが、
チャンギ空港は羽田空港第1ターミナルのように到着と出発が分離されていないのに対し、
ここバンコク・スワンナプーム空港は羽田空港の第2ターミナル同様、到着客と出発客が顔を合わさない構造になっています。
そのため出発エリアにあるミラクルトランジットホテルを到着時に利用する場合は、「乗り継ぎ」の案内に従って進み、保安検査を受けて出発エリアに向かうことになります。
つづきはこちらです。