西浦特急 鉄道と旅のブログ

鉄道・飛行機などで国内外を旅行した様子のほか、鉄道を中心に交通全般の話題を取り上げます。

能勢電鉄訪問記1 川西能勢口~妙見口

f:id:nishiuraexp:20190825204516j:plain

今回は人口約15万人の兵庫県川西市の中心に位置する川西能勢口駅から能勢電鉄に乗車します。

川西能勢口駅は大阪梅田と宝塚を結ぶ阪急電鉄宝塚線の主要駅であり能勢電鉄は阪急電鉄の子会社となっています。

なお同駅から連絡歩道橋を歩いて5分程度の距離にJR福知山線の川西池田駅があり徒歩で乗り換えることができます。(昭和末期までは能勢電鉄の路線が川西池田駅まで通じていました。)

川西市は兵庫県内ではありますが、県都の神戸よりも宝塚線を介して大阪との結びつききが強く、能勢電鉄の利用についても「川西能勢口駅まで出て阪急に乗り換える」という流れが主流になっているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20190825204609j:plain

駅前のバスターミナルからは多くのバス路線が発着しています。

鉄道路線同士を結ぶ幹線系統としては、阪急電鉄伊丹線の終点伊丹駅や阪神電鉄尼崎駅へ向かうものがあります。

 

f:id:nishiuraexp:20190825204715j:plain

川西能勢口駅に能勢電鉄専用の改札はなく駅施設は阪急電鉄と一体化しています。

能勢電鉄の電車が発着するのは阪急宝塚線大阪方面のホームの対面にあたる4番線と隣接ホームの5番線ですが、日中は4番線発着に統一されているようです。

 

f:id:nishiuraexp:20190825205008j:plain

能勢電鉄の駅名標は阪急の「青」に対して「緑」。

 

f:id:nishiuraexp:20190825204801j:plain

能勢電鉄の路線は、川西能勢口と妙見口を結ぶ妙見線と、妙見線の山下駅から分岐して日生中央へ向かう日生線の2路線で構成されています。

運転系統は写真の路線図のように川西能勢口~妙見口と川西能勢口~日生中央の2系統がメインとなっていますが、分岐点の山下駅において、妙見口行は山下~日生中央の区間列車に、日生中央行は山下~妙見口の区間列車に接続しており、川西能勢口駅では目的地に関係なく先発の列車に乗ればよいダイヤになっています。

 

f:id:nishiuraexp:20190825204904j:plain

ダイヤは日中の場合、妙見口行きと日生中央行きがそれぞれ20分毎の運転で系統が重複する山下駅までは10分ヘッドのダイヤになっています。

なお山下駅から先も山下駅発着の区間列車の運転で1時間6本は維持されていますが、直通と区間列車が混在するためダイヤは均等にはなっていません。

また能勢電鉄のダイヤの特徴として写真でもわかるように平日・土曜・休日の3本建てを維持していることがあげられます。

大都市近郊の私鉄は1980年代ころまでは、平日(土曜含む)・休日の2本立てが主流でしたが、90年代に平日、土曜、休日の3本立てが多くなり、 21世紀を迎えるころには平日と土曜・休日の区分に落ち着いたところが多かったように思います。

 

f:id:nishiuraexp:20190825205152j:plain

次の電車は折り返しの日生中央行きでした。

能勢電鉄の車両は阪急電鉄からの移籍車両で統一されており塗装も阪急電鉄と同じマルーン一色になっています。

阪急電鉄(阪急阪神HD)と資本がつながっている会社は神戸電鉄や北大阪急行電鉄など他にもありますが、その中でも能勢電鉄は最も阪急色が強いと言えそうです。

 

f:id:nishiuraexp:20190825205354j:plain

車内は座席端部のパーティション設置や

 

f:id:nishiuraexp:20190825205450j:plain

情報モニターの設置など、最近の新型車両のトレンドを追う形の改造が施されていました。これらの改造は車両が能勢電鉄に移籍してから能勢電鉄側で実施されたものと思われます。

 

f:id:nishiuraexp:20190825205249j:plain

折り返しの列車で到着した乗客の多くは、向かいのホームから発車する阪急宝塚線の急行梅田行に乗り換えます。

 

f:id:nishiuraexp:20190825205801j:plain

先に発車した宝塚線の急行梅田行きを追うように発車。

駅を離れると急曲線で阪急宝塚線と別れ、川西市中心部の街並みを見ながら北へ向かいます。

 

f:id:nishiuraexp:20190825205916j:plain

川西市中心部の市街地を抜けると昔ながらの車窓に出会う区間もありますが、

 

f:id:nishiuraexp:20190825210013j:plain

沿線の多くは市街化され、少し離れた丘陵地には大規模ニュータウンの家並みがつづいていました。

停車中の駅は「鼓滝」と書いて「つつみがたき」と読む難読駅のひとつです。

 

f:id:nishiuraexp:20190825210101j:plain

日生線が分岐する山下駅に接近。川西能勢口駅から山下駅までは8.2kmですが、途中8駅あり平均駅間距離は1km未満となっています。

 

f:id:nishiuraexp:20190825210237j:plain

3面4線の山下駅の1番線に到着。

乗車してきた列車はここから日生線に入り終点の日生中央駅へ向かいます。

3番線から発車する妙見口行へは地下通路を介しての乗り換えとなります。

 

f:id:nishiuraexp:20190825210328j:plain

真ん中のホームが2番線と3番線になっており、2番線は日生中央からの川西能勢口行が発着します。

ホームの発車表示は古典的な反転フラップ式(パタパタ式)でした。

 

f:id:nishiuraexp:20190825210419j:plain

山下駅から妙見線の終点妙見口行は2両編成で、阪急と共通のマルーンにクリーム色が入った2色塗装になっていました。

 

f:id:nishiuraexp:20190825210502j:plain

この塗装は昭和末期から平成初期にかけて能勢電鉄で採用されていた塗装をリバイバルしたものです。

 

f:id:nishiuraexp:20190825210600j:plain

日中の妙見線の末端区間の利用は少ないようで乗客は1両10人以下でした。

 

f:id:nishiuraexp:20190825210658j:plain

この車両でリバイバルカラー以上に興味深かったの窓の日除けです。

日除けをおろすと緑深い沿線を思わせる山里の風景が車内に展開します。

このユニークな発想の背景には、「効率的な車内冷房のためにできれば日除けをおろしてほしい」という能勢電鉄の本音がみてとれるような気がしました。

 

f:id:nishiuraexp:20190825210809j:plain

f:id:nishiuraexp:20190825210907j:plain

妙見線末端区間の山下~妙見口は単線です。行き違い駅の光風台駅で対向列車と行き違います。

 

f:id:nishiuraexp:20190825211028j:plain

山下駅から4駅約9分、川西能勢口駅からは約30分で終点の妙見口駅に到着しました。

列車は山下駅の次の笹部駅の先で府県境を超え「妙見口駅」は大阪府内に位置しています。 

 

f:id:nishiuraexp:20190825211126j:plain

山合の終点駅の雰囲気は京都の京福電鉄鞍馬駅に通じるものを感じました。

駅の標高は190m程度ですが川西能勢口駅より涼しいのが体感でもわかります。

 

f:id:nishiuraexp:20190825211254j:plain

駅前風景。

標高660mの妙見山への登山ルートとして敷設され能勢電鉄が運行する「妙見ケーブル」の乗場へは、徒歩で行く場合は左手方向へ約1.5km。

ケーブル駅までバスで行く場合は右手へ80mのところにあるバス乗場を利用します。(ケーブル駅まで160円 10分弱です。)

このあとバスとケーブルを乗り継いで妙見山の中腹まで登ったのち、日生中央方面へ向かいました。つづきは近日中にアップします。

 

www.nishiuraexp.com