イメージ画像です。北陸ドリーム四国号は3列シート車両で運行されます。
JR夜行バスの新規路線「北陸ドリーム四国」号の経路とダイヤ。
西日本JRバスとJR四国バスは、2019年6月21日に四国と北陸を直結する夜行高速バス「北陸ドリーム四国」号の運行を開始しました。
この路線は富山と高知を起終点とし、富山発高知行の「1号」の場合、金沢駅・福井駅などで乗車扱いを行い、翌朝、徳島駅、高松中央インターなどを経由して高知駅に到着します。
政令指定都市クラスの大都市に絡まない夜行高速バスの運行は非常に珍しく、需要を確保するため北陸・四国とも3つの県庁所在地から乗車できるルート・ダイヤとなったようです。
詳細のダイヤと停車するバス停は下記のとおりです。
(北陸ドリーム四国1号)
富山駅南口 20:05
金沢駅前兼六園口 21:20
松任海浜公園 21:41
北陸小松 21:55
福井駅東口 22:50
↓
松茂 4:55
徳島駅 5:10
高速大内 5:49
高松中央インターBT 6:34
高知インター南BT 8:17
高知駅BT 8:24
(北陸ドリーム四国2号)
高知駅BT 20:00
高知インター南BT 20:07
高松中央インターBT21:50
高速大内 22:35
徳島駅 23:18
松茂 23:33
↓
福井駅東口 5:38
北陸小松 6:31
松任海浜公園 6:45
金沢駅金沢港口 7:06
富山駅南口 8:21
都市規模が大きく需要が見込まれる金沢~高松は9時間あまりで東京~関西間の夜行バスよりやや長い程度ですが、起終点の富山~高知では12時間あまりとなっており、所要時間で見るとかなり「長い」路線ということができます。
車両は夜行高速バスとしては標準的な独立3列シートの車両(トイレ・コンセント・WIFI装備)が使用されます。
北陸と四国の直結に意義 運賃は一般的な夜行バスと同レベルだが。
運賃は乗車日によって変動し、金沢~高松では8000円~15000円。起終点の富山~高知では10000円~17000円。最短となる福井~徳島では6000円~13000円。となっています。
(席数限定の得割で購入すると概ね1000円引きとなります。)
バスの所要時間や昼間の高速バスを乗り継いだ場合の運賃を考えると特に安いというわけではなく、この路線の売りはこれまで直通する交通機関がなかった、北陸と四国をダイレクトに結ぶというところにあるようです。
ただ特筆すべきは、9月30日乗車分までは期間限定の「開業記念キャンペーン割引」が実施されていることで、その価格は全区間均一3000円という驚きの格安運賃となっています。(席数限定・変更や払い戻しの制限あり、8月9日~8月18日は除外)
追記 キャンペーン期間は10月末まで延長されたようです。(西日本JR バス・JR 四国バスサイト参照)
キャンペーン運賃の予約は発車オーライネットがお勧め。ネット決済は2940円に。
筆者もこの安さに惹かれ、某日乗車分のチケットを購入しようとしましたが、JRバスのホームページにリンクが貼ってある「高速バスネット」で検索すると、購入日時点で1ヶ月前の発売日から数日であったにもかかわらず、キャンペーン運賃で開放されている席はすでに満席でした。
やはり「限定」というところが「ミソ」なのかと諦めかけましたが、予約検索ページに「本HPでは満席でも発車オーライネットでは空席がある場合があります。」と注意書きがあるのを見つけ、あらためて発車オーライネットで検索してみると空席が残っており無事予約することができました。
クレジット決済画面に進むと格安運賃にネット割引が適用され引き落とし額は2940円で済みました。
二晩連続夜行バスを厭わなければ5000円台で北陸~四国を往復することができるばかりか、9月上旬までは青春18切符の発売期間とも被るため、例えば
首都圏(朝)⇒(JR)⇒北陸(夕)⇒(北陸ドリーム四国号)⇒四国(朝)⇒(JR)山陽・九州方面 と宿替わりに使うような行程も可能です。
小松~徳島12000円台も。小松発着「ANA VALUE TRANSIT」「JAL乗継割引」との格安コラボ。
またバスの発着地となっている北陸・四国の方には、小松空港~羽田空港と羽田空港~徳島・高松・高知の各空港を結ぶ航空路線を乗り継ぐ行程との抱き合わせもお勧めです。
一例として9月8日(日)の小松発で検索すると、JALの場合「乗継割引28」利用で、小松~徳島が最安12780円、高松が18880円、高知が17880円。
ANAの場合「ANA VALUE TRANSIT 28」利用で、小松~徳島が最安12580円、高松が14980円、高知が14080円となっています。(JAL・ANAとも8月5日に検索)
ANAは富山~羽田路線もありますが、距離が長いにも関わらず小松~羽田路線の方が安く、四国方面ではJAL・ANAとも徳島が突出して安いのが特徴です。
24時間の時間と15000円+αのお金があれば、JALやANAの2フライトと夜行バスの旅が楽しめるだけでなく、徳島や金沢でちょっとした観光もできそうです。
バスファンのみならず、鉄道ファンや航空ファンにも活用をおすすめしたい、地方都市と地方都市を結ぶ新しい夜行高速バス「北陸ドリーム四国」号のご紹介でした。
乗車記は9月中にアップする予定です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
北陸ドリーム四国号の乗車記はこちら。