福島県の会津若松駅からJR磐越西線の普通列車で約2時間。
新潟県の咲花駅に到着しました。
駅に到着したのは18時40分。
駅から徒歩10分ほどと思われる場所にある「ゆらりゆら水鳥の宿さきはな」という旅館に予約を入れていましたが、夕食つきプランのためチェックインは19時。
道を間違ったら遅刻だと思い、スマホの現在地表示を確認しながら、線路沿いの道を足早に歩きました。
道は一本道で迷うことなく、予定通りおよそ10分で到着。
無事19時までにチェックインできましたが、電話で連絡すれば駅まで迎えに来ていただけるようでした。
1人のために歩ける距離を「迎えに来て」というのは客の心理としては気が引けるところですが、旅館にしてみれば予約通り客が来ることを確認でき到着時刻もわかるので、特に今回のようなチェックイン時刻ギリギリのときは、送迎をお願いするほうがかえってよかったのかも知れません。
部屋は1人で泊まるにはもったいないような広さでした。
阿賀野川が建物のすぐ横を流れており、窓を開けると川のせせらぎが聞こえそうですが、この季節は窓を開けると虫が入ってきて面倒なことになるそうで断念しました。
夕陽が沈む方向に川が流れ、その方向に新潟市があります。
浴衣に着替えて待つこと10分程で夕食タイム。
入室時の説明につづいて、丁寧に盛り付けられた料理が何度かに分けて運ばれてくるのを「ぎこちなく」待つ感覚は、初めて飛行機のビジネスクラスを利用のしたときのようでした。
何でも合理化の時代に手厚い人的サービスを受けられるところが共通しているのでしょう。
予約したプランはビールのサービス付きだったのですが、ウーロン茶にかえてもらい、最後に出されたデザートまでおいしくいただきました。
風呂(温泉)は共用、トイレは部屋にあり、部屋の入口はカギもかかるようになっていました。
またフリーWIFIもストレスなく使うことができました。
温泉で汗を流し、静かな環境でよく眠れ、気持ちのよい朝を迎えることがでしました。
朝食は広い和室で他のお客さんと一緒に食べるスタイルでした。
宿泊費は楽天トラベルからの予約で1泊2食付きで9000円台でした。
予約を入れた時点で、宿泊日が週末ということもありますが、新潟市内のホテルは素泊まりでも1万円以下で泊まることができるホテルはほとんどなかったことを考えれば、非常に良心的な価格といえるのではないでしょうか。
帰りは同じ列車に乗るお客さんと一緒に駅まで送ってもらいました。
咲花温泉に宿泊して翌朝咲花駅から列車に乗る場合、新潟方面は8時58分か9時57分の普通列車、会津若松方面は9時06分発の快速「あがの」号あたりが便利そうです。
今回は8時58分発の新潟方面新津行に乗車しました。
新津駅乗り継ぎで、ほどよい時間に新潟駅に到着できる列車ですが、咲花駅時点ではよく空いていました。
磐越西線は新潟と東北地方南部を結ぶ重要なルートを構成しているので、簡単に廃止されることはないのでしょうが、喜多方駅~新津駅間については輸送量だけ見れば、そういうことが検討されても不思議ではないレベルなのではないでしょうか。
新津駅で信越本線の電車に乗り換えます。
こちらは6両編成の新しい車両で新潟到着時には立客も出る盛況ぶりでした。
乗り換えは面倒ですが、これだけ輸送量に落差があると磐越西線の列車を新潟に直通させるのは難しそうです。
咲花駅からおよそ50分で新潟駅に到着。
新潟駅は現在高架化工事が進んでおり、在来線ホームの一部はすでに新幹線と同じ高さの高架ホームに移っています。
この存在感のある新潟駅舎を見ることができるのもあと少しのようです。
このあと新潟発10時57分の特急いなほ3号で山形県庄内地方の中心「鶴岡」駅へ向かいました。
つづきは近日中にアップします。